2013年4月20日土曜日

野伏ヶ岳(1674m)

2013年4月14日(日) 晴れ一時暴風

父ちゃんとハズと3人で岐阜県と福井県境の野伏ヶ岳に行ってきた。父ちゃんのリクエストによるもので、雪がない季節はひどい藪でこの時期が一番登りやすいらしい。高さが2000mに届かないがこの季節、町は春から初夏の陽気になることがあっても山はまだまだ春先手前。さてさてどんな山登りになるかいな、と久しぶりの山登りにわくわくする。

土曜日に関西を出て登山口となる岐阜県郡上市の白山中居神社へ。東海北陸道の白鳥ICで下りてかなり山奥まで車で走る。こんなに山奥?とはいえ、登山に適した時期がこの時期だけということでひょっとして駐車場はちょっとしたテント村になってるのでは?と思いきやその通りだった。結構な数の車が停まっている。駐車場にはおトイレもあって前夜泊するには快適そのもの。
数時間の睡眠を取る。

駐車場から林道歩きが続く。トレースはしっかり付いている。この日、結構な人数が私達より先に出発して行ったので前日の土曜日にも登った人はたくさんいたと思われる。

途中で林の中に入り少し登りが続く。ここを越えると広い雪原が広がっておりこれが和田山牧場跡ということだ。石碑が立っていた。そこから真正面に見える野伏ヶ岳。左右に稜線が延び標高はそんなに高くないのに大きな山容だ。

ダイレクト尾根という一番登られているルートを登る。末端から取りつかずにトレースを辿って尾根の中腹を歩き林の中の急斜面を登り1300m位のところで尾根に出た。この頃はまだ少し景色が見えていて楽しめていたが、15分ほど登ると雲が出始め景色がなくなる。

ここから進むごとに風も出てきてしかも頂上に近づくにつれて暴風状態になってきた。え、また?正月の赤岳でもこんな感じやったけど。とりあえずトレースあるからいいけど視界は10mから20mほど。時々、ちょっと先に立ってる木が見えたりするのでまだ登りが続くと分かるけどそれがなければちょっと迷う感じ。

暴風にさらされていて体が冷えてきた。これ以上冷えないように暴風にさらされているがなんとか上着を着る。フードをかぶって頭を防御。これだけでかなり暖かい。そしてここから10分ほどで頂上に到着。何も見えな〜い!!さっむぅ〜〜!暴風〜!なんでうちら3人が一緒に登ったらこんな天気になるのぉ〜〜!!先に到着していた単独の人に写真を撮ってもらいすぐに下山開始。

こんな風でも登ってくる人、人、人。しかもシニア世代がたっくさん。大丈夫かぁ?と口に出して言わないが。風がきついことは伝える。

そして15分ほど下り風が通らない場所に戻ってきた。そして振り返ると頂上付近が一気に雲が取れて晴れ行く。青空が見えてきた。遠景も見えてきた。えぇ、なんでなん〜!!うちらがおるときはあんだけ暴風やったのに〜!しかし雲の動きは速いので風は相変わらず強そう。

ここからはのんびり歩いて下りる。まだまだ登ってくる人がたくさん。11人の大所帯もいた。

出発前にネットで調べたとある山行記録によると往復10時間かかっていたので覚悟していたがやはり藪がなくて雪の上を歩けたのがよかったようで、往復6時間で帰ってきた。雪の状態はその年その年で違うけれど、もう少し自分が行く時期に近い記録、自分達の登山スタイルに似た記録を参考にすべきだった。私達は頂上で煮炊きをしないもんね〜。

ということでまたまた暴風にさらされた3人だった。

野伏ヶ岳
頂上に向かう 暴風〜さむい〜

野伏ヶ岳
牧場跡まで戻ってきた。見て!この青空! 正面が野伏ヶ岳

2013年4月9日火曜日

スキーに夢中

2013年3月

スキーに夢中になってしまった。
3月20日。この日はクライミングに行こうと言っていたのに、スキーがしたくて日帰りスキーツアーに。白馬までさすがに行けないので岐阜県に。

東海北陸道ができるまでは、157号線の下道で行かねばならず、時間的に中央道を走って白馬に行った方が雪質もいいので距離は遠いけれど、白馬に通っていた、ということで前回のマル七に宿を取っていた、というハズ。

この日のスキー場は前回の白馬のスキー場よりも大きくて標高差が大きい。損をしないように色々と考えてチケットを購入したが、思いの外、私の上達が早く(へっへ〜ん)1日券を買っておいた方がよかったかも、という状態。しかし、この日は昼から天気が崩れる予報。その通り、2時頃にぽつぽつと雨が降ってきた。ちょうど最後の下降だったので、滑り終わって早々に引き上げる。スキー場から少しくだった、道の駅で地元の野菜などがないか立ち寄るも、お土産品ばかりでちょっとアテが外れたが食べ物屋さんを見ながらぶらぶらしているとふきのとうの天ぷらを200円で売ってるお店を発見!これは買いでしょ〜!ということで1パックお買い上げ。苦みがきいてておいしかったが、個人的にはタラの芽が好きなのだ。

そして再度車に乗り込む頃には雨足が強くなり、どこぞのPAで眠気に襲われ車で寝てる間にどしゃぶりになっていた。ほ、よかった。

ということで、とりあえずこれまでの2回でスキーの基礎は習得した(はず)。
来シーズンはかなりいきなりすごいところに行って滑れる(はず)。
夏もまだ来ないのに次の冬に思いを馳せる私であった(気が早すぎ)。

"10年振りの再会”と“初めまして”

2013年3月

白馬にスキーに行った時、とある場所に立ち寄った。
今年の年賀状で、とても風情のある民家にぎっしりと書かれた文字。聞くと以前、スキーをしに通った白馬での宿泊先でお世話になった「まる七」という民宿のおじさんからだった。元気にしていますか?ご無沙汰していますがいつかまた遊びに来て下さい、というよう文面だった。その写真の民家にとてもひかれたので行ってみたい、と言っていたので今回、白馬にスキーに行った時にハズは10年振りに、私は始めてお邪魔することになったのだった。

宿泊は他ですると伝えていたはずなのに、前夜から待っていてくれたというおじさん、おばさん。大きな茅葺きの家で玄関を入ると土間が広がり、上がりがまちのすぐ横にいろりがあってとても大きな民家だった。なんでもおじさん今年御年87歳。おばさんは84歳。いやぁ、もぉ色々としんどくて、とおっしゃていた。

10年振りの再会に昔話に常連だった方々の話に花が咲く。あっという間に数時間が過ぎてしまった。そしたらおばさんがお汁粉食べるかい?と聞いてくださった。お汁粉、大好き。遠慮なくいただきます、というとまずはいろりでお餅を焼いてくださった。これがまぁ、つきたてかというくらいに柔らかくて美味しい。そしてお汁粉のお汁のおいしいこと!適度な甘さに、小豆に甘みが染みてほんとにおいしい。

実はこの冬、始めてお汁粉づくりに挑戦した。小豆をことこと4時間ほど湯がいたものの柔らかくならずにどれだけ湯がいたらええんじゃい!と適当に柔らかくなったところでギブアップ。甘みも上手く出せずに初挑戦はほぼ失敗、といってもいい結果に。
やはり民宿をされている、そして主婦としての何十年というキャリアのなせる技だった。

2人だけの生活の話などに耳を傾け、民生委員さんがいてくださるから助かってるとはおっしゃるものの、その民生委員さんも60歳ぐらいだとか。え、私世代ではないのか?と、私の親世代が祖父母世代を支えるという白馬といえども少し奥まったところにある農村での現実を聞いた気がしてなんともやるせないようなせつないような気持ちになった。これが今の日本の現実なんだなぁ、と。

次の日はハズも私も仕事なので、この日、まる七にて泊まることは叶わず、また来ますね、と言って大阪に向けて出発した。帰りに一冬を雪の下ですごした大きなキャベツと大根、そしてじゃがいもをたくさんいただいた。もぉうれしくてひゃ〜ひゃ〜言ってると、そんな私を見て野菜をあげてそんなに喜んでくれる若い人はおらんよ、と喜んでくださった。

家に帰ってキャベツをいただくとまぁ、甘いのなんのって。春キャベツの比じゃないくらい甘い。雪の下で一冬保存したら、とは聞いていたもののここまで甘くなるとは!
大根はぶり大根にしていただいた。ちょっと味が薄かったけどおいしかった。

次は野沢菜の収穫時期にお邪魔できれば、という話になっている。夏が過ぎるのはすぐなんやろうなぁ。時間が過ぎるのは本当に早い。

めちゃくちゃおいしかったお汁粉、長芋とウドとイカの酢の物など、どれも美味だった。

マル七のおばさん このお餅がとっても柔らかくておいしかった