2015年11月27日金曜日

東北への初めての旅行...

11月、うちはアニバーサリー月なんですが、最大のイベントがこれ!といってもちょっと正確には書かずにぼかしておきますが、とにかく11月最後のビッグイベントでハズと東北旅行へ行ってきました。
二人ともほぼ東北は初めて。行き先は宮城県、南三陸町、鳴子温泉そして仙台市でした。


仙台空港にて 1階ロビーに立つ津波到達の高さを示す柱

 仙台と言えば伊達政宗。伊達家の菩提寺である「瑞巌寺」に行く途中で立ち寄った
「西行戻しの松」というのがある小高い丘の展望公園。この公園には災害時の
避難場所となるべく設備、案内板が設けられていました。
少し霞んでいますが湾に浮かぶ小島の向こうに海岸線が見えるという景観が珍しくもきれいでした

瑞巌寺を拝観し終わって少し遅いランチをいただきました。
色々と迷いましたがカキ丼にしました。税込1100円
カキはフライでしたがカキ特有の甘みが口に広がりトレビア〜ン♪

瑞巌寺の拝観後、リアス式海岸の風景を見ながら南三陸町までドライブの予定でしたが、渋滞とナビのへなちょこ案内により四苦八苦。時間がかかりやっと海岸線に出た時はとっぷり日も暮れ民宿への到着時間を気にしながらの楽しさ半減のドライブとなりました。
夜になっていたので全貌は分かりませんでしたが、途中々々の町では造成工事や道のつけかえ工事などが進んでいるようでした。小さい海沿いの村も数年後か数十年後かは分かりませんが景観が変わってしまうのでしょうね。


 なんとか民宿に到着し夜ご飯に...おっとこれだけ?と思っていたら
この後サンマの塩焼きにカキフライが出てきました。小鍋もカキ鍋。カキ三昧。
写真からはみ出してますが釜飯もありました。新鮮な海の幸を堪能。
全てのお料理が揃う前に一杯始めましたので写真を撮るタイミングを逃しました
 
翌朝、民宿からの眺望 残念ながら一日中雨降りでした。
目の前の小さい島は荒島(あれしま)といって頂上には立派な神社がありました。
浜辺から歩道が延びているのでもちろん行ってきました。
歩くのが趣味でよかったと思う今日この頃。歩くの嫌いやったら多分
島の頂上まで行ってないと思うし島の探検もしてないだろーなー


民宿のある場所は南三陸町の袖浜という小さい町なんですがここも例外なく津波の被害にあったそうです。民宿のご主人に色々とお話を伺いました。袖浜だけに限って言えば亡くなった方の数は比較的少なく済んだそうですが、カキ棚はかなり被害に遇ったそうです。 この民宿も今立っている場所より一段下の海辺の際に立っていたそうですが今年の3月にようやく営業再開されたそうです。

写真左側に土が盛られていますが造成工事が進んでいました。ほんとにあちこちで造成途中でちょっと異様な光景でした。土を盛って町ごと一段土地の高さを上げるんだそうです。その上に住宅が建ち並ぶというどこかの都会の宅地完成モデル予想図みたいな看板がありました。


 そして復興の象徴とよばれる「南三陸町さんさん商店街」へ
洋服屋さんに散髪屋さん、文房具店が建ち並ぶ商店街です。
そしてこの生魚店の店先になにやら変わった物体が並ぶ...

ぬお〜ゆでだこ!しかもゆであがったばっかりで湯気が立っています!
こんな感じでのタコ見たことない!まるで出動を待つ宇宙の戦闘機みたいです
ガンダムとかに出てきそうです(なかったと思うけど。勝手なイメージ)

そしてランチは「きらきらいくら丼」
さんさん商店街や三陸町近隣のお店では、四季折々の魚介をつかった「きらきら○○丼」と
いうのを提供されています。11月からは「きらきらいくら丼」です。
どのお店がどんな丼を提供されているかは南三陸町のHPで見ることができます

イクラがぷちぷちとそしてほんのりした甘さが口中に広がり、
タコはほどよい噛みごたえ、そして貝柱もぷり!と新鮮!
ここでは完全に脇役となっている右上のメカブ。メカブもね、甘く見てると
びっくりしますよ。新鮮なねばねば感とほんのり甘酢が磯の香りを引き立てて
ずるっ、ずるっといただきました。1800円(税込)なり〜。価値はあります。

この後、内陸地の鳴子温泉へ。150円で入れる滝之湯という風情あるお風呂を目指してレッツゴーしました。
地元の方は石鹸を持ってこられてましたが浸かるだけの温泉というタイプです。また、酸性が強いので石鹸、シャンプーは効きません、と書いてありました(笑)。浸かるだけのつもりで行ったのですがすごい人。しかも、実はこの4日前にぎっくり腰に近い症状を発症し湯船に浸かるのもある意味どきどき。ここでまたぎくっていったらどうしようかと。なんでも前日の22日には800人が来湯したそうです。(番頭さんと地元の人の会話より)

そして。まだお腹いっぱいなんですが〜...。イクラがお腹の中でぷちぷちしてるのですが〜。せっかく来たので名物と雑誌に書かれていた栗団子をいただくことに。 

 滝之湯温泉の近くにある「深瀬」というお店の栗団子。白玉の中に栗の甘露煮が入っていて
あっさりしたしょうゆ餡がかけられています。店内にも6人くらい座れる場所があって
食べることができますが私たちはこのあと仙台市内に戻らなくてはいけないので
テイクアウト用をいただきました。2個で360円(税込、お箸付)。
駐車場の料金もあるのでとりあえず出発し国道沿いの広くなった路肩に
停車していただきました。甘い栗としょうゆ餡のハーモニーは絶妙でした。

で、ふと車の外を見るとなんか白いものがちらちら見え隠れしている。高速を走るトラックかなんか?高速あんなところに走ってたっけ?なんと川の上を飛ぶ白鳥の群れ!え、え!白鳥!白鳥!とハズに声をかけて二人して写真を撮るのも忘れて見送る。
飛来する白鳥といえば長野県松本市のとあるスポット(詳細未確認ですが)が有名で、そのうち年老いて冬山に疲れたら一度は見に行こうと思っていたのに宮城県の路肩で停車して団子食べてる時に見れるとは!うわ〜、なんかいいもの見たわ〜。国道走ってる車の中でどのくらいの人が気付いたかなぁ?ひょっとしたら私らだけ?やとしたらかなりラッキー。ちょいと優越感やわ〜。


 そろそろ「まだ食べるんか!」という声が聞こえてくるようですが仙台市内で
旅行最後の夜を飾るにふさわしいこのメニュー!「ぎゅ・う・た・ん」
「牛タン」です!関西の焼き肉屋で食べる牛タンより大きくて分厚い。
 もぉね、仙台で牛タン食べたら関西で食べられへんわ〜。
お味にも種類があり味噌味と塩味を注文しました。塩味の方が気に入ったので
この後もう一皿追加。ほんまによぉ食べましたね。


ということで、食いしん坊アニバーサリーツアーはこれを持って終了となったのでした。
最後になんですが、なんで今回東北を選んだか書こうと思います。私からの一方的な文章になるので読まれた方の中には色々と思われると思いますが、そこは、まぁ、なんていうかそういう私の考えなんやなぁぐらいにおもといてもらえれば、と思います。

大震災が起きた直後、何かしたい、せなあかんと思いつつできずにせずに4年半が経ちました。でも、復興支援とか大それたこと私にできるわけないしなんか言葉ありきでなんかするのも違うような気もしてました。なにより人の関心が薄らいで行くのが一番あかんのちゃうか、と思たんです。
人に登られへんようになったクライミングルートにはすぐにコケが生え蔦がはりどこにルートがあったのか分からんようになります。歩かれへんようになった登山道はすぐに草が生い茂り道が消え、地図から消え人の記憶から消えて行きます。
私一人が行ったから復興に協力できたとか思ってません。けど、行っておいしいものいっぱい食べて「よかったで!行ってみて!」と言うてみるのがいいのかなと思ったのです。

今回は宮城の仙台近郊でしたけど次に行く時はまた違うところに行きたいと思います。もっと書きたいことあるのですがあまり長く書くと誤解されてしまったりするので一番言いたいところだけ書いて「おいしかったで!東北ツアー!」のページを終わります。

急に寒くなりました。皆さま、今年もあとひと月ほどとなりました。風邪ひかないよう、冬山する方は事故怪我ないよう楽しんでください。