2017年6月20日火曜日

2017年6月中旬 立山三山縦走

マックが調子悪いので、写真を別のPCに取り込んだら整理がつかなくなりそうで、ブログの更新を当分控えようと思っていましたが、ハズがなんとなしに、ブログを更新しないのかぁ、と不満そうなのでハズのPCを使ってのブログ更新とあいなりました。

先週、日曜~月曜の山行でした。天気はこれでもか!という晴天で楽しい雲上の歩きができました。立山は皆さんご存知だと思うので本日は写真をメインにしたページです。

室堂ターミナルを出たところです。GWからひと月も経つと
雪が少なくなりましたが、まだまだ雪あります。

この日のルートは、室堂ターミナル→一の越→雄山→大汝山→別山→
剣御前小舎→雷鳥沢→立山室堂山荘(泊) 見える団体さんは山スキーヤーさんたち


一の越山荘から黒部湖へ続く御山谷
ハズは随分昔、この谷を友人たちと「ひゃっほー!どこまで続くぅ!気持ちいい~!
ひゃっほーーーーーー!!」とスキーで滑り、ふと気がついたらどこにいるのか
分からなくなっていた、という遭難一歩手前の経験をしたらしい。
地図を持っていてもどこにいるのか分からない状況、野生の勘なのか、単なる勘なのか、
その後、なんとなくロッジくろよんにたどり着き、泊まらせてもらい事なきを得たのでした。
天気よく、槍ヶ岳もきれいに見えました
室堂ターミナルから一の越までは98%残雪あり。
早朝だったらアイゼン&ピッケルあった方がよい

一の越から雄山への登り。ここを登るのは何年ぶりだろう。
ここの登りはところどころに残雪があったが、そないに緊張するところはなく、
アイゼンはつけずに登る。いい天気だったけど、
風がそこそこ強かったのでちょうどいい気持ちよさだった

雷鳥沢俯瞰 奥に見えるは、手前から奥大日と大日岳。雪庇はかなり小さくなってた

雄山神社 手前の休憩所の軒下から。もちろん、売店はまだ開店してません

休憩していると外国の男性2人が登ってきて、休憩所を通り過ぎて神社へ。私たちが休憩終わって行くと、神社の向こうを眺めて話をしている。一人が「こっちだ。」と言っている。もう一人が「見つけのたか?」と聞き返している。ハズが少し英語で声をかけたら、流暢な日本語で、もんのすごい簡単な地図というよりイラスト(アルペンルートの案内図)を見せてきて、「この道はこの山(大汝)に続く道ですか?」と聞いてきたので、私が「そうだけど」と言って足元を見ると完全なスニーカー。稜線の大部分は、雪がなく夏道が見えていたけど、雪があるところはその靴じゃぁ無理だろう、と思い、英語で「その靴じゃぁちょっと厳しいかもしれないよ。危険だと思ったら無理せずに引き返してね」と言ってあげた。「英語上手ですね」と言われたので「アメリカに住んでたからね」、と会話が始まって聞くと、お2人はアメリカはメーン州から留学で来日しているという。おそらくものすごい田舎の小さいカレッジを卒業した私なんかよりめちゃくちゃ頭脳明晰&将来有望な2人のはず。こんなところで落っこちてどないかなったら家族もみんな悲しむよ、と思って、とにかく気をつけてね、と言って先を進む。案の定、このすぐ後にツルツルに凍った場所があって私らもちょいと気持ちが悪かった。ハズが大丈夫かな、と立ち止まって見ているので、「見ないで進むのだ。見てると助けてもらえると思って進んでくるから、ほっといて進み」と少々冷たいがそう言って進むと、やはりあきらめたみたい。よかった、よかった。

 雲上の散歩は続く。大汝山から見た、富士の折立、別山、奥に剱の頭が見えている


別山山頂から。午後2時頃になって日本海のほうから雲が沸いてきた


ちょこんと見えた剱の山頂 荒々しい山だけど山頂だけこうやって
見えるとなんだかかわいい

剣沢もひっそりしていて1人ほどのスキーヤーがいただけ。
夏には雷鳥坂になる斜面も誰も滑っておらず。時々、尻もちをつきながら坂を下り、
最後の試練、みくりが池への坂を上る。
みくりが池も雪どけが進み湖面が分かるようになっていた

本日宿泊の立山室堂山荘が見える。といっても
稜線からもず~っと見えていたけど。ここから10分ほど、さぁ、もう一息

と思っていたら、一輪の雷鳥が「私を見て!」といわんばかりに
優雅にポーズを取っていたので、激写!

小屋にチェックインし、お風呂に入る。室堂周辺の山小屋はお風呂に
入れるのでうれしい。しかも日曜の夜ということで、お客さんは少なく
一人でお風呂を満喫。お風呂の窓から見える、この日歩いた稜線も
きれいに見えて、はぁ~あ、贅沢、贅沢
夕食ももりだくさん!ビールの横にある小皿に盛られた
白身魚の昆布締めがおいしいのなんのって。おいしくいただきました。

そしてこの日のフィナーレはこの夕焼け。
手前の雪面が雲海へと続き、奥大日岳と大日岳が島のように浮かび...。
贅沢なひと時、景色。自然に感謝!

6月の立山。5月の長期休暇と夏休み前の静かな山歩きを楽しめる絶好の機会かも。例年、梅雨入りしてもその週末は、ほぼ晴れるという、私の独自統計もあるので、行ってみたら予想以上、期待以上のお天気でした。
今回の山行で雪があった箇所は、室堂ターミナルから一の越山荘まで、雄山頂上から大汝山間(ここはアイゼン&ピッケルがあった方がベター)、剣御前小舎を少し雷鳥沢へ下りたところから雷鳥沢まで、でした。年によって雪の状況は違うので、行く前に下調べは必要です。備えあれば憂いなし。今後の参考としてお役に立てれば幸いです。



2017年6月18日日曜日

マックが...

とうとう、10年来使ってきたiMacがだめになったようです。ということで、先週末行ってきた、立山のものすごいいい写真がアップできまへん。このウィンドウズPCに取り込んでもいいのだけれど、写真の整理がややこしくなるので、新しいiMacを買うまで更新できないのでご了承を。

2017年6月5日月曜日

初めての名張クラック

2017年6月4日(日)

2週前に御在所の中尾根を登りながら、クラックの登り方がいまいち分からんなぁ、とハズと話していたら、山岳会のSさんから「6月4日に名張に行きますが、皆さんいかがですか?」と、タイムリーなお誘いメールが。おぉ、これは登れなくても見るだけでも勉強になる、と二人で参加を決めました。

当日は、岩場の横を流れる青蓮寺川漁業組合(正式名称ではないと思う)の川沿いお掃除日。クライマーの皆さんもお手伝いするということで私達ももちろん進んでお手伝い。結構ゴミ拾いって夢中になるというか。きれいになるのは嬉しいことで。最初はそないにないなぁ、と思っていたけれど、気がついたらあっという間にビニール袋はゴミでいっぱいに。缶、ペットボトル、プラスチック配管が割れたヤツとかちょっとした産業廃棄物みたいなんが多かったです。流れ着いたんだろうけど、やっぱりゴミは自然に返ることはないので適切に処分すべきですね。

と、ちょっと説教くさくなったところで、(ほぼ)初めてのクラッククライミング 体験。Sさんにトップロープをセットしてもらうのをひたすら待つというおんぶに抱っこ状態。申し訳ないです!

アプローチに徒渉がなく最近開拓されたという屏風岩エリアへ。ゴミ掃除を終わったクライマーさん達が集まってきてあっという間に大盛況!すいません、初心者がいるもんでTRでちょっとの時間、初級ルートを占領させていただきました。でも、みなさん嫌な顔せず待ってくれてありがとうございます。

1本目は、そこそこいい感じで登れたと思います。2本目は10bのルートでこれはよく何をどうしたらいいかよく分からず目標ポイントまでも行けず敗退。力は少々残っていたけれど難しかった。3本目はなが〜いきれいなルート。ここはかなりがんばったけど、ここ2ヶ月ジムに行ってないので腕力、肩力落ちてるので目標ポイントまであと少し、でギブアップ。腕が久しぶりに張った。自分なりにがんばったと思うので、よしとする。

1本目の5.9のルートをリードするSさん
さすがだわ、すいすいすい〜っと登っちゃった
上の写真の裏側の10.bのルートをリードするSさん
ここは結構きつそうだった。私にしたら
下から上までルート全部が核心やん!

3本目のなが〜いきれいなラインをTRで登るKさん
後半はものすごい雄叫びを上げながら登ってました

足首と股関節の柔らかさにうらやましぃなぁと思ったSさん
クラックを本格的に登ったのは今回初めてでしたが、面白かったです。フェースみたいに限定とかないし(それはそれでいいのですが)、自分の思うように登れるところが楽しかった。今日は、脇の辺りがものすごい筋肉痛ですが楽しかった気持ちの方が勝ってます。また行きたいなぁ。でもその前に、基本の腕力つけないと。そろそろジム通い再開しないとなぁ。

余談ですが、帰りの車の中での阪神vs日ハム戦。延長戦の末、劇的な岡崎の決勝打。今朝の情報番組を見て、彼の13年間の苦労を思うとちょっとほろり、と来たのでした。今年は阪神いいところに行けそうかな。
負けるにもしても負け方による。一生懸命して負けたんやったらしゃぁないやん、と思う私ですが、本気の阪神ファン(家庭内に1名)は本気の順位を望んでいるのでしょうな。


2017年6月2日金曜日

椿岩(フリー)と中尾根(御在所)

2017年5月22日&23日

約10年ぶりに鈴鹿にある椿岩にフリークライミングに行ってきました。ハズは初めての椿岩です。ヒルが心配でしたが、登山道は乾燥していている気配全くなしでよかったです。おぼろげな記憶を頼りにアプローチを進みましたが立派な案内板も立っていて10年経てば、その間にあった山・岩ブームも手伝って整備されるもんだなぁ、と。

5.8と5.9のルートはなかなか盛況で順番待ち。まぁ、みなさんすごい人たちばかりなので、アップに使いはるだけなのですぐに順番が回ってきました。私らは久しぶりのクライミングなんで、このグレードで別の意味でのアップアップ状態(汗)。

マリエンタール(10b)に挑戦するハズ(↑)。でも登り方わからへ〜ん。石灰岩は、滑らかな部分もあればガバを掴んだ!と思ったらシャープな角があったりと、掴み方によってはガバでもイタ苦しいので気が抜けません。やっぱりテーピングしとけばよかったな、と。

翌日は、私は3度目の正直で完登したい御在所中尾根。四日市市内のファミレスで夕食を食べ、二人のお気に入り、安売りスーパーの「ザ・ビッグ」でおつまみなどを買い込みいつもの駐車場へ。
日曜の夜ということもあり、私達の他にはだ〜れもおらず。テントを張ってちょいと晩酌して就寝。

翌日は、5時半頃起床、7時に出発。月曜でしたが、登山道には歩く人がちらほら。伊勢市から来られたというご夫婦とはお話をしたりしました。岩登りをするというとびっくりされていた。

正面に見えてるのは前尾根。左側の尖ったピークのあるところがご存じ中尾根。アプローチ道の崩壊なんかがあり、100岩に記載されているアプローチ道のうち2ルートが現在は使われている様子。私達は藪漕ぎがひどく少し遠いですが、藤内沢から回りこむルートを選択。帰宅後、ネットで見ると、モンキージャスティスのモンキーの後頭部にたどり着き、そこから懸垂するルートがよく使われいてるようです。確かにこちらの方が近いです。2年前に迷い込んだルートです。

P4の1P目を登るハズ。わたしゃ、この日はリードする気、全くありません。だってクラックだし。登り方分からんし。トポ図ではここは2ピッチとなってますが、30m程で一番上まで行けるので1ピッチで登りました。

終了点で、裏道登山道から声がするので振り返ると子供達(遠足かな?)がこちらを見て「ヤッホー!」と言って手を振っているので、手を振って応える。すると子供達はさらに喜んでもっと大きい声で呼びかけてきたけど...。ごめん、声がこだまして何を言ってるか分からんかった!

 P3の写真は省略してP2の1ピッチ目。ここは有名かと思いますが、取付の足場が崩壊してほんまにフリーで登ったらどんだけのグレードつくの?という状態になってます。なのでアブミ使用。私は、フォローなのに回収できずそのまま登る。

 P2の2ピッチ目終了点から見たP1。ほんまはここも登る予定でいたけれど、トポ図のルートには草と土がびっしり詰まっておりました。挑戦意識がそがれた。そしてこれを登ると、さきほど置いてきたアブミなどの回収が不可能になるのでここで中尾根終了することに。
帰宅後、ネットを見るともっと写真右(ここでは写っていない)にあった大きなクラックを登っているようですね。

無事に中尾根登攀終了。ひゃぁ、これでもぉここに来る必要ないのね、と思うとほっとした。

下る途中には、コイワカガミ(↑)や調べたけど名前が分からない白い花(↓)が咲いていてなごんだ。



伊勢市から来られていたご夫婦は、「じゃぁ、帰りにまた会いましょうね。登っているのが見えたら手を振りますから。」とおっしゃっていたが、P2で私が大分時間をかけてしまったので、下山時に会うことはできなかった。