2020年1月18日土曜日

Joshua Tree クライミング旅行 〜てんやわんや編〜

あっという間に帰国してから2週間が経つ。早いなぁ。余韻もだんだん薄れつつあり...。

今回はてんやわんや編。

1つ目はサンフランシスコ空港での入国審査で。
飛行機を降りて順路に沿って行くと、機械の前に立って各人パスポートの顔写真のページと指紋をスキャンされ、顔写真を撮影される。これは初めての経験。2005年にイエローストーンに行った時にはなかったシステム。これが終わると、長蛇の列の入国審査。審査官に家族単位で呼ばれて目的などを聞かれるやつだ。
しかし遅い。時間がかかる。こんなに時間がかかったっけなぁ?と思いながら、なんだかんだと話をしながら待つがなかなか前に進まない。
1時間半以上待ってやっと順番が回ってきた。審査官のところに行く。目的、どこ行くの?何日滞在するの?など詳しく聞かれる。そしてまた指紋をスキャンされて顔写真の撮影。次にハズ。審査官の様子が微妙におかしい。ん?なんか嫌な予感...がしそうになったところで、審査官、後ろを向いてエスコートする係員を呼ぶ。
「あなたの指紋が通らないわ」とハズの指紋が通らない(ってどういうこと?)というので2人揃って別室へ連れて行かれた。
こんなん初めて。入ると数人、同じように呼ばれた人たちがボロボロのソファーに座っていた。
「不法侵入者扱いかい!」待つこと15分ほど。
課長もしくは係長クラスの人が出てきて矢継ぎ早に質問してくる。ハズの英語では心許ないので、私が代わって話をしてもいいですか?と聞くと、いいですよ、の返事なんだが、
「どこ行くの?」「何しに行くの?」「何日滞在するの?」「その間、他にどこか行くのか?」から始まって、「ところであなた英語が流暢だけどどうして?」と会話できるのまで怪しまれる始末。以前米国に住んでいたことを伝えると「どうやって?」「何してたの?」「どこに住んでたの?」等々質問攻め。結局、何の問題もなく解放してもらえたけど、やれやれこれで半時間ほど時間がなくなった。
結局、サンフランシスコ市内観光は3時間ちょっとだけ、となってしまった。

2つ目はサンフランシスコ市内観光をして、空港へ戻ろうとPowell Street駅へ戻った時のこと。券売機が現金不可、要するに関西でいうところのイコカとかピタパなどのICカードのみ対応の券売機。うわ、どうしよう?チャイナタウンで無理して遠い場所にあるヤムチャ店まで行ったから時間ギリギリ。困った!どうしよう!と思っていたら、おっちゃんが話しかけてきた。
「この駅の券売機、現金不可なんですわ。カード持ってないの?やとしたら、この駅から2ブロック離れた、北側か南側のどっちかの駅まで歩かなあかんわ。どこ行くの?空港?ほな、こっちやわ。(駅は地下)ここからな階段上がってまっすぐ行くねん。2ブロック歩いたら次の駅があるからそこで現金で切符買わなあかんわ。」と。
だいたい10分くらいだと言う。最初、この人駅員さんかな?と思ったけど、ちゃうわ、と思いながら説明してくれるので聞いてたら、案の定、説明終わったら、
「ところでさ。あの〜、もしあれやったら、でええんやけど、10セント玉とか5セント玉とか余ってたら欲しいんやけど。」ときたもんだ。
残念ながら到着したばかりで小銭はないのでごめんね but サンキュー、と言って階段から地上に上がる...、とやばかった!
Market Streetを2ブロック歩くのだが、最初の100mはよかったがその後がかなりやばい通り。明らかに場違いな観光客二人をジロジロ見る人たち。ハズに「前だけ見てや、目合わせたらあかんで。とにかく前だけ見て歩くんやで」と言って私も前だけ見てずんずん歩く。ところが2ブロックと言ったのに、その2ブロックがなかなか遠い。1ブロックはすぐに過ぎたのに、次のブロックがなかなか終わらない。どうしよう、どうしよう、と思っていたら駅への入り口が見えてきてほっと安心。

3つ目。
パームスプリングスから約1時間のドライブ。レンタカーを借りて出発。すぐにI-10(州間高速道路)から幹線道路(これも高速道路みたいなもん)へ入り山間部へ。ところが、予想外の大雨。ワイパー全開にするが、ほんまにこれが全開か?というくらいワイパーがきかない。そうこうするうちに1つ目の通過地点となる町に入ったが、1年通して降水量がそもそも少ない地域であるため、水はけがよろしくなく、低くなった箇所は冠水している。冠水した時には止まらずとにかく突っきれ、と教習所で教わったが、タイヤの上くらいまでの水に浸かると止まりたくなる心理がよく分かった。
そんな弱気な気持ちを吹っ切ってとにかく低速になっても冠水地帯をいくつも通過してなんとかホテルに到着した。
到着後はぐったりだった。

などなど、書き尽くせないほど小さいことから大きいことまでてんやわんやがありましたが、楽しいクライミングトリップでした。

そして次はGWに向けて準備開始です。今年は本当に雪が少ないですが、このままではGWも結構ヒヤヒヤな感じになるんでしょうか?

2020年1月15日水曜日

Joshua Tree National Park 〜クライミング その2〜

4日目からは公園の中心部へ。
トポ本に載っていたこれは登らなきゃ、みたいな写真を見てやってきたのが Ryan Campground から歩いてすぐにある Headstone Rock。

ハズの写真を拝借。雪があるにも関わらず、寒いにも関わらず登っている、登っている。4人の人がTRをセットして登ってました。近づいていくと、女性2人は朝っぱらからビールを飲んでご機嫌さん。挨拶をして準備にかかる。

Southwest Corner(5.7)、Cryptic(5.8)を登る。Joshua Treeで登り始めてから感じていたのが、リーチが遠い。要は、通常のアメリカ人が簡単に届く次の支点も、日本人からしたらあと少し、指先5センチくらいで届かない、ということ。このせいでJoshua Treeのグレードは辛い、と言われているのかもしれないがこれを差し引くと、そんなに辛いとは思わなかった(と私が言うか!)。

Southwest 〜を登り終わり、引き上げてもらう。風がきつくてものすごく寒い。真っ青な空の写真を見る限り暖かいように思えるがそんなことは全く、ない。しかも岩のてっぺんは吹きっさらし。ものすごく寒い。
Southwest 〜をリードするハズ。普通のフェースに見えますが、

上から見た結構露出感満載のコーナー登り。写真右側はすぱっと落ちてる恐怖感マックス。(とはいえ引き上げてもらってるんですが)

私たちが登っている間にも続々と人がくる。ロスからサンディエゴから早朝出発で10時過ぎにはこんな素敵な岩場に到着できるってほんまにええ環境。

翌日(元日)はちょっと遠い Mongolia という岩場にある Eastern Siberia 壁へ。駐車場から歩いて1時間。岩場への入り口から再び雪のかぶった巨岩群。どっちへ行くべきか慎重に足の踏み場を見極めながら(落ちて岩の間にはまったら映画「127時間」の世界になる感じ)、進んでいく。岩場の基部に到着した時は、駐車場から2時間経っていた。トポ本によると1時間やったのに。雪があるのと歩くストライドでかなりの誤差が生じる。
Eastern Siberia  への最後の分岐点。古くなった標識。かなり昔から登られている岩場なんだと思う。

まずは最初にYasmine Bleath(5.10a)。ピン間隔が近いのでありがたいがそうでもない事実あり。

 次にすぐ右横の Dos Chi Chisのピッチ1だけ(5.9+/10-)。2人だけの貸切かと思っていたら親子ペアが来場。どこの岩場でも登る人がいるが、順番待ちはそんなにないのでありがたい。
ランチを食べたら結構いい時間になったので、この壁のすぐ前にある低い◯ン◯ンのような形をした岩にある Gandy(5.9)を登る。

ほかのルートでも存在したが、特にここの岩場のルートで恐ろしいのが上の2枚のような剥がれそうな皮のような岩。ホールドある、とかスタンスある、とかって下手な持ち方、足の置き方をしようものなら、ベロっと剥がれてガクッと体が落ちると言う恐怖体験必須。
しかもなかなかええところにあるんですなぁ。これをつかまな次に進まれへん、みたいな。仕方ないので、そぉっと、引っ張るようなことはせずに押すようにして持ったり、足を置いたりして利用。

1月2日はクライミング最終日。Intersection Rock 横の駐車場に到着。この日も晴れているが風がある。前日は風がなくて暑くて半袖で登っていたのに。

寒くない岩場を探してう〜ろうろ。Old Woman 岩の Double Cross(5.8)を登ることに。珍しく順番待ちすることに。
グレードは5.8ですが、きれいな1本のクラックがまっすぐ伸びていて、人気ルートなのも分かります。2日前に来た時は、4組待ちでしたので諦めたルートです。
3人パーティのリードの人が登っている写真。彼のいる場所で地面から5mは登っていますが、ここまでノープロテクションで登るガッツがいります。彼の左足横あたりにアンダーガバがあるのでここにNPをセットしてもよいと思いますが、ここでウロウロするよりは、思い切って先に進んだ方がよいか...。どちらでもリードする人の判断です。怪我なく事故なく楽しく登れればそれでよし。

どこにNPをセットするか思案中のハズ。この後、TRをセットしてもらって登りましたが、楽しいルートでした。今度行くなら絶対にリードしたい(宣言してしまった)。

この後、もう1本(Sexy Grandma、5.9-)登ってランチ。午後から2ピッチの Overhang Bypass(5.7)を登ることに(↓)。このルートも登っておきたい1本!のようなルート。

2ピッチ目は10mほどだがクラックのハング越えでちょっと難しそう...。1ピッチ目は難なくこなす。楽しい楽しい♪
2ピッチ目。ハズがんばるが、ハングを越えてのクラックがこなせない。がんばれ!いけ!とビレイしながら応援するが、どっかーん!と5mほど落ちてしまった。その反動で私自身、目の前に岩に体を打ちつけてしまった。いてて。

意気消沈する2人...

気がつくとかなり日が傾いてきている。この時期の日の入りは4時50分頃。あと50分ほど。ハズが登れたとしても私はフォローできるのか?丸東の悪夢が頭をよぎる。
しかし、ここにラッペルリングはないので、降りるとなれば最低1本のスリングを残置しなくてはいけない。「Leave No Trace(全て持ち帰ろう)」という国立公園の鉄則標語も頭をよぎるが、12時間後にはホテルをチェックアウトして空港に向かわなくては。と大げさすぎる最悪の事態を考え始める。
結局、最後の最後にものすごく悔やまれるがスリング1本で懸垂下降した。
すいません。誰か回収して使うなりほかすなり好きにしてください。すいません。

最後にほんと、なんというかすっきりしない状態で終わったしまった今回の、初のクライミングトリップ。もし再度、行く機会があれば次はもっともっとすっきりきれいに登りを楽しみたい。

2020年1月12日日曜日

Joshua Tree National Park 〜クライミング編〜

今回、ジョシュアツリーに行こうと思ったのは、日本の年末年始は大荒れになってどうしても登りたい山に登れないのと、ちょっと気分を変えて冬にクライミングをしてみたいなぁ、と思いどうせなら海外へ行ってみたい。で、クライミングするならヨセミテ、と思い浮かぶのが常ですが、この時期もちろん入園はできますがほぼ冬の状態なんで、それでは南カリフォルニアの砂漠にあるこの公園に行ってみたい、と。

去年の一番最後の更新でも書きましたが15年ほど前に訪れた時、クライミングをしている人たちを見たのも記憶&写真に残っていたのも理由の1つ。クライミングを始めて(晩年下手っぴクライマーですが)一度は行ってみたいなジョシュアツリー♩と思っていたのも確かでした。

簡単にジョシュアツリーを説明すると、こんな感じ

距離感を説明すると West Entrance から Hidden Valley まで、舗装された道路を時速50〜60キロで信号なく渋滞なく走って30分ほど。Indian Cove には、オレンジの太い線=幹線道路の曲がり角から20分ほど。

ジョシュアツリーのルートを登るにあたっての注意点としては、
*終了点=ラッペルリングまたはクリップ型の終了点があるルートがかなり少ないこと。なので、5.9台であれ、5.10台であれ11台であれ、QDやNPを回収するため、ビレイヤーはフォローする必要がある。
*TRをセットすることは可能だが上記に書いたように終了点のリングやボルト支点がないルートが多いので、ルートの終了点でクラックにキャメロットなどのNPをセットして支点を構築する必要がある。
*クライミング終了後、歩いて降り、地面に戻るというルートも多いので、クライムダウンする力量も必要。また、靴はローカットで問題ないがグリップ力=滑らない靴底であること。(例えばFIVE TENのアプローチシューズ)

さて、最初の4日間は雪の少ない Indian Cove へ。日程を通して10a 以下のグレードを登りました。

簡単なクラックから。これは私もリードできました。

次にこのスラブ。20mほどの間にピンが3つしかない。おぉ、こわ。ハズはリード、私はTR。

Indian Coveの Short Wall にあるBombay (5.9、写真中心のライン)と Calcuta (5.9、右側のちょっとぐちゃっとしたライン)や

Campfire 岩の North Wall、Right Side にある Campfire Girl (5.8)をリードするハズ。日が全く当たらないので寒い寒い。ビレイする手がかじかんで私は登らず。

とまぁ、こんな感じで Indian Cove 周辺を楽しんだのですが、3日目も経つとほかのエリアに行きたくなるのが人情。あの大雪から5日も経てば岩の上の雪も溶けているだろう、ということで、31日はいよいよ公園の中心部、Hidden Valley へ行くことに。

ということで、続く。

2020年1月10日金曜日

Joshua Tree National Park 写真編その2

次回はクライミング編を〜と書きましたが、ハズのカメラにもいい写真があったので、写真編その2を公開することにしました。

サンフランシスコで。名物のケーブルカー

公園入り口。ほんとはこの前で撮影したかったのですが、駐車スペースがなく、素通りするだけ。助手席から撮影してくれててラッキー。


12月26日。こんな感じでした。まるで日本のちょっとした雪山に来たみたいな感じ。

Indian Coveで。かわいい雪だるまが。雪が降ってすることは世界共通😁

写真中央にリスが写っています。

今回泊まったホテル。朝食付きで一泊88ドルは安い!とはいえ公園から少し遠かったんですが。隣にはスーパー、百均ストア、中華レストラン、日本食レストラン、バーガーキングがありました。便利でした。

最近の車は燃費がいいね〜。とはいえ一度だけ給油。お店の人に見透かされて「給油したことある?」と聞かれて勢いで「ない」って答えたら教えてくれたけど、早口のお姉さんでよく理解できていなかった(汗)ので手こずった。レギュラーでガロン(約4リットル)3.55ドル。これでも昔に比べたらえらく高くなった。

最後に衝撃のキャンプ4。3日目くらいで経年劣化のせいか、両足の靴底パッコーンと外れた。剥がれたというより外れた。応急処置でなんとか帰ってきたが、履いたのは数回のみ。さらば、キャンプ4。

ということで次回は本当にクライミング編です。

2020年1月9日木曜日

Joshua Tree National Park 写真編

2019年12月26日〜2020年1月3日、Joshua Tree National Park(アメリカ カリフォルニア州)でクライミングデビューしてきました。

まずは景色編。

その前に簡単に行程紹介。今回、15年ぶりの車の運転が必要ということで、なるべく運転時間を少なくしたいという私の希望から、ジョシュアツリー公園のある町に一番近い、空港のあるパームスプリングスまで飛行機で行くことに。
関空→サンフランシスコ→パームスプリングスという飛行ルート。途中のサンフランシスコで6時間の待ち時間があるので、せっかくだから、とハズの希望でサンフランシスコ市内へちょっとした観光にでかけた。

なんかの歌に出てくる、ということで電車と徒歩でチャイナタウンへ。これが入り口となるDragon's Gate。ガイドブックで紹介されていた飲茶をランチに食べようと張り切ったら、まぁまぁ遠くて空港に戻るのに少し焦った。

前日なんとかホテルのあるTwentynine Palmsという町に到着。その翌朝。ホテルの窓から見える山にはうっすら、いや、しっかりと雪が。この週の火曜〜水曜は寒波襲来、と予報で知ってましたが、ここまでしっかり雪があるとはよもや思っておらず...。

まずは、ビジターセンターへ。数カ所ありますが、West Entrance のものが主要なのでそちらへ向かいました。駐車場の隅で見たうさぎちゃん。もちろん野生です。

West Entrance までの途中に並んで立ってるポストの数々。これだけの数の住宅があるはずですが、道からは見えず...。新聞取りに車で往復、という広い国土。

公園中心部の Hidden Valley にある Intersection Rock。終了点は雪をかぶっており、しばらく溶そうにない。駐車場内も雪たっぷり。区画が分からないので適当に停めます。車を降りて岩場を確認しに歩き回るも、長靴が欲しい雪の深さ。
数年に一回か、一年に一回か、時々降雪があるのは分かっていましたが、ここまでとは予想しておらず。とほほ。
岩場の位置関係は分かったものの、取付に行くまで足首以上のラッセルが必要。とはいえ、ボルダラーはマットを担いでうろうろしてはりました。裸足になって歩いているツワモノもいました。ロープを使って登る人は皆無。

結局、公園の北側にある Indian Cove というエリアで登ることになり、翌日から数日間このエリアで楽しみました。夕方、岩場の上から北東側を見ると日本にはない光景が。

到着して5日目。そろそろ公園南側の地域も雪が溶けているだろう、と行ってみましたが、どうやら数日前に少し降った模様。公園内にある低い稜によって天気がかなり異なるようあ。Head Rock Stone からの写真。

岩場への登山道にはこういった「クライマー用アプローチ道」という標識とその先にある岩場の名称が書かれた道標が立っている。写真真ん中の岩場が Bear Island。

雪の中にサボテン。なんだか不思議な光景。水のいらないサボテンですが、これだけ雪=水分が一気に地中に入ると、根腐れしないのかちょっと心配になりました。ちなみに私はサボテンを枯らしたことがあります。1ヶ月に一回少し水をやるだけでいい、と書かれていたサボテンに購入後1ヶ月、少しだけあげると2、3日後しおれ出し、1週間後には完全に枯れてしまいました。この後、植物を育てることはしていません。

雛の声がするので、見てみるとどうやら巣があるようでした。親鳥が木の上に止まっています。日が暮れる前に駐車場に戻らねば、とまぁまぁ真剣に歩いていた途中で。

上の写真から半時間ほど経ちました。この後、さらに空が真っ赤になりました。夕日とジョシュアツリーと砂漠と雪。ある意味、とっても貴重な景色を見られたのかもしれないなぁ。

次回は、クライミング編をアップしたいと思います。