2023年11月11日土曜日

高野三山(高野山)

「岳人」が東京新聞から出版されていた時分の話。2014年1月号、遠藤ケイさんによる「日本の背骨を旅する」に書かれていた高野三山についての記事を読んで興味を持った。

ほんとは宿坊に一泊して精進料理を食べて、禅修行もしようかと思っていたが予算の都合で日帰り登山に。

大阪から近畿道を下る。松原を過ぎたあたりで大きな事故があり渋滞に。あるパン屋さんのトラックが横転していて、ずいぶん先に停まっていた大型トラックの左側に、パン屋さんのトラックの荷台の右側の面が剥がれて引っかかっていた。パン屋さんの運転手さんは大丈夫やったのか?あまりのひどさにちょっと心配になる。

8時半ごろに高野町の中の橋駐車場に到着。混んでなくてすんなり停められた。
車道を歩いて摩尼峠へ向かうつもりだったが、車道を歩くのが嫌なので、駐車場前の横断歩道を渡って弘法大使廟へ向かって歩く。色んな会社の慰霊碑が建ってある。



大使廟の大分手前で、右方向へ向かう。順調に摩尼山、楊柳山、転軸山を歩く。思った以上にアップダウンがある。
天気良くほとんど人がいない静かな山歩き。


山頂で休憩。おやつを食べる。時折吹く風が冷たい。11月やもんなぁ。そろそろ「寒なったなぁ」と言いたいが、日が差すとこの時期にしてはまだ少し暑い。

転軸山へ向かう途中で三本杉への分岐があったのでそちらへ行ってみる。沼地の跡地みたいな感じの場所。
なんか、結構荒れているのね〜、って感じ。ここに来るまでも山頂の祠がボロボロになってたり。高野山、というくらいだから手入れされているのかと思ってた。ある意味、ほぼ自然のままの姿。

転軸山を越えて道を下り切ると、ちょっとした町中に出た感じ。ここから歩いて車道へ出て奥の院へ向かうつもりが、どっちへ行ったら分からない。
墓地の前にあるざっくりしたイラストの案内看板を見上げていると、家から出てきたおじいちゃんが「どこ行くの?」と話しかけてくださった。「中の橋、奥の院の方へ行きたいんです」というと、「墓地を突っ切ったらええわぁ」と教えてくれた。「関係者以外立ち入らないでください」と書いてあったので、しゃーっとそーっと墓地内を通過。

が、途中ススキがきれいだったので写真撮る。どうも以前スキー場やった場所みたい。

教えられた通り直進すると表参道の、「初代市川團十郎」の墓の横に出た。ここから大師廟へ向かって歩き、戦国武将やその家族のお墓を見ながら歩く。

一際大きかったのが、仙台藩主伊達政宗のお墓
大き過ぎて写真に収まらない。供養塔の大きさもさることながら、手前に建っている鳥居(?)も大きい。死後においても権力の大きさ、強さが感じられるように、か?

この後、ぐるーっと回ってお昼ご飯へ、といってもすでに2時ごろ。お腹空いた。ここから大門まで歩かなくてはいけない。大門前の「つくも」という釜飯屋さんに行くのだ。
歩けど歩けど、やっぱり遠い。

途中で、「みろく石本舗」で草餅とくるみ餅など名物のお餅を買う。売れきれ次第終了なので、あってよかった。


そしてたどりついた「つくも」


満席だったので外で待っていたら、注文を先に聞きにきてくれたので、入ってちょっとしたら提供してくれた。二人ともとり釜飯(1400円)にした。鶏肉の風味とダシの絶妙コンビネーションでおいしくてお腹いっぱいに。嬉しい😋 胡麻豆腐も付いていて高野山!って感じ。

食後はちょうど夕暮れ前の大門がきれいだった。

この後、小一時間歩いて車へ戻る。ちょうど夕暮れの時間で、これまた夕陽が綺麗だった。


高野三山歩けてよかった。これで今年の年間計画を終了。来年の分もそろそろ作らないと。