2022年6月30日木曜日

キタダケソウを見たいのだ

北岳(3193m  南アルプス 山梨県)
2022年6月26日(日)〜27日(月)

いつだったか覚えてないが、キタダケソウの存在を知ってからいつか見てみたい、と思っていた。が、なんせ本当に貴重な存在。梅雨の時にその満開の時期を迎え、しかも北岳頂上周辺にしか自生していない。その上、アプローチのハンデがある。登山口である広河原には、許可されたバスでしか入ることができない。そのバス運行開始が6月中旬以降。
モノの本には7月初旬まで見ることができる、と書いてあるが、ここ最近は暑くなる時期が早まっているので、ひと昔前より咲く時期が早くなっているのでは?と推測される。

ダンさんが社会人の時は、時期が合わずなかなか行けなかったが今年は自由の身。
南アルプス林道が開通してすぐに行ってきた。

雨が降らなかったら御の字。晴れたら超ラッキー、という謙虚な気持ちで行く。でも、雨降る中でのテント泊はやっぱり嫌だなぁ、と思い今回はババン!と奮発して小屋泊まりにした。

で、結論。




見れましたぁ。

6年前の夏にこの辺りに来た時、いろんな花が咲いていた記憶があるので、あの辺だろうと場所の当たりをつけて登り開始。途中にも色んな可愛らしい花が咲いていた。
風強くガスガスで視界20mほど。小雨ぱらつく中、きゃっきゃ言いながら写真を撮りつつ登るのも楽しい。

しかし稜線はすごい風だった。匍匐前進するほどではなかったが、ぼけ〜っと立っていると、時々体が倒されそうな風が吹く。暑そうなので半袖Tシャツで登ろうと思っていたが、長袖Tシャツ着ててよかったぁ〜。

キタダケソウの他にも...
さる団子のようなイワベンケイ 花はまだ少し先かな

ミヤマオダマキのつぼみ

キタダケソウとそっくりのハクサンイチゲ
左の一輪咲いているのがキタダケソウ

キンロバイ 草ではなく木らしい...

ミヤマムラサキ イワに挟まってもけなげに咲く

チシマアマナ

ガスってますが、お花畑は上の方まで続いていました


キタダケソウを堪能した後、頂上を経由して肩の小屋へ。現在改装工事中。通された部屋はすでに改装済みで、サラの部屋に泊まれて得した気分。

風は一晩中吹き続け、翌朝もなかなかの強風。もちろん日の出は拝めず。
小屋から小太郎山分岐まで左側からの風がブンブン。
分岐を過ぎて草スベリに入ると、風はピタッと止み逆に暑いくらい。草スベリにも色んな花が咲いていてこれまたきゃっきゃ言いながら写真を撮りつつ下る。

ショウジョウバカマ

桜だ! ミネザクラ

ミネザクラ

カンバの木? 雪の重さで横向きに延びている

一輪づつしか咲いていないけど、サンリンソウ

マルバダケブキ 花の季節は8月だそうです
花が咲いていないと難しい!

暴風の中のお花見山行でしたが、充実した二日間でした。

帰宅後、本とウェブサイトで花の名前を調べるのが大変でした。

参考にした書籍
増村征夫、ひと目で見分ける250種 高山植物ポケット図鑑Kindle版、新潮文庫、2003
豊国秀雄編、山渓カラー図鑑日本の高山植物、山と渓谷社、1993

参考にしたウェブサイト
南アルプスnet 高山植物 https://www.minamialps-net.jp/kouzan


2022年6月4日土曜日

戸隠キャンプ場

 5月下旬、戸隠山登山で利用した戸隠キャンプ場。

初めテント泊を考えていましたがキャンプ場のホームページで調べてみると電灯がありコンセントもあるログキャビンが(写真で見てもきれいだったし)、一泊1000円。テント泊だと一泊一張駐車料込みで2500円。電源付きログキャビンが一泊駐車料込みで1万円。

両方とも車を横付けできていいのですが、小さいテントで4泊すんの、しんどいなぁ。雨降ったら嫌やしなぁ。電源あるんやったら携帯の充電とか気にせんでええし。あかりがあるのも助かるし、ということでババン!と奮発してログキャビンに決定。

で、これが4日間の我が家となったのですが、とてもきれいでした。入ってすぐに下駄箱にも物置にもなる棚があるほかは、ちょっと背伸びしたら届く棚があり、シュラフマットなどを上げておけます。

炊飯器を持ち込み、無洗米を炊いて朝ごはんのおにぎりをつくったり、電気があるので夜になってもヘッドランプに頼る必要がないのはほんとにありがたかったです。

まぁ、キャンパーの人たちにしてみればなんでわざわざキャビンに泊まるのか?って思うんだろうけど、いままでこれでもかっていうくらいテント泊してきたのでここらでちょっと楽したい。安定しているかどうか分からん雪面でのテント泊とキャンプ場のテント泊は別物なんだろうけど。

キャンプ場の奥には牧場があります。6月1日からオープンということでしたが、山羊さん羊さん、牛さんがいました。


じょんじょろり〜ん 牛のおしっこ

チェックイン時にゴミ袋ももらえるので、ゴミステーションへ捨てることもできてこれまたありがたい。分別はきちんとしよう!

コインランドリーも新しい洗濯機や乾燥機で使いやすく、なにより施設全体がとてもきれい。気持ちよく利用できて本当にいい場所でした。

食べたらおいしいかなと思って持って行った高野豆腐をだんさんがぱぱっと作ってくれました。おいしかった〜。テント泊だとこうはいかん。

キャンプ場内にあるカフェ「カフェ・フレール」でソフトクリームを食べた話は書きましたが、メニューを見て手作りのふきのとうソーセージをお土産に買って帰ろうと思っていましたが、出発日は臨時休業ということで入手叶わず。残念。季節の食材を使った手作りソーセージを販売してるようです。

絶対に十割の戸隠蕎麦を食べて帰るぞ、と決めていたので「岳」へ開店と同時に入ります。肌寒い日でしたがテラス席へ。


念願の十割蕎麦(1000円)と山菜の天ぷら(900円)をいただきました。ふきのとうとタラの芽だけは100%自身がありますが、そのほかは何の山菜か分からないのが悲しいですが、香ばしい味やほろ苦い味、なんだかふんわり甘い味、と驚きの山菜でした。

お腹いっぱいでしたが、デザートもいただきました。地元では竹細工が盛んで、竹製ドリッパーで入れます。ケーキは、蕎麦粉入りチーズケーキ。アイスケーキに近い固さでふんわりと蕎麦の味が口に広がるものでした。

最後に鏡池に寄りました。残念ながら下り坂の空模様でしたが、なんとか池に映り込む戸隠山を撮ることができました。

きっとすごい人出だろうけど、機会があれば紅葉の時期にやはり訪れてみたい。