テントを設営する時、底が薄くなっていることを話していて、ひょっとして雨量が多かったら浸み込んでくるなあと思っていたらその通りになってしまった。
降った雨の量はそこそこだったけど、地面がカラマツの枝が敷き詰められてスポンジ状態。しかも、カラマツの木に囲まれているもんだから、雨が止んでも枝からぼたぼたと雫が落ち続ける始末。
銀マットはもちろん、シュラフマットにザック、枕にしていたシュラフカバーなどほとんどのものがびしょ濡れ。帰宅後の片付けの手間が2、3倍になることを思うとドーンと憂鬱に。
椹島発のバスが10時半なもんだから、朝ごはん食べずに4時過ぎに出発予定も、出発準備に手間取る。びしょ濡れのままバスに乗ることを考えたら座席などを濡らさないよう汚さないようパッキングするのに手間取る。
水を含んで重たくなった荷物を背負って4時半前にテント場出発。
暗い中、気の根で滑らないよう気をつけて進む。熊に遭遇するのも嫌なんで持ってきたかやく鉄砲を時々鳴らす。暗い中「駒鳥池」の標識見つけて池を覗くも暗くて何も見えず。
ようやく明るくなってきた。早朝に登ってきたトレランの人、2人とすれ違う。どこまで行くんだろう?早いなぁ。
見晴らし岩まで下りてきた。ここで朝食。岩に行くには登山道から外れて少し登る。ベンチがあって、すぐ横に車道が走る。地図で見ると車道を下るより登山道を下る方が距離が短い。
バスの時間を気にしながらがんばって下りるが、はぁ。
蕨段、清水平(水豊富)、林道横切ったり、ちょっとした岩場の岩頭などを黙々と通過する。
最後の急坂を下ると吊り橋が出てきた。
聞いてない。最後の最後に高所にかかる吊り橋なんて。不貞腐れても仕方ないが、怖いもんは怖い。揺れる揺れる。あぁ、苦手、吊り橋。吊り橋を渡ると林道に出て、ダンプカーとすれ違う。ザックが引っかかったりしないよう道の端っこに寄れるだけ寄る。
が、すでにバス乗車が始まっていて、受付済ませたら、10時10分にバス出発。え⁉️もぉ出発すんの?ギリギリに到着した登山客はどうなるんやろう?臨時便が出るのかな?それとも、名簿の全員がチェックインしたから出発?どういうシステムになってるか分からないまま、バスに揺られて畑薙ダム駐車場へ。
なんとかかんとか2泊3日の南アルプス縦走を終えることができた。
お風呂は、ダム駐車場から一番近い「白樺荘」で。お昼時だったので、隣の食堂でご飯を食べる。
だんさんはとんかつ定食。私は冷たい山菜そば。干し椎茸に出汁の味が沁みておいしかった。できれば2枚乗せといて欲しかった。