2020年8月30日日曜日

昔日山行 その9

さて、時間は再び、2004年へ戻ります。

またまたモンベルのアウトドアチャレンジで山行です。11月に奈良県の大普賢岳へ行きました。土曜日の夕方に和佐又ヒュッテに集合。一泊して翌朝、ヒュッテ→笙の窟→大普賢岳→国見岳→七曜岳→無双洞→ヒュッテ、という結構長丁場のルートでした。

歩きごたえがあり、はしごあり、鎖場あり、岩場っぽいところあり、となかなかアスレチック感のある面白いルートで楽しかったです。
当時、引率されたモンベルの社員さんが、カナダに留学していたということもあり、帰国後数年の私と海外の話で盛り上がったことを思い出します。
その後、彼女は、スイスのグリンデルワルド店の開店に関わるとおっしゃってました。今頃どうされているのかな?ご活躍されてることを願っています。

さて、奈良県出身なのに、吉野にその昔、スキー場があったということをこの時初めて知り、衝撃を受けました。確かに冬は底冷えする奈良ですが、スキー場というものは長野とか新潟とか、ほんとに雪が多い場所、という固定概念があったので、ここにスキー場が!と驚きました。スキー場跡の斜面を見ると、子供がソリでしゅ〜っと滑って遊べる規模のスキー場のようでした。とはいえ、昔は奈良にもかなりの積雪があったことを物語る話です。

幾重にも重なる吉野以南の山々。奈良の山は深いなぁと改めて思います。遠い昔、この地に身を隠すため逃れた先人の気持ちが分かるような気がします。探す側も大変だったろうなぁ。

おそらく、なんですが、国見岳あたりから大普賢と小普賢岳を撮ったものと思います。地理院のHPで、3D地図にして確認しましたが自信ありません。

子供の頃は、紅葉は10月頃だと思っていましたが、この時すでに11月。最近の紅葉は葉が焼けてしまって鮮やかな紅葉には滅多にお目にかかれませんが、この紅葉はほんときれいでした。

ヒュッテ横のキャンプ場に1本立っていた「孤高の紅葉」です。
たくさんの木が集まっているよりも、1本ですっと立っているのに共感を覚えます。協調性がない性格のせいだからでしょう。

このルートにはこの後、何度も行きましたがここ数年は行けておらず。結構、長いルートなので気合いが入りますが時間ができたら再訪したいと思っています。
なお、和佐又ヒュッテは、2019年11月に閉鎖しています。キャンプ場も閉鎖なのかなぁ?最近のキャンプの流行にこちらは需要がありそうですが...。

2020年8月27日木曜日

口ノ深谷(比良山系安曇川)で沢登り

山行日 2020年8月23日(日)
天気 晴れ一時雨

毎年この時期に、暑さから逃れるため沢登りに行くのが習慣になってきた。今年は、明王院起点の三大沢ルートと私たちが勝手に称している3本の最後のルート「口ノ深谷」。
この沢の山行記録は「白滝谷」「奥ノ深谷」に比べて極端に少ない。参考にしたのはナカニシヤ出版の「近畿の山 日帰り沢登り」だ。

「斜瀑7m」と思われる。右側から登り滝の途中で左へ移り、そこからロープで確保して登った。最近のものと思われるスリングとカラビナのセットと水流の中に残置ハーケンもあった。

次に「10mの滝」。「左側を巻き登る」「入渓者は多く、巻き道はしっかりしている」と記載があったが、登り口を探してウロウロ。かなり手前の左側、洞穴が2つ縦に並んでいるところから登り、滝へ向かってトラバース気味に進む(1P目)。次に上に向かって適当に登る(2P目)。ここから先が大崩れ😵 手前に倒れている大木でその向こうがどうなっているか見えないが、20mほど先にうっすらと踏み跡らしきものが。足元はざっくり斜面が崩れており、その下は先ほどの滝の落ち口というのが分かる。間違って下へ向かって落ちたらアウト。

ということで、赤線のようにトラバース。写真奥が2P終了点。30mロープではぎりぎりだったので、赤線の中間地点より手前で一度ピッチを切り、安全地帯まで来て振り返って撮影。浮石いっぱい、木の根もしっかりしてないが、落ちない前提でランニングはセット可能。

先ほどの10mの滝の後、小さい滝をいくつも、

いくつも、
いくつも、
いくつも登って、すでに、トポ図(解説書)と現状が一致しない状態。どれがどれだか...?ここはどの辺だか...。
手前の方で「登山道が谷を横切る」と記載あるが、該当場所なし。ただ、沢の左側に赤テープが巻かれた倒木がある場所はあったが、右側にはそういった倒木はなし=登山道のような踏み跡はない。崩れたのかなんなのか...。

11時頃から雷⚡️が鳴り出した。おっとっと。どのくらい降るのか少し不安になる。
12時頃ランチタイム。長い1日になるなぁ、と改めて思う。

13時前からポツポツ降り出した。万が一を考えて避難できそうな斜面を確認しながら進む。「落下点までへつって右側を登る10mの飛瀑」は、ツルツル滑って登りにくい。雨も降ってきて集中できない。戻って左側を高巻いた。この後、雨が強くなってきたので、不安になった私は雨宿りがしたい、と「チョックストン滝4m」の横10分ほど停止。木の枝が傘になってくれたが、このままここにいても、というハズが言うので出発。
この後、再び、滝を越して、越して、越して、次に出てくるであろう「10mの美しい滝」を目指す。

と、この滝が見えてきた。うわ、きれい、確かに。これが10mの滝か?「直登は困難で、右側の巻き道を伝って越える」とあるので右側に巻き道を探すがあるような、ないような...。
う〜っすらついた踏み跡を辿るが、なんかちゃう。気がつくとかなり上の方に来ている。立ち止まって周辺を見るが、とにかく虫がすごい!そもそもこの沢は風が通らない=空気が滞っている=虫の生息地。ここまでも、滝の岩陰など、水が当たらない場所にわんさか虫がいたのだが、ざっと雨が降った後から虫の大群の襲撃を受け続けている。歩けば、虫の大群もついてくる。払っても払っても...無駄な労力。

虫を気にしながら、足元をに注意しながら高巻きを終えて沢に戻った。トポによると次は「落差15mの滝」なんだが...。ご覧のような(↑)河原歩きとなる。前方を見ると青空が見えており、地形的に15mの滝があるとは思えない。2人して「???」と思いながらも気を抜かずに進むと...

沢登りの終了点に到着した。ということは、先ほど苦労して高巻いた「美しい10mの滝」が実は「落差15mの滝」だったらしい。ほな「10mの美しい滝」はどこやったん?そんなんあった?いや、なかったで。10mもの滝がなくなるわけないよな?そこまで沢は崩れてないよな?
ともかく、トポの内容と現状把握がことごとく不一致な沢だった。

休憩の後、ワサビ峠へ向かう。
ワサビ峠の道標。ここからはしっかり踏まれた一般道。とはいえ、やや疲れモードの2人はコースタイムを少しオーバーする時間をかけて登山口へ帰着。

朝、駐車スペースにあった他の車はすでにない。思いがけず時間がかかった沢登りだった。

さて、虫の大群にやられた2人。早めに虫除けネットをかぶった私は、3箇所ほどの被害で終わったが、かぶるのが遅れたハズは顔から体からアブとブヨにやられてボコボコに。まるでデビュー戦を死闘したボクサーのような顔になった。

  • 奥ノ深谷は、全体的に暗〜い沢だった。楽しんで登るというよりややマニア向き。渋めの沢登りがしたい人には向いてるだろう。
  • 高巻き道は崩れているので、的確なルートファインディングが必要。また、メンバーが少しでも不安だという顔をしたら、時間がかかってもロープを出して進むべき。
  • ナカニシヤ書店のトポの時間よりも多くかかることを念頭に行動開始すべき。
  • 虫除けグッズ(スプレー、被る虫除けネット、強力な蚊取り線香)は必携。

所要時間
7時半頃 明王院から進んだ駐車スペース→8時過ぎ 入渓→8時20分「斜瀑7m」→
11時50分 「大岩を持つ6m滝」→2時15分 最後の15m滝高巻き→ 14時55分終了地点→
17時 御殿山コース登山口帰着

2020年8月26日水曜日

昔日山行話 その8

御在所岳(滋賀県)と曽爾高原と倶留尊山(奈良県)

前回、書きましたように2004年8月に穂高デビューを果たした私は、山登りの面白さに目覚めてしまいました。特に岩々した場所をよじ登ったりするのがとても楽しかった。

でも1人で山へ行ったりするのはまだまだできない(心細い)ので、同年9月にまたまたモンベルのツアーで御在所岳に参加。伊吹山で知り合いになった方と一緒に参加しました。
当初は、中道を行く予定だったのですが、行く前に降った大雨で道が崩れてしまったとかで、裏道登山道を行くことになりました。裏道登山道の方がきついんですが。下りてくるとまぁまぁな時間になったのを記憶しています。

で、御在所の裏道を歩くハイカーあるある、ってやつですが、
中尾根バットレスを登っているクライマーを見て、すごいなぁ、と思って写真を撮っておりました。当時は、まだクライミングをしておりませんでしたから、すごいなぁ、でしたが、今は、ハイカーが「きゃあ、あんなところに人がいる!」なんて響く声を聞く側に立っているとは。まさに人生どうなるか分かりません。

今回は、2回分まとめて書きます。
御在所へ行った後、たしかハイキング山行を主な活動としている山岳会に見学入会したんですよね。例会に1回、山行に1回行ったんですが、ちょっと違うなぁ、と思って正式入会はしませんでした。
その後、ドキドキしながら1人で行ったのが、曽爾高原と倶留尊山。倶留尊山は、入山料500円を払うのですが、なんか山に登るのにお金払うっていうのが違和感ありましたが、後で聞くと個人の所有らしいので、それなら納得か、と思った次第です。

10月上旬で、まだススキの穂は開いてませんでした。見下ろすと、歩道がくっきり見えて面白いなぁ、と思いました。ハイカーの人がたくさんいたので、心細いということはなかったのですが、古光山にも行ってみようと向かっていた時でした。両脇が笹とススキに覆われた道を進んでいると草むらの中で、ガサガサっと大きな音がしたのでびっくりし、そのまま踵を返して下山したのを思い出します。鹿とか猪とか?何だったのかは不明ですが、びっくりしましたね〜。やっぱり1人は心細い、と思ったものでした。

2020年8月23日日曜日

初めての穂高連峰(一部)縦走 その2

初めての穂高縦走の3日目。穂高岳山荘から奥穂高岳へ登り吊尾根を歩いて、前穂高岳の頂上を踏み、岳沢小屋を経て上高地へ下ります。

奥穂高岳への道。朝から大渋滞(↑)。歩くペースがつかめず、困った記憶があります。
頂上の祠で皆んなで記念撮影した後、ふと見るとこちらもすごい人!(↓)
どっち方向から撮影したものかなぁ?頂上からほんの少し吊尾根方面に進んだところに、平らな場所があるのですが、そこを撮ったのかなぁ?なにはともあれ予想外の人の多さだった。

なんか危なっかしいところにいるなぁ、(↓)と思いますがこれもおそらく渋滞してて待ってるんでしょうね。初心者で、判断つかないので皆の真似して止まる時は止まる、という状態でした。

この山行で2つ鮮明に覚えていることがあります。
1つ目は、紀美子平に荷物をデポして頂上往復した時のこと。無事に頂上を踏んで下りてきて、一息入れてから出発しよう、ということになって行動食を食べ始めたのですが、気づかないうちに私、意識が遠のいていたんです。は!っと気づくと隣にいたメンバーの人に支えられてて「大丈夫ですか?」と言われたのですが、私自身、全く意識がなくなっていたことに気づいておらず、自分でも驚きました。持って行った行動食の量が少なかったので(量の計算ミス)、ひょっとしてシャリバテのような兆候だったのかも。

2つ目は、岳沢小屋で。皆で小屋でジュースを飲んでいた時のこと。隣のテーブルで家族連れが同じように休憩してました。父親だろう男性の視線を感じたんですが、同時に、小学校高学年くらいの娘さんに「山女にだけはなってくれるなよ」と言ったのです。明らかにこちらに聞こえる声で。視線を感じたのは確かで、とはいえ、私を見てなのかどうかはともかく、何をいきなりこの父ちゃんは言い出すんだろう?と。しかも「〜にだけは」ってかなり嫌味なニュアンスが含まれていた。まぁ、「山ガール」って言葉が流行るだいぶ前の話ですからね。
それにしても「山ガール」が流行した時を経た今、あの女の子はどうしてるんだろう?山登りしてるんだろうか?

リフレッシュしてあとは時々眼下に見える上高地へ向かって歩いて無事到着!温泉入って帰路につきました。
初めて岩稜地帯を縦走したことにものすごく満足した山行でした。

2020年8月18日火曜日

お盆休み 小川山でクライミング

お盆休みは、小川山でクライミング。小川山に行くのは3回目かな?4回目か?
今回は、グリルを持って行ってBBQをし、飯ごうでご飯を炊くという計画も。

9日の夜に出発。現地には10日の朝に着く。「満車」の看板が立ってあったので、手前の駐車場へ。準備をしながら見ていると、出庫する車がそこそこある。ザックを担いで歩き出したところで、出庫してきた車からおじさんが「少しづつ空いてきてるよ」と教えてくれた。ラッキー!とばかりにすぐに車に戻って廻り目平の駐車場へ向かう。
小屋前の道に路駐している車があるほど大盛況!運よく大駐車場に停められる場所を見つけた。

10日(月)は、父岩で「小川山物語」「小川山ストリート」「タジヤンII」を登った。沢を渡ってこっちへ来るのは初めて。
裸足になって渡る。気持ちいいを通り越して冷たい!ひゃっ、ひゃっつ!!

小川山物語は、もんのすごいランナウト。怖い、怖い。意気揚々、リードにトライしたが恐怖のあまり下りてしまった。この後、私は全てトップロープで登ることになる。ほんまに怖いって。

マラ岩で事故があったようで(後日知った)、救急車、消防車、パトカーが山荘の前に停まっているのが見えた。結局、ヘリコプターが飛んできて収容したようだった。

2日目は、兄岩で「ピクニクラ」「タジヤンIV」「三日月のピン・クリップ」の3本を登った。
3日目は、マラ岩で「川上小唄」「龍の子太郎」1Pだけと2P目までと2回登った。3日目のマラ岩から妹岩へ行くの、迷ってしまったが岩場の位置関係が分かってよかった。

*ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー*


1日目の夜は家から持って行ったお肉でBBQ。アスパラガスは旦那さんの家庭菜園から。細いけど、とっても甘くておいしいのだ。

*ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー*



2日目の夕食。結局、スーパー・ナナーズへ買い物へ行き、餃子を仕入れてきた。出発前に買ったかったい(固い)アボガドを焼いてみた。なんとか食べることができてよかった。

*ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー*


2日目の朝。いい天気。3日間通していい天気だったが、12日の夕立には困った。テントの中に水が溜まって排水に時間がかかった上に、コンロが濡れてしまって火力が十分出ない状態。ご飯を炊くことができず、けっこうひもじい夕食となってしまった😢

物干し用のスリングに止まる赤とんぼ。あぁ、大阪は灼熱なんだろなー。ずっとここにいたい...。

*ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー*


「川上小唄」終了点から向こう側をのぞいたところ。すぱーーーっと落ちてます。ざっと30mくらいはあるかな?下に人がいたらどのくらい高いかもっとよく分かるのだけど。ルートはあるけど、この時、誰も登っていなかったので...。残念。

小川山、やっぱりいいとこだなぁ。思ったほど登れなかったけど。次回行く時はもっと練習して行くぞ〜✊

2020年8月16日日曜日

初めての穂高連峰(一部)縦走 その1

お盆休みはいかがお過ごしでしょうか?毎日暑い日が続いています。

さて今回は2004年8月8日から10日、2泊3日で行った生まれて初めての穂高連峰山行です。この時もいつもの会社の人たちと一緒でした。
会社のメンバー(グループ)の人たちは、国内の3000m以上の十四座を登る目的で結成したグループでした。この時点ですでに南アルプスの3000m級はほぼ終了しており、(今思うと、厳しいのを先にやっつけったんだろうと思います)残る大部分は北アルプス。そのうちの1コースというのがこの山行でした。

3日とも天気に恵まれてよかったです。1日目は涸沢小屋、2日目は穂高岳山荘に泊まるという行程でした。

数回目の上高地を経て初めての横尾、横尾橋から向こうは未知の世界です。
ゆっくり歩いたせいか、そんなにしんどかった覚えはなかったです。気持ちと体力に優しい山行でしたね〜☺

到着後は小屋前のテラスでみんなで飲み会開始。眼下には涸沢のテント村。「テントで来る人がいるんだ〜。小屋があるのにわざわざ...?」と思っておりました。
小屋の部屋から撮影した写真。ザラザラの砂の斜面の上に峰があるのと8月でも雪が残っているのを珍しく思ったのを覚えています。「雪渓」という言葉はこの時教えてもらいました。

*ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー*


翌朝、北穂へ向けて登ります。そこから縦走して穂高岳山荘へ向かいました。
南稜を登る途中、振り返って下を見てみます。ずいぶん高いところまで登ってきたなぁ。テントが小さく見える〜、と撮影しました。初めてだとなんでも珍しいものです。
途中で渋滞も発生。こういうのも渋滞と呼ぶんだと知りました。ガスも出てきましたが、当時は、標高が高くなるとガスが出るもんなんだ、と思ってました。雨にあうわけではないから気楽なもんでした。
この後、北穂の頂上に行ったのかなぁ?写真がないんですよね。なんでか松濤のコルあたりでは写真を撮ってもらっているのに。

涸沢岳に向かって進んでいると、おぉ、あんなところに人がいる!涸沢槍のあたりかなぁ?シルエットがかっこいいなぁ〜。
このシャークフィンのような尾根(?)はすごい!無知の私は「あそこを登ってみたい!」と叫んで、メンバーの人は引き気味の困った笑いをしていたのを覚えています。滝谷の第四尾根ではないんじゃないかなぁ?ちょっと切り立ちすぎてますよね〜?でもって時間的に、縦走路と合流する場所を過ぎてるはず。写真奥のピークは蒲田富士かな?
このあと、涸沢岳を通過して穂高岳山荘に到着してますが、時間を見るとえらくかかってる!
7時間ちょっともかかってるけど、ゆっくり歩いていたからかなぁ?渋滞が結構あったのは覚えているけど、とはいえ、ちょっとかかり過ぎ?でも、ちゃんと早出早着(午後1時前に到着)してたから問題なし!

この山行の後半は次回です。

2020年8月12日水曜日

常念岳から蝶ヶ岳縦走

暑いですね、毎日。東北地方に前線がかかっていますが、先日、ABCテレビ(関西)の夕方のニュース番組のお天気コーナーで、気象予報士の方が「立秋を過ぎると梅雨前線ではなく秋雨前線と呼ぶようになる」と言っていました。また、梅雨明け宣言の締め切りも立秋だそうです。どうやら今年、東北北部の梅雨明け宣言はなさそうだ、ということでした。実際はどうだったのでしょうか?
立秋といえども暦の上だけの話。暑い日が続いています。

*ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー*

今回の昔話は、2004年7月24日から1泊2日で行った、常念岳から蝶ヶ岳の縦走です。この2週間前に蝶ヶ岳には行っているのですが、やっぱり楽しかったのでしょう。今回は、父ちゃんが当時所属していた山岳会の方々に連いて行きました。

三俣から入山し、前常念を通過して常念小屋で一泊。翌日、常念岳から蝶ヶ岳へ向かい三俣へ下りるというコース。
出発時。ルートガイドを撮影。この時は、何も考えてませんでした。

いい天気です。前常念が見えてきました。ここで1本休憩を入れたものと思われます。この時、少ししんどいなぁ〜、と思い始めていました。

休憩した場所から半時間ほど進むと、蝶ヶ岳への稜線が見えてきました。写真真ん中にピコッと突き上がっているのが蝶槍です。

ここからずんずん前常念に向かって進んで行きましたが、かなりしんどくなってきていたのを覚えています。途中から大きな岩が点在する場所を通過しましたが、ああいう岩場を登るのはこの時が初めて。よっこいしょ、よっこいしょと、両手両足を使って進んだ記憶があります。そして、長い長い道のりに精神的にかなり参ってきていました。とはいえ、前常念の避難小屋前では満面の笑みで写真に写っています。

小屋と頂上の分岐あたりにさしかかるとガスが出てきて遠景は望めない状態に。そして雷鳥を発見!生まれて初めて雷鳥を見たのがこの時だと思います。その名前に「なんか珍しい鳥なんだろう」と思い、遠目といえども人を怖がらないひょーひょーとした感じに可愛さを感じたものです。

計画では、翌日常念の頂上へ登り蝶ヶ岳へ行くので、分岐から小屋へ向かえばいいのに、なぜか頂上に登っています。どういう経緯でそうなったのかは不明。バテていたせいか、常念への頂上はしんどい、という記憶が今でも残っています。

*ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー*

翌朝は4時半に出発。町での生活で朝4時半に起床はおろか行動開始したことなかったけど、苦に思った記憶がないので別世界の行動を楽しんでいたのでしょうね。

いい天気でした。稜線から槍穂高の稜線が(少しガスってますが)見えて(↓)、この時は2週間前と違って「うわ〜!」と思った記憶があります。感動の度合いはやはり天気で変わるのでしょうか。

この後、前日見た蝶槍、蝶ヶ岳を通過して無事、三俣へ下山。
当時、蝶ヶ岳ヒュッテでかっこいいお兄さんが働いていたのですが(いわゆる「イケメン」という人です。当時この言葉はまだなかったと思います)、2週間ぶり、2回目会えたのがとても嬉しかったのを覚えています(笑)。2週間経って、改めて見てみてもかっこいいなぁ、と思ったものです。今、どこでどうされているのでしょうかね。

そういえば思い出した。この山行の後、とあるSAでロックアウトしたんだった。メンバーの1人が、車のキーをぽっとトランクに置いてそのまま閉めてしまった、という。歩き疲れた後、1時間ほど何もせずにJAFを待つのは辛かったなぁ〜。「あ!」と思った一瞬の出来事。故意じゃないのは分かっちゃいるけど〜...しんどかった。

2020年8月9日日曜日

初めての穂高山域

先日、六甲の堡塁岩へ久しぶりに行ってきました。日曜と火曜に行ったのですが、日曜は湿気が多くて蒸し暑かった。標高700mくらいなのでいつもの烏帽子岩より涼しいかと(去年は涼しかった)期待してましたが、予想外に蒸し蒸ししてました。
火曜日は快適でしたが、日が当たると夏の日差しはあっちっち🔥でした。

で、堡塁岩の写真は特にないので、今回も2004年7月にgo backします。

7月10日〜11日。1泊2日で蝶ヶ岳です。この山行も唐松岳のメンバーとほぼ同じ。会社のAさんに誘われて行きました。

早朝5時半ごろに上高地出発。明神までの道で初めて見る野生の猿にいい意味で驚いていましたが、今では彼らがもたらす害について懸念しています。
徳沢から見た前穂の四峰正面壁。繰り返しますが、数年後、こちらを岩登りすることになろうとは、よもや思っておらず。それ以前にこの壁を登るという想像力もなく。もちろん、「ナイロンザイル事件」のことは知りうるに及ばず。

当時の歩いた時間を見ると、ほぼコースタイム通りで、速くもなく遅くもなく。朝は晴れていたのに「妖精ノ池」(妖精はもちろんおらず。この名称の理由は定かでなく)に着く頃にはガスが出るという天気でした。
曇り空の下、お花があちこちに咲いており、まめに写真に収めていることから初めてみる花に感動していたのだろうと思います。

稜線に出ると、向かい側に槍穂高の稜線が見えたのですが、先日の唐松岳から見た剱岳ほど感動はなかったように記憶しています。尖った槍ヶ岳もちゃんと撮影してるんですが、なんででしょうね。「いいなぁ」と思わなかった。

蝶ヶ岳ヒュッテが見えてきました。今回は下着を忘れることはしませんでした。毎回忘れてたら、何枚あっても足りませんからね。

2日目は朝から小雨。亡くなった母ちゃんの雨具を着て写真撮影してました。とはいえ、徳沢まで下りるとすっかり雨も止み曇り空になっていました。
梅雨の真ん中とはいえ、大雨に降られることもなかったのでいい山行だったといえるのではないでしょうか。

このブログを書いてるのは8月ですが15年前のこの時期は今ほど暑くなかったなぁ。ほんとに度々書いてますが、高山=涼しい=登山にいい時期、という思い込みは捨てて、雨降りを避けるというだけでなく暑さに対しての対策も考えて山行計画しなくてはいけないなぁ、と思う今日この頃です。

2020年8月5日水曜日

伊吹山(1377m)

昔の山行話。今回は、滋賀県にある伊吹山です。

山行日は、2004年7月3日。花の山として知られているこの山にはモンベル社のアウトドアチャレンジのツアーで行きました。今ではクライミングやカヌーなどたくさんの種類が用意されている同社のツアーですが、昔はそんなに種類がなく、山歩き中心としたものでした。山域もかなり限られていたのを覚えています。

現地集合で、伊吹山の麓のどこかに集合だったのですが、父ちゃんに車を借りて行きました。当時の車にはナビはまだなくて、高速を下りた後は、ところどころで停車し地図を見ながら行くという感じで、集合時間に遅れるような時間になり焦った挙句、Uターンする際に縁石に乗り上げ、前輪の片方をいわしてしまったのを思い出しました。

当時は曇ったり晴れたりの天気でした。
三合目から見上げる登山道。小さい白い点が見えますが、登山者です。改めて見ると、こんなにたくさんの人が登っていたんだなぁ。「花を見ながら」ということがテーマだったと思います。私たちツアーも花の写真を撮ったり景色を眺めながらゆっくりゆっくり登った記憶があります。



シシウド(上)、イブキトラノオ(中)、アザミ(下)が咲いていました。シシウドは最盛期を過ぎてました。

今でもこの記念撮影してるのかなぁ?というのも、引率の社員さん、一応、バナーを持参してらしたんですが、「ほんとは、これ(バナーを持っての記念撮影)しないようにって会社から言われてるんですよね〜」と理由は不明ですが言ってました。が、皆のリクエストで撮影することに。他の登山者に迷惑をかけるほど時間をかけての撮影でもないのでよいと私は思ってましたが。

この時の参加者の方と連絡先を交換し、この後、数回モンベルツアーに一緒に参加したり、2人で近所の山に登りに行きました。私が岩登りを始めたので、連絡を取らなくなってしまいましたが、どうしてらっしゃるのかなぁ?たしか神戸に住んでるとか言ってたなぁ。

2020年8月2日日曜日

昔日山行話 その3

さて、2002年は先日の二山の写真だけ。2003年は全くなし。写真がないだけでなく、どっかに行った記憶もなければ記録もなし。ということで、時間は飛んで2004年5月末。

父ちゃんと中国地方の大山と蒜山へ。この二座を選んだ理由も思い出せないですが、先に大山に登って次に蒜山へ行ったはず。天気はあまりよくなかったなぁ。大山はなんとか天気はもったものの、蒜山は結構な雨の中、中蒜山だけ?登ったような。蒜山の写真が1枚もない!
途中で、避難小屋のようなところで休憩してると人が来たりして、意外と悪天候の中登る人がいるんだな、と思った記憶がある。
止む気配がないので、頂上行かずに下りたんだろうなぁ、きっと。

大山も蒜山も国民宿舎のようなちょっと贅沢なところに泊った記憶がある。
大山の宿で出された夕食に、山菜の天ぷらがあった。山菜といえばツクシかワラビくらいしか知らず、しかもあんまり美味しかった記憶もないので好きではなかったが、この時は、たらの芽やふきのとう、あとなんだっけなぁ、コゴミかコシアブラもあったような気がするなぁ。
いい歳した大人が「山菜苦手」というのもなんなんで、「普通に食べられますよ〜」感を出して食べたが、からりと揚がった衣をまとった山菜の美味しさにそりゃぁ驚いた。この日を境に山菜(ただし、つくし、ワラビ、ゼンマイなどはいまだに食べず)が好きになり、春になると天ぷらに挑戦したが、うまく揚げられず数年前から断念している。

大山北壁 まさか数年後に雪が積もったここを登ることになろうとは...

大山頂上避難小屋付近から見た剣ヶ峰方向(と思われる)

南側にあった面白い形のピークを持った山 烏ヶ山と思われる

そういえば、頂上避難小屋から少し行ったところから先は立ち入り禁止になっていて(おそらく現在も?)、ロープが張ってあり「立入禁止」の札があったにも関わらず、単独行の女性がひょいっとロープをまたいでずんずん進んでいったのを見て驚いたなぁ。
アメリカ暮らしが長く帰国してまだ数年、ルール厳守、が身についていた私は「え、行くの?そこ行っていいの?」って思ったのを覚えている。あの人、ちゃんと戻ってきた(またはユートピアまで縦走した?)んだろーなー。