2014年4月26日土曜日

2014年4月13日(日) 八ヶ岳 中山尾根 写真ページ


行者小屋から20分位のところ 天気よし!


中山尾根樹林帯〜下部岩壁取付の尾根

下部岩壁1P目終了点へ

2P目終了点からフォローのハズの頭

下部岩壁と上部岩壁の間の雪稜 雪は締まって快適そのもの

上部岩壁最終ピッチ

午前中は赤岳の頂上付近に人が見えていたけれど...
左から赤岳、中岳、阿弥陀岳

違う場所からコールが聞こえるな、と思ったら
大同心稜を登っているパーティが。
写真真ん中のピークの上に人がいます





八ヶ岳 中山尾根

2014年4月13日(日) 曇時々晴

4月の八ヶ岳のバリエーションは初めて。雪の状態、岩の状態などが気になる反面、案外いい状態じゃないかと期待もあった。

7年前に一度登った中山尾根。ハズはまだこのルートを登っていないというびっくり事実。それなのに小同心は登ってるという。まぁ、山ってこんな感じですよね。基本ルートは登る機会がなかったけど、なぜか上級ルートを登ったり、コースを歩いたことはある、みたいな。

さて、12日の夜に大阪を出発。今回は美濃戸まで車で入る予定。林道の凍結が心配。
2時頃、美濃戸口。ここまですっかり雪はなく春になったことを感じる。車をがったんごっとんさせながら美濃戸まで車を進める。途中、何度かお腹をすったものの無事到着。
4時に起床予定が半時間遅れる。
車の外に出るのがどれだけ寒いか、先月の天狗岳山行のことを思い出しながら寒さが怖くて小さい車の中を移動して靴を履いたりの準備をする。

思い切って車の外に出ると、ここもすっかり春だった。普通に寒いという感じ。大阪の冷え込み度よりも軽い。予定より1時間ほど遅れて出発する。
登山道の雪は結構残っていた。阿弥陀の北西稜の取付近くになると真冬ルートから外れて南沢の真ん中をトレースが走る。

8時に行者小屋到着。遅くなった時のことを考えて先にテントを張る。しかしすごい数のテント。連休でもないのに、やはり八ヶ岳は人気だ。

10時 中山尾根樹林帯終了。装備を身につけて下部岩壁取付まで行く。先行パーティが2組おり渋滞を心配したが、経験者の人達ばかりだったようですいすいすいのすい。自分達のペースで気持ち良く登れた。

1P目は去年、ハズが落ちて私の後頭部を直撃した苦い想い出の場所。慎重に登り始めるも去年とちがって雪もついておらずインナー手袋でカチなどもつかめて快適そのもの。
2P目、雪が付いていないところは岩がもろく慎重に登る。立木でビレイ。
3Pからは雪稜歩き。50mをいっぱい伸ばして2ピッチ+20m1ピッチで上部岩壁取付へ。
ここで先行パーティが見えていて動かないので5分強待つ。すると後ろから若者2人パーティが来た。
私達が右ルートで待機してるので左ルートを登った。
私がこのピッチ、リードする順番だったが核心部分でもあるここは、私はこのルートは2回目なのでハズに交代。フォローの際、核心部分でぐいぐいロープを引っ張られある意味苦しい登りだった。
このピッチの後は、50mほぼいっぱい伸ばして最終ピッチの直下まで登る。振り返ると中山尾根の樹林帯から登ってきたここまでのラインがよく見える。
最終ピッチは、ハズがリードしてちょっとかぶった部分を乗っ越して終了。
最後は登山道まで一応ロープを付けて歩く。

この後、休憩を取り行者小屋まで下りる。
下りたらびっくり。あれだけあったテントがすべて消えていた。私達のテントと単独者の人のテントが2つ、ぽつりと残っていただけ。
先ほどの、後から追いついた若者2人は関東の人らしく、この日は日帰り山行だと話をしていたらしい。
私達が下りてきたら単独登山者がテントから半身を出した状態で、おそらく1人でとても寂しかったのだろう。ものすごい笑顔で挨拶をしてくれた。私も経験あるから彼の気持ち、分かるのだが...。
ふと時計を見ると15時。
足が痛いが日は随分長くなったので、ゆっくり下りても2時間。17時から17時半。車まで戻れればあとは問題ない。
「なぁ、下りよか?」とハズに提案。なんて言うかなぁ、山で一泊したい、っていうかなぁ?
「ん?あ、ん?そうか。そうやな。下りよう。」
「下りてさ、大阪まで帰るのはしんどいけど、諏訪市内で安いホテル見つけて美味しいもん食べへん?飲んで。」
「お、そうやな。そうしよ!」
すんなり同意してもらえ喜ぶ私。ということで普通なら面倒だと思う、一度設営したテントの片付けをしパッキングをして下山開始。単独の人には申し訳ないなぁ、と思いつつ。

諏訪市内のルートインホテルで部屋が空いてたので予約。1時間後に到着。汗を流した後はぶらぶらとして関東方面のチェーン店であろう、関西では見かけない居酒屋さんを見つけておいしいお魚をいただき満足の山行を終了したのでした。

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