2014年5月24日土曜日

岩登り練習 新人さん

2014年5月23日(金)

平日ですが、道場駅近くの百丈岩に新入会員さんの岩登りレッスンに会長さんと3人で行ってきました。会長さんはそろそろサンデー毎日の身分になるお方ですが私は、まぁ、なんといいますか、アベノミクスの経済効果を受けないような仕事なので、逆に週2日、お暇をいただく身分となり、この金曜は新人さんと都合があったので3人での練習となりました。

先週の日曜も別の2人のレッスンで百丈岩に行ったのですが、暑かった!帰宅後頭痛がひどくなって軽い熱中症になったのか、月曜も1日中辛かった。なのでこの日は曇マークが出ていましたが、多めの水分を持って行きました。

結局、2ルートしか登れませんでしたが、ちょっと余った時間でロープの結び方も学んでいただきました。明日の日曜もまた道場駅付近で練習しますが、さてさて、覚えているかいな?(笑)

やる気のある方が入会していただきこちらも出しゃばり状態でのレッスン開催なのですが充実を感じています。自分のモチベーションも上がります。

明日も暑くなりそうです。山へお出かけの方は熱中症対策をお忘れなく!



2014年5月12日月曜日

2014年春合宿 穂高連峰

予定2014年5月3日(土)〜6日(火)
3日 上高地〜涸沢、4日 涸沢〜白出コル〜北穂、5日 北穂〜大キレット〜槍の肩、
6日 槍ヶ岳往復〜横尾〜上高地

実際2014年5月3日(土)〜4日(日)
3日 上高地〜涸沢、4日 涸沢〜北穂南稜〜北穂〜涸沢〜上高地〜帰阪

涸沢ベースにして北穂高岳から白出のコルへの春の縦走は以前経験しているが、今回は大キレットを越えるということでわくわくどきどき、どうなることやら、予定通り日程を消化できるか、おそらく3日目、槍の肩には届かず中岳の頂上あたりで一泊になるだろうな、と消極的なしかし現実的な予測を立てていた。

しかし、天気には勝てず。直前になって5日の天気が悪い予報が出た。りょうちゃん独自の天気予想でも悪い。半日遅れても早まっても、とにかくこの日が核心日なので天気が崩れるのは計画倒れになる、ということだ。なんとか1日ずれてくれ、と無茶な期待をしながら2日の夜に関西を出発した。

アカンダナの駐車場は午前4時まで閉鎖。車の列に並び仮眠を取る。4時に入庫。この季節になるとこの時間に空が白み始める。始発のバスで上高地へ。横尾までの道は心を無にして重い荷物を背負い歩く。明神岳や前穂高岳の四峰を時々見て気分転換する。
横尾まで雪なし。横尾橋を渡れば雪が出てくるかとおもいきや、本谷橋までもとても少ない、というか雪がない。そして本谷橋を過ぎればトレースばっちし滑ってもどこかに落ちることもないのでアイゼンはもちろん、スパッツも着けずに涸沢まで行った。

昼12時頃に到着。まだテントの数は少ない。今回は山は夏しか歩いたことがないという新入会員を連れているので、行動は二手に分かれるのでテントも2つ。私達の4人用テントで宴会スタート。

ビールも2本目くらいになってほどよく酔いが回ってきた頃...。ぐらぐらと地面が揺れた。15時過ぎだったかと思う。
「!」
顔を見合わせ「地震?地震やな。」えらく揺れた。うわ、どないしょう?でもこれっきり、やんな?と
思っていたがここから半時間くらい強弱つけながら揺れる、揺れる、揺れた!
ひえ〜、こんなに地震って続くもんなの?どっかで地面割れてるんじゃないの?上高地までのバス、通行止めとかなってるんちゃうの?等々考えるがラジオも入らないし携帯もうまく入らないので情報が分からない。一度、が、が、がっと縦揺れもあった。これにはほんとに焦った。

1人がトイレ行きがてら小屋に入って情報収集を試みるもテレビのない場所に入ったようで情報収集失敗。最初の揺れから40分くらい?経ったところで私がお手洗いを兼ねて小屋に入りテレビ(天気チャンネルのみ放送)を見るも天気予報の話ばかりで特に地震のことは言ってない。小屋の人に聞くと、アルバイトの女性は答えてくれようとしたがそこにたたみかけるように男性従業員が「たいしたことない。」との答え。なんだ?情報を出さないようにしてるのか?

とりあえずテントに戻って報告...と南陵方向とザイテンを見て気がついた。雪崩れてる...(ぞ〜!)この季節の雪なのでだら〜っと雪崩れた跡が四方八方に...。テントに入って会長に報告。さすがの会長もひえ〜となっていた。
で、5日の天気のこともあるし、このままだと気持ち悪いので翌日速攻下山しよう、ということになった。が、15分後、うぅん、落ちるものは落ちたし天気は明日はまだ悪くないはずなので、やはりここはちょっと速攻下山はどうかと。なので、明日考えよう、ということになった。
と、ここで17時過ぎくらいだったか。また大きいのが来た。慌てて会長「やはり下りましょう。」全員同意。

ご飯を食べ、寝てる間に揺れたらどうしようか、と思いつつ眠気に勝てず寝てしまった。

翌日。5時起床なのに、4時頃会長が外から「もしもし。あの〜、モノは相談なんですがね。まぁ、これがええ天気なんですわ。なので、ですね、せっかくなので、新人もいることですし北穂の往復だけ空身でして帰りませんか?」
うわ〜、朝の4時に起こされた〜。きっつぅ。とはいえ団体行動。出発予定時間の5時半に間に合うよう用意を済ませた。

雪崩の跡などなんのその。そもそも皆さん、雪崩れた、という事実を理解されているのか北穂へ向かって、奥穂へ向かって登る、登る、登る登山者。

天気は最高。ちょっと時間がかかりすぎたが北穂へ到着。行くはずだった大キレットを見る。雪が残った南岳小屋への道はなんだか夏のそれより長いように感じた。見える限りトレースはなかった。

涸沢まで下りる途中で人助けをする会長と一旦別れて、南陵の途中で休憩しているとまた、が、が、と揺れた。ひえ〜、ここで揺れちゃ、もぉ嫌やぁ。これ続いたら上部から雪だけじゃなくて岩も人も落ちてくるんちゃうの?と不安になる。なので会長を待たずにテントまで下りる。

下りてしまえばこっちのもの、とは思わなかったがこれからテントを撤収して、上高地まで歩き関西まで帰るのか、と思うとこのまま小屋のおでんセットを頼んでもう一泊したくなる。
徳沢の小屋でソフトクリームを食べることを目標&楽しみ、とし歩き出す。

結局関西に帰ったのは日が変わった12時半だった。そして5日は予報通りの雨。昼過ぎには雨足が激しくなることもあったので帰ってきてよかった、と思った。

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2014年春合宿穂高連峰 写真のページ

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横尾山荘 雪なく天気よく夏山みたい

テント場の奥、北穂へ登る南陵の雪崩れ跡 右下の方へ流れて停止

翌日 予報通りいい天気

テン場の周りにはカメラを持った人がたくさんでした
デブリ(雪崩れた雪の堆積)がはっきり分かる

松濤のコルから笠ヶ岳 左奥に白山

前穂の北尾根もくっきり

北穂の頂上から まっ青な空 とてもきれいです

...とは言いつつ、空には光環が。天気下り坂のサイン

16時半頃上高地へ下りました 岳沢方面の写真