2012年1月25日水曜日

マッターホルンに向けてその2

1月21日(土) 比良山堂満ルンゼ

...ということで、マッターホルンに向けてのトレーニング3回目。滋賀県は比良山系の堂満岳という山に続く堂満ルンゼというルートを登ってきました。メンバーは相方の玉ちゃんと玉ちゃん所属の山岳会の会長のMさん。この日は2人がトップを代わり、Mさんが2番手を登っていただき(あまり面白くないパートなんですが)悪いところなど指摘していただくという練習内容。

折にも太平洋側を低気圧が通過ということで近畿北部は曇くらいで済むだろうという予想に反して天気図には現れない弱い低気圧の影響か昼前から雨が降り出した。この季節にこの山系で雨というのはおかしいし、正直かなんのである。
冬山に入るときはヤッケという防水よりも防風対策のアウターを着る。とはいえ、私は近畿の山でこの標高(1500m前後)であれば真冬でも雨具を着ていくのだが、この日は正解。ヤッケを着ていた玉ちゃんとMさんはやや濡れた状態。雨具を着てる私も防水はばっちしだが、この季節の雨はやはり冷たくて冷えてくる。

しかも、雪は水を多く含んだみぞれのようなべたべたの雪。ピッケルでどかす手も、手袋を通してすぐにびしょびしょになり、そこに風が吹いてきて冷える冷える。このままだと凍傷になるかも〜と少しびびる。(ならなかったけど)

途中で単独の人が登ってきたらしい。私からはこの人、結局見えなかったのですが。ところが!この人が実はいつもお世話になってる、というか私が所属してる山岳会と兄弟のような山岳会のメンバーで時々岩に登りに行くMAさんだった。偶然にも次の日、堂満岳頂上の標識の写メがメールで送られてきて前日の単独者はMAさんだったと知ったわけ。うわ〜、世間せま!っていうか、行くとこみんな一緒?比良しかないのか?

今週はとっても寒い日々が続いています。今週末も引き続き冷え込むようです。皆さん、体の調子を崩さないようにお気をつけください。

気温が高く、沢には水がじゃぼじゃぼと流れていた...

2012年1月19日木曜日

夏の山行マッターホルン登山に向けて

今年の夏、別の山岳会の人と女2人でマッターホルンに行く計画を立てた。そのためのトレーニングを1月8日から開始した。

8日は近郊で1日日帰りでアイゼンを履いての岩登りの練習。昼から雪がちらつく天気だったが、年末年始が終わりみなアイゼントレは一休みなのか、2人だけの貸し切り状態だった。

14日から15日にかけて鳥取県の大山に行ってきた。1日目はトレースもなくちょっと苦労する。ルートの取付まで行こうとするも、ガスにはばまれどこが取付がまったく見えず。この日は登るのは止めることにして、次の日の為に行けるところまでトレースをつけようと2人でワカンを履いてラッセル。が、前がほぼ見えないのと雪質が急に変わったので、取付までのルートの半分ちょっとくらいのところで下山した。
15日。天気予報とはうらはらになんだか水分の多いものが降っている。みぞれではないけど雪でもない。微妙だ。前日よりも気温が高い。とりあえず昨日のルートに向かう。

昨日から同じ道を諸事情ありすでに3往復していた。これで3.5往復目。2人とも黙々と歩く。この日はなんとか壁の全体が見えたので見えた時に狙いを定めて取付に向かって歩き出すが、昨日つけたトレースはものの見事に綺麗に消えていた。
取付についたものの、壁と足元の間に大きな隙間が空いている。あれの上に乗ったら...なんて思うと、うぉっ!こわ!ってことで、2人で相談して下山した。

もう少し思い切りがないと、と反省する。私の方がリーダー格なのに。もっとしっかりしないと。せっかく鳥取まで行ってる訳だし。車だから時間を気にせず、最悪月曜の朝までに帰宅すればいいや、くらいの気持ちでいないと。

駐車場までの帰り道、途中にある神社に寄りおみくじを引いた。中吉だったが、「初めは心配ごとがありますがあとはよくなりましょう。深刻に考えず、慎重にすればあとはすべてがよくなりましょう。」と書いてあった。まさしくこれだ、と思い持ち帰りお財布に入れて時々見直しそうと思う。

そして帰宅後、ルートの確認をインターネットでしたら、私たちが到着した取付は本来登る予定のルートより一本左側のものだということが判明!がびーーーーーん。
何度も行った山だからと行ってなめていたわけではないけれど、ルート確認など怠っていたなぁ、と反省。

今週も練習は続きます...

視界が限られた中、ラッセルをする

11〜12年年末年始山行 北ア奥穂高岳 その2

2日目。
2011年12月31日(土)
この日は、テント場から全ての荷物を担いで白出のコルまで行き、上でテントを張るか冬期小屋に入って元気であればこの日に奥穂高岳頂上(3109m)往復し、1泊して元日に下山するか、ともかく1泊して元日に頂上往復してそのまま下山するか、のどちらにしても上まで荷物を担いで歩くというのが当初の予定だった。

が、元日は天気が悪くなる、平地で午後から下り坂と言うことは上は午前中から天気が悪くなると見た方がいい。そいでもってボスの膝の調子が悪いようだ。前日もいつになく辛そうだったので、重い荷物を背負って上に行くより、天気がいい31日、最悪日没後も少し行動するということを覚悟して最低限の荷物だけでピストンするという案を出し、他のお二人にも同意していただいた。

4時半 起床 他のテントではすでに起きて用意をしている人もいたようだった。
6時半 テント出発
トレースはしっかり着いている。森林限界を抜けて白い世界に飛び出す頃、白々と夜が明けてきたようで辺りが明るくなってきた。残念ながら今回登っている尾根は稜線の西側。すなわち、ものすごくすばらしいだろう日の出は見えなかった。残念。

実はこのルート、山を初めて2年目の年末年始に歩いた道だ。その時は、奥穂を抜けて、ジャンダルムを抜け、西穂まで縦走するという今思うととんでもなく辛いというか内容の濃い山行だったのだが、涸沢岳西尾根を突き詰めていくととんでもない雪壁があり、少しでもバランスを崩すと気が遠くなるほど広がる足元の沢に向かって落ちていき、おそらく春先、いや最悪夏頃まで見つけてもらえないだろうと半泣きになった場所があるルートだ。あの時の恐怖感が行く前から思い出されて嫌やなぁ、と思っていたけれど今回のルートとしては私には少し物足りないルート選定である。なので、行くなら先頭切って行ってやる!とも思っていたので先頭をずんずん歩くが、あの壁が目の前にはだかったらどうしようと思いつつどきどきしていた。
が、しかし。何もない。考えてみるとあまりに簡単に行ってしまった。どこにあの恐怖の雪壁があったのか、皆目見当が付かなかったが、とにかく、がんばれた。

10:00頃 白出のコル到着。最初、外で風の当たらない場所で休憩をしていたが、トイレに行きたいというと冬期小屋に入ろうということになりトイレを拝借する。この小屋、窓があって明かりが差し込み、しかもじめっとした感じが全くなく、そしてそしてほんのり暖かい。とても明るい小屋だ。このままここに居ときたい...

するとボスがやはり膝が痛むらしく、頂上往復には向かわずこの小屋で私達他3人を待ちたいと言い出した。かなり辛い様子だったので了解というと、久しぶりに雪山に来た先輩が「私もおろっかなぁ。」と言い出した。おっとちょっと待て!それはないだろ、先輩よ!と思ったので、やんわりと「なるべく多い人数で行きたいなぁ。」と言うと「うぅん、そっか。じゃぁ行こう。」とボスを除いた3人で行くことになった。

頂上までトレースは一応付いているが、自分が考えたルートと少し違う。うぅん、どうしようかな。自分でラインをわざわざ引くか?色々考えたけれど結局トレースをなぞることに。

11時35分 頂上
めちゃくちゃいい天気。風は吹いていて鼻がもげそうなくらいに冷たいが、このくらいなら全然マシ。頂上で360度くるっと回って写真を撮り景色を楽しむ。15分ほどいて冬期小屋へ戻る為に下り始める。途中で東北チームとすれ違う。

12時40分頃 白出のコル。ボスと再度合流。休憩を取り、食べれるものをできるだけたくさん食べる。10分ほどで出発。帰りは天気が良く、本当に最高である。私が先頭を切っていくが、皆が付いてこないで時々止まって振り返る。

15時40分頃 テン場に到着 テントに入ってすぐに飲み会開始。この日のご飯は私が食担。4分でゆで上がるパスタをトマトソースと混ぜ、パセリと粉チーズをかければ山食にしてはおしゃれなスープパスタ。しかし、みな、おつまみを食べ過ぎてパスタを食べ切れず四苦八苦。やはりご飯は先に食べ、お腹に余裕があったらお酒とアテをいただく、とした方がよさそうだ。

18時頃からラジオで紅白歌合戦が鳴り出すも誰も聞いていない。

19時半頃就寝 なんだか妙に暖かい感じであまりよく眠れなかった。

朝日が昇ってきた。稜線の陰が背後の山々に映る







中岳に朝日が当たる。あぁ、見たかった。


























雪は締まりトレースもあり、できすぎ、な状態
















笠ヶ岳














お約束の富士山!元日じゃなくて大晦日の、ですが。










2012年1月16日月曜日

11〜12年年末年始山行 北ア奥穂高岳

穂高の記録です。
11年12月29日(木) 午後21時頃大阪を出発する。翌2時半頃新穂高温泉着。雪は少ない。
30日(金) 前夜泊の場所から駐車場に移動。めちゃくちゃ車が多い!とりあえず、うまい具合に停めれる場所があったのでよかった。
7時20分 新穗発
9時50分 白出沢出合
14時頃 必死のパッチで8人はいたであろう、東北組の人達より一足早く2400mのテン場に到着。しかしすでに7,8張テントがありベストな場所では張れなかった。

樹林帯の中なので全景はみれなかったけど、夕日は綺麗だった。
















夜ご飯は恒例のうなぎの蒲焼き。年末年始山行の初日の夜は、ボスがウナギの蒲焼きを持って来てくれるのだ。今年は真空パックのものを見つけたようで湯せんの心配がなく、ほくほくのウナギをいただいた。以前は、どうやって温めるかが核心で、ビニール袋に入れてお湯につけたらビニールがとけてウナギがお湯の中にどぼんとはまったりと苦労した。ご飯はもとちろんアルファ米だが、うなぎにかかればあの微妙な味なんて何のその!ウナギがなくてもタレさえあればあのご飯もおいしく食べれるかもしれない、と思った。



19時頃就寝。山の就寝は早いのだ...



2012年1月12日木曜日

あっという間に1月も半ば...

あっという間に1月も半ば。はっや〜!
「1月行く、2月逃げる、3月去る」とそれぞれの月の頭の文字を取って言うそうですが、まさにその通りの予感です。

年末年始山行は北アルプスの穂高岳。トレースばっちり、天気も良くて、やや物足りない感があったのですが頂上往復は先頭切って歩きました。頂上付近はさすがに冬の3000m超、風がきつくて鼻の頭がややしもやけの様な状態になってしまいましたがそれもすでに完治。

やっぱり白い世界はいいもんです。