2020年2月18日火曜日

八ヶ岳 峰の松目沢

山行日 2020年2月9〜10日

去年初めて登った峰の松目沢。美濃戸から赤岳鉱泉へ向かう登山道の途中から入り、いくつかの滝を登ってF9まで。この後、稜線まで抜けてピークの峰の松目を通過し赤岩ノ頭経由で鉱泉小屋まで下ることもできる。

さて、昔の「岳人」やネットの情報なんかを見て去年登ったが、どうもやっぱり違うような気がしていたので、去年の下山時に下見をし、これだろうと目星をつけておいた。帰宅後、調べてみると私たちが登った沢は「峰の松目南西沢(仮称)」というものだったようで、今年はほんとの峰の松目沢を登りに行った。

2泊3日の予定で、1日目に沢を登り(同ルート下降)、2日目に鉱泉小屋から硫黄岳、横岳、赤岳、文三郎道の縦走、3日目に下山、という計画。

さて、峰の松目沢の入口から入るとすぐに二股がある。直進方向奥に沢が見え、稜線まで伸びている。F8のような(F8がこの沢のハイライト)滝が見える。一旦荷物を置き、偵察に行く。少し進み、ここだろうと思いギアを取りに戻り準備をしていると二人組が上がってきた。先頭を歩く女性となんとなく話をすると、峰の松目沢はここではないと断言するではないか!話を聞くと私たちが去年登った沢が峰の松目沢らしい。
とりあえず、ギアを担いで直進することにしたが、先ほど見えていた滝、近くなればなるほど単に雪が積もっている傾斜だけのように見えてきた。沢全体を見ても雪が積もった雪壁が稜線まで続いているだけに見える。
これでは登っても面白くないので、去年登った(女性がいうところの)峰の松目沢へ登りに行くことにした。

天気はよい。F1を登るだんなさん。いい具合に雪があり氷が柔らかく、フリーで登った。

F2ではTRで楽しんでる人が。いい天気やし、寒くないしたのしーなー、と思うのはみな一緒。

去年は氷の状態が悪く、この下までしか来れなかった。お初の景色。写真中ほどがF8。

天気がいいとはいえ、夕暮れも迫る。まだ明るいと思っていたらあっという間に時間は過ぎるので、ここらで下りることに。
5時ごろ鉱泉小屋に到着。今回はテント泊。満月の夜、きれいに晴れた空。そして強烈な放射冷却による冷え込み。寒くて寝ることができなかった。

翌日。縦走は止めて沢を最後(F8)までつめることにした。
朝は天気がよかったので、やっぱり稜線縦走したらよかったかな、と思っていたが、F3あたりから曇りだしてちらちらと落ちてくるものが。
貸切だったので順調に登っていき、とうとうF8まできた。
思ったより発達していない。写真で見る、よく登られている左側の氷柱が折れている。全体的に細いつららが重なっているだけで厚みはない。少し立っているが右側を登ることに。

雪降る中、果敢に攻めただんなさんだったが...。氷が硬くてバイルが跳ね返され、スクリューもすんなりねじ込めない。1/3くらい登ったところで下降を決めた。

阿弥陀岳の頂上もすっかり雲の中。風はきつくなさそうだが、やっぱり稜線に向かわなくてよかった。

沢を下りた後、荷物をまとめていると、何か動くものが。オコジョだった。冬毛のオコジョを見たのは初めてだった。一旦、岩陰から飛び出たものの私たちに気づいて驚いて岩陰に戻った。じっとしていると、ひょっこり首を出してこちらを伺う。「かわい〜!」だんなさんとじっと見ていると、いつの間にか雪の下をうまく進んだらしく、かなり離れたところから飛び出して雪の上を走っていった。尻尾の先が黒いというのもこの時初めて知った。

前夜から寒くて、この日も日が陰ってからは寒かったので暖かいうどんを食べたいなぁ、と思いながら登っていた。だんなさんに言うと、美濃戸山荘で何か食べよう、という話になって、うどん目指してずんずん歩く。

雪が降ったり止んだりの中、1時間半ほどで美濃戸山荘に到着。この寒さの中、小屋前ではジュースや牛乳を冷水に浸けて販売してたけど売れるんかなぁ?

天ぷら玉うどんを注文。かき揚げと玉子が入ってた(850円)。美味しかったです。ごちそうさま。お腹いっぱいになったところで、さらに1時間美濃戸口までテクテク歩く。

駐車券と引き換えに無料コーヒーをいただき、いつものお風呂(もみの湯)でさっぱりして帰宅。途中、虎渓山PAで休憩。このPAではお店で焼いたパンが食べられる。8時頃ということで値下げしていたので(ラッキー!)ハンバーガーとキッシュ、コーヒーをいただく。これまたおいしかった。

🖋まとめ
世間一般が言う「峰の松目沢」は、厳密には「峰の松目南西沢」で、ほんとの「峰の松目沢」は、南西沢より2本(間に細い沢とも言えないようなほそ〜い沢があるのでこれをカウントする)東側。アイスクライミングをするのであれば、世間一般がいう「峰の松目沢」、厳密には「峰の松目南西沢」を登るべし。

2020年2月4日火曜日

久しぶりに六甲山

2020年1月25日(土)

久しぶりに六甲へ。
毎年100座登頂を目指している父ちゃんを誘う。
阪急岡本駅から、打越山、長兵衛山、黒五山、西お多福山、蛇谷北山、東お多福山、と一気に六座の頂上を踏む。座数の貯金になったかな。

西お多福山直前の見晴らしのいい場所から(↑)うっすらとハルカスが見える。葛城〜金剛はさらにうっすら。登りになると少し暑いくらいだったが、風はやっぱり冷たかった。

背の高さになった笹をかき分け西お多福山頂上へ。ここ数年で1、2番の、登れて嬉しかったピーク。

東お多福山の頂上標識の横にあったら新しい看板。中お多福山って登れるんかなぁ?ルートあるんかなぁ?

この後、高座の滝から阪急芦屋川駅へ下りたのですが、途中、芦屋川に今年も来てるであろう水鳥を探していると、中洲になんだか大きなものが。近寄ってみると、大人手前のウリ坊が。どこからどうやってここに下りたのか?近づくと、可愛らしい目で見上げて助けて、というような表情をする。どうにかしてやりたいが...。
この数日後、雨が降ったがどうなったのか気になるなぁ。なんとか救助されていることを願うばかり。とはいえ、街中にいると人を襲ったりして迷惑な存在となるイノシシ。共存は難しい。