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2025年10月4日土曜日

農鳥から仙塩尾根三座 その3

2025年9月18日(木)
日程3日目。

夜中0時にちょっと寒くて目がさめる。この日は暖かかったのでシュラフカバーをかぶらずに寝たけど、寒くて目がさめた。だんさんがカバー無しで大丈夫っていうたので、真似たけど、よぉ考えたら、ダンさんは薄いとはいえ◯ニクロのダウンを2枚着て寝ていた。起きるまであと2時間。ぐっすりと寝たいので面倒やけど起きてカバーを出してかぶる。
そんなことしてると、隣のテントの単独の人が起きたよう。時々ヘッドランプの光がこちらにあたって眩しい。頭までシュラフをかぶって再度寝る。

起床。起きる用意。頭痛もなにもなくなってすっきりしてる。なんか体調がいい。
4時前になって急に風が出てきた。森の中にいるのに結構風の音が聞こえる。やっぱり3日は天気持たなかったか。

私が先頭で出発。風で聞こえないかもしれないけど、熊対策でラジオを最大ボリュームで鳴らして歩く。三国平まで登りが続く。雨は降ってないけど、細かい霧で視界はよくない。

三国平に着いた?

三国平の道標 昨日は右から来たけど今日は左方向へ

方向間違わないよう、念の為道標確認して進む。心配だった目印は、いい間隔で岩に丸印が書いてあってちょっと安心する。
時々、踏み跡っぽいものが左右にあったりして立ち止まって確認。まだ日が昇ってなくて真っ暗だけど、進める、進める。

道確認で上方を見ると灯りが見えた。反対方向から来てる人かなと思ったけど、小屋泊まりの4人組だった。前日、北荒川岳方面へ行く途中で、すれ違ったグループだった。止まってるのに挨拶もせずに通過した、老齢の女性をリーダーとするグループだ。というか、リーダーの人がふんぞり返ってた。
何をしてるのかと思ったら、唯一の男性がスマホを見てる。この風の中!どうやら道が分からんらしい。足元見たら印ついてあるやん!

こちとら急いでるので挨拶だけして追い抜く。

三峰山(みつみねやま、2,999m)への登りへ入った。道は思ったほど危険でなく、道が風下につけられているので、風にあたることなく進めてよかった。

三峰岳頂上

野呂川越と仙丈ヶ岳、間ノ岳、熊の平と塩見への三叉路

頂上を過ぎると野呂川越への分岐がある。てっきり手前にあると思っていたので、ちょっと焦っていた。雨が落ちてきたので、雨具のズボンも履いた。先ほどの4人組がやってきて、老齢リーダーが「分岐に出たよっ!こっちだよ!」と言って野呂川越の方へ歩いて行った。ある意味ちょっとほっとした。

次は間ノ岳へ。時折、左側からの風が吹き付けるけど、こちらも風下側に道のほとんどが引かれているので助かった。

間ノ岳山頂 厳しかったのはここからだった

ラジオのラジオ体操が始まった頃、間ノ岳に到着した。もちろん誰もいない。展望もないので、写真を数枚撮っただけで、北岳山荘方面へ向かう。

ここからは時間を見る余裕がなかったので、適当な時間の表記。
その前に、ここからは、進行方向左側からの風が吹く。ルートもほとんどが稜線上、または稜線の左側についているので、とにかく体の左半分が冷たい。

頂上から10分ほどしたら男性二人が登ってきた。待っていたら下ばかり見てたので驚かれた。まぁ、よくある話だ。

ここから単独の男性が数人登ってきたりしたけど、韓国人4人グループ。すれ違いを待ってると、一人の人が日本語達者で、いろんなことを聞いてくる、話してくる。最初の一言二言はよかったけど、続けて色々と聞いてくるので、勘弁してよ〜、体冷える〜。
聞けば、農鳥を越えて大門沢小屋まで行くらしい。行けるんかぁ?そんな長丁場。しかもこの暴風の中...。気をつけて、としか言いようなく別れる。

ここからとにかく左側からの暴風。時々本気の耐風姿勢を取りながら歩く。私の調子がいいので、ダンさんを後ろに、先に進む。メガネをかけたダンさんが先に行くと視界が悪いから怪我するかもしれない。体調が元に戻ってよかった。

広場に出た。中白根頂上付近。北岳山荘まであとどのくらい?ダンさんの地図アプリで時間を確認する。半時間くらい。ストックを持つ手が凍えて、飴ちゃん口に入れるのもままならない。寒くはないけど体が冷えてるのが分かる。

避雷針が刺さったケルンが見えた。あれ?と思って何気なく右手を見るとハイマツ越しに赤いものが見えた。

北岳山荘 よ〜く目を凝らして見ると見えます

あ、山荘。ダンさんに声をかけて山荘へ入る。掃除の時間らしく誰もいない。
風がないだけ暖かい。受付横に8時からホットコーヒーとココアを提供、と書いてあった。時間を見ると8時6分。よっしゃ。
ホットココアを2杯注文。行動食食べる。温まる〜。

20分ほどの休んで再び外に出る。稜線に出るも風きつい。ここから八本歯のコルまで1時間ほど。再度この風に吹かれてるとやばい、と思ったらトラバースルートなるものがあることを見つけた。再度、地図アプリでルートを調べる。風下につけられた道。これを進むことにした。風が当たらないのがどんだけ天国〜か。

こんな天気やのにイワヒバリが歩いてた

トラバースルートはハシゴと丸太橋の連続だった

八本歯のコルで 外れた標識をなんとかしようとするダンさん
修理好きは生まれ持った性か職業病か?

八本歯に着くちょっと前に、だいぶ老齢の男性が登ってきた。かなりしんどそうだった。この上が北岳頂上か?と聞いてきたのでいや、もっともっと上です、と言ったらは〜、としんどそうに、いや限界を越えつつあったかも、答えて登って行った。大丈夫やったんやろうか?

八本歯のコルからも木製階段の連続。途中、一回休憩入れて大樺沢に出てここから休憩することなくとにかく下る。だんだん足の動きが悪くなってきたけど、とにかく歩く。小石やらで滑りそうになりながらなんとか大樺沢と白根御池小屋への分岐に到着。

大樺沢の向かい側、鳳凰三山が見える なんとか天気持ってくれ〜

ここから(この日は)地獄のたら〜っとした登りを半時間ほど歩いてやっとこさ御池小屋。
雨具を脱いでTシャツになって行動食を詰め込み、バス停目指してさらに2時間。

第一ベンチ(多分)と言われる広場には登りの登山客がそこそこの数いた。ここら辺でポツポツ落ちてきた。うー、広河原まで持って欲しいなぁ、という願いもむなしく、大粒の雨に。
再度、雨具の上下を着る。ダンさんは傘をさす。どんどん降ってくる。あぁ、もぉ最後の最後に!
登山道は沢のようになるし、濡れたまんまでバスに乗るのどうすべきかとか気になるし、それより時間に間に合うかも気になるし...。

出発時間の40分前に広河原に到着できた。やれやれ。今回で四座登頂できてよかった。

2025年9月29日月曜日

農鳥岳から仙塩尾根三座 その2

さて。テントを張っていよいよ目的の三座へ出発。


小屋の前を通過して直進 左下の道はトイレと水場へ続く道

一座目 展望なし 登山道からすぐそこ

滝見台とよばれる岩場から見える滝 まだガスが取れない

次に新蛇抜山 足元に小さい看板あり

20分ほど休憩 ここは展望よし

北荒川岳への最後の登りに向かう これが結構しんどかった

北荒川岳 標高が間違ってる こんなことあるんやぁ
正しくは2,698m

晴れてきた 北側を見ると塩見岳(ちょっと雲がかかってる)

南側奥には甲斐駒ヶ岳

ちょっと右側に間ノ岳と西農鳥岳

富士山も

帰りに気づいた大きなキノコ

この日も引き続き体調不調。なんとかかんとかテントに戻る。戻るとそこそこテントの数が増えてた。平日なのに結構この山奥まで来る人おるねんなぁ、なんて思いながら。

翌日は夜中2時起きの4時出発。さっさとご飯を食べて7時前くらいには寝た。となりの単独の若い人は6時くらいに就寝していた。どこまで行くのかなぁ?(最終日編へ続く)

2025年9月27日土曜日

農鳥岳から仙塩尾根の三座

山行日 2025年9月16日(火)〜18日(木)

再度、奈良田の駐車場。一昨年の笹山ダイレクト、先月の暴風で敗退以降3回目の駐車場。先月で、二度と来ないだろうと出発したのに敗退するとは...。今回も3日目の天気が怪しい予報。しかも広河原から奈良田までのバスが午後2時半出発が最終便という、時間的にきつい。

1日目(9/16) 晴れのち稜線曇り
午前5時に駐車場出発。三度目の車道歩きから林道歩き。奈良田第一発電所横の登山口に、工事関係のおじさんがいて、3週間ほど前にそこでクマを見たよ、と話してくれた。そういえば前回、帰ってくる時に突然うーっという唸り声を聞いた。やっぱりいるんや。

林道にいたオオクワガタ なんだかちょっと元気がなかった

並々のうろこ雲 季節が入れ替わったなぁ

いつも足元悪い貯水池横の道 こうして渡る(歩く)のも今日が最後

順調に高度を上げる。いい天気で風がないと暑い。ほぼコースタイム通りに大門沢小屋に到着。3連休明けでか、午前9時半ごろ、休憩する人おらず。

お約束のバヤリース 今期最後の2本をゲット 1本400円

フルーツゼリーがあれば食べたいと思ってたけどこちらはすでに売り切れてた。15分ほど休憩して登り始める。登り始めると、農鳥、北岳方面から下山してくる人たちとすれ違うように。さすがにこの日は、稜線が暴風です、と言う人はおらず。代わりに水場はまだ先か?とか小屋はどのくらいか?と聞いてくる人が数名。稜線、天気良すぎて暑かってんやろうなぁ。

寝不足で足が重くなる。デスゾーンの2700m過ぎたあたりから荷物が重くなってきた。誰か乗ってるんか?

キベリタテハ

大門沢下降点

下降点に到着。稜線に乗った。ここでも15分ほど休憩してしまう。黄色の鐘がついた鉄塔、遭難碑だった。今回は鐘を叩こうと思ってたけど、忘れてしまった。

一人男性が下りてきた。3000m峰の全座制覇をこの日達成したとのこと。拍手。西農鳥がその最後だったらしいが、前回来た時はガスで何も見えなかったのでもう一回登りにきたって。すげ〜。

だんだん調子悪なってきた。足が遅くなる。ザックの重さが2倍になった気がする。
農鳥岳に3時に到着。5時までにはなんとしても農鳥小屋に着きたいなぁ。

次に西農鳥岳へ。ガスが晴れて西農鳥までの道が見えた。その遠さに引く。この時間、誰もいないだろうと思っていたら、シニアの単独の人と出会う。お互い驚く。聞けば、この日の2時に広河原を出て、北岳、間ノ岳を経て、農鳥から大門沢、奈良田へ下山するらしい。なんかすごすぎ。ざっくり計算すると、奈良田へ到着するのは午後10時ごろ。ご本人も真っ暗になるけどね、ははは、と笑ってた。

やっとこさ西農鳥(3,051m) 小屋が小さく見える ここから激くだり

ウラシマツツジの紅葉 なごむ

3000mの夕暮れ もの悲しい雰囲気漂う 小屋は...まだ先やなぁ

4時40分に小屋に到着。テントの受付を済ませる。水は、天然水が流れてるが往復30分。汲みに行く元気なし。天水を購入。1リットル200円。ただし販売時間は午後5時まで(午前7時から)。ギリギリセーフ。

農鳥小屋 一番奥、間ノ岳

この時期、農鳥小屋の売店は品切れ気味。2025年は9月30日までの営業のようで(公式HPによる)、今年のように9月半ばに品切れしたものは再荷上げはないよう。この日時点で、ソフトドリンクは全て売り切れ。この日も、だんさんと他の登山者がビールを買ったが、目の前でスーパードライが売り切れた。

寝不足でしんどかったので、早くに寝ようと夕食の準備する。たまたま夕暮れ時に外に出たら夕焼けではなかったけど、きれいに空が染まってた。

テン場から東側の空を見て 後ろからの夕日の光が七色だった
左の奥に鳳凰三山が見える

翌朝は、4時起き6時出発。予報が当たり、強風&ガス。

「風が弱いテン場」と書いてある札をほんまか?の表情で見るだんさん

直進すると間ノ岳 左へ向かう

ガスと強風の中、先行する私

こんな感じのトラバース道を進む 時々風きつい

最初の水場 清水がおいしい

最初の水場から20分ほどで2番目の水場 大井川源流

水量豊富 水分補給するならここが汲みやすい

ここから1時間ほどで三国平に到着。熊の平小屋へ向かって、なかなかきつい坂を下っていく。半時間ほどで、右が大きく崩れた場所が出てきた。

大崩壊地 左側奥に熊の平のヘリポートとテント場

上の写真のコル辺りでドコモ通じるポイントあり
試したら通じた

熊の平小屋到着

受付を済ませてからテントを張って、安倍荒倉、新蛇抜、北荒川へレッツラゴーする。(続く)


2025年8月17日日曜日

農鳥目指したけど暴風で下山後...

さて、続きです。

とその前に。バス停でだらだらしていると、笹山ダイレクトが降りてきた登山者が、奈良田ダムの吊り橋を渡るのが見える。すんごい遠目ですが、なんだか楽しそうなんが伝わってくる。くっそ〜、やっぱり行けたんや。あぁ、やっぱり進んでおけばよかったとこの期に及んで悔しくなる私。

気を取り直して。
下山後のお風呂ですが、駐車場から近いところに2軒あります。とりあえず今回は(ほぼ確実に「次回」もあるはずなので)安い方の「女帝の湯」へ行きました。

駐車場からちょっと歩くのが筋肉痛と猛暑の中、辛かった。大門沢小屋に泊まった韓国人のおっちゃんパーティとすれ違う。風呂上がりでスッキリした顔してはりました。

なんで「女帝の湯」と言うか不明ですが、大きな古民家の中にあるのは驚き。以前は個人宅やったのかなぁ?

「女帝の湯」

チケット買って、電車の駅の改札口のようなゲートを通ってお風呂に。気持ちよかったです。

お風呂のあとは同じ館内にある食堂で。そばを食べたいと前日、歩きながら思っていたので迷わずざるそば。ざるそばだけでは足りないので、天ざるそば。だんさんは、天ざるそば定食。ご飯に小鉢が2皿ほどついていてボリューム満点。

天ザルそば定食 あれ、全容が写ってない💦

天ざるそば もうちょっとネギ欲しい

高台にあり窓が全開になっていたので、時折入る風が気持ちよかった。前日すれ違った登山者の人もいて、登山者御用達なんかな?

お土産も買うていざ帰宅。一座も踏んでないから、なんか残念なんですがね。達成感もないし。

山行の記録はこちらへどうぞ。

2025年8月15日金曜日

農鳥岳手前までの山行記録

 山行日 2025年8月5日から6日

百高山制覇を目指して南アルプスは、農鳥岳から仙塩尾根にある安倍荒倉、新蛇抜、北荒川の三座を目指す計画を立てましたが、天気予報に翻弄され、結局一座も登らずに帰ってきた、という残念な山行記録。

8月4日(月)の夕方、関西を出発。途中、中部横断自動車道(個人的には、南北に走ってる道のなので「縦断」自動車道ではないかと思っている)の一部で通行止めがあったりなんかしたが、無事、奈良田の駐車場に到着。平日の割に車が多くて驚き。そして意外と寒くて熟睡できず。

日の出前に起床してちょこっと食べる。広河原までのバスに乗る人が多いらしく、起きてすぐの状態でバス停に向かう人多し。私たちは、大門沢を目指すのでバス利用はなし。帰りに利用する予定でしたが。

駐車場の簡易トイレはちょいとうっ、なので、8分ほど歩いたところにあるバス停のトイレを利用する。ペーパーがなかったので要持参。ま、山屋ならトイレットペーパーはみなさん持ってるでしょう。

色々と整ったところで出発。車道を半時間ほど歩き、奈良田第一発電所から林道へ入る。半時間ほどさらに歩くと、本当の登山口。

奈良田第一発電所のとこ 左方向へ進む(5:45)

登山口にある森山橋を渡ってちょっと行くと休憩所(6:30)

3年前、笹山ダイレクトを歩くためにこの道を使ったけど、今回、Wi-Fiも使える登山者用休憩所が設置されていた。ただし、工事稼働日の作業時間内だけやけど。

ここから標識、表示に従って進む。で、出てくるのが1つ目の吊り橋(↓)
斜めになってる (6:45)

登山道、3年前に比べてピンクテープが増えてる。途中で、外国人のお兄さん2人組が抜かしていった。どうやら外国からの登山客が多くなったからか。

大古森沢の丸太橋 (7:20)

曇っていたけど、木々の隙間から晴れ間が見えるようになってきた。

八丁坂では重さ14キロの荷物が肩に食い込む。重たい。ここら辺りで下山してくる人とすれ違うようになる。皆、雨具を着てたり、ザックカバーを使ったりしてる。ちょっと嫌な予感。
外国からの人も多い。

水が流れる登山道 (8:35)

丸太橋を渡り...(8:50)

また渡る (9:10)  さっきのとよく似てるけど違う橋

小屋に到着

大門沢小屋で大休止。稜線から下りてきた人に
、だんさんが上の状況を聞く。暴風、強風、雨は降ってないけど霧で濡れてくる、という状況。あちゃー、風が強いって予想してなかったなぁ。

先ほどの外国人の人がいて、スマホ見ながらまだこんなとこだ、みたいな話をしてる。思い切って、どこまで?と聞いてみると農鳥小屋までというので、私らも、と返して、またあとでね、と別れた。ま、足が長いので一歩一歩が広いので速いわなぁ。しかも体でっかいから体力あるやろし。「がんばって」とか言われたし。

オレンジの缶ジュース飲んで喉潤す。あぁ、おいしい。
さて、このままここにいるわけ...もなく、とりあえず今日の目標、農鳥小屋まで行くべく登山再開。

半時間ほど行くと小さい沢を渡る。

小屋から1時間ほどで、樹林帯を抜けて見晴らしのいい支尾根の先端に出る。富士山がうっすら見えてる。

涸れ沢を渡り、支尾根に乗る。狭くなった登山道に落ちてた看板。試しにスマホの機内モードを解除したら、アンテナが4本ちゃんと立った(iPhone 12mini)ちなみに大門沢小屋は圏外。

ここら辺で北岳方面から歩いてきた人たちとすれ違いが多くなる。みな、稜線は暴風、爆風、気をつけて、の3語を言って下りていく。風に吹かれたのがしんどかったのか、10時半ごろですでにかなり疲れた顔をしてる人もいた。

どーしよー。確かに上空見ると灰色の雲が出てる。

上に進むと次から次へと下りてくる人。そのうち、男女ペアに詳しく話を聞くと、どうも翌日笹山方面へ行く計画だったようで(多分)、この日、農鳥小屋で泊まる予定にしてたらしいが、小屋の人に翌日天気が悪くなるけど。下りますか?と言われたとか。小屋の人がそういうなら本当に天気が悪くなるんだろう、ってことでこっち方面に下りてきたと言う。確かに風はきつかったけど...、と残念そうだった。

この後、再度樹林帯に突入。この樹林帯がなんかしんどかった。いつまでも経っても樹林帯を抜け出ない。稜線まであと◯分って言われるけど、なんかそれがほんまにそんな時間で稜線まで行けるのか?という時間やったし、それに比べると自分の足が遅い気がして、はよ歩かなという焦りも出てきて、気持ち的にほんとしんどかった。

稜線に出る直前で、北岳から来た単独男性とすれ違う。この方も風が強いですよと。5分ほど話をしてすれ違った。
他にも農鳥沢を上がってこちらへ来たと言う男性とだんさんが話をしてたけど、風が強過ぎて手がかじかむので、着替え用の乾いたウールの靴下を手にはめて歩いてきたと言ってたらしい。
笹山ダイレクトを登ってきた人もいて、この人も稜線は風、景色は何も見えない、修行でした、と言ってた。

どうしようか。行くか戻るか。っていうてたら、韓国人の男性5、6人パーティが農鳥方面からやってきて、稜線の鐘のところで、奇声を上げて盛り上がってる。こんな風でも盛り上がる精神力。

雨具着ていざ出陣。ぼぼぼぼぼ。ひょー、前に進まれへん。一旦退散
写真じゃ分かりづらい風の強さ

翌日以降の天気、農鳥でテントを張るか、小屋に緊急宿泊するか、その場合、持ち合わせのお金は足りるか、などなど総合的に2人で考えるが、一番大事な、というか、肝心なお金の持ち合わせが心許ない。
例えば、この日、農鳥小屋に泊まったとして。農鳥のお金はあるが、最終日、広河原まで下りることができなかった場合や最終バスに間に合わなかった場合のお金がギリギリか...。でも、なんとかなるか、なんとかしようか、とういうことで、農鳥小屋まで進むことに。それにだんさんはこのくらいの風なら行けると思うと言うし。

もっかい稜線に出る。体が斜めになるものの、ガスが薄くなる瞬間があって、行く方向は分からんでもないし、斜めの状態で歩くことはできる。逆になんか、ザックが浮いて軽くなる感じがあって行けるかも〜って思い始めた瞬間(50mほど進んだか?)だんさんがやっぱり止めよう、と言うた。

だんさんが無理だと判断するなら無理かなぁ、と引き返すことに。

暴風でも一応鐘は鳴らす🔔

稜線から離れると風がおさまるからやっぱり行けそうな気がするが

大門沢方面に戻っても、往生際悪くどっかでテントが張れないか。翌日天気が良くて農鳥まで行くとしたら稜線に近いところで寝た方がいいわけで。
ところが、テン場となるいい場所はあるのだけど、水が取れない!どんだけ寒くても水は必要。水のありかはだいぶ下。樹林帯を抜けて、見はらしのいい支尾根のあたりで、大門沢に水が流れてるのが見えるが、水を取りに行ける道がない。

ってそんなこんなで結局大門沢小屋まで下ることになった。これはほんまに疲れた。

テントの受付すると小屋のお兄さんが明日はもっと悪い、という。ほんまかなぁ?私の見立てでは、2日目はそこそこいいはずやねんやけど。3日目は悪い。悪い中を歩く覚悟で来てるけど、翌日、この日以上に悪くなるんかなぁ?とお兄さんの言うことに懐疑的。

翌日は、帰るということで、ちょっと遅くまで飲み会をして寝た。

夜中、テントにポツポツ水が落ちる音がしてた。雨とは思わんかったけど、雨降ってたみたい。

翌朝起きると、霧雨。そんな中でも農鳥まで行く小屋に泊まった人が数人。
ほとんどの人が下山の人。お兄さんはボッカで農鳥小屋まで荷物を担いで上がっていった。

いつものことながら、最後の出発。6時半。雨は止んで、町の方は青空。上空は確かに風きつそうやけど、雲が流れるのが早い。時々うっすら青空見えるやん。やっぱり行けた。行けたで。くっそぉ〜😩

結構、下ってきたけど、ほら、青空。やーっぱり行けたで。あぁ、またこの道登らなあかんのか、と精神的ダメージが。

この写真の直立してる木、よく見ると、2本の根返りしてる木が寄りかかってる。なんとか支えてるけど、いつかは倒れて登山道をふさいでしまいそう...。

標高が下がると気温も上がり暑い、暑い。スポーツドリンクがどんどんなくなる。

登山者休憩所のある河原工事の場所。俯瞰すると大がかりな工事だなぁ。

奈良田第一発電所から駐車場までの道は、リニア電車の工事車両が行き来するので歩行に注意が必要。数十メートルおきに警備員さんが常駐していて、無線で「登山者2人下りていきま〜す」と連絡を取って安全運行に努めている。暑いのでご苦労様、と思う反面、なんだか登山者に媚びてリニア工事に反感もたれないようにしてるJR東海の思惑を見るような気もする。

駐車場まであと10分弱のバス停のトイレに立ち寄ったところ2人とも気が抜けたのか、自販機で飲み物買ってまったりする始末。そこへ、下山途中で抜かしたテント泊の2人組の男性が空荷で走ってきた。どうやら、女性の方は温泉で待ってるから、荷物置いて車取ってきて、という話になったよう。うちもそうしようかなぁ、と言うてみたら快く、いいよ、とだんさん言うてくれるけど、この猛暑の中1人で行かせるのは悪いので、気合を入れて最後、駐車場まで歩いた。

あぁ、また行かなあかんか。辛いなぁ〜。