2023年9月1日金曜日

南アルプス 赤石岳、荒川三山、千枚岳 2日目

南アルプス縦走2日目。この日は6時間ほどの行程なのでゆっくり準備。とはいっても、予定より1時間早い5時過ぎに荒川小屋を出発。

私たちが最後の出発。他の人たちはこの日のうちに椹島まで下りる計画なのか、3時ごろに出発している人たちもいた。

小屋の前から真正面に富士山が見える。まだ早朝だというのに富士山の周りには不穏な雲が湧いていた。

小屋の前から山肌を横切る道を進んで振り返ると、荒川小屋と小赤石岳の頂上がモルゲンロートに染まってた。

山肌を横切った後に道標があり、ここからジグザグの急な登りが始まる

登って行くと、どこでもドア(やったらええのにな)があったりする。

稜線に出た。分岐に荷物をデポして荒川前岳を目指す。3分ほどで到着

中央アルプス、その背後に御嶽山、右に(北側に)目をやると、乗鞍、穂高の山並みが見える。穂高の背後に笠ヶ岳も見えた。反対に南の方では恵那山も雲から頂上を見せていた。

分岐に戻ってちょっと休憩。その後、荒川中岳、中岳避難小屋を通過し、東岳(悪沢岳)へ向かう。大きく目の前に見える東岳。手前にぽっかり空間が。どのくらい下りて登り返すのかちょっと心配。

東岳手前で千枚小屋を早朝に出発してきたであろう人たちとすれ違う。午前7時半ごろ。

思ったより苦しい登り返しでなかった。東岳に到着!到着した時は青空だったが、休憩中に雲が広がってきて、15分後くらいには展望がなくなった。

この後、丸山を過ぎて細い稜線に入る。千枚岳までの道はこれまでと違って、岩々した崖の上の道になる。

ふと見ると千枚小屋からの登山道に団体さんが登ってきているのが見えた。すごい数!これからの細い道、すれ違いできるかな?(なんとかできた)

途中にはこんな梯子もあり。ここでかちあったら嫌やなぁ、と思っていたけど、心配無用だった。千枚岳まで小さいピークがいくつかあるが、ここ以外は巻いて進むよう道がついていた。

千枚岳到着。この時はすでにガスの中で展望なし。このちょっと前まで塩見岳、北岳、仙丈ヶ岳などが見えていたのに。去年歩いた、大籠岳から笹山までの稜線もちょっと見えていた。

頂上でちょっと休憩してから、千枚小屋へ向かう。少し高度を下げると日差しが届く。ホシガラスがたくさん飛んでいる。餌を食べるのに夢中で、登山道のすぐ脇の木に止まって一心不乱にハイマツの実を食べていた。

エンジンの音が聞こえて、森の中に赤い屋根が見えたけど、見えてからが小屋が遠い...。

11時前に千枚小屋に到着。

こちらも新しい建物。お昼時でお腹が空いたのでカップ麺を購入して小屋前で食べる。北アルプスの山小屋のように喫茶営業はしていない。
驚いたのが冷蔵庫があったこと。ビールもソフトドリンクも冷え冷え。

そしてさらに驚いたのが、テン場が果てしなく遠いこと。2、3分って書いてあるけど、実測、行き(小屋→テン場)4分半、戻り(テン場→小屋)5分かかった。ふらふらのヘロヘロだったら、気分的にもっとかかる気がする。とにかく「すぐ」ではない。一瞬、こっちでいいのか、戻って小屋の人に聞こうかと思ったくらい。

そして夕方以降、私のテンションを思いっきり下げる出来事が起こるのであった。