2022年7月23日土曜日

沢登り ヘク谷 比良山系

去年は一度も沢登りに行かなかったので、今年は行きたいなぁ、と思っていたら7月に入ってなぁんかいい天気の日がなくてチャンスがなかった。
この日も、ひょっとしたら雨が降るかも、という感じだったけど、曇りがちの晴れという予報にかけて行ってきた。

山行日 2022年7月17日(日)   天気 曇り時々晴れのち一時雨

駐車場は、国道367号線を北上し、坂下トンネルを抜ける前または抜けた後に旧道に入る。旧道と坂下トンネルの北の端っこが交差する辺りの路肩に数台停められるスペースがある。

準備を終え安曇川を渡るため、川岸についた踏み跡をたどって川へ入りジャブジャブと歩く。渓流釣りの人たちも数人いた。

入渓ポイントは駐車スペースから見た真正面。赤丸のところから入渓する


最初は平坦な沢を登っていく。連日雨が降っていた様なので、水量はそこそこあった。

滝が出てくる。なんとかロープなしで登っていくが水圧がきつい

この滝も水量多くて登れるか少し躊躇。登り始めに思いっきり水をかぶる。滝の右の方、水が少ないラインを狙って登った。

フォローすると、剥がれそうな岩があって、適当に岩をつかんだら落としそう。よく登ってくれるなぁ、ダンさん(↑)

次から次へと現れる滝。どれが(トポ図の)どの滝か気にしていられない。ロープなしで登れるところでも、落ちないよう登るのに必死。ずぶ濡れになって寒いので沢登りで初めてカッパを着た。


この沢最大の滝。18mの滝(↓)。この手前の滝も高巻きしたが、どんどん沢から離れていく=高いところへ登っていくので緊張した。沢へ戻る時、私だけ先行している3人パーティのロープを借りて懸垂させてもらった。
この18m滝の高巻きは踏跡が分かりやすく、そないに怖くなかった。過去、高巻きでは色々と失敗しているので一番苦手で緊張する。


18m滝を越えると沢の傾斜が緩くなり再び楽しい沢歩きになる(↓)時々日が差して暑くなる。


のぺっとした5mほどの滝は高巻きすると水は枯れる(↓)。ここから沢の中を進むと二俣があり右へ進む。シダ藪の中にうっすらついた踏み跡を(時々消えている)右方向へ進む。

時々、立ち止まって方向を確認しながら進むと、小女郎池に到着した。

最後のツメで慎重になるのは、ずいぶん前、夏合宿で行った甲斐駒の黄蓮谷の沢登り山行。
頂上までハイマツの藪漕ぎになったが、私が先頭を任され進むも、前が見えず方向だけ定めて行ったものの、頂上から少し外れた黒戸尾根の途中に出たところ、熱血メンバーにボロックソ言われた。「沢をつめて頂上に着かないってどういうこと?」と。「この沢は、つめた後に頂上に飛び出るのがいいとこ(=ポイント)なのだ!」と。それなら自分が先頭行けばいいんだ。
あぁ、今さらながらここで吐き出してすっきりした。ヤツのせいでトラウマになっていることままだ他にもある。書いてしまった方が忘れてしまえる。今後はこのことを思い出すことはないだろう。

小女郎池に到着して間も無く雨が落ちてきたと思ったら、ざ〜っと本降りに。すぐそこに見えていたびわ湖バレイのサマー施設があっという間に消えてしまった。
幸い雷が鳴る様な雨でなかったのでよかった。

池を半周して坂下方面へくだる。かなり下ったところで、まさか、と思いつつ念のために靴を見るとものすごい数のヒルがくっついている!!! 驚愕!!!
やはりヒルがいるところには禁忌剤が必要だと改めて思った。

参考にしたルート本
「増補改定 関西起点沢登りルート100」吉岡章著 山と渓谷社 2021/7/3
ISBN-10 4635180557



2022年7月2日土曜日

キタダケソウを見に... 道中日記

さて、前回はお花の話でしたが、今回の北岳山行道中気づいたことなど書きたいと思います。

早朝、5時15分発(始発)のバスに乗るため、4時起床。ダンさんが虹が出ているのに気づきました。朝から虹が出るってなんか珍しい。

バスに乗るはずが、なぜか乗合タクシーを利用することになったのですが、運転手さん曰く、前日(6/24)は風が強く、ツアーの人たちは頂上まで行かずに戻ってきたらしい。しかも、最終バスぎりぎりのかなり厳しい状況だったらしい。
私たちが行ったこの日も、稜線は風きつく、色んな登山経験がないとあの風の中、お花を見ながら歩くのはちょっとしんどいのではと思いました。
実際、10名以上のツアーと会いましたが、引率の方(ガイドさん?)がお客さんに「今から少し風が強いところを歩きますが、がんばりましょう」と結構励ましの声をかけていました。

話前後しますが、広河原山荘が今年から新装開店。バス停のすぐ横です。キャンプ場はこれまで通り、吊り橋を渡った川沿いです。


大樺沢は、今年は下部(広河原から20分ほどの分岐から)には橋はかかってません。
参考HP  南アルプスNET「登山道 大樺沢ルート通行禁止について

八本歯のコルへ行くには、御池小屋から二俣へ出て大樺沢の左俣を登ることになります。この時期まだ残雪あります。八本以上のアイゼンは必携だと思います。手にはピッケルまたは石突きゴムなしのストックも必携です。ここ以外は雪がないからピッケルよりストックの方がいいかも、です。ストックとピッケル両方持つの、重たいので。

二俣から小さい残雪部を渡って、夏道が出ています。それを20分ほどかな?登ると雪が出てくるのでここ(↑)でアイゼンつけます。単独の人が先行しています。

この道標のすぐ下は、雪道→夏道→雪道、と10mごとくらいに状態が変わります。
この道標から支尾根に上がるので、ここまでアイゼンつけておいた方がよいでしょう。ちなみに大樺沢を下っている人もいましたが、下るならアイゼンは絶対にあった方がいいと思います。

肩の小屋は改装中。帰宅後、小屋のブログをよく読んでみると、去年から改装工事しているようです。今回泊まった場所は去年、改装された部屋のようですが、いやぁ、とってもきれい!古い年季の入った小屋も味があっていいのだけど、新しいのもいいですね(ゲンキンだ)


夕食の肩ロースのステーキはおいしかったです。個人的にはお味噌汁がおいしかったぁ。朝ごはん時にはお代わりしました。夕食の時もお代わりしときゃよかった。


とにかく風の強い日で、夕日も望めないだろうと思っていましたが、
トイレに行った時、たまたまガスが晴れており写真が撮れました。ラッキーでした。

小屋に入ってから、小屋泊りやのに、すんごい大きい荷物の人がいっぱいおるなぁと思っていましたが、みなさん、テン泊のつもりで上がってきたけど状況悪すぎて小屋泊まりに変更されていたようです。
テント場は、小屋前の尾根上のサイトは地面が出ていましたが、東側の通常のテント場は、(ガスっていて全体は見えませんでしたが)残雪があり設営するならスコップが必要になるようです。

とまぁ、こんな感じで数年越しのキタダケソウ鑑賞登山を終えることができたのでした。
なかなか厳しい天気でしたが楽しめました。雨対策&風に耐えうる経験があれば楽しめると思います。
今日は7月最初の週末ですが、ひょっとしたらこの週末で見ごろを終えるかもしれません。

最後に。北岳から肩の小屋方面へ下りて行くと途中に「中白根沢ノ頭」との分岐がありますが、雷鳥のつがいがいました。