2015年1月30日金曜日

14年8月の山行の写真のペ〜ジ!!

...ということで、前回は事故の話を書きましたが、今回はあの日、登ったルートの写真を載せてみたいと思います。順番待ちがなかったら"This is the climbing!!"な日になったのですがね〜。

朝5時半頃 剱沢から登ってきたクライマーのヘッドランプが見えます
この時点で私達はまだ食事前...。13年夏に登ったメンバーによると
彼女たちだけだったので14年もそんなに人いないだろうと思ってたのに

熊の岩のテン場です。朝日があたっているのは源次朗尾根
お月さんもまだ見えてます

すがすがしい朝です 天気よし!です
長野県大町方面です。町は山のず〜っと向こうですが...

会長伝授の「近道ルンゼ」を下り、ルート取付へ向かう
長次郎谷の上部もこんな感じでしたが、傾斜があるのと雪渓の上が
庇のようになっていました

あぁ、嫌な雲が湧いてきたぁ
写真真ん中辺りにクライマーが2人いてはります
奥に見える双耳峰の山は鹿島槍ヶ岳

1時間以上待ち、やっと順番が回ってきました
トップを行く若手メンバー
しかしその頭上には天気下り坂のサインの輪環が...

3ピッチ目終了点辺りから上部を見て
手前の壁を登って、その奥、尖塔形状の壁を登る=核心部

やっとこさ核心部に到達
そういえばハズはこの日、クライミングシューズを忘れたんだっけな

フォローするハズ
自分の足を入れて遠近感を出してみましたが
どうでしょうか?

すたこらっさっさと安全地帯に戻ってきました
ここからすんなりテントに戻る予定だったのですが...
この時点で19時20分でした
朝の行動開始が5時半頃だったので結局、18時間の行動時間
長い長い1日となりました
今となっては想い出のひとつですがね

この山行の文章のページはこちら

2015年1月27日火曜日

14年8月の夏合宿(お盆山行)のこと


9月の頭にちょっと休みます、といって、お盆の山行でのハズの後ろ姿の写真を載せて一時休止していましたが、あの後のことを書いてみようと思います。

14年の夏合宿は、剱岳で岩登り。小屋もないところに衣食住&クライミングギア&お酒につまみ、と全てを担ぎあげ、ベースを拠点にあっちの岩場、こっちの岩場と毎日行ったり来たりを繰り返す。

天気が悪い夏でした。13日、あの写真を撮った日が唯一の晴れの日だったと言っても過言でないです。次に晴れたのが5日後くらいでしたから。

あの日登ったルートは、剱岳チンネ左稜線。ずっと登ってみたかったルートでした。天気も良く、私を入れて3人で朝5時に出発。長い長い長次郎谷の雪渓を登り、池ノ谷を下り、途中の、会長に教わった近道ルート(下りてみるとそうでもなかったかも、って感じのルートでしたが。いつものことですが。)を行く時の写真があれでした。

14年は大盛況で、私たちが行った時点で登っているパーティーが3組プラス5パーティ待ち組で最後に私ら。結局ルートを抜けるまでにトータル待ち時間4時間ほど?でしたかね。登りにかけた時間と同じくらい待ちました。

だんだんと夕暮れせまる中、最後のピッチのロープワークに少々焦りつつ、半分開き直りもあったけど、先を急ぐ。
この辺りで少し気になり始めたのがツェルトを持ってこなかったこと。そして長次郎谷の下り。19時半でした。ベースまでおそらく1時間もあれば下れるだろう。しかし、上部でぱかっと開いた雪渓と雪渓の間の大きなギャップ。夜になり気温も下がり雪渓が締まり、万が一滑ってしまったらあの数メートルの高さを落ちてしまうだろうなぁ、と考えながら下りだす。

と、10分もしないうちに下方から声が聞こえた。「救助の方ですかぁ?!」
わちゃー、誰か落ちたな。嫌な予感は当たった。落ちたのは3組ほど前を登っていたパーティの女性だった。
情けないことに、長次郎谷の傾斜には6本爪のアイゼンでは頼りない。ハズともう一人のメンバーが先にすたたと下りて行く。私は負傷者の傷の程度が軽度であることを願ってよちよち下りて行く。まさか、頭割れてないよな?まさか腕とか足がなんかありえない方向向いたりしてないよな?等々…。

到着したら、すでにハズが無線でベースにいる会長に連絡。ただ、この時点で負傷者のパートナーがベースに歩いて到着しており、彼らの山岳会のメンバー達が出動開始していた。半時間ちょっとして、負傷者の山岳会のメンバーにうちの会のメンバーと約10人到着。

結局、負傷者の山岳会のメンバーがその場で一夜を過ごすということになったので、私達はベースに戻ることになった。が、また6本爪のアイゼンだとよちよち下り。情けない…。

ベースに帰ったのは夜11時半前。この頃から剱沢に駐在している富山県警の山岳警備隊とも無線交信開始。(この交信も地形の関係でそう簡単なことではなかった。)こちらはといえば、この日入ってきた新人メンバーはすでに寝てて入山祝いをできなかった。一緒に入山してきた、経験メンバーの1人は夜通し運転、入山、ほろ酔い加減の時に出動となって一番しんどかったと思います。

私なりに思うことは、やはり暗くなってからの行動は控えるべきだと思う。もちろん、時と場合によるといえばよりますが。そしてツェルト。これは絶対に持っとくべきだった。自分達が一夜を過ごすにしても、負傷者をくるんであげれたらもう少し落ち着いたのではないかと思う。

しかし、困ったのは負傷者をどうしていいのか分からないこと。医療従事者ではないのでね〜。山をしてる人って結構、医療従事者が多いのですが、今回、現場に居合わせた人の中にはおらず、一番近い小屋に救助要請に走ってくれたとある人がそうだったので、無線で指示を仰いでましたが。
本人があまり話しできない状態で、頭を上げた方がいいのか下げた方がいいのか、上体を起こした方がいいのか寝かしたままの方がいいのか…。素人には全く分からない。どの程度の怪我なのか?見た目だけの怪我だけなのか、それとも内臓がどうにかなってるのかなど、見た目で判断できないですから。

そして翌朝。県警のヘリがあの狭い谷を飛んできた。その技術、テレビ、雑誌、書籍などで聞いていたけれど、実際に見るとすごい。前夜、出動したメンバーは大興奮。1回目は負傷者のいる真上まで行き、引き上げる装備を落として一旦、谷の外に出て待機する。15分後くらいに再度、今度は負傷者を引き上げるのに谷に入ってきた。が、この15分の間にガスが出て風が出始めていた。こんなちょっとした天候の変化に左右されるようで、まず、前進で入ってきたけれどなにかが駄目なようで、一旦引いて次は後ろ向きで飛んできた。ヘリの後ろ向きってすごい!でも、後ろ向きも駄目だったようで、最後に横向きで飛んできた。横向きもすごい!見たことない!!
結局、負傷者のところまで到達できずヘリは帰って行った。後で聞くと、昼前から大きなソリに負傷者を乗せて谷の一番下まで引いて下ろし、そこでヘリでピックアップされたらしい。(「らしい」というのは、私とハズはこの日に下山だったので最後まで見届けませんでした。)

怪我の程度も、数カ所の骨折だっただけですぐに快方に向かわれたとのことでよかったです。
でもほんと、怪我、事故しないようにしなくては、と思った登山歴10年目にして遭遇した事故の話でした。

この山行の写真のページはこちら

2015年1月19日月曜日

スキーへ

2015年1月18日(日)

スキーへ行ってきました。
一昨年から初めて、去年は4、5回行きました。今シーズンは初めて。日帰りなので岐阜県の「ウィングヒルズ白鳥リゾート」というスキー場に行きました。ここは大きくて、初心者用のコースも、大きくて、長くて、しかも斜度が小さいので練習に持ってこいです。

去年の3月、白馬の八方尾根スキー場で左膝を痛めたので、もう一度基礎からおさらい。今シーズンは基礎をしっかり体にたたき込んでステップアップするつもりです。

初級コースが2本ありますが、そのうちの1つ、少しだけ斜度が大きいコースに行きましたが、去年3月にこけて膝がなんかすごい方向にねじれた記憶がよみがえり...。やはり怖いです。
こわごわ下りて行きました。ランチ後は、再度、最初の初級コースに戻り2回滑る。これで十分楽しめました。やはり中年過ぎて始めることは、時間かかりますが、ゆっくりステップアップして行った方がいいですね。

ものすごく天気がよく、2年前に父ちゃんのリクエストで登りに行った「野伏ヶ岳(のぶしがたけ、1,674m)がきれいに見えました。(上の写真)
3人で行った時は、頂上直下で天気悪くなって、強風に吹かれ、寒くて早々に退散したのに。(下の写真)

帰りの渋滞を避けるため、ちょっと早めに切り上げて帰宅。あと何回行けるかなぁ?年々雪のシーズンが短くなってるのを感じずにはいれない今日この頃です。

正面奥に見えるのが野伏ヶ岳
若い女性の「景色がきれ〜!」という言葉がなぜか嬉しかった

2年前に登った時の頂上直下
私らが下りたらまた晴れた ついてなかったなぁ




2015年1月14日水曜日

アイスクライミング&樹氷ハイキング

日時 2015年1月12日(月)〜13日(火)
場所 アイスクライミング 大峰山系地獄谷(奈良県)
   樹氷ハイキング 高見山(奈良県)

冬型の天気が続き、アイスクライミングができるかも、と初めて奈良県の大峰山系地獄谷にある、その名も「シェークスピア演舞場」というアイスクライミングゲレンデに行ってきました。

ハズがだ〜いぶ前に行ったことある、ということでしたが一応アプローチや氷瀑などの予習をしたつもりでしたが...。

11日の夜は実家に前夜泊。12日早朝出発。ん?朝まだ6時前なのにあちこちの美容室、灯りが付いている...。あ、そうか!この日は成人式。私は「成人式は15日」の時代なのでこの日が成人式であることをすっかり忘れてました。そして、この日はこんな早朝から美容室が始動しているとは驚きでした。(私は成人式は出席せずなので美容室事情、知らず)

圧雪&少々凍った国道を冷や々々しながら運転。車を止めて、冬期通行止めの大台ヶ原ドライブウェイを歩いて進む。少々迷ったが、トレースがあったので助かった。しかし奈良の雪があんなにさらさら粉雪とは。山スキーヤーにとってはものすごいパウダースノーで食指が動くような雪。
時々膝まで潜りながらゲレンデに到着。

2年ぶりのアイスクライミング。しかもハズは岩のクライミングでさえ練習できてない状態。大丈夫かなぁ、と不安がよぎる。そしてこの不安は的中。どかんと1回、落ちました。3本目のスクリューと右手のバイルが効いてない、と言い出したので私は構えていたので問題なく止めましたが、もののみごとに効いてなかった3本目のスクリューがハズと一緒にぶら下がってました。

祝日でしたが、他に誰も来ず、二人だけの貸し切り状態で楽しめました。
午前10時で気温−3.9度。午後12時を回るとこれが−2度台に。約1度(といってもマイナスの世界だ)上がっただけで、氷、溶け出す。氷の裏側を流れる水の勢いが増す。

翌日も上る予定だったが、氷の状態がよくなかったので、樹氷がきれいな高見山に転進することに。
樹氷ハイキング〜。この山には数年前まで、冬になると必ず樹氷を見に行ってた山。
頂上直下の稜線での北風は相変わらずきつかった&痛かった!!

けど、今回、ちょっとぷんぷん!だったことが。
登山道に伸びる木の階段。以前も下の方にあったのですが、更に更に、更に伸びて、頂上まで続くかというくらいの長距離。登山道に階段ってほんま迷惑で、上りは余計に足を上げなくてはいけないし下りは膝に来るしで、各人のペースで歩けない。本当に大きなお世話、な代物。
見ると、登山道脇の細い杉が切り倒されている。要は間伐した木の再利用?再利用は賛成!とはいえありがたくない方法。残念な山になってしまっていたのが残念。

落ちないか不安〜

樹齢推定730年の高見杉
大きいです この辺りは雪が少しあるくらい

樹氷のトンネル

エビのしっぽ

帰ってきて、登ったアイスゲレンデはほんまに「シェークスピア演舞場」やったんかなぁ?と再度調べたら...。やはり違ってました(あちゃ〜!) 「ブライダルベールゲレンデ」というところでした。なんか規模が小さいなぁ、とネットで公開されている写真を思い出しながら登ってたのでしたが。予習はもちっとちゃんとしなくてはね。でも、久しぶりのアイス、面白かったです。


14年〜15年年末年始山行 剱岳早月尾根 写真のページ

...ということで、年末年始山行の写真のページで〜す。

電鉄富山駅から上市駅へこの電車で向かいます レトロな感じがグッド

「富山の車窓から」奥に剱岳が見えます。手前の看板がいい味出してる

ゲートまで除雪済みかと思いきや、ここまで。
ゲートはここから1時間後のポイント

途中で富山県警山岳警備隊の雪上車とすれ違う
どこの会で何人入山、と全て把握されているのはさすが!

左端に写る小さい看板に見覚えあり。もう少しだなぁ〜 
てくてくてくてく...正面に見える山が剱岳

馬場島にて 峰々が夕日に照らされ赤く染まります
私達の他にあと1張りだけ。小屋の中にも登山者ちらほら

メンバーの一人が登れなくなり一緒に馬場島まで下山する途中で
うっすらと能登半島が見えました この日は、年に数回立山連峰が
見えるというラッキーな日だったと思います

これだけ天気がいいけれど、少し浮かびだした雲が気になる
そろそろ天気下り坂...

これが噂(?)のヤマタン 県警から支給されます。裏側には個人の
名前が貼られており、雪崩れに埋もれた際には誰が埋もれたのか
分かるようになっております。

ちなみに、というか、積雪期から残雪期の剱岳周辺には、富山県の条例で、事前に入山申請と許可をもらわなくてはいけません。勝手にひょこひょこ入ってはいけないのでご注意を。




2015年1月11日日曜日

2015年スタートしました〜

約4ヶ月振りのブログ書き込みです。
2015年、始まって11日が経ちました。本日は鏡開きだそうで。最近のお餅は製造過程で色々と工夫されているので、子供の頃のようにカビが生えたり、表面が乾燥して割れたりするお餅が少なくなりました。

寒中お見舞い申し上げます。

寒いですね、毎日。まぁ、これが冬なのでいいんですが。家の中が寒いのは辛いところですな。

14年〜15年の年末年始山行の話からいたしましょう。
今年は、「剱岳早月尾根」でした。天気が悪くなる予報であったのと、メンバーで体調不良になった人がいて、頂上は踏めませんでしたが。残念ですが、冬山はこんなものでしょう。私自身、冬の剱岳は初めてでした。色々と勉強することがまだまだありますね。

去年の12月27日(土)に朝から関西を出発。しかも電車です。車でももちろん行けますが、冬の剱ですからね。下山してきたら車が雪で埋もれて掘り出せない、なんてなったら大変ですから公共交通手段で往復です。

27日&28日は天気よかったです。春山の様に、歩いていると汗が吹き出す。でも止まると一気に冷える。

29日の帰りは雨でした。南岸低気圧が通ったせいでしょうね。冬型ですと雪がどかどか降るだけですが。冬の装備で雨はつらいですな。これも初めての経験でした。

帰りの電車、サンダーバードで飲んだ日本酒「福正宗 金色のしずく」(純米酒)が美味しかったです。

この年末年始は、日取りの関係で10年振りくらいに、自宅で年末年始を過ごしました。いやぁ、なんかだらだらするのもいいですが、1日で飽きちゃいました。年だからか、お酒飲んで借りてきた映画を見出すと半時間位で寝てしまう...。いかんなぁ。

ってな具合で今年もよろしくお願いします。

12/27(土) 馬場島まで歩く。快晴。正面に早月尾根が見える