2012年9月1日土曜日

マッターホルン登山その2

2012年8月12日(日) 晴れ
2日目。

朝早くに目が覚めた。また寝ようと思っても寝付かれないので起きて腹筋を始めた。窓から外を見るとちょうど日が上がったところで、目の前のお家がとってもかわいくて写真を撮る。あぁ、外国に来たんだわ、と改めてわくわくする。

ホテルで朝食を食べると、食べ放題の朝食といえども1人18CHF。うぅん、高いな。ということで、チェックアウトしてKlotenという最寄り駅に向かう。日曜の8時前だからか人通りは少なく、街はまだ静か。駅に併設されている(改札がないのでいつの間にかプラットフォーム、その横にキオスクのようなお店が併設されているという感じ)お店に入り飲み物、パン、スナックを買う。パンが私の好きな硬いパンでもぉ、これだけで大興奮。

8時半前の電車に乗りツェルマットへ向かう。KlotenからZurich HB(チューリッヒ中央駅)、Visp、Zermattという乗換順。Vispからは登山電車になる。出発時間をゆうに15分は過ぎて出発。あぁ、ここは日本とちゃうかった。ゆっくり行っていいのだ。久しぶりの景色に懐かしいような、改めて景色を楽しむ余裕があって新鮮さもある。

12時過ぎにツェルマットに到着。観光地だけあって人が多い。アパートは14時にチェックインだがこのまま行くと少々早く着いてしまう。どうしようか迷ったがとにかく荷物が大きいのと重いのでとりあえずアパートに向かった。半時間ほど早く着いたが、アパートは綺麗に掃除されて用意されていた。ご飯を食べるテーブルと居間のソファの前のテーブルの上に薔薇の花が一輪挿しにさされて飾られていて、テーブルの上にはワインも1本置いてあった。Heart warmingなはからいに嬉しくなる。

荷物を置き、山岳センターに天気予報チェックに向かう。ついでに食材の買い出しも。
メインストリートでは人が集まっていて何かを待っている様子。そういえば、Vispからの電車にも楽器が積まれてて鼓笛隊のような制服を着た人達が乗っていたな。何が始まるのか、と思いつつ駅の方に向かって歩くと、農業、酪農、騎士、貴族、などの中世の服を着た人達がパレードで進んできた。アメリカでいう感謝祭のようなものかな?カウベルをからんからんと鳴らしたり、アルプホルンを吹いて担いでいる人とか。予期していなかったのでちょっと得した気分。

山岳センターに着き、向こう1週間の天気を聞く。ついでにホルンリ小屋の番号を聞く。向こう1週間の天気は木曜がなんだか悪いようで後は全ていい、とのこと。木曜はアタック予定日。うぅん、でも4日向こうだからなぁ、変わる可能性はある。小屋には自分で電話をして予約しろ、とのこと。自分の携帯持ってるけどなるべくなら使いたくないので公衆電話を探すことにする。

その前に駅前のCOOPに行って食料買い出し。当初は、2人分の食事を変わり交代で作り、食材も割り勘にしようということだったのでこの日はそのつもりで買うが、結局自分が消費するものなどと割り勘がややこしくなり、後日、それぞれ好きなもの、必要なものを買う、ということにした。この方が食べる量、好みが違うとなおさらいい。私と相方の場合は、そんなに食べ物の趣味が違わなかったのでよかったが。(酒好き、ハム好き、においのきついチーズ好き、パン好き、野菜好き、という。どこ行っても暇さえあれば飲んでいた。)

電話を探すも、どれもプリペイドカード式のものばかりで、ヘルンリ小屋にかけるだけの用でカードを買うのももったいないので、この日は諦めた。

次の日の月曜は、ハイキングの予定だったがアタック予定日の天気が悪いと言うことで、相方がいきなり高度順応でブライトホルンに行こう、と言い出した。彼女の方が私よりも高度に強いのでそう言い出したのだろうが、私としてはできればハイキングをしてから高度順応、そしてアタック、という出発前に決めた計画を変えたくなかったのだが、天気も気になる。しかし、それよりもやはり体力面で弱点がある自分がリーダーという、どこかしらずっと気になっていたマイナス面がここで問題となって表面化。計画通りに行きたい、と言いたいと思いつつ、彼女の自信満々な顔、強気の言い方に押された形で、次の日、ブライトホルン(4164m)に登ることになった。

夜中にふと目が覚め、自分の押しの弱さや私が高度に弱いのを分かっているのに計画を変更しようとする彼女の言動に妙にむかむかしてきて、そこから朝までよく眠れなかった。

チューリッヒ空港近くのホテル前のお家
色使いがとてもかわいい






















同じくチューリッヒのホテルの窓から見た東の空
新しい朝が来た〜、って感じ

ツェルマットのお祭り
重たいので最初に吹いてから持ち上げて行進


ツェルマットのアパート
スタジオタイプ、いわゆるワンルームです








何とかの車窓から、ではないですが
Vispに向かう電車の中から
ベルナー・オーバーラント山群かな?

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