2011年12月29日木曜日

2011年もそろそろ終わり....


本日、仕事納めでした。
今年もあっという間に過ぎてしまいましたが...ま、あと3日ありますが、明日の夜から年末年始山行へ出発。今年も山の上で年末年始を過ごします。
HPを終了してこのブログを始めましたがあんまり更新できませんでした。これ、今年の反省かな。もっと岩の写真とか山の写真を撮って山の楽しさを発信したいな、と。
なんだか山ガールとかいうブームも落ち着いたようですし。さて、このブームに乗っかって山を始めた人が何人山を続けるのか...ふふふ。
来年は夏にヨーロッパアルプス、憧れて憧れてでもひょっとしたら行けないかもなー、と思っていた山に挑戦しに行く予定です。そのため、年明けからみっちり練習開始です。そして、(登頂できた、と仮定して)夏が終わり...晩秋には
花嫁になりますっ!!わ〜〜!!私が嫁ぐ日が来るなんて〜!そんなんで夏にヨーロッパ行っていいのか?(うーん)
お金貯めなくては〜!(あー、これが難題。今のとこ、エベレストに登るより難しい課題)、体力つけなくては!(ま、ランニングしてるし大丈夫か?)、日焼けに気をつけなくては!(これも結構厳しい課題。すでに色黒)などなど、色々と大きいことから小さいことまで課題はありますが今年も色々な人と出会い、元気をもらいまいした。
みなさん、ありがとー!来年もよろしくー!!

最後に先週末行った中央アルプス宝剣岳付近の写真です。いい天気で冬山と思えない快適さでした。
とはいえ、食料3食&ビール&おつまみ全てを車に忘れた私でしたが。あり得ない忘れ物にテントの中で唖然としたのでした。


2011年12月10日土曜日



山とは全然関係ない話なんですが、こないだからテレビを見てると「クリスマスを一人で過ごす人が増えている」とか「女性のような男性が増えている」とかものすごい人種「スイーツ男子」なんていうのがわざわざ特集で朝の情報番組で流しているのを目にした。
ほんとにテレビを見ないのですが、ここに来て情報番組って本当に時代遅れな話題を特集してるなぁ、と思ったのでした。だいたいクリスマスっていうもの自体が日本の昔からの文化でない。しかも海外ではこの日は、日本のお正月の様に両親の元に帰省し家族団らんで過ごす日なのに、日本では全く異なる話になっている。そして、恋人達と過ごす日、となったのはどうせケーキ屋さんやら宝石屋さんやら鶏肉屋さんやらこれを機会に利益を上げようとした(であろう)企業の戦略なのではないのか?不景気になり、個人の結婚観も親世代と大きく異なるようになり、一人でもいいや、という人が増えたのに、いまだにテレビは「クリスマスは恋人と過ごす日」として扱っているのか思うととほほと思ってしまう。

そして次に「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」という価値観を押しつける特集。優柔不断な男性がいてもいいじゃない。その代わりといっちゃぁなんだが女性がぱぱぱっと即決していくっていうのでプラマイゼロやん、と思ったり。街頭でカップルにインタビューしてると、女性が男性に対してなかなか告白をしてくれなかった、とか自分から告白した、とかでやや不満な様子。告白されるまでにそんなに時間を要しなかったらなかったで、軽い男だのなんだのと言うだろうに、と思いつつ、テレビはいつまで男子は強くて女子は弱い、男子は決断力があって女子はそれに付いていくだけ、男子は勇ましくて女子はおしとやか、なんてイメージを引きづるつもりなのか?個人的に思う男子と女子の違いは子供が産めるか産めないか、というだけ。勇ましい女性がいてもいいし、気配りできる男性がいたっていいやん。

そして最後にスイーツ男子。なにこれ?甘い男子?と思いきやお菓子作りをする男性が増えているとのこと。増えてるっていうか...単に今までテレビ番組を作る側が気付かなかっただけなんじゃないの?それをさも最近のブームです、みたいに言うのってこれまたスポンサーの菓子会社にこびを売るためか?と怪しむ目を向けてしまう。そんなん言うたら、私の知り合いは山にプリンのデザートを作る為にプリンの素と牛乳を持ってくるのですよ。御年半世紀の方ですが。家で柿が豊作だということで柿ジャムを作ったり。
要するに料理は段取り、要領。女性が得意とか思われているのか、男性は段取りとかが苦手だという勝手な妄想がテレビ局にはあるのか、こういうコーナーで貴重な電気、電波を使って欲しくないわけだな。女性でも段取りできなくて料理が苦手、とかいう人、いると思う。(でも、人間の本能として食欲があれば何かしら食べなければ、と思って料理してると思われる。それでもいいやん。)

カテゴライズするの、本当に好きなんだなぁ、テレビって。カテゴライズされることが嫌いな私は「人間ってそれだけじゃねーだろー!」と朝からテレビに向かって(心の中で)叫んでしまうのでした。

2011年11月29日火曜日

ビバーク体験

2011年11月26日(土)
この日の夜、22時に時々登りに行く岩場の最寄り駅に集合。新人メンバーさん2人とボスと私の4人で岩場でビバーク体験をするためである。
私はこないだの8月、谷川岳でいきなり初めてのビバーク実践をした。さすが谷川岳。8月といえどもすぐ目の前に雪渓が残り、沢の横で座って一夜を過ごすビバークはそこそこ寒かった。要領を得なかったもののなんとか過ごして経験の1つとなったのでした。で、そんなこんなで、いきなり突然ビバークとなっても大丈夫なように、一度体験してみましょー!ということで今回参加してきたのでした。
今年はかなり暖かいとはいえ、さすがは裏六甲。夜も22時を過ぎると寒い。23時頃にヘッドランプを点けて岩場の途中にある岩棚に登り、ロープを木から木へ渡しハーネスに付けたデイジーで自己ビレイを取る。それから4人で寝酒をいただき(なんだ、ビバークの緊張感なしだなぁ...)時折通る電車の音を聞きながら就寝。
シュラフマットとシュラフカバーにツェルトをかぶるとなかなか快適なんだけど、岩から伝わってくる冷気がとても辛い。とはいえ、夜中に起きて眼下を見ると雲海になるべく空気が溜まりだしてきた。おや、明日の朝は雲海がちょっとした雲海が見れるかな、と期待して寝る。

翌朝。プチ雲海。なかなかオツな朝を迎えたのでした。5時過ぎ起床、6時にご飯を食べて二人は仕事と用事があるので帰宅。残った私ともう一人は朝の8時から岩登り。誰もいないので懸垂下降のセットの仕方などをおさらいして昼には切り上げて帰ったのでした。

帰るとやっぱり...風邪をひいてしまったのでした。

2011年11月22日火曜日

おいしいもの

最近は年末年始山行に向けてアイゼントレをしているので特に山活動で変わったことがありません。なので、おいしいもののお話をしてみたいと思います。

まずはこれ一番上の写真。きんつばです。以前からそうでしたが、洋菓子よりも和菓子が好きで特に白あんとか黄身あんが好きなのですがこれは粒あんのきんつばです。昔、きんつばを食べたらもんのすごく甘くて頭が痛くなった記憶がありそっからきんつばは苦手だったのですが、このきんつばは最高です。甘さほんのり、白皮は薄いけどもち〜っとしていて中身は粒あんがぎっしり。JR新大阪駅構内、新幹線乗り場のお土産屋さんが集合した一角で販売しています。お店の名前は...「株式会社いづみや本舗」で「北摂津六甲きんつば 鐔六(つばろく)」です。元々は神戸の会社のようです。あら、大阪名物じゃなかったのね...。


















お次は広島焼き。お好み焼きではございません。広島焼きです。お好み焼きは具を小麦粉とまぜちゃって焼くのですが、広島焼きは、薄く広げた水溶き小麦粉の上に千切りキャベツに中華ソバ、豚肉、その他の具を乗せて焼き、その横で卵をぽんと割って薄くまぁるく伸ばして焼いて、その上に先ほどから焼いていたキャベツのタワーのような具をほらよっと卵焼きの上にひっくり返してぎゅーっとてこで押さえつけてほどよい厚みに仕上げたものを言うのです(と思う)。
今回行ってきたのは広島市内の「お好み村」という広島焼きのお店ばかりが入った雑居ビルの2階の「八晶(はっしょう)」というお店。広島でおいしいお好み焼きといえばここの広島焼きを食べなくては、と地元の方に教えていただいたので、いつもは食べ物のために並ばない私が並んで約20分ほど待ちいただきました。最初は熱くてはふはふして食べてたので味があまり分からなかったのですが、そのうちいい具合まで冷めてきたらキャベツの甘みがじわ〜っ。そして口に広がるお出汁?豚肉の旨み?とにかくおいしい。そしてぐびぐびっと生ビールをいただいて、あぁ、しあわせ♪と感じるとある休日の1コマでした。

そして最後はこれ。牡蠣です。宮島の商店街の中にある「焼きガキのこばやし」というガイドブックには必ず載っている牡蠣のお店。店先には牡蠣の養殖方法を展示。その中をクロダイがゆ〜らゆらと泳いでます。
頼んだのはもちろん焼きガキ。ここの焼きガキは厳選した大きい牡蠣を販売しているとのこと。確かに大きい。ちなみに焼いているのも店先です。穴子丼ぶりも食べたかったので食堂となっているお店の中に案内していただき、ここでもビールを注文。あぁ、昼間っから飲めるってしあわせ。しかも焼きガキが〜、目の前に〜。焼きガキは時間がかかるからか生牡蠣もありますよ、とお店の方は薦めてらっしゃったが、やはりダントツ人気の焼きガキ。1つ目はそのままで。2つ目はゆずを搾っていただきました。
宮島ではあちこちで店頭で焼きガキを焼きながら販売していてビールセットとかもありました。みたらし団子を食べながら歩く感覚で、みなさん焼きガキを食べながら歩いてらっしゃいました。至福の休日を過ごしたのでした。





2011年11月12日土曜日

コブラ

買っちゃった♪買っちゃった♪コ・ブ・ラ♪
何のことか分からない方、失礼しました。
アイスクライミング用のピッケルと思っていただいたらよろしいでしょうか?
Black Diamond社のCobraでございます。


アイスクライミングには4年ほど前に八ヶ岳の尾白川渓谷に連れてってもらったのですがなんだか面白くなかった。なので、それっきりだったのですが...
昨シーズン、まずは、尾白川に連れてっていただいた山岳会の方に今度は、同じく八ヶ岳のもちょっと奥のアイスに連れてっていただき...楽しいやん!

で、その次に例の遠征隊のメンバーで八ヶ岳に行った時でした。(八ヶ岳はアイスクライミングのゲレンデなのです)当時の遠征隊のリーダーが持ってたのですね〜、このコブラ。Viperなんての物騒な名前のもあるのですが、これはその1つ上のクラスのコブラでございます。そこまでおめぇは登りがうめぇのか?って...それを言われると、あ、う、と言葉に詰まってしまうのですがどうしても欲しかったのでした。どうしてもこれで登りたかったのでした。

先シーズンはかなり寒くてものすごくいい状態だったのですが、さて、今シーズンはどうなることやら。北アの方もまだまだ積もるくらいの雪は降ってないみたいやし...
「温暖化」はそこまで来てる...というよりもぉ現在進行形で進んでいるんでしょう。こうなると私達人間、どうしたらいいことやら。だんだん日本の平地、市街地も亜熱帯気候に変わりつつあるのでは、という不安を覚えると同時に、現在進行形であることを身を持って感じている今日この頃です。

とはいえ、憂いていても仕方ない。とりあえず目の前の1日を精一杯楽しんで生きるだけしか私にはできないのである。

2011年11月9日水曜日

遠征のこと...

以前...半年前のHP版ヤマ色でこの秋、ネパールのある未踏峰に行く、という発表をしました。(こちら)
いい加減、再度発表しなくてはいけないなぁ、と思っていたのですが何をどう書いたらいいのか迷っていてロスの友人から「どうなってるの?」と先ほど、facebookに書き込みを頂き、そういえば、ちゃんと書かねば、と思いキーボードを叩いております。

結果から言いますと「お蔵入り」になりました。理由は色々とあります。その前に。声援をいただいた方々に本当にありがとうございましたというお礼と、申し訳ないです、期待に添えなくて、と謝りたいです。本当にごめんなさい。そして報告が遅れたこともごめんなさい。

ここに反省の念とこの反省を将来につなげるという意味も含め中止になった理由を書きたいと思います。
メンバーそれぞれ言い分があると思いますがとりあえずここは私のスペースということで私の所感を述べたいと思います。

リーダー不在
こういう遠征となると大なり小なり組織を作って行くわけなのですが、ものすごい個性のある人達が集まるのですね。その人達を、(実際の暴力は反対ですが気持ち的に)ひっぱたいてでも右を向かせて歩かせる、左を向かせて登らせる、という統率力、引率力のある人間がいなかった。
私が参加したのは、この話が立ち上がってから半年以上過ぎた頃。正直、計画の大部分はできてると思ってました。けどほとんど白紙の状態。正直「え?」という驚きがあったのも事実です。初めてのミーティングでそういう顔をしていた、とメンバーの1人に後で言われたくらいですから。
で、まぁ、毎月のミーティングに参加してる仲良しクラブ、ってな雰囲気でした。なんとかしようにも私は遠征の経験が無いのでにっちもさっちもいかない。ましてや後から参加の身、どこまで口を出していいか分からない、ってな個人的にも手探り状態、遠慮しがち。そんな中で1年が過ぎようとした時に、こりゃもぉだめだ、と結論を出したわけです。他力本願だったのでは?と言われても仕方ないですが、やはり登れなくても情熱があってあの地に行きたい、なんとしてでも、という熱い熱い熱い情熱を持ったリーダーがいなかった、ということです。

メンバーのスタイルの違い
7人のメンバーがいたわけですが、その内2人は岩登りはしないスタイルで山を登る人達。それではどういう山を選ぶのか?どういうルートを選ぶのか?2人には岩登りの練習をしてもらうのか?本人達はどうなのか?というところで、お互い自分のスタイルをもっと向上させたいと思って山やルートを選定しようとするのでばらばら。2人は「岩登りはできないし、やる気はない。」ときっぱりと表明されていたので、それでは2人以外の岩登りをするメンバーはどうするのか?岩登りをせずに済むルートを選ぶのか?それならどの山が未踏峰だ?と。でも6000m以上登るなら岩稜帯も出てくるだろう。岩登りも必要になってくるだろう。じゃぁ、2人には練習してもらわなきゃ。でも、2人は岩登りを本格的にする気はないって言ってるよ。じゃぁ、どうするの...ぐるぐるぐる話は回って堂々巡り、の状態。これも確固たるリーダー不在の結果でしょう。

メンバー同士の信頼関係
これは私が一方的に思っているだけかも知れません。でも、毎月1回、山に行かずに街中のカフェで顔を合わせてあーでもないこーでもないと話し合うだけでは絶対に信頼関係は生まれません。やはり山屋たるもの山に一緒に入ってなんぼ。いくら一緒に入っていても時々、大丈夫かな?と心配になる時だってあるのだから、ましてや山岳会も違う、スタイルも違うっていうのであればどんどん山に入ってお互いをさらけ出さなくては。これが本当にできなかった。時に、本当にやる気があるのか?という疑問も個人的に常に心の中にあった。ま、私はこれはみんなに発言しましたが。表向きは行く気まんまんに見えてSNSで不信感ありありのコメントをしてる人もいたりして。個人的には不信感が倍増したということもありました。

時間の感覚のなさ
いつ行くのかということとそれに対してあとどれだけ時間があってそれまでに何をしなくてはいけないのか?どれだけ時間があるのか?という時間に対する各個人の意識のなさ。
4月に私が発表してしまったのも、ややフライング気味というかやけっぱちというか言ってしまえばそこに向かって皆、加速するだろうという希望的観測を込めていたところがなきにしもあらず、だった。実際、あの時皆波に乗ってきてた時やったから。
しかし...波はとらえきれず。パドリングが弱かった、と山屋がサーフィンを例えに出しても仕方ないのですが。

今後どうしたらええか?
大勢で行く、というのは色んな意味でとても難しいことなのかも知れない、と実感。未踏峰に行くにしてもどこに行くにしても、少数でちゃっと用意してちゃっと行ってしまう方がモチベーションも保てるし信頼感も安定している。練習など行動も常に一緒に取りやすい。
その反面、2人だけやとお互いの息抜きのタイミングをうまく作らなくてはいけない...など色々と一長一短ですがね。

ということで、西ネパール6000m未踏峰という夢は夢に終わったのでした。でも、気分さっぱりしたことは確かです。具体的にならない夢のために使うお金と時間、労力はもったいないですからね。ただ、今回出会った人達は本当に山が岩が好きな人達ばかりで、月一のミーティングで山の話をしている時は本当に幸せでしたね。自分の好きなことをこれまで出会ってなかった人達ととことん話をできたことは本当によかったです。仕事の話とかそういう山以外の話を一切せずに山の話だけをする。これまで一番の至福の一時でした。

皆さん、ありがとう。




2011年11月2日水曜日

小説「未踏峰」

友人に借りた本の紹介です。
以前の「ヤマ色」で書いた未踏峰に挑戦する遠征チームのメンバーに借りて読みました。ちょうどテーマ的に重なってましたね、借りた時は。
書評をする訳ではないのですが、ま、1つ2つと「?」と思うところはありましたが、山の描写がなかなか丁寧でしっかりしていてよい本でした。なぜ山に登るのかというよく聞かれる質問に対する、私がいつも考えている答えがこの本には書かれていました。色々な人生を抱えた登場人物が山を通して心を通わせ、止まってしまいそうな人生を止めずに前進する。

私も登山を始めてかなり救われたところがあるのです。私にとって山とは主食のお米のようになくてはならないもの。なぜ山に登るのか?なぜお米を食べるのか?必要だから。私の血(智)となり肉(体)となるものだから。

なぜ山に登るのか?この答えを知りたい方、また自分のなぜ、をはっきりさせたい方、読んでみてください。









「未踏峰」笹本稜平著
祥伝社刊(2009年10月27日)
税込1785円(2011年11月2日現在、アマゾン参照)

2011年10月29日土曜日

甲斐駒ヶ岳Aフランケ赤蜘蛛ルート その2

2011年10月10日(月)

間が空きましたが、甲斐駒の赤蜘蛛ルートの続きを...

10月10日は晴れの得意日だという。山をする人達の間では常識らしい。私は去年初めて知った。で、今年もその通りとてもいい天気だった。

七丈小屋から八合目まで登り返し、そこからルート取付までどのくらい歩くのか?トポでは1時間とあるけど前日の下見では半分くらいまで行ってなかったことが後に判明。

4時起床、5時半前にテン場出発。6時前に到着して荷物の整理をして6時20分頃取付へ向けて出発。
下り始めて間もない頃、がさがさっと茂みが動き音がした。すわ、熊か!と思いきや、あれ?こんな時間に一般の登山者の方?てっきり踏み跡とテープを追って下ってきたのだと思い、パートナーも私も「どないしたんですか?」と聞くと実はクライマーだった。すると、彼の後ろのにパートナーの人が現れ、赤蜘蛛を登っていたのですが1日で抜けれず岩小舎でビバークしました、とのこと。そうですか。それでも抜けれたのですね。私達はどうなることやら。少々不安がよぎる。

晩秋の朝 柔らかい日差し
7時半頃、取付に到着する。ここまで長かった。新しい青いお助けロープが随所に張ってあり(帰ってきて分かったことだがこのロープは赤蜘蛛開拓者の井上進さんがNHKの番組のサポート、今年が赤蜘蛛開拓40周年ということなどで新しく張られたものらしい)、とにかくロープをたどって行けばよい。途中2箇所ほど間違うかも知れないところがあるが、1箇所目は左へ行けば八丈沢へ。2箇所目は取付のような森の中、小さい岩小舎の前を左方向へグビッとUターンする、と書いておけばいいでしょうか?説明するの、難しい。ルートファインディングも山屋の使命なのでがんばってください。

さて、取付に到着。あまりの大きな岩壁にほんと圧倒。こんな山深くのこの場所にこんな大きな壁を見つけたものだなぁ、と先輩方のその情熱に脱帽です。

さて、パートナーが1P目リード。ちょうど頭の高さくらいに新しいRCCが打たれていた。白いテープが捲いてあるが赤蜘蛛ルート、とは書いておらずルートファインディングも山屋の使命、と先ほど書いておきながら不安が残る2人。登り出すまでトポ図をにらんでにらんでここやろうと、いうことで登り始める。

ところが。足をちょっとかけてアブミを上がっていく手立てがない。いきなりこれ?なんか難しい。やっぱり私にはまだ早かったんかなぁ、とビレイをしながら考える。すると、RCCの真下に10センチほどの横向きのクラックを挟んで小さめの墓石くらいの岩がある。ここにキャメロットを大小2本セットしてA0でよっこらしょ、とアブミの上段に立ち、2ピン目にヌンチャクをかけた。ここまでくればこっちのもの。あとは慎重にでもすいすいと登って行って1Pを終了した。

さて、お次は私の番。西側に面している為、お日様が当たらず体が結構冷えてしまった。ぎこちない動きでよっとアブミに乗っかるがどうしてもバランス悪く先に進めない。セカンドやのにここでこんなもたついてたら、と思い、思い切って先ほどのキャメロットをぐっとつかんでアブミの上段に行こうとしたその時。

ガガッ!

え?岩がお、ち、た。スローモーションで私の左足すれすれを岩が落ちていく...それでも一瞬頭の中は「?」
はっと我に返りアブミに乗っかったまま下を見るとやや砂埃を上げて大きな岩がゆっくり転がっている。「な、なに〜?」と目の前を見るとそっくりそのまま先ほどまであった岩の部分がない。と、同時に岩は止まることなく赤石沢に消えた。

ガガーーン!!ガガガガーーーン!パンッ!ガツッ!ゴーーーーーォォン!!

とものすごい音を発しながら砕けていった。

後には、小さなキャメがぽとりと落ちていたが大きなキャメがない!一緒に落ちたか!と思ってふと手を見ると、左手にしっかりと握っていた。急に震えが来てアブミを下りてその場にしゃがみ込んでしまった...

← この写真の四角で囲った部分が落ちました。平面四角で描いてますが、奥行きをよく見て頂ければ、どれだけの大きさの岩が落ちたか分かって頂けるかと思います。よく見ると、奥の方の下の辺りだけでつながっていたようです。

*****

で、しゃがみ混んでしまったけれど登らずにしてなんとする、と思い気を取り直して再度登ろうとするも、やっぱりなんだか気持ちがついてこなくてアブミでぶら下がるだけ。帰りたい、と言ってしまいたくなったけれど、あかん、あかん、ここまでせっかく来てんから、とがんばったが、結局自力で2ピン目に届かず、相方に下りてきてもらってお助けスリングをかけてもらった。そこからはなんとかすいすい登り1P終了。

このあと2ピッチ目をリードし、3ピッチ目をパートナーが。4P目(V字ハング)は私なのに、どうしても気持ちが乗ってこないので代わってもらった。気持ちに余裕があったら天気も最高やしもんのすごく楽しめるのに、と思いつつ自分の気の弱さを恨めしく思う。岩が落ちたくらいなんや!と叱咤する自分もいるが、今日は弱い...

4P目が終わり大テラス。見上げる上にはものすごい垂直の壁が。そこに1本すーっとゆるい曲線を描きながら走っているクラックが。スーパークラックだ。おぉ、あれがスーパークラックか。しかしここですでにお昼は過ぎ、個人的に決めていた、この大テラスに正午までに到着する、というタイムリミットはとっくに過ぎ去っていた。

やはり怖い。フォローで登るにしても、怖い。ありえないこととは分かっているが、あのスーパークラックからこっちが割れて崩壊したらどうなるか、とかもぉネガティブ1000%なことしか頭に浮かばない。パートナーには申し訳ないが、時間のことなど色々と考えて大テラスまで、としてもらってここから懸垂して取付まで下りた。

下りてアプローチ道を登り返し、この日も17時半頃テントに戻った。

反省 気持ちが弱い。弱すぎる...

2011年10月28日金曜日

夕日

少し秋らしく...いや、初冬かなと思うぐらい冷え込んだここ2日ほどですが、今日の夕日はあまりに綺麗で会社帰りに携帯でぱちり。そしたら、こちらに向かって走ってきた自転車に乗ったおじいちゃんが「夕日の写真、綺麗に撮れたかね?」とすれちがいざまに声をかけてくれた。「きれいな夕日ですね〜。」と返す私。見知らぬ人との会話が日本では少ないなぁ、と昔住んでたアメリカと比べていた今日この頃だったのでなんだかとっても嬉しかった。


2011年10月22日土曜日

甲斐駒ヶ岳 Aフランケ赤蜘蛛ルート

先日の続きを書く前に...ちょっと箸休め?口直し?って感じで写真数枚です。

初日、黒戸尾根を下っていると昼の15時も過ぎているのに北側だからかりっぱな氷柱が...。
ひょ〜。見ただけで寒そい。意識している以上に山の上は秋が過ぎてそろそろ冬を向かえようとしてるんですね...








2日目の朝。八合目に登り返していると東の空がものすごいオレンジ色になって朝日が昇ってきた。久しぶりに見る御来光。この瞬間、この景色を目にしていられることに感謝する。



そして富士山。こんなに間近に見えるはやはり南アならでは。頭しか見えてないけど。この形、本当に美しい。やっぱり富士は見る山だな。登るのは高所トレーニングの為、だな。

先週から新田次郎全集を図書館で借りて読み始めました。今、まだ1巻なんですが富士山の観測所勤務の観測員や強力をモデルにした小説が多いのは皆さんご存じのところだと思います。改めて読むと昔の人は本当に辛抱強くて、目標は絶対に達成してやるという強い意志があったんだなぁと感じる。
同時に、この赤蜘蛛ルートを開いた井上進さんという方のルート開拓にかける情熱もすごいなぁ、と井上さんのブログを読んでいて情熱をうらやましくも思ったりする私。

私には意固地になってでも何が何でも達成したい目標があるのか?...どうなんやろう...

2011年10月19日水曜日

10月ずれて連休 甲斐駒ヶ岳Aフランケ赤蜘蛛ルート

2011年10月9日〜11日

毎度です。久しぶりのアップです。
10月の連休はパートナーの都合に合わせて1日ずらして3連休で甲斐駒ヶ岳のAフランケ赤蜘蛛ルートという岩登り本チャンに行ってきました。

朝いちの戸台口出発のバスに乗り北沢峠に6時頃到着。準備を済ませてさぁ出発。ちなみにこの時期の北沢峠にある北沢峠長衛荘は予約のお客様で本日は満室です、と張り出しがあった。確かにすごい人。これだけの人が今晩、どこに泊まるんやろう、と思いつつ頂上目指して出発。

駒津峰を過ぎるとものすごい人、人、人。真夏の富士山も負けていないくらいの登山者の数。えぇ、すごいわ。ほんまにこれ、どこに泊まるのぉ?...とりあえず、魔利支天のてっぺんに行き頂上を踏み、本日の宿泊予定である黒戸尾根八合目を目指す。水が取れなければ、さらに下って七丈小屋テン場になるが岩登りに行くまで再度八合目まで登り返さなくてはならない。時間のロスをどうしても避けたいのだが...

頂上に到着して秋の好天をしばし楽しむ。そこでパートナーが一言。「みな、ピストンで帰るんやわ...。」
そ、そうか!関西から来てると3000mに近い山を日帰りなんて考えてもみなかったが、確かに関東方面からだとそれが可能なのだ。うわー、なんだかカルチャーショックに似たショックを覚える。正直、うらやましい。










休憩後、黒戸尾根を下り始める。途端にめっきり人が減って静かな秋の山歩き。八合目に到着し、とりあえず荷物を置いて水場に水を確認しに行く...やはり無かった。この時期、しかも雨が数日以上降っていない状態だと水は枯れ枯れ。ぽたりとも落ちていなかった。

水場に水無し...








仕方ないので、七丈小屋にベースを張ることに。クライミング用具だけ岩小舎に置いて少し軽くなった荷物を背負って黒戸尾根を更にくだった。

17時頃、少し辺りが暗くなってテン場に到着。
小屋にテン場の登録手続きをしに行くとストーブがたかれていて暖かい。
1人1泊600円 水取り放題、トイレ無料使用OK。2泊目は1人500円となる。
ただし、トイレも水場もテン場からやや遠い(下り8分強、上り10分位)ので余裕を持ってでかけたい。水はおいしかった。ビールはアサヒとサントリーモルツ。750ミリを1本買う。600円でした。350ミリは500円くらいかな?

そして2日目。本チャンに備えて20時に就寝。
明日に続く...

2011年10月8日土曜日

例の四連休

なんかばたばたしてる間に、10月の連休が目前に迫ってます。土曜の夜から甲斐駒の赤蜘蛛を登りに行くのに、この時間、さっさと寝て明日の運転に備えなくてはいけないのに...と焦りつつ先週の四連休のお話を。
初日、9月29日(木)ものすごくいい天気。扇沢を出て針ノ木小屋まで順調に進む。沢には雪渓はなし。ノドと呼ばれるところには崩壊した雪渓が。ここは高捲き。これを越えると、上から下りてくる人とすれ違う。小屋の人ともすれ違った。登山道のチェックに行かれたようだ。木曜の朝10時ということもあってか登山者はいない。針ノ木の頂上方面から下りてきた若者1人。天気は暑いくらい。

休憩していると半ば走り気味で小屋に到着した男性がいた。この方、扇沢出発で船窪小屋までとルートが同じだったのですが足の速いこと、速いこと。小屋泊まりで1泊だけという日程の装備がいくら軽いと言えどもそれでも速い。ま、背の高い方だったので足の長さも多少は関係してると思われますが...。それでもうらやましい位の速さだった。

こちらは4日分の食料、テントなどまさに衣食住を担いでえっちらおっちらと歩く。同行のオヤジ様も小屋泊まりと言えども少々荷物が重たい様子。寝不足もたたり途中でペースが落ちたところもあったが15時過ぎに船窪小屋に到着。蓮華岳の上から見えていた小さな小屋が目の前に現れ、小屋のバイトのときちゃんが到着の鐘を響かせてくれたのには他の小屋とは違うな、といい期待が頭をよぎるが、なんせ私はテント泊まり...

テント場の話などはまた後日。

写真は蓮華岳手前の大きな台地状のコルからみた富士山。こうしてみると地平線(というか雲の線)が丸く見える。地球はやっぱり丸いんだわ、と思ってしまうけどこの距離で湾曲してるのが分かるほど地球は小さくないのである。目の錯覚なんだろうなぁ。


2011年9月28日水曜日

この時期に4連休...

7月から9月いっぱいまで勤務先の節電対策により土日休みが木金と休みとなってはや3ヶ月。もうすぐ終わる。そして、この9月の最後の木金と10月最初の土日が続いて、どどんと4連休!降って湧いたような、いや、休みが合う友人がおらず黙々と一人クライミングジムで練習をしてきたご褒美に、ということで、北アに縦走に行くつもりだが...天気がさえない。予報がさえない。どういうことだ。そんなに私は日頃の行いが悪いのか?え!

同居人の親父様の親孝行にと二人で親子登山(ただし親父様は小屋泊まり、私はテント泊)に行こうと3月前から計画してたのに!それでも行き先を決めるまでに二転三転...

まずは栂海新道。山の上から海に到達するルートなんてなんかとっても素敵。わくわくする!...でも、朝日小屋までの富山側の林道が工事の為、歩行者含め車両はもちろん通行止め、ということで今年は前倒しで営業終了...ということで候補から外れた。

次は、しっかり歩きたいので読売新道に照準を合わせた...が。上の水晶小屋が営業が先週末に営業終了!それでは、と往生際悪く、一旦、高天原に下りて片道約半時間の秘湯を楽しもうではないか!と思ったら、ががーん!こちらも29日の泊まりまでだって...(私達は30日に利用したかった)

ど、どうしよう...せっかくの4連休が...行くとこないとはありえない!

と、ならば、唐松白馬間のキレット越えだ!と思ってみたもののあまり白馬に食指が動かず。富山側から入ってみたらどうか!と息巻いたものの、宇奈月トロッコ電車の始発に合わせて長丁場の日程をこなすには、あまりに秋の日は釣瓶落としでかなり無理。

そして決定したのが、扇沢から入り、船窪岳、烏帽子岳、野口五郎岳、湯俣温泉、高瀬ダムに下りてタクシーで扇沢に戻るコース。地味だけど、この辺りの山は行ったことがないので前から一人で行こうかとあたためていたルートでもある。ところが!ここに来て天気予報が芳しくない。

でも、とりあえず行くのだ。下界は雨。でも天気図見ると、ひょっとすると今年初の雪景色に会えるかも、と前向きに考えてる私なのでした。人生前向きにgo!go!












何のお花かな?先日の雪彦のクライミングで見つけた。蘭のようやね、とパートナー。

2011年9月26日月曜日

9月23日 雪彦山

兵庫県の雪彦山に岩登りに行ってきた。10月に甲斐駒ヶ岳の赤蜘蛛ルートに挑戦するのでアブミの練習をするため行ってきた。パートナーはこの夏谷川岳に一緒に行ったどこでも寝れる人だ。

最近は人工登攀ルートのフリー化が進んでいるようだが、私にはそんな器量はないので「友人登路」をアブミで登った。このルートは今年の5月のゴールデンウィーク休みに登ったルート。5月は1Pを私が登ったが今回はパートナーが。で、2P目。ほんとに優しいピッチ(3級くらいだったか)なのに、1つ目と2つ目のハンガーの間が妙に開いている...ふと、ここでもし落ちたら...下のレッジにグランドフォールやん...と思ったが最後、急に怖くなってきてどうしもて2本目のハンガーに進めなくなってしまった。
あかんなぁ...この気の小さいの。不安になるととことん不安が頭の中に広がり気持ちのたて直しができなくなるこの頼りない性格。どうにかしたい...


終了点に小さな赤い実をつけた植物が。緑色とのコントラストがきれいでした。秋だなぁ....

2011年9月18日日曜日

Delicious foods!

剱に行ったのは所属の山岳会の人達ではなくて、他山岳会の方々に誘っていただいたのでした。で、この会の会長さんが1泊2日でわざわざ大阪から室堂、剱沢までビールと贅沢な食料を持ってきてくださったのでした。いやぁ、贅沢でした!
うちの会は、軽量化という名の下、生野菜やチルドまたは真空で売ってる肉類などは山に持ってこないのですが、この会の方々はまぁ、贅沢!生野菜あり、チルドのチンジャオロースとか酢豚あり、など私の会では考えられない贅沢さ!
この際、会を移籍しようかな、とちょっと思った私でした。怒られるわぁ。

まずはこちら。合鴨の塊をスライスしてシシトウと炒めました。鴨に味がついているので調味料は必要なかったかと。まぁ、ジュージューといい音がしました。一応シシトウはナイフでぷすぷす穴を開けて爆発を防止しました。









私はビールを3本持って上がりましたが、あるお方は18本、持って上がろうとしておりましたが、350ミリX18本=6.3キロ、ですか?それはなんぼなんでもバテるやろーってことでリーダーの方が半分持って上がりましたが。
どれもキチョーなお酒です。







この日の食担はりょうちゃんこと私。90秒でゆがけるパスタにトマトのカップスープを入れてスープパスタ。粉チーズと乾燥パセリをぱぱっとかければ結構ゴージャスな見栄え。
今回は、たまたま見つけたカゴメの「水で割るだけ!トマト料理の素」というのを使いました。これ、なかなか味にコクが出て皆さんに好評でした。
第一弾はそのままいただき、第二弾はチキンナゲットを投入してボリュームとカロリーを摂取。美味しかったです♪






そして食後のデザートはこのメロン!いやぁ、まさか山でメロンが食べれるとは思っても見なかった。しかも食べ頃ドンピシャ!一切れ多かったので「スカタン」というゲームをして争うも、みな、あっさりと会長に負け、持ってきてくださった会長さんが二切れ召し上がられました。
すいかを1個丸ごと持って上がっていた人もいたみたいで、水場のところで浸かっていたのを見てびっくり。よぉ持ってきたなぁ...。

...ということで、今回の剱では充実した食事内容でした。写真に取り忘れましたがこの次の日の夜は、ラーメンだったのですがこれまたおいしくて。しかも、食担でない「Mr.ビール18」がチルドのチンジャオロースとか酢豚を持って来ててこれまたもぉ、おいしくてたまらん!という贅沢な山生活を堪能したのでした。



2011年9月15日木曜日

剱岳その3

すでに1ヶ月も前なのにまだ書くか...ネタがないのではなくて、勤務業界の節電対策のお陰で木金がお休み、土日が出勤という勤務態勢が続いてるので週末に山に行けないのです。1人でジムで筋トレに励む2日の休みです。
余談ですが、感覚がおかしくて水曜なのに金曜の様な気がして、木曜は家のゴミ収集の日なのに「明日は土曜だわ〜。」とゴミを出す準備を忘れることしばしば。あと2回、木金休みを我慢したら土日休みに戻れる。も少しの辛抱だ。

で、てくてく稜線を上に向かって登って行くとこれまた急峻な岩場が見えてきた。2人登ってますね〜。後でこのお二人と会ったのですが、聞くとこの岩場は「クレオパトラニードル」という呼ぶらしい。その名の通り、ちょっと写ってないけれど、左側の写真が切れてる先はぴん!と尖っておりました。かっこいい。








そして振り返ると北ア南部の槍ヶ岳が見えたのでした(↓)











いやぁ、いい天気ですね〜。
そしてこの写真。八ッ峰の頭で...標高2800mくらいか?...

蝉ですわ〜。しかもでっかい!どっから飛んできたの?こんな高いところで空気は薄くないのか?下界の大きさだぞ。大丈夫か?そして、彼女は見つかるのか?こんな高いところにいては結婚相手もそないにいないぞ。

いやいや、しかし珍しい...気候がやっぱり変わって行ってるんでしょうかね。

剱岳その2

そして2日目...
予定のテント場が雪渓が多くテントを張れない(整地用のスコップと竹ペグを持ってきてない。そりゃそーだ。夏だもの。要るなんて思わんかった)ので、剱沢にテントを張ったので、この日は夜中の12時半起床、2時半行動開始という夜なのか朝なのか分からないスケジュール。とはいえ、夕方には寝たので余裕で起きることができた。
トイレのためにテントの外に出ると明かりがついたテントがちらほら。起きたままなのか、はたまた私達の様に早起きなのか...何はともあれ片道4時間の行程を経てやっと岩登り開始、という1日が始まった。

夜明け前の熊の岩。小さく光っているのは人です。起き出してそろそろ行動開始、のようです。私達はここまですでに4時間ほど歩いております。







そして5時前に登攀開始。もちろん早起きしたかいあって1番乗り!3人(ボーイズ)と2人(ガールズ)に別れて登る。相棒が経験不足の為、私が全てのピッチをリード(トップ)した。これが怖いのだけどたまらない!
そして核心のナイフリッジ。最初、かなり焦ったけれどよく見るとホールド、スタンス共に豊富。落ち着いていこ!写真はフォローのたまちゃん。





隣の岩を見ると、おっとどっこい、人がいるじゃないか!あそこにもルートがあるんだぁ。ひょー!







この後、八ッ峰の頭まで縦走。無事に(多少紆余曲折ありましたが)池谷乗越に到着。そして延々と永遠に続くような雪渓を下ったのでした。

2011年9月11日日曜日

夏の剱 8月13日〜16日

あっという間にあの剱岳の山行から1ヶ月が経とうとしています。まだ写真を皆に送ってないなぁ。いかんなぁ、こんなことじゃぁ。

と言いつつ、1ヶ月前の楽しかった日々に浸りたいと思います。

まずは1日目。快晴。室堂から剱沢を目指します。今回、初めて地獄谷を通りました。硫黄の臭いがすごいのですが、実は最近この硫黄の臭いが結構好き、なんです。
家族が数年前に行ったヒマラヤトレッキングでお土産に買ってきてくれたヒマラヤの塩、赤い塩がほんのり硫黄の香りがするのですが、これがなんともまぁ、塩なのに甘くて美味しい!どんな料理にでも使ってますがそろそろ無くなってきてるのでどこかで入手せねば、と思っているのですが...とそんな訳で硫黄の臭いが好きなのですが、やっぱり名前通りの地獄谷。きつすぎる。わずか15分ほど歩くだけなのに喉が痛くて少々辛いものがありました。

が、地獄谷を過ぎればこんな感じ。お天気上々。












この後、登るに従って霧の中に突入。テント場から見る剱岳も夕方遅くまでその勇姿を見せてはくれませんでした。

そして1日目の夕食。お素麺におなすを油で炒めて塩こしょうしたものを素麺の上にのっけて頂くのですが、これがなかなか美味しかった。また作ってね。


2011年9月4日日曜日

蝶々

ルートの途中で休憩しているときにひらひらと飛んできて目の前の草に止まった。
日光浴をするかのように羽をゆっくり閉じたり広げたり...
よしよし、それなら撮って進ぜましょう。モデルになってくれてありがとう。

山を始めてから自然のもの全てに興味を持つようになった。今まで興味を示さなかったは虫類とか蝶々とか昆虫とか。改めて皆この世界に生きている生物体なんだと感じるのである。

たしかに突如台所に現れるゴキちゃんとか奇妙な上下運動をするヒルなんかは気持ち悪いことこの上ないのですが、蝶々とかは気持ち悪いとかよりその生態に興味がわくようになりました。

この蝶々もルートの取付辺りにはいなかったのに、標高を上げていくと突然ひらひらとやってきた。蝶々なりに住みよい高度が分かってるのですよね〜。そう思うとこんなに小さいのにすごいわ。人間なんて地球上の他の動物にしてみたら迷惑極まりない動物なのかもしれない。

ベニヒカゲ

2011年9月3日土曜日

谷川岳その4

岩登り2日目(8/8)。1日1ルートを登って下りてを3日続けるはずだった。

天気予報は昼前から雨の予報。前日は午後から雨、が夕方まで持ってくれたがこの日はおそらく待ってはくれないだろう...と思うと腰を上げるのが憂鬱になり1時間ほど予定より遅れてしまった。

その上、核心ピッチでものすごい時間を取ってしまって終了したのが2時半。ぽつぽつ雨も降り出して、でもこの時点ではまだなんとか下りれると思っていたのですが....

下降路を探すのに手間どった。登るルート図は頭に入れるのに、下降路に関してはざっとしか予習をしていなかった。帰るのが一番の核心やのに。何を考えていたのか?これは完全にミスである...。
あともう少しで帰れるのに!というところまで下りたが、ここで日が完全に暮れた。

じょぼじょぼ水が流れる沢の端っこで濡れていないところを見つけ整地して2人で座って一晩明かす。

夜中にパートナーがぶるぶる震えだした。寒いらしい。少し迷ったが抱きしめてあげると、すごいですね、人の体温って。ぴた!っと震えが止まってすやすや眠り始めた。片や私は、無理な体勢をしているのでよく寝れず...ま、いいか。いざとなれば頼りになるパートナーだし。出来る限り休んでもらおう。

翌朝。辺りが明るくなってから撮った写真。こんな感じのところで夜を明かしたのでした。どこでどう2人が座っていたのか?被写体は緊急ビバーク初体験の私ですが、なにやら楽しそうな顔してます。いやぁ、いい経験になりました。


2011年9月2日金曜日

Double rainbows

谷川岳その3

自然の情景、景色ってほんとに素敵
この偶然に出会えて喜びを感じる人って何人いるんでしょうか?

What makes you excited or makes you feel happy when you are in the nature?












Only me and my partner saw these rainbows... So precious moment...

ちゃんと反対側の端までつながっていましたからね〜。反対側は隣の尾根を越えた次の沢、マチガ沢っていうところに着地してました。雨に濡れてたとしてもこれ見た後じゃぁ全てOKでしょう。

雨が近づく...

谷川岳岩登りの写真その2です。

夕立を降らせる入道雲となる雲が集まる様は1つ前の投稿で載せましたが、その2の写真は、向かえの山で降っている雨がこちらにやってくる〜!と、こうなっては焦っても仕方ないのですが、焦りながら写真に収めたのでした。だいたい...10分から15分にこの雨雲が私達の上に到着しまして、後は結構、ちょっとの間でしたが濡れそぼりました。

それでもせっせと懸垂下降を続けて下りたのでした。

よくよく見るとうっすら虹が...得した気分でした。


2011年9月1日木曜日

2011年充実の夏!!

久しぶりの投稿です。
この夏は、前半は谷川岳に、後半は剱岳にどちらも岩を登りに行ってました。
ぼちぼちとその時の写真を載せていこうと思います。


まずは谷川岳の一枚。標高2000mに満たない谷川岳ですが雲を集めるには十分な高さのようです。

この山の北側は新潟県。写真の方向は群馬県。大阪からだと片道約9時間のロングドライビング。
交代で運転してましたが、パートナーも私も途中でギブアップして北陸道のとあるPAで(どこだったんだろう?)仮眠爆睡1時間。その後、「この先ガソリンスタンドないですよ〜。」という標識を見たのに本当に眠たくてガソリンメーターは確認せず、「おぉ、谷川岳PAだ、やっと着いた!」と思って気がつくと「E」のマークがすでに点灯。

やばいよ〜、やばい〜。

PA下りても日曜の朝6時半に開いてるガソリンスタンドはなく。とりあえず岩登りするために駐車スペースまで向かい無事到着。ここからはガソリンのことはとりあえず忘れて頭の中はもぉ岩登り一色。

晴れてるのに天気予報は午後から雨。夕方まではなんとか持ってくれましたが岩登りながら振り返るとこの空の状態。夏の空を絵に描いたような、いや、これこそそのものずばりの夏の空、なのでした。

2011年8月6日土曜日

ゴーヤ、ゴーヤ、ゴーヤ

去年からうちの父ちゃんがお庭栽培を始めた。
去年はそんなに多くできなかったけれど、今年はゴーヤが
大小合わせて10本位収穫。プチトマトもたわわになるし
モロヘイヤもかなり大きくなっている...のに、モロヘイヤの
収穫はまだ。いつするのだ、父ちゃんよ。


ということで、収穫前のぷりぷりのゴーヤちゃんお披露目です。















それでは私、今晩より一足お先にお盆休み突入するで

ございます。たっぷり3日間岩登りを堪能する予定ですが
どうも天気予報が怪しい...やっぱり8月の彼の地は岩登りに
向かないのかなぁ....

2011年7月28日木曜日

ハイキング 稲村ヶ岳(1726m 奈良県)

2011年7月14日(木) 晴

節電対策のあおりを受けて土日休みが木金休みとなってしまった。
誰も遊んでくれる人がいない...と思いきや、探せば休みが合う人はいる。
あきらめるな!(大げさな...)
彼女とはこの秋に行くつもりだった遠征隊のメンバーだった。
(遠征のことはまた別途書きます)
岩は登らないが、山歩きが大好きでとにかくよく歩く。負けてはいられない。
そして自然が好きなのだ。

夏空の太陽を浴びる木々の葉を彼女は「きらきらしてる。」と形容する。
葉がきらきら、かぁ。始めて聞く表現。

女二人のハイキング。恋の話で盛り上がったり、遠征の話をしたり、人生の
話をしたり。山中に響き渡るような大きな声で話し、笑う。これも平日の
人が少ない時やからできるんよなぁ。平日休みも悪くない。ゲンキンなものです...