2012年8月30日木曜日

マッターホルンヘルンリ稜記録その1

2006年の夏にモンブランに行き、その帰りに立ち寄ったツェルマット。そこから見えたマッターホルン。山を始めたばっかりで、名前は何となく聞いたことあるけど...レベルだった私が、その形に惚れちゃって、いつかは登りたいと思い会社の机にその写真を飾り、想いを馳せてきた山。

6年後、6年も待ってやっとチャンスがめぐって来たと、約1年間色々練習してランニングとかして体力もつけて挑んだけれど...。結果、あと200mで頂上に届かず。

雪も少なく天気も最高、ばっちりの外的コンディション。けれど自分がそのチャンスをものにできなかった。あぁ、まるで私の人生そのもののよう。ここぞというチャンスになぜか上手く行動できずに逃してしまう。そういう場面がこれまでの人生、数回あったような。

...ということで、この話で9月いっぱいは持たせるぞ、くらいの勢いです。延々、今回のマッターホルン話を続けたいと思いますので、お暇があれば読みに来て下さい。

まずは出発から。

2012年8月11日(土)
午前9時過ぎの大韓航空にて関西出発。ソウルのインチョン空港で乗り換え。景気がいい韓国らしく、空港は広くきれい。人もなんだかはつらつとしていて、行き交う外国人旅行者も多い。何より空港が明るい。天井は見上げなかったけれど、光を上手く取り込む設計なんだろうなぁ。

13時半頃 韓国出発。途中ウィーンで一度機内から出され1時間強待たされる。再度乗り込むとチューリッヒまで数時間もないのにサンドイッチが出される。食べるかどうしようか少々迷うが、明日からカロリーは消費する一方の日々が始まるのでいただくことにする。とりあえず今回の旅行の言い訳はこれにしよう。

21時頃チューリッヒに到着。入国審査、税関を通り表にでる。
ここでまず第一の関門。

スイスカードが購入できるか?である。
スイスカード、スイスパス、とかその種類は色々とあるのだが、空港から目的地往復の電車賃が正規料金よりはるかに安くなり、しかもケーブルやロープウェイの値段がほとんどの場所で半額となるお得なパス。出発前に調べてみると、なんでも日本で出発前にしか購入できない、と書いてあるウェブサイトの多いこと。しかし、出発間際で時間がないということで、とにかく現地で当たって砕けてみようと空港に併設されている空港駅(電車)のインフォメーションセンターへ。ちなみにここは23時まで営業しているとのこと。
必要なのはセーバーフレキシーパス(3日間)。1ヶ月の間に、空港と目的地の往復電車賃と、もう1日だけ好きなところに行く電車賃代がセットになって216CHF(1人)で購入できる。ただし、このセーバーは、今回の場合は相方と2人、ニコイチでどこでもかしこでも必ず一緒に行動する、というのが条件となっている。3人グループだったら3人はいつでもどこでも一緒が条件。これによって各人で購入するより少しお安くなる。

おそるおそるカウンターに行き、このカードが欲しいのですが買えますか?と聞く。すると、もちろん、と言ってあっという間にコンピューターからプリントアウトしてくれた。なんや買えるやん。
ただし、今回、ニコイチで動くのでパスは1枚だけ。パスの大きさは飛行機のチケットくらい。しっかりしたプラスチックの防水ケースに入れてくれた。しっかりものの相方によろしく、といって託す。

ほっと安心して、次はこの日宿泊する空港近くのホテルへ向かう。
無料シャトルバスがあるのでそれを利用。空港から近いようだが歩いて行くのは無理。荷物でかいし。
ホテルのレストランから美味しそうなピザの香りが。外のパティオでは週末と言うことで宿泊客がお酒を飲んでチューリッヒの夜を楽しんでいる。あぁ、美味しそうなにおいだぁ!が、先ほどの機内でのサンドイッチがまだお腹にあるので、少々高いが、部屋のミニバーからビールを購入。2人でとりあえず到着祝いをして早々にベッドに入った。

1日目、無事終了。


2006年撮影のマッターホルン。この写真を
見続けて闘志を燃やして来たのだが...