2013年3月30日土曜日

スキー初体験

2013年3月

スキーはこれまでの人生で1回だけしたことがある。
学生の時に、クラブの合宿で多分、ハチ北だか氷ノ山だかのスキー場に行ったけれどスキー初体験は私ともう一人の友人だけ。20歳前後の若者が自分の時間を犠牲にして一から友達にスキーを教えてくれるとは期待していなかったけれどその通りだった。二人でよく分からず広い坂の上に立ち、向こうが見えないのに、スキー板の付け方もいまいち分からないのに、滑るというより傾斜に向かって歩いて下りたという...。その後はスキーよりもスノボー時代になって、異国の地でスノボーを2回ほどしたけれどそんなに行く機会も興味もなくそれっきり、という感じ。

山を始めて、山スキーというモノを知ったけれど、知れば知るほど怖いところに踏み込むスキーヤーの人達をすごいなぁ、と羨望のまなざしで見るだけで、私は、ま、この太い二本足でてくてく歩くので十分楽しいからいいか、という感じできたけれど...。

結婚相手はスキーができる人だった。そして板を2組持っていた。そして、毎年一回は必ずスキーには行くようにしてる,という人だった。おぉ、これはチャンスか!やってみたい!でもなぁ...どうせ、ずどん、ずどん、と滑る前に転んでふてくされて終わるだけだろう、と思いつつすーすーっと滑れたら楽しいやろうなぁという気持ちは失せず、とうとう3月(今月か)中旬、長野のスキー場に(ハズは山スキーはしないのでスキー場へ。っていうか山スキーしたとしてもいきなり山スキーに連れて行かれても余計にできへんだけやわな)レッツラゴー!

期待にどきどきするも、やっぱり転んで終わるだけやろうなぁ、と自分のどんくささを知ってるので少し、行く前からすでにすねるモードに入ってる私。

到着した1日目は雨。この天気では私はよぉ滑らんし、雨の中はちょっとなぁ、ということで行き先変更。でも地元の人達は雨に負けず滑っていた。駐車場にかなりの数の車が停まっていた。これで晴れたら駐車するだけでえらい時間かかりそう。

で、2日目。前日は鹿島槍スキー場に行ったがこの日はもう少し駐車しやすい、148号線から近くてこじんまりとしているさのさかスキー場へ。スキー場の横に大糸線が走っていて時々2両のかわいい列車が通る。

で、スキーだ。
この日は晴れ。ええ天気。若者が多い。学生はすでに春休みか。しかし平日なので全体的に人は少ない。
食堂の前の坂といえないような坂で一度滑ってみる。止まり方が分からん!でもこけずになんとか止める。これを何回か繰り返し、リフトに乗る前にハズに先に1本滑ってきてもらう。その間にもこの坂でないような坂で一人基礎練習。すると、どて、っとこけた。ハズにしっかり見られてた。

上まで行って滑る前にリフトを降りた近くの坂でないような坂で基礎練習のおさらい。しかし滑り出すが怖い。おぉ、おぉ、おぉ!!怖い怖い怖い!!と連呼しながらなんとか下まで下りた。数回こけたがなんだか楽しい。

2回目からはこけずに滑り下りれた。おぉ、楽しいぞ。案外、私、上手くない?ほほっほぉ〜〜。
このあとさらに2回滑りおり最後には結局、こけずに自分で速度も多少コントロールしながら、こけてるスノーボーダーを避け下まで滑り終えた。おぉ、ほんま私、すごくない?そいでもってこんなにスキーが楽しいもんやったなんて!今までもったいないことしてたわぁ、と思いつつ教えてもらえる機会がなかったからねー。

いやぁ、楽しい、スキー。もっと滑りたい〜!
今シーズンのスキーはこの日が最初で最後になるはずでした。
こんな感じですいすいと滑れるようになりたいなぁ〜


コースによっては眼下に青木湖が見えた。景色がいい。



2013年3月23日土曜日

御在所岳前尾根 2013年3月17日(日)

久しぶりに山岳会の人と活動。御在所に岩登り。少し心配なのはどのくらい雪が残っているか。
8年前、初めて御在所に行ったのは3月の最後の日曜。町は花見だ、桜だ、という季節なのに山の上にはまだ雪が積もっていた...。

今回はどうかなぁ?うーん、残ってた。でも沢だけ。取付までも氷が張っていてアプローチシューズでは少々緊張。とはいえ、こけも滑りもせずに取付に到着。今日は3人でリードを交代しながら登る。

メンバーの1人はどうも暗くなってから下山するのが好きな人のようで、これまでもなんだかきわどい下山をしていた。私ももう一人のやっちゃんも、暗くなっての行動はごめん、なのでこの日はとっとと行くぞモードを出してスピードを気にして登り始める。

寒いのを覚悟していたが、この日は天気よくすでに山にも春が来たよう。P5辺りではこれまで登っていないルートを登ったりして楽しんだ。

二人はルート最後のやぐらを登るのをこの日の目標のひとつにしていたみたいだが、登ろうと思えば登れる時間だったが、無難にこの日も登らずに下りることにした。いつも下山している北側の下山道、氷が張ってつるっつる。やばいので、稜線伝いに一般登山道に出て裏道ルートを下山しようととりあえず頂上向かってあるくも、どうもこの様子だと裏道ルートも雪が固くてあまりよくなさそう。ってんで、尾根の南側にあたる中道ルートを下りようとしたがこちらも日陰部分、頂上近くは雪が残っていて下りるのに時間がかかる。

半時間ほど下りたところでこのペースでは暗くなるまでに下山できないかも、と思い登り返して片道1200円払ってロープウェイで下りることにした。

ロープウェイ駅に入ると暖かい。暑すぎるくらい暖かくて幸せである。

しかし、このロープウェイ初めて乗ったが超怖い。とにかくものすごく高いのである。しかも、途中で支柱が1本あるだけで、ほんまにロープウェイ。綱渡り状態である。スキーのリフトもたいがい怖いが、四方がちゃんと囲まれている箱なのにここまで高度感、開放感を味わうロープウェイは初めてだった。

何はともあれ、暗くなる前に下山できたのでよかったとしよう。久しぶりに楽しめた。


P5辺りだっけ?フォローでがんばるやっちゃん

ルンゼには氷がまだ残る 伊勢湾が見えた

2013年3月2日土曜日

八ヶ岳 中山尾根登攀

2013年2月11日〜12日

ハズがまだ登ったことがないというので連休を利用して八ヶ岳の中山尾根に登りに行った。

途中でハズの山岳会の人達、私の山岳会の人達とすれ違った。そうだった。世間とは少しずれてる3連休なのだ。
天気はあまりよくない。風が強いとの話だったが正月に比べればまぁ、普通。

コースタイム通りに中山乗越に到着。少し休憩をして進む。しかし、急にハズの歩調が遅くなる。やっぱり連日の仕事の疲れか。時々、強い風が吹くのが分かる。樹林帯の中にいるので寒くはないが、ルート上はきっと強いだろうなぁ、なんて考えながら進む。

樹林帯がそろそろ終わるところでギアを装着する。ハズの調子がなんか違う。どうする?と聞くと行くだけ行く、というので進むことに。樹林帯を完全に抜けると細い尾根の向こうに中山尾根の下部岩壁が見えた。私が先に行くが雪がなんとなく不安定なので一度戻ってロープを出すことに。で、今度はハズに先に行ってもらった。

取付に到着し、どうするかもう一度聞く。時間のことを2人共気にしている。それでもここまで来たら、第一岩壁だけもで行きたい様子。とりあえず、じゃ、取り付く?と聞くと、行ってみる、という。時々晴れ間が見えるものの風はけっこう強い。
3.5m程登るとよっこらっしょ、と乗り越さなくてはいけない箇所がある。7年ほど前に来た時はここで少しだけ躊躇した。しかし、ちょっとがんばったら普通に乗り越せるはず。なのに、短いスリングを出してそれをアブミにして乗り越そうとしているので、これはないつもと違う。あかんわ、と思ってやっぱり下りよう、と声をかけるとそやな、と応じてくれた。

クライムダウンの体勢に入るハズ。先ほどから気になっていたことがある私。ゼロピンをかけていなかった。どうしても気になるので、ハズの動きをみて体勢が安定したのを確認してから下を向いてゼロピンをかけた。よしこれでオッケーと思って上を向こうとするといきなり頭に衝撃が。一瞬目の前が真っ暗になって何が起こったのか分からなかったが、あ、落ちた、と思って振り返るとハズが右後方をずるずると正体で滑っていくのが見えたので慌ててロープをたぐった。私の足元から5m程下で止まった。

足元から2mほどの高さにあった残置ハーケンが抜けたらしい。もう一段下りる際に、自分の方へ引っ張ることになったようだ。結果、抜けてそのままズドンと私の頭上を直撃、くるっと背中向けに一回転して正体の状態で滑り落ちたようだ。

少し頭痛がしたのと視界がなんだか焦点が合うような合わないような、もやぁっとしたベールがかかったような見え方だったが、吐き気や流血などはなかったので歩いて下山することにした。下山後、登山口近くにある総合病院を見つけて休日診察を受けた。とりあえず、頭の中はなんともないでしょう、ということでレントゲンやCTは撮らずに帰阪した。

帰宅してからヘルメットを見てみると、やはり足から落ちたようで、アイゼンの歯のあとが三カ所残っていた。その内のひとつはもう少しで貫通する感じのものだった。ヘルメットをせずに冬山のバリエーションを登りに行くことはありえないので、これはこれでいいのだが、ほんの数秒タイミングがずれて上を向いていたらおそらく顔の左半分がアイゼンの爪(先シーズン新調したばかりでかなり尖っている)でどうにかなっていた、と思うときゃ〜〜〜!こわ〜〜〜!だ。

おかげで買い換えなくては、と思いつつ3年ほど経っているヘルメットを買い換える機会となった。

3週間が経つが特に痛みなどもないので、帰阪してからはお医者さんには行かずじまい。少し気にはなっているのだけど。
何はともあれ注意一秒怪我一生。気をつけなくては。

下部岩壁取付まで
時折日は差すが...

比良山・堂満岳 堂満ルンゼ中央稜

2013年1月27日(日)

そろそろ春の兆しが見えるか見えないかのこの日、滋賀県の比良山、堂満岳に登るバリエーションルートの堂満ルンゼ中央稜にハズと登りに行ってきました。

大阪に移住してから高速へのアクセスがよくなり比良山へ行くのもすいすいすい♪早朝に出て、助手席で意識をなくしている間に湖西道路に入り周りは真っ白、雪の世界。路肩にはチェーンを着けるために停車する車が並ぶ。

ハズの車はFF車なので(4WDが欲しいと言ってますが)、登山口となるイン谷ちょっと手前でタイヤがスピンして登山口に近い場所ではなく下山してきた場所に停めることに。ま、いいや。これはこれで帰りが楽だし。

ぱぱっと準備して歩き出す。小一時間で堂満ルンゼに到着。トレースはなし。しかし。2人共、ルート取付の記憶があいまい。私は去年来たのに。ハズはもぉずいぶん昔、とは言っていたがここで2人の適当な性格が現れている。2人共きっちりしてるようでどこか抜けているというかのんびりしているというか。これも2人兄弟の2人目の性格か。

あっちへうろうろこっちへうろうろ。下りたり登ったり。2人で4人以上歩いたくらいのトレースを付けた。その内、見覚えのあるポイントにいることが分かり、去年のことを思い出してハズにルートを解説する。「えぇ、ほんまぁ?」と言うような反応だが、ここは確か。100%確信あり、ということで私が言うたとおりに小さい岩岩した尾根を登り出す。この先に、妙に怖い切れ落ちたほそぉい場所があったんよね〜、と言うと、それはなんとなく覚えている様子のハズ。ところが。ないやん、そんな怖いとこ。あれ?あれ?あれ?とか言ってるうちに樹林帯に入り、気がつくと先に6人ほどの団体さんが。あの人ら、どっから来たんやろう?と話しながらもここまで来てしまうとあとは歩いて登るだけなんでなんとなく2人共、消化不良の感じでしゃべりながら登る。単独の人(この前に少し言葉を交わしていた)と抜きつ抜かれつで時々休憩をとりながら登る。

この日はとてもいい天気。風もないので寒くない。カメラを忘れたので携帯で琵琶湖方面の写真を撮る。

なんだかんだ話しながら、バリエーションで登るよりも長い距離を歩いて堂満岳頂上に到着。雪山ハイカーの人など多数。先ほど前を行っていた団体さんは知ってる方がリーダーの大阪の方達だった。

休憩して一般道を下ることに。団体さんは、2ルンゼを下りるとか1ルンゼを下りる、とか話していたが、うちらはどれがどのルンゼなのかさっぱり分からないので、このまま一般道を下りますといって別れた。
下山ルートの最後で別荘地のような民家が点在してる場所が出てくるのだが、2人でなんだかんだと話をして盛り上がって歩き続けていたら、なにやら車が行き来する音が大きく聞こえる。「あれ〜?こんなに車道が近かったっけ?」と思いつつもなおしゃべり続けていて、ふと気がついたら目の前に湖西道路が見えた。「え?」どうやら民家の間を抜けて車の方へ戻って行く小道を見落としたらしい。振り返るとゆるやか〜〜な登り坂。これ戻らなあかんのか...。ショックである。でも仕方ないので戻る。そしたら小道に入るところに大きな標識が。典型的な道間違い、道迷いである。しゃべりまくっていて誰も標識に気がつかずふと気がついたらここはどこ?の状態。

車に戻ると雪はすっかり溶け、朝の雪はどこへ行った?状態。時間が遅くなると、琵琶湖バレイのスキー&スノボー客の渋滞に巻き込まれるので、温泉は入らずに直帰した。

しかし、なんかすっきりしない登山でした。

高島市内から琵琶湖方面 いい冬晴れの日でした