2015年8月26日水曜日

シャモニー・モンブラン(仏) ガイヤンの岩場とシャモニの町編

2015年8月13日(木)&14日(金)

13日(木) ガイヤンの岩場へ
この岩場も以前に来たことのあるところで、初級者用の岩場。シャモニの町からバスで5分ほどかな。でもどのバスに乗ればいいのかよく分からなかったのと、観光局がまだ開いてなかったので記憶をたよりに歩いていくことに。20分ほど歩いたら到着。ちなみにバスの料金は片道大人1人1.50ユーロ。

トポ図を持っていないので壁を見て登れそうなところを登る。
ロープは50mシングルロープとダブルロープ用を1本の計2本を持って行く。地元の人達は60m以上のシングルロープを使ってる人が多かった。1つのルートが30m前後なので、フリークライミングだけをするなら60m1本でこと足りるかと思うが、念のために2本持って行ってもいいかと思う。

グレードは高くないので、子供達が多い。3歳とか4歳くらいの子達をおじいちゃんが教える、というのは8年前と変わらぬ風景。ガイドさんのような人がクライアントを連れてきていてTRをセットするのにオールフリーで登っているのは日本と違うなぁ。どこに手と足があるのか完全に頭に入っている様子。でも落ちないでね。

この週は、毎年山岳ガイドフェスティバルが行われる週のようで、この時も岩場の半分がイベント準備のために封鎖、登れなかった。ハズはイベントに興味津々で、シャモニ市内で行われるイベントをチェックしていた。

そしてこの岩場。ここも南面に向いているので日中、天気がいいとむちゃくちゃ暑い!11時頃になると人がいなくなり、17時頃からまた人が集まってきて、逆に夕方の方が人がおおくすだれ状帯でトップロープが壁一面にセットされるという状態になったのでもう少し登りたそうにしていたハズだが切り上げて帰宅することに。3日続いた好天気もとうとう雨が降った。この日午後から下り坂。予定通りの行動ができたので翌日は町をぶらぶらするこにした。

 ガイヤンの岩場
上の写真の岩場の右半分はイベント準備で封鎖
岩場の上に照明器具などセットされていた
さすがに固定するロープワークなどはお手のもの、といった感じ


上の岩場からさらに奥に行ってみるとさらに壁があった
広場前だけじゃなかったのかぁ。知らんかった。
21時半まで明るいから17時頃から集まり出しても十分登る時間ある。うらやましい... 

〜・〜・〜・〜・〜・〜

2015年8月14日(金) 曇りのち雨

夜の間に雨が降ったようだ。朝起きると道路が濡れていた。
空を見ると降りそうにないので傘を持たずに町に出る。小さい町なのでぐるっと回っても30分もあればほぼ全部のお店を見て回れる。途中、本屋さんに立ち寄ってシャモニ周辺のクライミングのルート本を2冊買う。次いつ来るのか分からんけど。

ところがお昼12時頃、アパートに一番近いお店まで戻ってお土産を買ってると、雷鳴り出し大雨に。ひやぁ〜、傘持ってこんかったよ...。少しお店で時間を潰してたけど止みそうにないので思い切ってアパートまで戻る。目と鼻の先なのにかなり濡れた。

ここから雨が降ったり止んだり。
ランチを食べてせま〜いアパートで午後は過ごす。夕方になって最後の夜の晩餐にでかける。
ミディの駅やモンブラン山頂の稜線はすっかり雲の中(↓)
シャモニ市内

ボリュームいっぱいの大満足の夕食をいただいたらお腹がぽっこりでるくらいに。ちょっとお腹をこなさなくては、ということでぐるっと遠回りをして帰る。でも観光地とはいえやはり21時を過ぎてのぶらぶら歩きは危険なので、暗いところには近づかずなるべく明るい人の通りのあるところを歩く。

シャモニ モンブラン
 パッカール広場 レストランやバーは金曜の夜ということもあって
まだまだ賑わっていました

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2015年8月15日(土) 雨

あっというまに1週間は過ぎ去りシャモニを出発して暑い日本に戻る日がやってきました。名残惜しい...。
空港タクシーの時間までしばらくあるので朝一で教会前の広場へ山岳ガイドイベントを見に行く。リタイヤしたガイドの方々だろうか?とんがり帽子にニッカボッカを履いた昔のガイド風の人達がたくさんいる。

広場では絵画やビール、スナック、手作りチーズが売られていた。チーズ!欲しい!持って帰りたい!でも、諦めた。今回の旅はチーズ、そんなに食べなかったなぁ。この時になってしもた!と思う。

教会には中に入りきれない人があふれていたのでひょっとしてピオレドールの授賞式でもやってるの?と思ったけれど、何をやってるのかは結局分からず。帰国後調べたら同授賞式は4月にイタリアですでにあったそうです。

12時半頃、空港タクシーに乗りジュネーブ空港へ。空港のチェックインで、チェックイン手続開始にも関わらず前にいたアラブ系の大家族&大量の荷物の手続きに時間がかかり約1時間待つはめに。早めにシャモニを出発したはずやのに、出発前の時間が少なくなり空港で購入しようと思っていたものを探して買うのに焦った。空港って何があるか分からないからほんとに普通の時間に余裕+αくらいの余裕を持って行った方がいいですね。

ということで、充実したお盆休みのシャモニ山行でした。






2015年8月24日月曜日

シャモニー・モンブラン(仏) コスミック稜編

2015年8月12日(水) 今日も快晴

コスミック稜を登るのが今回の山旅のメインイベント。標高1030mのシャモニの町からロープウェイを使って一気に富士山より高い標高3842mのアギィユデュミディ駅まで登り、そこからクレバスのある雪原へ下りぐるっと回りこんで岩々した岩稜帯を登ってミディ駅に戻るという4級程度のルートがコスミックルート。
 私は、このルート、2006年に一度登っている。あの時は何も分からず連れてきてもらった、状態だった。それを今回はハズと2人で登ろうという計画。

しかしいきなり出鼻をくじかれる。ロープウェイの切符を買うのに1時間並ぶ。まさかここまで待つとは思わんかった。ハズには乗り込む列に並んでおいてもらい、切符を買ったらすぐに乗れるように二手に別れる作戦を取ったけど、こっちの列が進むの早くて乗り場入り口で足止め。
私の隣にガイドさんが並んでいて、こちらもクライアントの男性と別れる作戦を取っていたけど、ガイドさん途中で(朝早いこともあって?)放心状態になっていた(笑)。でも、待ちくたびれてあないなるの、分かるわ〜。

ということで今回は文字より写真をごらんくださいませ〜。

アギィユデュミディまで1度乗り換えがある 正面の尖ったところがミディ駅、標高3842m
15分ほどで富士山より高いところへ上がる あぁ、酸素が少ない...
2015年はこのアギィユデュミディ開通50周年だそうだ

ちょいと暗い写真ですいません 柵を越えるのはうちのハズですが、
右横の用紙には「Alpinist Only」と書いてあります。アルピニストやって。ええ響きやぁ〜♪


急斜面を下り、見えている雪の割れ目の下にきれいに付いたトレースを歩く。向かって右方向へ進むと
テントが10張ほど設営されていた。モンブランに登る人、ミディ南壁を登る人、など色々いるみたいだ
正面左側にグランドジョラスが見える。かっこええ山やなぁ

思っていたよりトレース幅は広かったんですが、朝の9時やのにすでに雪がくさりはじめて
踏み込み感が甘い 途中、ぱかっと割れているポイントがあり先行者を
見て緊張したがたいしたことなくてよかった

いやぁ、かっこいいですな。ミディ南壁(向かって右のスラブ)
写真左端から見えている稜線を登りミディの駅に戻ってくるのがコスミックルート

愕然としたのは雪がない...。8年前は取付から雪があったのに。
アイゼン外して冬靴で登るが、細かいところに立てずちょっと緊張するところも。
いきなりルートを間違えて戻ったりもしつつ(汗)...とはいえ天気はええし余裕がある 楽しい、楽しい♪

ルートの核心部 ハズ、背がちょいと足りずに残置の杭に届かず(笑)
えいや!でちょいと体を浮かせた状態でなんとかランニングを取ったけど
アイゼン痕のスタンスに冬靴で立たれへん!ガイドツアーの人達もちょいと苦労してた

登りも終盤にさしかかり...これまで登ってきたルートを振り返る
真ん中にそびえているタワーの向かって左側(南側)のフェースにフリーのルートがあるらしいが
15aだかのグレードがついていた(グレードうろ覚え)。
この標高においてこのルートが世界で最難関だとミディの駅内にある岩登り紹介スペースに書かれてあった

 このルートの最後は、ミディの展望台へあがる鉄製ハシゴを登り観光客に迎えられるという
劇的というか他にない終了点

 ハシゴは上は固定されてるけど、下がぐらぐらで地面から浮いてる状態で
妙にしなる...。観光客の中にノリのいいおっちゃんがいて私が上がってくると
「5、4、3、2、1!」とカウントダウンとしてくれた
「Yes! I did it!」とハイファイブをして盛り上がった

高度に弱い私ですが、その症状も出ず食欲もそこそこあり問題なく終了。でも、少し早く歩こうとしたり息を止めて力を入れた後は息が上がって高所にいることを実感。

この後、前述の展示スペースでシャモニ周辺のクライミングの歴史を見、お土産を買いロープウェイで下山。
下山後は荷物を置いて町へ再度繰り出し、ハッピーアワーをやってるハンバーガー屋さんで反省会。

POCO LOCOというお店で
15時半から18時半がハッピーアワーでこれ、どちらのサイズも1杯3ユーロ!
そら、飲むでしょ〜!グラスでチェーン店居酒屋の小さめ生中くらいの量あるかと。 

チーズバーガー(ダブルちゃうのにチーズが2枚入)となんとかバーガーとオニオンリング
バーガーが6ユーロ弱、オニオンリングはこれで3ユーロ
オニオンリングはどこでも高いですな モスバーガーのも少ししか入ってないし(涙)
もっと食べたいのに...

ということで無事今回のメインイベントは終了〜。明日はガイヤンの岩場でフリークライミング






2015年8月20日木曜日

シャモニー・モンブラン(仏) ハイキング編

2015年8月11日(火) 快晴

この日は足慣らしのハイキング。疲れもあり結局いつものごとく出発は遅れる。しかも歩くコースが未定というてきと〜さ。同じ山岳会といえどもこういうところで「家族モード」が勝る。

観光案内所に行きルートについて質問すると地図を売ってる窓口があるからと言われそちらへ行く。安い地図(4.50ユーロ)と高い地図(16ユーロ)のどっちにするか迷うがここは値段基準で安い方を購入。しかし、この地図、内容が古いのかルートが実際のものとは異なり、しかも地図上の地図記号の説明が各国言語で表示されているのに日本語のところだけ変換されておらず「日本語」という言葉が並ぶ。見本にはちゃんと日本語書かれていたのに。まぁ英語書いてあったら十分やからええねんけど商品の不完全さに50セントくらい負けてよ、と思う。

市内から北側を見上げると2本のロープウェイが連絡しており、そびえ立つ岩壁の上に最終駅(Brévent/ブレベント)の大きな建物が見える。よし、あれを目指そう、と歩き出したもののスタート地点ですでに10時。道しるべにはBréventまで4時間15分(別の標識には4時間30分ともあった)とある。行けるのか?いや、ちょいと厳しいだろう...。前述したとおり地図と道が違う。行ったり来たりしてちょい時間をロス。この際地図はあてにせずルートに立ててある道標をあてにして登ることにする。



森の中を歩いていく。時折下りてくる人とすれ違い「ボンジュ〜」とご挨拶。陽があまり当たらずここちよい。
1時間ごとに小休止を取りハイキング半ばにさしかかった。ここから森の中を抜け南面斜面をジグザグに登っていく道に変わる。「暑い!!」太陽ぎらぎら直射日光直撃のハイキングコース。水を飲み干しそうになるもぐっと我慢。これからの行程を考えるとここで飲み干すわけにいかん。

「これってこないだの穂高より暑い?」とハズ。...あの穂高より暑いかも。標高低いこともあるけどここはおフランス、シャモニーのはずだが暑い。

頭の上を悠々とパラペントが舞っている。楽しそうだけど高くてこわそ〜。私、多分せんやろな。

そうこうしているうちに突然たくさんの人が草地に座ってのんびりしてる場所に出た。いきなりだったので、こんなに人がいたのかと驚き。スキーリフトの終着点や小さい小屋も見える。目標のBréventはまだまだ先、というか目線よりかなり高いところに見える。
ここがロープウェイ中間駅のPlanplaz(上の写真で2番目の場所)。さてどうしようか?まだまだ長いよ、先は。とりあえずここで休憩しようか?

標識見るとここからBréventまであと約3時間。あかんやん。行って帰ってきてたら夕方越えて夜になるやん。21時半まで明るいいうたかて、翌日の行動に差し障るやん。しかもこの日は足慣らし。で見渡すとテラスのあるレストランが見えた。ということで...、

 はい、ここまでよ〜♪っと。ミディ針峰にかんぱ〜い!
このビール、おいしかった
向こうはビールをその銘柄を書いたグラスに入れてくる
 なのでここで飲んだビールはAffligem

 ビール飲んだレストラン。その名も「Altitude 2000」

 写真中央やや右の尖ったところにあるBréventまで行く予定だったけど遠かった
パラペントが空を舞っているの、分かるかな?

エギィユデュミディ、モンモディ、モンブランタキュールにモンブラン山頂が見えます
ちょこっと眼下に見えてるのがシャモニの町
最高の景色が楽しめるこの場所。登ってくる人が多いのも分かります

帰り際、デジカメで自分撮り(結構上手い私なのだ)をしているとバイク(自転車)に乗った人がこちら方向に登り坂を登ってきたので道を空けると「写真、撮ってあげるよ。」と言ってくれた。「僕、写真撮るの好きやねん。」と関西弁で言ったわけではないがそういう感じで話しかけてくれた。デジカメを渡すと「はい、もう一枚。」パシャ、「次はこっちの方をバックにしよう。」パシャ、と3枚も撮ってくれた。撮った後は「じゃぁね〜。」と言って仲間のいる方に走り去っていった。「メルシ〜ブクゥ〜」と数回言って手を振った。
いい人に出会った。個人で海外旅行...時々嫌な目に遭ったりすることもあるけどやっぱり海外の旅はいいもんだ。


2015年8月19日水曜日

シャモニー・モンブラン(仏)で岩登り

2015年8月9日(日)〜16日(日)

シャモニーと聞けばモンブラン登山...と思いきや。高いところに登るには日が少なすぎる、でも海外の山に行きたい!ということでシャモニー・モンブランに行ってきました。
時差ぼけ始まりそうな時に日本に帰ってくるというちょいと無理&滞在期間が短すぎて満足行くほど楽しめない、というちょっともったいない日程だったのですが...。

今年の4月に入ってハズの休暇が分かり、急いで飛行機やらアパートやらを手配。スイスのチューリッヒ経由にするかジュネーブ経由にするか色々と考えた結果、どっちにしても空港に到着してスイスで一泊する必要があるのであれば、別に早く到着しなくてもいいから行動しやすい時間に現地入りできる中近東経由の飛行機を手配。ドーハ経由だったのですが、まぁ、ちょっとどきどきしました。こんなご時世、世界情勢なんで。でもドーハ空港はかなり西洋化されておりましていたって怖いというような場所ではありませんでした。まぁ、国際空港で事件が発生するとなれば国の威信にもかかわりますからセキュリティはしっかりしてると思いますが不安はありました。

で、シャモニに到着。到着した日は食材買い出し。アパートに泊まって自炊するのが安上がり。一番安上がりは市内のキャンプ場にテント泊ですが。ちょいとしんどい。やっぱりベッドで寝たい。根性無しのアルピニストです。

シャモニに行くのはこれで3回目。2005年、08年そして今年。久々に来ましたがお店の入れ替わりがあるのは仕方ないとしても他は変わっていない山の中の観光地でした。ほどよい広さの町で居心地よく。

気候は13日までは運良く晴れてハイキング、バリエーションルート岩登り、フリークライミングと3日間楽しめました。気温20度台後半でちょっと暑いくらい。バリエーションルートでは、富士山と同じくらいの高さで登りましたが風よけの雨具の下は下着でOKなくらい気温が高かった。しかも期待していた雪はなく。これはがっくり。

ビールもワインもパンも野菜もサラミもなにもかも美味しかった〜。
これから数日は、シャモニ山行の書きこみが続きますがどうぞお付き合いください。


2015年8月9日日曜日

穂高トレーニング その4

2015年8月1日(土) 穂高岳山荘〜穂高岳〜西穂高岳〜山荘〜ロープウェイ〜帰阪

山にいる間に月が変わってしまった。早いもので8月。
いよいよトレーニング山行最終日にして一番の長丁場であり難所ルートと言われている奥穂高岳から西穂高岳への縦走。

朝3時に起きて5時ちょうどに出発。久々にものすごくきれいな御来光が見れました。

あさいちなのでゆっくり、ゆっくりまずは奥穂高岳まで登る。40分ほどで到着。写真を撮ってさぁ出発。

しかしこの日は暑かった。食料3日分が減って軽くなったザック、前半は足取り軽やかだったのに途中からものすごく重くなりだした。途中でなにか(誰か?)ザックに乗っかっているのか?と思うほどものすごく重くなった。今思うとこのあたりから暑さにやられ始めていたんだと思う。足がどんどん遅くなりコースタイムとどっこいどっこいになってきた。このルート、無雪期に歩くのは2回目だが記憶にある以上にトレースが信州寄りで風が吹き抜けない。時々飛騨側に入った時だけ冷たい風が吹くが体の熱さを冷やすほどでないのが辛かった。
水を飲んでも暑いままでとうとう途中で父ちゃんに、ちょっと休ませて、と言ってしまった。
ちょうど飛騨側に日陰で二人が座れる岩が突き出た場所があったので休む。背中に大きな一枚岩があったのでそこに背中をくっつけて体を冷やす。5分ほど休むと元気になった気がしたの再び歩き出すが本当に暑かった。
ここまで暑い山行は初めてだった。

西穂高岳まで到着したものの、ここから山荘までがまた長い!見えているので余計に長く感じる。相変わらず日差しがじりじり照りつける。参った!山荘に着いたらソフトクリーム(勝手にあると信じていた、笑)かなかったら冷たいジュースを飲むんだと自分を励ましながら歩いた。

歩き出すと見えてた小屋は意外と近く、しんどいながらも思っていたより早く着いた。山荘前に立っていたプラスチックのソフトクリームを見た時は「たぁ〜〜、あるぅ〜!」とほっとした。
シュワシュワ感のあるサイダー味(ラムネ入りやった!)を父ちゃんと食べてバヤリースのジュースを飲んで元気戻った!あと約1時間ロープウェイ駅までがんばるで〜...が!あかんかった。燃料切れ。足取り重し。反して父ちゃんは強い。さっさと歩いて先を行く。我が父ながらすごいわ〜、ほんま。ここからは駅までなので多少離れても大丈夫なんで私は自分のペースで歩く。
最悪、この夜、山荘に泊まってもいいかなと思っていたけれど途中、26名のグループと20名くらいのグループとすれ違う。他にも少人数のグループが山荘に向かって登って行く。あれだけの人数と一緒に泊まることを考えると、ちょっと遠慮...。がんばって歩く。

ロープウェイに到着してもう1つソフトクリームを食べてあとは電動に任せて下山。車についてほっとした。

常念岳の向こうから朝日が昇る 眼下には雲海が

奥穂高岳も赤く染まります

西側を見ると満月、白山、涸沢岳の影が雲海に投影されていた

さぁ、今日も行きまっせ〜 まずは日が当たっているジャンダルムを目指す
 
振り返ると槍ヶ岳から後立方面がくっきりきれいに見えた

 焼岳、乗鞍、御嶽...かな?一番奥は?

 自分もそやけど父ちゃんが落ちないか一番緊張した馬の背の下り
父ちゃん、この後、このルートからの引退を宣言しました
まぁ、そうだよなぁ。70過ぎてこのルートはちと危ないかもね。連れて行く娘も娘か...

 な、なんと!行者さんが登場!!父ちゃんが南岳小屋で一緒になった行者さん
 この後ジャンダルムの上で行を唱えてはりました
山の上で行が聞こえるというのはなんとも不思議な感じでした

 ここの到着するまで8時間(?) やっと到着、西穂高岳
ここから山荘までもなかなか険しいので気は抜けません

帰りに自然薯、とろろめし料理の「茶々」で夕食。疲れ回復のため精が出るものをいただく。ラッキーなことにこの日は高山市丹生の花火大会で花火を見ながらいただきました。おなかいっぱい♪
あとから入店してきた女性2人も穂高を歩いて来られたようで話が聞こえていたので後ほど少し話をしました。お互い疲れてましたが、楽しかった(バテましたけど、私)のが爆発したような笑顔でした。

やっぱり山はいいなぁ〜。しかしほんとこの時期に縦走するの、今後は荷物の量とか食料とか考えた方がいいな、と思ったのでした。お山は涼しい、とは一昔前の話なのかも。

帰宅後、2日ほどしてアブにやられた顔面は元に戻りましたが足がむくんで子象の足がサイの足ぐらいにぱんぱんに。これが元に戻るのに4日ほどかかりました。むくみがないようにする方法ってないのかなぁ?ちとつらいよなぁ、あれだけむくむと。  



2015年8月5日水曜日

穂高岳トレーニング その3

2015年7月31日(金) 南岳小屋〜北穂小屋〜穂高岳山荘(泊)

おっとあっというまに7月も最後の日。はっやぁ〜!日が過ぎるのがほんとに早く感じる40台。

前日は南岳からの夕日がきれいでかんど〜。この日の朝日も見たかったのですが、朝食やら撤収やらのことを考えると朝日が昇るのを待ってる時間がなかったので、夜明けの空だけ写真に撮る。

前日降った雨が嘘のようにいい天気。日が昇ると青空広がりさっそく真夏全開。
この日は難所ルートと呼ばれる大キレットを越えてさらにその先の穂高岳手前の白出コルまで。個人的には大キレットよりもその先の北穂小屋と白出コルまでの間の方が難所やと思ってるのですが。

前日のアブにやられたからか高度障害か原因分からずの頭痛が残っていたもののここで留まるわけには行かないのでぼちぼち出発。5、6年振りの大キレットですが以前に比べて道の整備がされており歩きやすい。

南岳から下ってすぐに軽身の単独女性とすれ違う。「北穂から来たんですか?」と声をかけると「まぁ、そんなところです。」「速いですね〜。」というと「はぁ〜、まぁ〜...。」 みたいなあまり話をしたくない感じだったのでそれ以上は声をかけずすれ違う。

順調に歩を進め鎖場も無事通過し北穂小屋まであと200mという上りにさしかかった時のこと。あれ?どっかで見た女性に追いつかれた。よく見ると、先ほど南岳小屋直下ですれ違った女性。え?戻ってきたん?再度、嫌がられるのを覚悟で声をかけると「はい、往復してきました。」だって。大キレット往復?!「あっちまで行ったら槍まで行きたくなったけど槍まで往復してたら穂高小屋まで行けないから(予定通り)戻ってきました。」だって...。うぅん、色んな人おるなぁ。

水分節約のため北穂小屋で飲み物を、と思っていたら父ちゃんがジュースをごちそうしてくれた。標高3000m超で360度全開の景色を見ながら飲む冷たいジュースは格別のおいしさでした。
みかんと白桃の缶詰も販売されてたのでちょっと食指が動いたのですが一缶450円と聞いて諦めた。以前、立山を縦走した際に剱御前小屋でいただいた缶詰のおいしさを思い出したのですが450円という数字に負けた。

休憩後、3000m超えの場所でも暑く、半袖&アームカバーに着替え穂高岳山荘目指して出発!
小屋に到着したのは13時過ぎ。お腹が空いていたので珍しく小屋の喫茶を利用してお蕎麦(900円、薄揚げ半分、ネギ、わかめ、かまぼこ2枚入。なかなか豪華でした)をいただく。濃い色のお出汁に一瞬「しまった!」と思いましたが思いの外薄味でして、塩気が汗をかいた体にしみわたりうまかった!
穂高山荘ではテント泊でも夕食、朝食を小屋でいただくことができるのでこの日は最後の晩餐(意味ちゃうか。山生活最後の、という意味で)ということで夕食を小屋でいただくことにしました。

小屋の食事だと他の登山者の人との会話もありテントで一人で食べるのとまた違う楽しみがあります。この日は横に座られた女性がこの日、穂高岳で百名山が終わったんです、ということで父ちゃんと二人で祝福。ご飯を食べ終わってからも話がはずんで楽しかったです。

さて翌日は「自己責任で」「ほぼほぼ未整備の」西穂高までの難ルート歩き。3時起きの5時出発。なが〜い1日になりそうです...。

 3日目の朝 常念岳の向こうに陽が昇る
今日もいい天気だなぁ〜

さて、行きまっせ〜

 スタートすぐのハシゴ

父ちゃん、若いね!

南岳小屋から下りて来た方向ですがどこ下りて来たのか全く分からん!

長谷川ピークを越えて飛騨泣きへの下降
鎖が設置されてるけど慎重に!

 時折右側に見える涸沢カールと前穂北尾根
今年は残雪多いような...
向かって左下、雪渓が切れるところに涸沢小屋とテント場

1日の終わり... 明日もいい日でありますように


その4、4日目に続く...

2015年8月4日火曜日

穂高トレーニング山行 その2

2015年7月30日(木) 槍平〜飛騨沢〜大喰岳〜中岳〜南岳〜南岳小屋(泊)

さて2日目。4時半に起きて6時に歩き出します。天気は曇ったり青空が見えたり、と雲が空で踊っています。この日の予想天気図では飛騨〜信州エリアは気圧の谷のど真ん中。どちらかというと晴れるというよりは曇から雨になるかな、という個人予報。そこそこ当たりそうです。ま、でも雨予報が当たるというのはあまり嬉しくないのですが。

槍平から南岳新道を使って上ると4時間くらいで南岳小屋に到着するのですが、今回は高度順応も兼ねたトレーニングだったのであえてぐるっと遠回りをするルートを使って南岳へ。

しかし、ある山小屋のブログでも紹介されていたのですが虫の多いこと!ブヨ、アブ、その他なんか分からんがとにかく虫の多いこと!虫除けネットをかぶろうかと思っていたのですが、まぁ、まぁ〜、なんとかなるだろうと思って持って行きませんでしたがなんともなりませんでした。ほんとにすごい数。

途中、雨が降り出し風も少し強くなってきて。とはいえそないに激しいものでもないので南岳までてくてく歩く。
小屋に到着してテントに入ってから雨が本格的に降り出し「あた〜!」と思っていたら明るくなったので顔を出してみると青空が広がり「うわ〜!」と思っているとまた曇り「あれれ」と思っているとまた雨が降り出して止んで青空が広がって...とほんとにころこっろ天気が変わった1日でした。

で、虫、ですが。あの虫の大群の中を無傷で歩いて来てここまで到着したのにやられてしまった。しかも不覚にもいつやられたか気付かなかった。
晴れた時を狙ってテントの外に出てビールを飲んでた時だと思う。飲み終わってテントに戻りなんかおでこに違和感感じて触ったらおでこが飛び出てる感覚があったのでびっくりして鏡を見たらでこ半分が腫れていたという状態。え、え、え〜!!いつのまに!!そしたらそのうち毒が目の辺りまで下りて(?)きたのかまぶたまで腫れてくる始末。なんとか処置はしたので視界が極端に狭まるという状況は避けれましたが。

いやぁ、虫、町でも山でも恐ろしいです。

 キヌガサソウ 花は終わってしまっていましたが少し緑の入った花片がきれいです

 冷たい山水 1リットルだけ汲んだけど重たなった...

御年71の父ちゃん 元気でなにより 中岳の水場周辺で
ここの水場ではコップかなんか汲む道具があるとベター
水が冷たくて手が真っ赤になった

天狗沢分岐付近から 雪渓の向こうに横尾尾根
天狗池はまだまだ雪渓の下です 

南岳テン場にて 雲湧き踊る〜

夕日に期待して獅子鼻にあつまる人達
翌日は向こうに見えるピークへまず向かう 久しぶりの大キレットやなぁ〜

松本市上空には崩れたカナトコ雲が... あちこちで入道雲が湧いていた

 日が沈んで東の空が赤くなる 月も出た

5年くらい前でしたかな、こんな景色を一緒に見れる、見せてくれる人と出会えて一緒になれたらなぁ〜と思いながらこの場所で夕日を見つめてました。 
その数年後にほんとにそういう人と出会えるとは思ってませんでした。山の神様がいるのであれば感謝です。
で、その人は...今回の山行には同行できず(笑)お留守番でした。ありがとう。

夜は、アブにデコをやられたからなのか、空気が薄いからなのか頭痛がひどくて熟睡できず。なんか夢ばっかり見てるうちに夜が明けたのでした。

その3、3日目に続く...。

2015年8月3日月曜日

穂高トレーニング山行 その1

2015年7月29日(水)〜8月1日(土)

日帰りの岩登りなどして夏のビッグイベント山行の練習をしていたらいつの間にか更新なく1ヶ月以上も経ってしまいました。
ということで、やっと更新する内容ができました。
穂高縦走。久しぶりに穂高を縦走してきました。行程は、新穂高温泉から入山して槍平(泊)〜飛騨沢〜南岳(泊)〜大キレット〜北穂高〜穂高岳山荘(泊)〜奥穂高岳〜西穂高岳〜ロープウェイ〜新穂高温泉帰着。
これを3泊4日のテント泊で。
当初は一人で7月の海の日の週半ばに行く予定が天気悪く一週ずらし父ちゃんがメンバーに加わり久しぶりの親子登山。そんでもって天気よすぎて暑くて暑くて参った!

...ということで1日目。
いつもは前夜泊するのですが、なるべく標高の高い場所に長い時間滞在したかったので1日目の朝、大阪を出発して槍平までとしました。

さて、新穂高の無料駐車場。水曜の朝なんでまぁ駐車は余裕だろう、と思っていたのが大間違い!平日にも関わらず駐車スペースに入りきらない車がそこかしこにぎりぎりのスペースに停めてあり一台の停める隙間もない状態!あちゃぁ、いきなりこれは予想外の事態!有料駐車場に行くも観光客専用=1日日帰り利用客専用でしかも料金が2000円という目が飛び出る値段に退散。ダメもとでもう一度無料駐車場に戻り場内を回っていると1台だけぽかりと空いてるスペースが!一瞬目を疑うも、先ほど出入り口ですれ違った車が停めてあったところだったのか?ともかく「ひゃ〜!!やったぁ〜!!」と親子で大喜び。

無事に車を停めて出発。私はテント泊。父ちゃん小屋泊。荷物の大きさはかなり違うがまぁ、ゆっくり行くのが今回の目的なのでぼちぼち歩き出す。

 白出沢を横切るときに穂高岳方面を見る。青い空に雲が湧き夏山本番!といったところですな


 
滝谷出合にて 北穂方面はすでに雲の中
一度はトライしてみたい滝谷〜滝谷ドームへのルート

登山口から歩いて約4時間半、今夜の幕営地槍平小屋
ちょいと天気が曇ってきました この後少し雨がぱらつきました
テントで雨に降られるのなんだかんだいって困ります。だったら小屋泊まりにすればいいのですが...

テント場から穂高の方向を見ると満月2日前の月がきれいに見えました
小屋の灯りがともってあぁ、山に来たんだなぁ〜という感じです

ということで山での就寝は早いです。疲れもあったので19時には寝袋に入りました。テント場の横を流れる蒲田川右俣谷の水の音を聞きながら...。