2016年8月27日土曜日

沢登り 愛知川本流 2016年8月21日(日)

暑い。今年の西日本は本当に暑い。ここまで毎晩クーラーのスイッチを入れたことはない、というほどクーラーを入れて寝ている。夜の方がしのげるのでは?と思われるかも知れないが、夜になると網戸の隙間から知らぬ間にゴッキーが勝手に上がり込んでいる時がある。ゴッキーを見つけるともぉどうしようもなく気分が滅入り、ちょっとした騒動になるのが面倒で夜になると雨戸を閉めクーラーのスイッチを入れる。

ということで。天然のプールに涼をとりに行ってきました。何度も書いてるが沢は苦手なので、本当に遊べる、難度の低い沢にしか行かない。ということで、一度行ったことのある、滋賀県は東近江市にある愛知川本流に行ってきた。

入渓ポイントの取水口。以前は、梯子を使えたのに今は梯子の上と下に網が張ってあり使用不可に。先にいた若者5人グループはどぼんと飛び込んでいたが、いきなり濡れるのは嫌&高いところからの飛び込み(多分、4mくらい?)は怖いので、懸垂下降。

広い河原を歩いていると、ハズが急に立ち止まってあれはなんや?と奥の方の岩を指す。視力がよい私がよく見ると...。蜂の巣!先ほどからぶんぶん妙に蜂が飛んでいたので気になっていたとのこと。

岩に近づかないよう、遠巻きに通り過ぎる時に撮影↓

向かって右の岩の真ん中あたりにぽこりと出ているものが...

蜂の巣。おそらくスズメバチ。しかも、巣に色の違う穴のような開いてると思ったら、それは全て蜂!ひゃぁ!くわばらくわばら。そっと離れる。

なんとか濡れずにここまで来たが、とうとう岩をつたっていけない小滝に来てしまった。えぇい!涼を取りに来たんだ!と覚悟を決めてどぼんと浸かり泳ぐ。しかし、着衣&ザックを背負っての泳ぎって想像以上に重かった。

そしてどんどん出てくる淵にプールに滝の数々!
ここはハズが果敢に小滝と真っ向勝負に出た↓
がんばってぇ〜!と見送る私。私は、右側から岩を伝って滝を越えた。

さて、どう攻めようか?

回りこんで上から撮影。流れが強く、あ〜でもないこ〜でもないと粘っていましたが、攻略できず退散...。

 途中にはこんな平和な河原歩きも。泳ぎ疲れた体にはいい骨休め場所

そしてこの沢メインの「天狗ノ滝」に到着。ちょうど人が隠れた時に撮ったのですが、実際は、若者達が飛び込み大会をしておりました。おじさん&おばさんはそんなことをする元気もないので、見て喜び、記念撮影をして早々に下山にかかりました。ほんとはこの先もあるのだけど、トポ&記憶では河原歩きになるので、この日はここまでとしました。

そして下りは..

 泳いで...

泳いで...

 天然ウォータースライダーをすべり...

 また泳ぐ

 そして最後にまた泳ぎ...

泳いでるのか溺れているのか流されているのか分からない状況に...

ということで、帰りは泳ぎまくった泳ぎの沢でした。上がった直後から全身筋肉痛となりました。

28日も沢登りを予定してましたが、台風の影響で微妙な天気なので中止としました。せっかく乗ってきたのになぁ。しかし、今年は沢登りの当たり年です。楽しい。

その他
入渓ポイントの取水口まで、以前は車でアプローチできたが、現在はゲートがあり通行止め。それでも、車や単車で入っている人がいたので、なにかコネかツテがあるのか?ネットでは、BBQをした後のゴミ放置がひどいのでゲートを設けて通行止めにした、とあったが、帰りに歩いていると、BBQをしている人達がいた。まぁ、5、6年に1回来るか来ないかの沢だから往復1時間半くらい歩いてもいいや、と思いつつ、ちょっと納得行かないところもある。

車の駐車は、ゲートのすぐ前に5、6台停めれるところがある。または、ゲート横の橋を渡ったすぐのところに、スノータイヤの脱着場がありここは10台ほど停めれる。ここに停めた。他、すぐ近くにキャンプ場があり、この駐車場も利用できるだろうが、有料。値段は不明。ネットで500円とも1000円とも。路肩に駐車していた車は駐禁切符を切られていた。

温泉は、八日市IC方面には少ないので、遠回りになるが国道421号を三重県方面に抜けて御在所岳麓の湯の山温泉まで行った。この方が結果、時短にもなり帰りのご飯も食べる場所がそこそこあるのでよかった。



2016年8月25日木曜日

夏山山行 南アルプスで久しぶりの山歩き!その3

2016年8月12日(金)

夜中に騒がしいテントがあって少し寝れなかったが、3時に起きてご飯を食べ出発の用意をする。
テントから頭を出す。さすがに標高3000m近くの早朝は気温が低い。周りのテントはまだ寝ている人が多いよう。おじさんのテントには灯りがついていた。さすが山屋。
見上げると満天の星空。この数日後にピークを迎えるなんとか流星群が見れるかも、と探してみたが流れる星はなかった。残念。

日が昇る直前の空 何度見ても飽きないしこの瞬間を見れることに感謝


朝5時前。日の出が近づく。テント場で、小屋の前で待つ人、ヘッドランプを灯しながら北岳山頂まで登った人の前に平等に太陽が現れる。この瞬間をみな心待ちにしてるんだね〜。
この日は見事な雲海だった。雲海に浮かぶ八ヶ岳や富士山、ほんとに言い表せない景色でした。

5時過ぎにおじさんと小太郎山へ向かうべくテント場を出発。分岐広場でザックをデポし、少量の食料、カメラ、貴重品などを防寒具を兼ねた雨具のポケットに詰め込み出発。

途中でおじさんが先に行っていいよ、と行ってくださったので先行する。単独者の人と沢登りの4人パーティとすれ違う。頂上でテントを張っていた人達だ。広河原までのバスは、この小太郎山の反対側の林道を走っているのだけど、一昨日バスの窓から見て沢が山肌を落ちていたのは見えたけど、すごい急な沢だった。あれ登る人おるんやろうなぁ、と思っていたけどほんまにおった。すごい強者、としか言いようがない。

この稜線の先に小太郎山。奥の禿げた山頂を持つ山は甲斐駒ヶ岳。この山もカッコイイ!
見た目通りの距離感、近くもなく遠くもなく、そのまんま。この辺の心づもりはあったので気持ちが折れずよかった。
以前、Yちゃんとバットレスに登った戻りで、展望がないのでこの山に続くハイマツへ直進した。10分ほどしたらだんだん藪漕ぎになり、これは道が違うと引き返したのも今となってはほほえましい思い出。その間違えたハイマツ帯への踏み跡も確認した。確かに直進してしまう、誘い込まれる道だった。

小太郎山頂上からは、日本で一番高い富士山と第二の高峰北岳が並んで見える。しっかりカメラに収める。そして、おじさんが到着して互いに記念写真を撮り合う。


振り返ると北アルプスの山並みもきれいに見えた(↓)
山岳会の活動であそこにいるハズを思い出し急に早く家に帰りたい、と思う。バスの時間も気になる。最終便までまだあるけれど、最終便だと家に着くのが夜中になってしまう。これは最悪の場合、として、できれば余裕を持って帰りたい。なので、おじさんにバスの時間があるからと断り、快く了解していただき(ありがとうございます)、先に小太郎山を出発する。出発してすぐにまた単独行の人とすれ違った。結構人気のある山やなぁ。

少し行ったところで振り返るとおじさんが「やっほ〜〜〜!!」と言って手を振ってくれた(↓)。


さよなら&楽しかったです、という感謝の意を込めてこちらも手を大きく振り小太郎山分岐に向けて加速する。しかし最後のゆるい登りで失速。気持ちが急いたが、足がついてこず。情けない。

とはいえ、予定していた時間には分岐に戻り少しの休憩の後、下山開始。するとツアー客が登ってきた。このツアーの中に、一昨日、広河原のテント場でお話をしたご婦人がいて再び挨拶を交わしお話をする。「こんなところでまた会うなんて!ご縁があるんだわ。」と喜んでくださっていた。私も嬉しかった。が、ご婦人は決して悪くないのだが、参加されているこのツアーの引率者ひいては催行会社に対しては常々一言言いたいことがある。お客様相談室にメールを送信してやろうかと考えている今日この頃。

が、ここは楽しい山の中。そんなマイナスな気持ちはとりあえず横へ押しやり白根御池小屋まで急坂をくだる。下りながらこんなに急坂だったっけ?と、またまた数年前のバットレス登攀の山行を思い出す。よく下ったなぁ、この急坂を夜の9時過ぎに!そんなことを考えているうちに御池小屋に到着。かーーーん!と太陽が照りつける。「あつっ!」標高2200mでこの暑さなら大阪は、と思うと...とほほのほ。

小屋前でおいしそうにソフトクリームを食べている人がいる。目が合った。私の目はソフトクリームに釘付け。おいしそう...。小屋で買うと高いのよ。ここは標高2200m。そら高いわ。が、今からの広河原までの行程を考える。さらに1時間半の歩き。よっしゃ、標高3000m近くでの400円のペットボトルよりは安いわ!!(ほんま?)ということで、

お買い上げ〜!冷え冷え〜♪ピーチ味がおいしい〜。さすが山梨。ピーチとバニラとはイキな品揃え。売店の女性、07年のバットレス山行の時もいらっしゃった従業員の方。バイトさんではないはず。かわいらしい方だったので覚えていたのですが、8年ほど経った今もお若くてきれいでした。こちとら、7年分年取ったのだけど〜。空気のいいところにいるとやはりお肌にも精神的にもよろしいのかしらね〜?

エネルギーを補給し再度エンジン全開で下山開始。この日は金曜でお盆休みに入ったばかりだからか登ってくる人が多い。そしてバスの時間に十分間に合う時間に広河原に到着できた。

久しぶりに登った南アルプス。やはり南アはでっかいなぁ。帰宅後、体がかなりよれよれになった。でも、いい天気にめぐまれ、たくさんの人達と話をして計画通り登れた楽しい山行だった。
でも、まだまだ登りたい山、登りたい壁、歩きたい道はあるのです。人生は山色なのだ。

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2016年8月23日火曜日

夏山山行 南アルプスで久しぶりの山歩き!その2

南ア山歩きレポート第2弾

で、てくてくて歩き出しまず中白根山に到着。その後、遠くに見える間ノ岳目指して歩き始めたところで、単独行のおじさんとすれ違う。山岳会所属で単独という同じ匂いをかぎ取られたか(笑)、挨拶しつつ立ち話をする。おじさんは、この日、間ノ岳の向こうの農鳥小屋のテン場から歩き始め、間ノ岳、北岳を越えて肩の小屋まで行くと言う。私の予定を言うと、あなたの足なら農鳥岳まで行って帰って来れるよ、とおっしゃる。しかし、農鳥岳までは行くつもりはなく、それよりも翌日の行動時間を短縮するために、北岳を越えて肩の小屋まで行こうかどうか考えていると伝えると、それなら余裕だろう。僕は先に行って待ってるから、よかったらいらっしゃい、とおしゃった。うぅん、そうだなぁ、一人だと面白くないけど、このおじさんとなら「多分お酒はいける方だろうから、一杯やりながらお話するのも楽しそうだなぁ。」と思いつつ、確約はせず「それでは考えておきます。」と言い別れた。

色んな人と話できて楽しいなぁ〜と長い稜線を歩く。

 富士山も見え...。頂上付近が煙っているように見える。雨が降っているようだ。

鳳凰三山も見え...。地蔵岳のオベリスクもはっきり見えた。そして小屋から歩くこと1時間20分ほどで、

間ノ岳到着!山頂には10人ほど人がいたかな。頂上からは、360度の景色を堪能。


南方向の農鳥岳から広河内岳に続く稜線

こちらは南西方向の塩見岳から延びる長い長い仙塩尾根

伊那市の背骨、中央アルプスの山並み

登ってきた方向には、北岳、甲斐駒ヶ岳、鋸岳、大きなカールを有する仙丈ヶ岳が見え...。いい天気の下、到着できたのを喜ぶ。

休憩をして、北岳山荘に戻る。後ろから来て追い抜く人、ゆっくり登ってくる人、挨拶しながらぼちぼち歩く。中白根山を通り過ぎ、もう少しで山荘というところで、さきほどのおじさんに追いついた。声をかけ山荘まで一緒に歩く。12時頃に山荘に帰着。このままだと15時頃までには肩の小屋に着けるかな。テント場の空きがあるか心配だったけど(なんといってもこの日は初めての「山の日」でしたから)、先に進むことにした。

余談ですが、この時点で、小屋の掲示板には「本日のお泊まりは1組の布団に3名様になります」と2時間前の2名様から混雑度がアップしてました。

デポした荷物をパッキングし直し、いざ肩の小屋目指して出発!
先に出発していたおじさんに追いつき、ちょっとした広場で休憩。ここでまたお話し、今度は私が先に行くことに。同行者ではないので、歩くペースも違うので、お互い干渉しない程度に自分たちのペースで行こう、と暗黙の了解みたいなのがあって気が楽だった。珍しいです、こういう方と出会うのは。

振り返ると、雲が湧いて北岳山荘が飲み込まれそうです。多分、夕立はないだろうけど、やはり夏山。少し心配はあった。思ったよりしんどくなかった登りを終わると北岳山頂。さすが、日本で富士山の次に高い山だけあって頂上はすごい人!肩の小屋を見下ろすとテン場が埋まりつつある(↓)。急いで下りないと!

肩の小屋まであと少しというところで韓国人ツアーの人達とすれ違う。えらく危ないところで写真を撮っている。頼むから落ちないでね、と思いつつそそくさと立ち去る。するとガイドさんらしき人と、ひょんなことから言葉を交わして、目の前に見える山々について会話がはずむ。

その後、小屋に着いたけど、ありゃりゃ、えらいな風の当たる場所にしか空きがなく仕方なくテントを張る。近くの学生らしき3人組、なんか騒がしそうでこれもちょっと気になる...。
水を汲みに行ったついでに風の当たらない東側のテント場を見て回る。小屋=トイレから遠くなるけれどいい場所があったので、思い切って一度張ったテントを撤収して移動する。すると、離れたところからこっちこっちと手招きするおじさんに気がついた。こっちの方=小屋に近いところにいい場所があるから、と教えてくれた。

テントを再度設営し落ち着いたのでおじさんと酒盛り。ビールを購入し、おじさんのテント前で乾杯&自己紹介。その後2時間ほど山談義で盛り上がった。

翌日の予定である小太郎山往復におじさんも行くということになり、適当な時間に集合するということで酒盛りお開き。
トイレに行く際に稜線に上がるが相変わらず風がきつい。よかった、テント移動して。

そして翌日に続く。

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2016年8月19日金曜日

夏山山行 南アルプスで久しぶりの山歩き!〜話と写真のページ その1〜

2016年8月10日(水)〜12日(金)
間ノ岳(3189m)、中白根山(3055m)、小太郎山(2725m)、北岳(3192m 今回の北岳はおまけ)

ということで、南ア山歩きレポート第2段。本日は1日目から2日目の中ほどまで。

10日16時頃、広河原に到着し、早速テントを張る。「奥の方に張ってね。」と小屋の人に言われたが、奥の方は若者が大きめのテントを張ってすでにわいわいやっている。翌朝は早起きしたいので、手前の方で、単独用テントがたくさんある場所に張る。これは以前、黒部の阿曾原小屋でテント泊した時の失敗から学んだ。

ゴアテントを使用しているが、今さらながらフライは要るか要らないか?という疑問が出発前に頭に浮かぶ。ネットで調べたりして、結局ハズの「ゴアは基本はシングルウォール使いやで。」という言葉に従い、レインフライを持たずに来た。しかし、雨に降られたらどうしよう、という不安はつきまとう。この日ももくもくと雲が沸き立っていた。なので少しでもなんとかなればと大きな木の下に張った。翌日は稜線の上。雨が降ったら開き直るしかない。

夕食のα米にお湯を注ぎ、できあがりまでイカの燻製をつまみにビールを飲んでると、北沢峠からバスが一緒だった(らしい。私はこの時点で記憶がなかった。すいません)小屋泊まりのご婦人が散歩してらしたようで、私に気付いて話しかけてくださった。この後の行程とか色々と10分ほどお話をした。「一人でテントすごいわね〜。気をつけてね。」とおっしゃってくださった。

夕食食べて19時半頃寝付くが、なんだか寝れない。なんだろなーと思っていると、外をうろうろする人のヘッドランプの明かりが時々テント内を照らし、これが落ち着けない理由だったようだ。こんなこと今までなかったのになぁ。フライを張ってないからかなぁ。それに林間学校で来ていたテント泊の学生達の明かりが、携行できる蛍光灯(台所とか洗面台の短いようなん)で、これがものすごい光を発する。15mは離れているだろうにものすごい光。すごいもんもっとるなぁ、と思いつつタオルをアイマスク代わりにして寝た。

11日。3時に起きる。テントから外を覗く満天の星空。うわぁ、久しぶりに見たなぁ、こんな星空。起きてる人もいるがまだみなさん就寝中。独り占めできた感じで嬉しい。
しかし、夜中の3時半頃、さすがにαパスタは喉にひっかかる。お腹が空いてるとか空いてないとかじゃなくて、やはり夜中3時ってご飯を食べる時間じゃないよなぁ。でも無理に詰め込む。せっかく持ってきたフライドオニオンのトッピングは開けずじまい。

4時半。計画通り出発。暗い中ヘッドランプを点けて歩き出す。夜明けまで30分森の中を歩く。多分、熊さん、いないだろーなー、と思いつつ、いるかもしれない。お願いだから出てこないでください。予想はしてたが実際に暗い中一人で歩くと心細い。はよ夜明けんかなぁ...。


と思っていると夜が明けてきました。正面に目指す八本歯のコルが見える。この当たりを過ぎたところから虫がブンブン飛ぶ地帯に突入。虫も行動時間早いわぁ。蚊取り線香に火を点け、歩くリズムを取るためにラジオのスイッチを入れる。ちょうど、男子柔道、重たい階級の試合を中継していた。気晴らしになったのでラジオ持ってきてよかった。

ずんずん歩き、二俣に到着。御池小屋に続く道から来る人がいる。登る人、下山の人、それぞれだ。
二俣から少し行ったところの写真(↓)雪渓はほとんどなかった。今年はやはり雪、少なかったのだろうか?


ずんずん歩き、なつかしのバットレス沢出合に到着した(↑)。岩にバッテンがついている。普通の登山者は行っちゃだめよ。07年だったか。Yちゃんと一緒に来たなぁ、と懐かしい。あの後、10年だったか、第4尾根が崩落したらしいが、ここからではどの当たりが崩落したのか、よく分からず。尾根の形の記憶も曖昧だし。あの時は、なんだか若かったなぁ、勢いあったなぁ、と当時の山行を思い出しながら歩を進める。

八本歯のコルに至る階段が始まるところで振り返る。アサヨ峰に続く、早川尾根の後に八ヶ岳の権現、赤岳など南ヤツの山々が見えた(↑)。

急な階段を登り途中でふと横を見ると...
じゃーん!バットレス第4尾根が横から見えたぁ〜!写真真ん中よりやや右のラインがそれ。なっつかしいなぁ〜♪あそこ登ったんやなぁ。

そうこうしているうちに、八本歯のコルに到着。コースタイムより早い。少し欲が出てくる。歩きながら考えていたが、このままコースタイムより早いペースで行けば、今日中に北岳を越えて、肩の小屋まで行けるかも。そうすると翌日の時間を2時間ほど省略でき、朝3時半なんて時間に歩き出さなくて済む!でもなー、でもなー。ここまでは順調でも...
(下の写真の右端、稜線が切れるところから南方向を撮った写真)
今いるところから写真(↑)右にある小屋まで歩き、そっから写真左端のピークを往復せなあかん。ここまでは計画通り。しかし計画にプラスアルファするとなると、小屋に戻った後、

(上の写真の真ん中辺りから北方向を撮った写真)
この上の写真の小屋(=2枚上の写真と同じ小屋)から、あのどぉんとそびえるピークを越えて、向こう側におりやなあかんねんで〜。いやぁ、南アルプスはでっかいわ〜...と考え込む。
考え込んでもしゃぁないので歩を進める。
ここから小屋までトラバースルート。平行移動なので楽ちん。単独女性と話をしたり、初老&中年親子のお父ちゃんに道を聞かれたり、と一人で歩いていると案外人に声をかけてもらえて楽しかったりする。

小屋に着いて、とりあえず、どうするかは間ノ岳往復してから決めるとして、不要な物を小屋にデポさせてもらう。買うつもりはなかったが、どうしても自分ブレンドのポカリより、既製品のオランジーナを飲みたかったので400円という大枚をはたいて購入して持って行く。しかもここには自販機がある!北アルプスにはないぞ〜、自販機。南アルプスちょっと違うな、やっぱり。そして既製品はおいしかった。意外と体から水分が発散しているのか、喉が渇いた。買ってよかった。

話と写真のページその2に続く...

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2016年8月18日木曜日

夏山山行 南アルプスで久しぶりの山歩き!〜記録のページ〜

2016年8月10日(水)〜12日(金)
間ノ岳(3189m)、中白根山(3055m)、小太郎山(2725m)、北岳(3192m 今回の北岳はおまけ)

夏真っ盛り!下界は猛暑日が続いています。気象庁の予報も3日後以降は予想最高気温は32度と発表していますが、翌日には36度に修正してきます。こうなれば、的確な数字は発表せずに「30度超」だけでいいのではないかと思ったりします。

夏の3000m、南アルプスなので暑くてばてるかと心配しましたが、なんのことはない「涼しくっていい気持ち〜♪」でした。

今回は記録の部分ということで、前書きなど。出来事、写真などは後日アップしていきます。

前書き
以前から挑戦してみたいなぁと思っていた南アルプス全山縦走。計画を立ててみると思いの外、ルート取りが難しいことが分かった。
で、壮大な計画を立てた訳だが、行く直前になって無理過ぎる計画を立てたことに気が萎え、結局、間ノ岳、中白根山、小太郎山、北岳(以前に登ったので今回はおまけで)に登るというコンパクトな計画に落ち着いた。

ルート
関西から伊那市にある旅館仙流荘の前にある駐車場まで車で行き、ここからはマイカー規制対象ルートなので、仙流荘から北沢峠、北沢峠から広河原とバスを2本使って広河原に入る。これが1日目。
2日目 広河原を早朝に出、大樺沢経由で北岳山荘へ。この日はここに幕営する計画。荷物を軽くして間ノ岳往復。
3日目 新聞配達の時間くらいに、山荘を出発し日本第2の高峰北岳を越えて、小太郎山分岐広場(勝手に命名)へ。ここで不要な荷物をデポし、小太郎山往復。その後、白根御池小屋を経由して広河原へ下り、バスを乗り継いでマイカーのある仙流荘に戻る。

時間
1日目(8/10) 晴&猛暑
関西7時発〜伊那IC12時着
この後、ランチ買ったりポケムヒを買ったりして13時頃仙流荘に到着。ものすごく暑い!14時20分のバスに乗り16時過ぎに広河原に到着した。北沢峠で1時間くらい待つ場合もあるので、利用する際は時間の確認を。しかも、バスの会社が異なるので、時刻表を探すのにてこづった。要は、北沢峠が長野県と山梨県の県境で、別の会社なり団体がバスの運行をしている。「南アルプス!」「山!」と県境に関係なくひとくくりで考える私には一手間の情報収集だった。

2日目(8/11) 晴&ちょうどいい暑さ (記載時間は出発時間。休憩時間分は含まず。実際のかかった所要時間は10分〜15分ほど短い)
4時半 広河原〜6時10分 二俣〜8時 八本歯のコル〜8時50分 北岳山荘/
9時15分 間ノ岳に向けて出発〜9時40分 中白根山〜10時30分 間ノ岳頂上〜
11時50分 北岳山荘〜12時15分 北岳に向けて出発〜13時25分 北岳〜
14時00分頃 肩の小屋

3日目(8/12)
5時 肩の小屋〜5時25分 小太郎山分岐広場〜6時45分 小太郎山〜
8時00分 小太郎山分岐広場〜9時15分 白根御池小屋〜11時20分 広河原〜
12時30分のバスに乗り、14時前に無事仙流荘に帰着

ということで、ざっと今回の山行の概要はこんな感じです。
2日目に、北岳山荘には幕営せず肩の小屋まで行ったのはなぜ?
今回もたくさんの人とすれ違い、声をかけ、お話をし、雄大な景色を堪能しました。
お話と写真は後日アップして行きます。本日はここまで。

写真右側に北岳山荘 左端のピークが間ノ岳
あそこまで歩くんだぁ〜!遠いのか?はたまた意外と近いと思うのか?

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2016年8月2日火曜日

新しい沢靴

2週間前の2年振りの沢登りで新しい沢靴を試しました。
以前使っていたのは、M社の地下足袋タイプのもの。指先が割れていて、足首の部分はネオプレーン、ブーツのように紐が通してあり締め上げるタイプのものでしたが、チャックがないため脱着にものすごい労力がかかったことがマイナス点でした。
沢登りを終えて車に戻り、はぁ、脱げる、と思ったらここからが一苦労で、地面に座り込んでう〜〜んと力みながら脱ぐという無駄な作業を強いられていました。


新しく購入したのはキャラバン社のKR3F、足がおっきいのでサイズは25.0、お値段12000円+税
いきなり沢中泊の山行だったので靴擦れなど心配でしたが、快適でした。
☆ 脱着が楽!
☆ 水はけもよし!沢ビギナーレベルの私には細かい水はけ具合は分かりませんが、特に問題なし!
☆ グリップ力もOK!日本の沢は(って日本しか沢は経験ないけど)苔やぬめりがあったりするのでゴム底よりもやはりフェルト底がいいのではないかと思います。
☆ 色は3色あり、男性っぽい色はちょっと、という女性にはぴったりの赤系の色あります。
☆ 今回は専用のネオプレーン製靴下ではなく手持ちのトレッキング用ウール製靴下を履いていきましたが、台高の沢では問題なく、冷たさなど気になりませんでしたが、さて、北アや高山の沢に行くとなると、また、初夏や初秋まで沢に登るという方はネオプレーン製靴下が必要になるかもしれないですね。

ということで、お薦めです。お店の人が言ってましたが、去年はそんなに沢靴は売れなかったそうですが、今年は結構な勢いで売れてるそうです。私の様に足がでっかいのは、すぐにサイズがなくなりそうです。なので、お店の京都店まで(ついでの用事があったのもありますが)試着しに行ったくらいです。ま、セール期間に買いたかったという事情もありますが。

余談ですが、大阪のお店に試着に行きました。久しぶりにお店に行ったので初めて会う店員さんがいました。先輩店員さんに指導もらっていたので新入社員さんだったのかな?で、沢靴について色々と説明してもらいました。フェルト底と最近見るようになったゴム底についても説明してもらいながら試着してました。同時に、お店の奥に私の山の師匠ともいうべき「親方」が山岳会のメンバーと買い物をしてました。一通り冷やかし(?)が終わりお店を出ようとしたところ私に気付いてくれて挨拶などして近況報告。「なんや!お前が沢靴買うんか!どないしたんや!沢嫌いのお前が!!」そんなこんなを話してると、「お前なぁ、やっぱり日本の沢の沢靴はフェルト底や!そんなもん、ゴム底なんか滑ってあかんぞ!」とつい先ほどまで力一杯にゴム底の良さを説明してくれていた店員さんを横に、彼の説明を全否定する、自己経験からくるアドバイス。店員さん、ごめんなさいね。

でも、やっぱり実際に沢に入ってみて、フェルト底がいいな、と思ったのでした。それでもへたくそな私は「うわ!滑りそう!」と地上8mくらいのところで足がすくみロープを出してもらった私でした。

事故なくケガなく楽しもう。8月11日は今年から「山の日」です。山道具商戦、熱くなっているようで...。