2015年12月9日水曜日

中ア 宝剣岳

2015年12月5日〜6日

冬山始めと年末年始の山行予行練習の目的で中央アルプスの宝剣岳に行ってきた。
現在の山岳会では去年から始めて2回目。
今年は暖かい冬で、まだ秋か?というような気温の高さ。でももぉ12月も2週目。雪があるかちょっと心配になったが、12月入って早々寒気到来でなんとか積雪あり。とはいえ、膝下くらいで本格的なラッセルの練習はできず。股くらいの深さが一番いいのですがね〜。

暖かい下界から一気に2400m辺りの真冬に行ったので寒い、寒い。風もそこそこ吹いてる感じ、だったのですがテントの中では妙に寒く感じる。その代わり家に帰ってきてこっち、なんだか妙に暑い。そんなに適応能力があったのか、私の中年の体...。なにはともあれ天気、そこそこよく楽しめました。

6日の日の出 太陽の右側に富士山
元日にはダイヤモンド富士になります
一度は見てみたい
 
去年は行けなかった宝剣岳山頂を目指します
でも山頂は狭いので6人全員で立つのは無理




帰りは千畳敷カールをラッセル練習
こっち側にくると風がなく暑かった
みんながんばれ〜
  

車は管の台バスセンターの駐車場に停めるのですが、今回はランチに駐車場横の「すが野」でいただきました。数年前に改装されたようで、高級感あふれる建物になっていて、値上げされていたらどうしよう、とちょっとこわごわ入ったのですが、お値段据え置きでした。ミニソースカツ丼&ざるそばセットをいただきました。あぁ、おいしかった。山中では食事が第一妥協項目ですからね〜。水とか火とか心配せずに好きなものを食べれるのはほんと幸せです。


2015年11月27日金曜日

東北への初めての旅行...

11月、うちはアニバーサリー月なんですが、最大のイベントがこれ!といってもちょっと正確には書かずにぼかしておきますが、とにかく11月最後のビッグイベントでハズと東北旅行へ行ってきました。
二人ともほぼ東北は初めて。行き先は宮城県、南三陸町、鳴子温泉そして仙台市でした。


仙台空港にて 1階ロビーに立つ津波到達の高さを示す柱

 仙台と言えば伊達政宗。伊達家の菩提寺である「瑞巌寺」に行く途中で立ち寄った
「西行戻しの松」というのがある小高い丘の展望公園。この公園には災害時の
避難場所となるべく設備、案内板が設けられていました。
少し霞んでいますが湾に浮かぶ小島の向こうに海岸線が見えるという景観が珍しくもきれいでした

瑞巌寺を拝観し終わって少し遅いランチをいただきました。
色々と迷いましたがカキ丼にしました。税込1100円
カキはフライでしたがカキ特有の甘みが口に広がりトレビア〜ン♪

瑞巌寺の拝観後、リアス式海岸の風景を見ながら南三陸町までドライブの予定でしたが、渋滞とナビのへなちょこ案内により四苦八苦。時間がかかりやっと海岸線に出た時はとっぷり日も暮れ民宿への到着時間を気にしながらの楽しさ半減のドライブとなりました。
夜になっていたので全貌は分かりませんでしたが、途中々々の町では造成工事や道のつけかえ工事などが進んでいるようでした。小さい海沿いの村も数年後か数十年後かは分かりませんが景観が変わってしまうのでしょうね。


 なんとか民宿に到着し夜ご飯に...おっとこれだけ?と思っていたら
この後サンマの塩焼きにカキフライが出てきました。小鍋もカキ鍋。カキ三昧。
写真からはみ出してますが釜飯もありました。新鮮な海の幸を堪能。
全てのお料理が揃う前に一杯始めましたので写真を撮るタイミングを逃しました
 
翌朝、民宿からの眺望 残念ながら一日中雨降りでした。
目の前の小さい島は荒島(あれしま)といって頂上には立派な神社がありました。
浜辺から歩道が延びているのでもちろん行ってきました。
歩くのが趣味でよかったと思う今日この頃。歩くの嫌いやったら多分
島の頂上まで行ってないと思うし島の探検もしてないだろーなー


民宿のある場所は南三陸町の袖浜という小さい町なんですがここも例外なく津波の被害にあったそうです。民宿のご主人に色々とお話を伺いました。袖浜だけに限って言えば亡くなった方の数は比較的少なく済んだそうですが、カキ棚はかなり被害に遇ったそうです。 この民宿も今立っている場所より一段下の海辺の際に立っていたそうですが今年の3月にようやく営業再開されたそうです。

写真左側に土が盛られていますが造成工事が進んでいました。ほんとにあちこちで造成途中でちょっと異様な光景でした。土を盛って町ごと一段土地の高さを上げるんだそうです。その上に住宅が建ち並ぶというどこかの都会の宅地完成モデル予想図みたいな看板がありました。


 そして復興の象徴とよばれる「南三陸町さんさん商店街」へ
洋服屋さんに散髪屋さん、文房具店が建ち並ぶ商店街です。
そしてこの生魚店の店先になにやら変わった物体が並ぶ...

ぬお〜ゆでだこ!しかもゆであがったばっかりで湯気が立っています!
こんな感じでのタコ見たことない!まるで出動を待つ宇宙の戦闘機みたいです
ガンダムとかに出てきそうです(なかったと思うけど。勝手なイメージ)

そしてランチは「きらきらいくら丼」
さんさん商店街や三陸町近隣のお店では、四季折々の魚介をつかった「きらきら○○丼」と
いうのを提供されています。11月からは「きらきらいくら丼」です。
どのお店がどんな丼を提供されているかは南三陸町のHPで見ることができます

イクラがぷちぷちとそしてほんのりした甘さが口中に広がり、
タコはほどよい噛みごたえ、そして貝柱もぷり!と新鮮!
ここでは完全に脇役となっている右上のメカブ。メカブもね、甘く見てると
びっくりしますよ。新鮮なねばねば感とほんのり甘酢が磯の香りを引き立てて
ずるっ、ずるっといただきました。1800円(税込)なり〜。価値はあります。

この後、内陸地の鳴子温泉へ。150円で入れる滝之湯という風情あるお風呂を目指してレッツゴーしました。
地元の方は石鹸を持ってこられてましたが浸かるだけの温泉というタイプです。また、酸性が強いので石鹸、シャンプーは効きません、と書いてありました(笑)。浸かるだけのつもりで行ったのですがすごい人。しかも、実はこの4日前にぎっくり腰に近い症状を発症し湯船に浸かるのもある意味どきどき。ここでまたぎくっていったらどうしようかと。なんでも前日の22日には800人が来湯したそうです。(番頭さんと地元の人の会話より)

そして。まだお腹いっぱいなんですが〜...。イクラがお腹の中でぷちぷちしてるのですが〜。せっかく来たので名物と雑誌に書かれていた栗団子をいただくことに。 

 滝之湯温泉の近くにある「深瀬」というお店の栗団子。白玉の中に栗の甘露煮が入っていて
あっさりしたしょうゆ餡がかけられています。店内にも6人くらい座れる場所があって
食べることができますが私たちはこのあと仙台市内に戻らなくてはいけないので
テイクアウト用をいただきました。2個で360円(税込、お箸付)。
駐車場の料金もあるのでとりあえず出発し国道沿いの広くなった路肩に
停車していただきました。甘い栗としょうゆ餡のハーモニーは絶妙でした。

で、ふと車の外を見るとなんか白いものがちらちら見え隠れしている。高速を走るトラックかなんか?高速あんなところに走ってたっけ?なんと川の上を飛ぶ白鳥の群れ!え、え!白鳥!白鳥!とハズに声をかけて二人して写真を撮るのも忘れて見送る。
飛来する白鳥といえば長野県松本市のとあるスポット(詳細未確認ですが)が有名で、そのうち年老いて冬山に疲れたら一度は見に行こうと思っていたのに宮城県の路肩で停車して団子食べてる時に見れるとは!うわ〜、なんかいいもの見たわ〜。国道走ってる車の中でどのくらいの人が気付いたかなぁ?ひょっとしたら私らだけ?やとしたらかなりラッキー。ちょいと優越感やわ〜。


 そろそろ「まだ食べるんか!」という声が聞こえてくるようですが仙台市内で
旅行最後の夜を飾るにふさわしいこのメニュー!「ぎゅ・う・た・ん」
「牛タン」です!関西の焼き肉屋で食べる牛タンより大きくて分厚い。
 もぉね、仙台で牛タン食べたら関西で食べられへんわ〜。
お味にも種類があり味噌味と塩味を注文しました。塩味の方が気に入ったので
この後もう一皿追加。ほんまによぉ食べましたね。


ということで、食いしん坊アニバーサリーツアーはこれを持って終了となったのでした。
最後になんですが、なんで今回東北を選んだか書こうと思います。私からの一方的な文章になるので読まれた方の中には色々と思われると思いますが、そこは、まぁ、なんていうかそういう私の考えなんやなぁぐらいにおもといてもらえれば、と思います。

大震災が起きた直後、何かしたい、せなあかんと思いつつできずにせずに4年半が経ちました。でも、復興支援とか大それたこと私にできるわけないしなんか言葉ありきでなんかするのも違うような気もしてました。なにより人の関心が薄らいで行くのが一番あかんのちゃうか、と思たんです。
人に登られへんようになったクライミングルートにはすぐにコケが生え蔦がはりどこにルートがあったのか分からんようになります。歩かれへんようになった登山道はすぐに草が生い茂り道が消え、地図から消え人の記憶から消えて行きます。
私一人が行ったから復興に協力できたとか思ってません。けど、行っておいしいものいっぱい食べて「よかったで!行ってみて!」と言うてみるのがいいのかなと思ったのです。

今回は宮城の仙台近郊でしたけど次に行く時はまた違うところに行きたいと思います。もっと書きたいことあるのですがあまり長く書くと誤解されてしまったりするので一番言いたいところだけ書いて「おいしかったで!東北ツアー!」のページを終わります。

急に寒くなりました。皆さま、今年もあとひと月ほどとなりました。風邪ひかないよう、冬山する方は事故怪我ないよう楽しんでください。

2015年10月16日金曜日

北アルプス 唐松岳〜不帰キレット〜白馬岳...の予定が

2015年10月11日(日)〜12日(月)

年に何回かの家族山行。ハズと父ちゃんと私の3人で登山です。
いまだに登ったことのない白馬岳。白馬岳といえば北アルプス屈指の人気の山ですが、白馬岳そのものよりそそられるのは白馬岳から南へ稜線沿いに下ると行く手を阻む「不帰ノ嶮」。カエラズというくらいですから行けば進むしかないという響き。以前から歩きたかったのですがなかなか機会がなく今回、冬山と秋山ぎりぎりのこの季節に行く予定を立てました。

11日は天気悪くガスの中を歩いて唐松岳頂上山荘まで数時間。 この日から翌日以降にかけて冬型の気圧配置になる予報でした。見たところゆる〜い予報天気図。なので風はそんなに強くないだろうと読んでいたのですが、なんのその。冬シーズン到来!を感じさせる暴風。強風くらいやったら行くんですがね。「暴風」でした。なので天気はよくなったのですが断念!白馬頂上宿舎でのバイキング夕食を楽しみにしてたのですが。残念!

ということでまだまだ秋真っ盛りの町ですが、一足早く冬の便りです。

唐松小屋までの東側は風は強くなく
八方池山荘までのリフトに乗ってる間、雨に濡れなんとも悲しい
八方池山荘から上はガスが風に舞う雲の中の歩き

 お!お!雷鳥です。冬毛と夏毛の混紡です。
冬毛の生えた雷鳥を見るのは初めてで家族3人興奮です
 
母鶏と子供2羽の3羽連れでした
冬に向けて(?)柔らかい葉をついばんでました

翌朝になるとうっすらと雪が積もっていました
快晴でしたが風は相変わらず強く。
小屋からは剱岳が望めました

こちらは白馬岳 傘雲が形成されつつあります
雲の流れが速いです
 
 前日には見えなかった対面の谷に広がる紅葉です
ピークはちょっと過ぎてましたが満足、満足
 
白馬八方尾根スキー場のリフトとゴンドラを利用して1900m位まで上がりました
乗り換え場所の兎平にて ここの紅葉がちょうどピークだったかな
 
 そして下山したらお風呂でさっぱりするのが楽しみです
今回は「みみずくの湯」へ
ゴンドラのチケットを見せたら100円引き!
みみずくの湯はお風呂からの景色がよくて嬉しくなりました

さてさて無雪期登山はこれにて終了。次は冬山に向けてトレーニング開始です。年齢と共に現状維持でしかないトレーニングですがぼちぼちがんばりたいと思います。


2015年10月10日土曜日

堡塁岩 2015年10月4日(日)

久しぶりに六甲ロープウェイ駅近くの堡塁岩へ岩登りに。岩場から神戸市内の町並みと神戸港、大阪湾が見渡せる景色のいい場所だけど、妙に高度感がある岩場と記憶しており先週書いた恐怖心を克服するために行ってみた。
 電車とバスでも行けるのだけど車でGo!!楽ちんです。

この日は私が率先してリードを担当。まずまずの出だしで思っていた恐怖心はほぼなし。あれれ?いいけどちょっと拍子抜け。2本登ってなんか大丈夫みたい、ということでそろそろハズがリードで登りたい様子。
2本登ってお昼。眺めがいいね〜、写真ないけど。

昼からも1本登って、前から気になってた5.9の「スカイフレーク」というフリーのルートに挑戦。どうしようか迷ったけどリードで初トライ。けどけどけど...。あれれ?核心部分、ムーブが分からん!隣のルートを登っていた人からアドバイスが入るが、それでもいまいちよく分からん。なに?この割れ目に体を入れる?5.9やのになんか難し過ぎるで?こんな感じ?あいたたた!ちゃうわ。こんなムーブが5.9のわけない...。
自分の登り方と人の登り方、ホールドとかスタンスの形状って伝わりにくいから申し訳ないですがアドバイスを活用することができませんでした。日暮れも近づき、気がつくとさっきまで登っていた人達はすでに撤収したようで、ハズと二人だけ。ちょいと焦るもムーブが分からんので下りてハズに代わってもらう。

セカンドで登るもそれでもいまいち分からず。朝から登っていたアルパインモードが抜けず正体で登ろうとしたからか?なんとか踏ん張って登り切ったけどダメダメ登り。登り切ったらハズが怒り顔。「あかんで、そんな登り。」と初めてと言っていいほどのお叱り。「...」言葉なし。確かにダメでした。

怖くなかったので恐怖心はもぉなくなったとして、登りに課題が。確かに5.9のレベルをあんな登りでしか登れないってのは問題だ。課題山積。とほほのほ。

2015年9月28日月曜日

恐怖心

最近、クライミングをしてて怖いなぁ、と思うことが多々ある。高さが怖い、目の前の岩が崩れたどうしよう?足を乗せてる岩がごがっと崩れたどうしよう?普通に登っていたらほぼありえないことやけど、ものすごく尖った落石があって、それがロープに当たってロープが切れたらどうしよう?とか。ネガティブ思考にとりつかれている私。

シルバーウィークは富山県は黒部の近くの丸山東壁へ登りに行く予定にしていた。で、その前週、三重県と奈良県の県境にある小太郎岩でアブミ練習をしたのだけど、A2のルート、宙ぶらりんになるのが怖くて登れず。フォローなのに。前述のネガティブ思考がず〜っと頭から離れず思考回路リセットができず。

こんな状態やから丸東は無理だと判断し新潟県糸魚川市にある明星山(*1)に行ったのですが、1日目の左岸稜は怖いと思いながらもフォローで登れた。ハズにオールリードしてもらって。2日目のフリースピリッツ。なんだろう?前日登れたから大丈夫だろうと思って取り付いたけど、ど~~しても怖い。天気良く貸し切り状態の絶好のコンディションの中、ど~~しても気持ちがついてこない。もんもんとしてます。

では写真を。

2015年9月13日(日)&14日(月) 名張香落渓(*2) 小太郎岩

 A2グレード、ライオンの鼻の真下をリードするハズ
このあと宙ぶらりんになるのですがビレイしながら恐怖におののいていた私

あらよっと!という感じで乗越していくハズ
うぅん、ここのルートのボルト、かなり古いんだよなぁ...あぁ、ネガティブ思考
結局「私が」登れず下降。敗退というにも及ばない情けない1日

 しかしこの日の夕日は空が燃えてるかと思うほど赤かった
きれいな夕焼けに少し慰められたような気がした


そして翌週、シルバーウィークの糸魚川市明星山
2015年9月20日(日)&21日(月)

対岸の車道から見るP6南壁
写真のほぼ真ん中あたりのルート、左岸稜を登った
 

 
 最終ピッチ、5mほどトラバースしたところで、はいチーズ!
この頃になると問題の恐怖心は薄れて楽しめるようになってきてました
しかしハズの足元は200mほどすぱっと切れ落ちておるのです。あわわ。

2日目のフリースピリッツの3P目を登るハズ
やっぱり私の恐怖心は消え去っておらずこの後下降

なんなんでしょうね。ったく。ここまでくると情けないというよりなぜ岩登り始めて10年以上も経った今頃になってこんだけ恐怖心を抱くようになったのかがとてつもなく不思議で不思議で。ず〜っと理由や原因を考えてますがよく分からず答え見つからず。

そして昨日、9月27日(日)。山岳会の活動で裏六甲の不動岩に行きました。ひそかに心配していた恐怖を感じることは全くなくすいすいほいほいと登れました。活動内容の都合でずっとフォローだったのでいく分楽といえば楽だったのですが、恐怖感は全く無く。初心者さんが一緒で教えがてら自分を試すつもりで地面から30mくらい上で片手で片足の体勢で岩から体を離してみたけど全く怖くなく。むしろ気持ちいいくらいで...。
なんでしょうかね、ほんとに全く...。でもこれで恐怖心がなくなったとは思えず。いつまたどこで顔を出すのかそれが少々気がかりです。

注釈
*1 私だけだろうけど、「かおちきょう」と呼ぶのかと思っていたら「こおちだに」ですって!辞書で調べて分かりました。念のために書いときます。
*2 正式の山名は「みょうじょうやま」ですがクライマーの間では「みょうじさん」「みょうじ」で通ってます。


2015年9月19日土曜日

2015年夏 北海道山行 番外編

あれよあれよというまにシルバーウィーク。あっちもこっちも渋滞してるようです。電車も混んでるようですし。すっかり秋の気配です。

番外編としまして、山以外の北海道旅レポートを。

新冠町 サラブレッド銀座ってなんだろな?と出発前におもてたのでしたが、
その名の通り、サラブレッド牧場が並ぶ道路のことでした。道端から馬が草を食んでいるのが
見えますが驚かしたりするのは厳禁なので離れたところから写真を撮りました。
オグリキャップの馬像もありました。


次の目的地、帯広へ向けて国道235号線を走ります
気持ちのいいドライブ日和です
町を出ると次の町までの距離が長いので、食事、おトイレ、おやつ購入
などは思い立った時に済ませておくのが賢明です


トマトで有名な平取町(びらとりちょう)を通過。
トマト販売しているところに立ち寄りトマトジェラードをいただく(350円税込)
 トマトの甘酸っぱさで勝負のジェラードでした。後味さっぱりでした


 道東道に入りました トンネルの上は牛や馬がのんびりしている牧場、というのどかな風景
 あ、そうか、道が後づけなんですね。
しかし、この数日後再度、この道を走った時はすごい大雨でちょっと恐怖でした


顔出しせんほうがいいか?十勝で一泊し観光しながらトムラウシ山登山口へ
向かいました。ちょっと高台になっているこの場所からは十勝平野が
見下ろせます。白樺の柵が北海道!という感じです


帯広が発祥といわれている豚丼をランチにいただきました
東京に出店しているチェーン店に入りました。
タレは鰻重のタレを少ししょうゆ辛くした感じでしたが
豚肉を炭火で焼いてるということでものその柔らかさにびっくりしました。
 

普段は飲まないブランドですが缶に「北海道限定」と書いてある。
限定品にも興味はないですが、北海道まで来たのだからこの際、様々な限定品を
極めるつもりで飲みましたがおいしかった!
しかも1本の売上から北海道の自然保護のために寄付されると書いてるではないか。 
なおさら飲まねば。滞在中1日1本は飲んでました。取り寄せできないものか?

 
ちょっと日程にずれが生じ帯広付近でうろうろすることに。
情報冊子を見て気になっていた自家製チーズを製造販売している
共同学舎ミンタル、というところへ。結構な量のチーズを買いました。
敷地内では馬、牛、山羊、羊などを飼っておりそれらの乳を使って
チーズを作っているということで散策してますと、羊が目の前でいきなり
おしっこしだしました。力むわけでもなく、いきなり、でした。

チーズ購入後、自宅までの配送料金をけちって持って帰ることにしたのですが
父ちゃんの車の中すごい臭いになってしまいました。


帰りのフェリー(小樽→舞鶴)はいたって揺れの少ない穏やかな
船旅でした。夕焼けにはなりませんでしたが行きは見れなかった景色です。
海は広いな大きいな。日本海でもそう思います。


長かった船旅も終了に近づいてきました。下船に備えて車に乗り込み待機します。
帰りは金曜夜発のフェリーだったからかお客さんが多く、行きはほとんど
いなかったライダーさんが多かった。チャリダーさん達もおられました。
みな、北海道の想い出を胸に家路に着くんでしょう。私もそうでしたが。


ということで、長かったような短い北海道山行でした。
また行きたいなぁ〜。山はたくさんありますからね(イヒ)


2015年9月11日金曜日

北海道山行 トムラウシ山(2141m 大雪山)

2015年9月2日(水)

一座目の幌尻岳ではちょいとほろ苦い北海道山行デビューになったわけですが、トムラウシ山に登るまでに帯広、十勝を観光したり泊まったユースホステル(YH)でのホストの方や若い人達とのお話、おいしいものを食べたり、ハズへのお土産購入=買い物をして気分はすっかり前向きに。

トムラウシ山は大雪山の1つだが、どうせなら北端の旭岳から南端のトムラウシ山まで縦走したかったのだが父ちゃんのSUVとどうやって再会するか、ということを考えるとこの時期、公共交通手段も使えず車の回送サービスをしている会社も見つけられず断念。それでもせっかくなので、全コースの1/3くらいを1泊2日で往復しようかと思っていたが、天気予報がよろしくない。雨の中を歩く...もぉこれまで何度となくやってきたことなので、せっかく北海道まで来て、今さら雨の中を歩いて登った道を下りるっていうのはちょいとやる気が出ない。ということで、1日でトムラウシ山だけ登ることにした。

とはいえ、コースタイム11時間の長丁場。天気も気になるのでまだ薄暗い4時半過ぎに駐車場を出発した。

幌尻岳のルートと同じようにお化けのようなフキが覆い被さり、笹が茂ってその夜露でまた濡れるんやろうなぁ〜と思っていたら!あらまぁ!なんて歩きやすい道でしょう!気分上々、足も軽々、楽しいなぁ〜、楽しいなあ〜♪

しかし気になるのは天気。東の空は朝焼け。オレンジに染まっています。私の予想では10時頃に雨が降り出す。10時にはなんとか頂上に着けるだろう。なにはともかく、父ちゃんが今回2回目の挑戦なのだ。どうにかして頂上まで届きたい。頂上まで行ってしまえば下りは少々雨が降ってもいいや...。


ってことで、登ったぜい!コースタイムより早い余裕の登頂。しかし空には雲が。少しだけ雨が落ち始めましたが気にするほどでもなく。それより寒かった。頂上直下では風がきつく北海道の2000mの山は本州の3000m級の10月半ば。天気が悪いこともあったけど体温持ってかれる〜。手袋してなかったので小一時間で手は真っ赤っか。しびれきた〜。

下山途中、北海道の山でしか見れないという準絶滅危惧種に指定されている「エゾナキウサギ」を遠目ですが見れました。動きが速いので残念ながら写真に収めることができず。

そして登山口まであと1時間半くらいというところで本降りに...と思ったらだんだん強くなってどしゃ降りに。ここまで降るんかい!頂上行ったからいいけど、ナキウサギ見れたからいいけど、けどけど、ひどいわ〜、この雨。

下山後、車で小一時間くらい走ったところに「山の交流館とむら」というロッジがあり空室があったのでここをこの日の宿とする。片付けなどして落ち着き、テレビをつけるとニュースで苫小牧がえらい雨に見舞われてる!「雨量に警戒してください。」と言ってるではないか。こんな降る予報やったけ?と父ちゃんと話してると外が「ぴか!」と光ったかと思うと雷が鳴り出した。ひゃ〜、よかった、山で一泊せんで。あの雨ならきっとテントが水で浮く状態になっていたかも。

ということで、たった二座、されど二座の北海道山登りは終了となったのでした。
トムラウシ山を二座目にもってきたことで北海道の山の印象は上がり機会があればまた登りに行きたい、いや行くぞ、と思ったのでした。山もそうですが広い北海道に惚れた。あの空間の広さが好きになってしまった。20数年前に留学していたアメリカのネブラスカ州にいるかのような錯覚を覚えた。山行以外の部分は次回にて...。

 木々の向こうの空が赤く染まってます
悪天候の前兆の朝焼け

 奥が深い山も深い北海道 とにかく登山口までのアプローチが半端でない長さ

 遠くに十勝山系が見えました 午前中は天気よく景色も楽しめました

 トムラウシ公園
次は夏のお花畑を見に来たいなぁ
 同じくトムラウシ公園
すでに草黄葉、紅葉が始まっていました 

トムラウシ山のテント場
水場である南沼はすでに水が涸れておりました
ウラシマツツジ

最初、変わった岩の形やな〜と思ってたらシマリスでした
寒いのか、じ〜っとして一向に動きません
そぉっと写真を構えてパシャリ、パシャリ、パシャリ...
生きてるよね?ほんま動かへん...
でも上ってきた人が近づいたら目にも留まらぬ速さで隠れてしまいました

父ちゃんはこれで日本百名山のうち北海道の山は全て登ったとのこと。トムラウシ山は2度目の挑戦で登れてよかった。これで天気悪くて登られへんかったらどないしようとこちらもちょいと緊張してましたから。

(ほぼ)初めての北海道旅行楽しかったしよかった。終わってみればいい想い出だけ。北海道バンザイ!

2015年9月8日火曜日

北海道山行 幌尻岳(2052m 日高山脈)

2015年8月29日(土)〜30日(日)

初めての北海道山行。ず〜っと昔に札幌に行ったことがあったけど山を始めてやはり登りに行きたいと思っていた北海道の山。

父ちゃんの計画をこの春頃聞きそれなら私も行きたいと同行することに。今回の山は幌尻岳とトムラウシ山。

関西からの移動は、お金はないけど時間はあるということでフェリーでの往復。往路は敦賀から苫小牧。復路は小樽から舞鶴。山へのアプローチ道はダート道が多いということで現地でレンタカーを借りることはせず父ちゃんのSUVを持って行くことに。フェリーでの往復がそれぞれ一昼夜かかるという長旅で、あらためて日本って国は狭いようで移動に時間がかかるのだな、と感じた。


そしてとにかく出だしが色んなことがあった。すったもんだの幌尻山行だった。
まずは台風15号と16号の進路の関係で予定を2日ずらすことを余儀なくされた。北海道は特に台風の影響はなかったようだが、フェリーの航行が心配で計画を変更した。2日ずらして出発したものの津軽海峡を航行し太平洋側に出た途端、おそらく温帯低気圧に変わった元台風16号の影響でだろうか、ものすごい揺れでもう少しで下船というところで2人とも船酔い。気分が落ち着かないまま素泊まりする宿に行き翌早朝から登山開始。

主な登山コースは2つあるが今回取ったルートは19キロの林道歩きを強いられる新冠ルート。先だっての予習で折りたたみ自転車を持参して新冠ポロシリ山荘まで行く人があるということでその方法を取ったが、途中で地元山岳会の人とすれ違い時に説教をくらう。その内容、私の反論などはここでは書かないが、とにかくこの林道は北海道電力社の敷地内で「一般車両通行禁止」だそうでこの「一般車両」には「自転車」の「軽車両」も含むということだ。ということで、以後このルートを取る方は自転車乗り入れ禁止だそうなのでご注意を。

で、山荘に到着するが父ちゃんのスリッパが片方なくなっていることに気付く。どこで落としたのか?スリッパないと不便やなぁ。でも仕方ない。

荷物の整理をして外で宴会開始。簡易トイレの臭いが結構きつい。風向きによってあっちにただよったりこっちにただよったりするのでどこに座っても同じなので我慢する。
山荘横に流れている沢で持ってきたビールを冷やす。半時間ほどでいい飲み具合に♪

宴会と夕食を済ませ、翌日に備えてさぁ寝ようかと山荘の2階に上がると、最後に到着したとある旅行会社の10名ほどのツアー客達がすでに寝てる人がいるのにその横で円陣組んで宴会してるではないか。酒は入り声もでかくなり宴会マックスに。やれやれ。まぁお客さんのせいではないのだけど。添乗員とガイドがしっかりすべきだとは思う。

そして翌朝まだ暗いうちに行動開始。この日のうちに下山してしまおうと父ちゃんと決める。小屋の中で一番に出発する。しかし、船酔いの影響がまだあるのか、それと前夜の宴会で喧噪であまり寝れなかったのか父ちゃん調子悪そう。天気がいいのが救いだ。コースタイム通りで頂上に到着。360度のパノラマ風景が広がるーと言っても初めての北海道山行。しかもマニアックな幌尻岳ということで北アルプスのようにあれが何山であっちが何山で...とか分からない。

そして頂上に登ったのに、こんなにいい天気やのに私の気持ちは少し重い。前日までの色んなことが初めての北海道山行にケチがついたようで気持ちが晴れない。思っていたより北海道の山は面倒だなという気持ちが頭の中をぐるぐる。父ちゃんは、というと他の登山者の人と話し込んで楽しそうだ。本来の調子を取り戻したようだ。父ちゃんが満足そうなのでよしとするが「うぅん、こんな感じかぁ、北海道の山って。」というすっきりしない気持ちは居座り続けた。

20分ほど頂上で過ごし下山開始。小屋に到着後荷物をまとめて脱出開始。今夜もあの団体と同じところで寝るなんてまっぴらごめん。しかもこの夜はもっと騒ぐぞ、みたいなことを言っていた。ひえ〜。逃げろ,逃げろ。

15時頃駐車スペースに戻る。すると父ちゃんのスリッパの片方がゲートのとんがったところにかかっていた。ここから入山した人はここに戻ってくるのは分かっているからここに置いといたら絶対見つけられる、と誰かが拾ってここまで持ってきてくれたのだろう。どなたか分かりませんがありがとうです。

この日の宿は取ってなかったのでとりあえず新冠町の中心まで出て飛び込みで入った温泉宿で最後の1部屋に泊まれた。温泉入ってきれいさっぱりビールもおいしくいただいたのでした。

  林道にあった熊の糞 作業車両も通る林道にも出てくるんやぁ〜、ヒグマ

新冠ポロシリ山荘 管理人さんはいません 
銀マット、毛布などはありましたがテント以外の宿泊装備、食料と調理器具は要持参
1人1泊500円の協力金を備え付けの箱に入れて利用 
左側の小さい箱はトイレ 黄色い箱は使用済み簡易トイレ廃棄箱(多分)

 宴会スタート!虫除けスプレーはもちろん、蚊取り線香も必須持参装備
歩く間もザックに付けて歩いてました ブヨ、蚊、アブなど多し
 水はもちろん要煮沸 沢水でも、です

 8/30(日) さぁ頂上へ。途中で「見晴台」と書かれたプレートがあったので振り返るが... 
地図を見ても地形が複雑で山の名前が分からない!
 途中で水場があります ここで頂上までのルートの3/5くらいでしょうか?

 その水場、です。流れてますが煮沸した方が無難かと。
上方には頂上がありますしキタキツネもおりますゆえ...

 「大岩」と言われる岩が近づいて来ました ここまで来るとあと少しです

 頂上に到着!もう1つのルート振内コースからの登山者もたくさんいて大賑わいでした


 笹藪の中を小屋に向けて下山してます
昨夜小屋に泊まった人+この日に入山してきてそのまま登ってきたという
数名の超人とすれ違いました

 小屋を出て1時間ほどのところで見たキタキツネ
するどい目をしてこちらを伺っていました
前日は全く見なかったのにこの日はこの後、たくさん遭いました
やはり沢水は煮沸した方がいいですね

 温泉宿で打ち上げ〜♪北海道限定札幌ビール
生ビールでしたがあっさりすっきりの味わいでした
苦みもそないになかったですね
他にも北海道限定の缶コーヒーがありました

今回のルートの起点となる町は新冠町なんですがこの町には「サラブレッド銀座」と
いって多くの名馬を生み出している牧場が並ぶ道があります
翌日、洗濯をしにコインランドリーへ行くと人の服を洗う横にこんなランドリーがありました
本州でも行くところに行けばあるのでしょうが、初めて見て珍しさに写真を撮ってしまいました

さて2日間の移動、観光をへて次は大雪山系トムラウシ山へ...