2018年7月6日金曜日

北ア 樅沢岳(2755m)

山行日 2018年6月24〜25日  天気 晴時々曇
参加者 ハズ、父ちゃん、私

梅雨の真っ只中、当初は2週目に行く予定だった樅沢岳。雨で流れたので、4週目のこの2日に行くことに。梅雨の中休みといっていいほどとってもいい天気だった。暑いくらい。すでに夏山の様相でした。
とはいえ、いつ予報が外れて雨が降るか分からないので雨対策もしっかりしていざ出発。新穂の駐車場は、この時期の日曜〜月曜ということで、停まっていた車は20台ほど。

新穂の登山センターが新しくなっていて、おトイレとかも綺麗でびっくり。数年来ないと変わるなぁ。以前のおトイレもきれいだったけど、その場所は無くなって更地になっていた。

6時30分 新穂高温泉登山センター出発。橋を渡りながら空を見上げる。いい天気だ。
ここから長い林道歩き。途中、お助け風(風穴)のところで朝ごはんを食べる。
笠新道登山口から向こうは初めて歩く道。わさび平の小屋は改装工事中だった。途中で熊のウンチを道の真ん中で見る。さらに歩いて小池新道と奥丸山への分岐点に到着。









登山口からすぐ、林道に雪渓が残り、真ん中の沢のところが大きく切れており、迂回路を行く。一旦河原に下り、この雪渓の上を歩き林道に戻る。
雪渓の下、スノーブリッジの下にわさびが自生していた。

しばらく林道歩きが続き、自然と山道に入って行く。












行く手右前に槍ヶ岳が見えてきた。勝手に名付けて穂高三兄弟。向かって左から槍ヶ岳、大喰岳、中岳









秩父沢の橋。7月半ばまでかからないという情報だったがかかっていたので助かった。渡ると1人、地元の人という方が休んでいた。言葉を交わして先に進む。ここらですでに暑いが沢を渡る時は、上流の残雪の上を吹き下りる風が冷たく気持ちよかった












振り返ると奥穂高から西穂高の稜線も見える登山道。そしてこの天気。いやぁ、贅沢です。










ところどころ、残雪の上を横切る。今年はもう少し少ないかなぁと思っていたが、意外と多かった。けど、例年に比べると残雪は少ないようだ。
山の緑と青空、残雪のコントラストが目に眩しい






イタドリが原で休憩。振り返ると乗鞍岳(右)と焼岳(左)が綺麗に見えた。焼岳からはぷんぷんと小さい噴煙が上がっていた。ここで噴火したら...なんて話をしながら景色を楽しむ。
秩父沢で出会った人の仲間2人さんに追いつく。秩父沢の方は、体調よくなく、秩父沢で仲間を待つことにしたということだった。








イタドリが原を過ぎた頃から雲が出てきた。少し黒い雲なので気になる。残雪の上を歩き、道を探しながら、そして満開のお花畑を通りながら(お花の写真はまた後日アップ予定)、鏡平に到着。鏡池にはまだ雪が。
穂高の稜線には雲が。とはいえ3人写真を撮るのに熱中する。


















そして、鏡池の真ん中に子作りに励むカエルが...(笑)。しかしやはり、氷のような雪のような上で冷たいのか、動かない。大丈夫か?心臓発作になっていないか?

鏡平の小屋は営業準備中。トイレ使えず。ひょうたん池の橋はまだかかっておらず。小屋の人に聞くと、ひょうたん池の周りに残る昔の登山道を、半分藪漕ぎするか、橋の柱を伝って少し濡れるが渡るか、のどちらかと言われた。藪漕ぎは嫌なんで橋桁のない橋を渡ることに。固まった雪を踏んでうまく渡れることができた。

休憩後、稜線目指して歩き始めるが、ちょっと夏道が分からずウロウロする。どこからともなく単独の女性が現れる。最初の言葉が聞き取れなかったが、どうも双六岳に行きたいらしい。けど、道が分からず藪漕ぎをしてここにいる、みたいなことを言っていた。この後、諦めて(?)鏡池に下りて下山しますとのことだった。こちらは双六へ向かうと話をする。ここで妙な雰囲気を感じ取った私だが、それには気づかないふりをし、それでは、と挨拶をして別れる。

小屋の裏から夏道を見つけ登る。途中で残雪帯に入る。ここから夏道に入り損ね残雪帯を行く。キックステップで登れば大丈夫。とはいえ、つるんと滑るとア〜〜レ〜〜、と谷底まで滑り落ちる。








夏道(トラバースしてる道)が見えている(写真中程から右方向)。雪切りをしていない残雪部分があるので、アイゼンを付けていてもイヤらしい。鏡平山荘の人によると、春道があり、看板があるのでそれに従ってください、とのことだった。




これが春道案内板。ここから急登のちょっと藪漕ぎ道を進み、弓折岳頂上付近に出る。踏み跡はしっかりしており分かりやすかった。お花が咲いていたので、踏まないよう気をつけながら登りました。
半時間強登り続けるとハイマツ帯に出て水平移動を経て、稜線の夏道に出る。
残雪期限定の道なので7月に入るとおそらくこの看板は撤去されてるだろう。










稜線に出てところどころ残る雪の上を歩く。再び雲が取れ出して青空が見えるようになった。
稜線の道がハズの向こう側に続いているのが見える。一番奥には鷲羽岳の頂上が見えた。











行く先には、明日登る、そして今回のメインイベントである樅沢岳(写真中、一番高いピーク)が見えた。わっくわっく♪








稜線を約2時間ほど歩くと、見えてきました、双六小屋。青空に赤い屋根が映えますね〜。今日はハズと私はテント、父ちゃんは小屋泊まり。この時期の日曜の夜ということで、小屋泊まりは父ちゃん一人だったよう。

テントを張り、双六岳をまず目指す。父ちゃんは小屋で待機。二人で登るが、息が上がる〜。











ぜいぜい言いながら登り、息を整えながら振り返ると、眼下に双六小屋、目線に樅沢岳頂上、遠く(写真左端)に大天井岳が見えた。








急登を登り終え平行道に。
振り返ると(振り返ってばっかりやけど)、槍ヶ岳が見えた。おぉ。こっち側から見る槍はまた違うなぁ。ものすごく雄々しい。イタリア側から見るモンブランを思い出した。












稜線ルート、中道、巻道の分岐点に到着。ここから中道を進む。途中で、雪が出てくるのでそのまま進み、看板に従って頂上を目指す、のが残雪期のルート。




で、その看板(ここから20分ほど進んだところ)まで行き、ふと気づく。夏道の稜線ルート往復で小屋まで1時間と見積もっていたのに、すでに1時間が経っている。あぁ、そうか。春道やからさらに時間がかかるのか。ということで、父ちゃんとの宴もあるので、双六岳の頂上は今回は行かずに戻ることにした。

途中で、鏡平小屋ですれ違った女性が登ってくるのが見えた。
弓折岳に登る途中で振り返ると、彼女が登ってくるのが見えていた。あぁ、来たのか、と思っていたが、知らん顔してすれ違う。ハズは「?」って感じ。私はやっぱりな、という感じ。
これは私の推測だが、鏡平小屋ですれ違った時、私たちが双六小屋へ行く、と言った時、彼女はついて行きたいというような雰囲気を出した。私はそれを感じながらあえて気づかないふりをした。
私は初対面(この場合、初対面にもほど遠い)、たまたま登山道ですれ違ったくらいの人と一緒に登る、もしくはその人を連れていけるほどリーダー能力、責任感はない。どこの誰だか分からない人と一緒に行くほどフレンドリーな性格ではないし、オープンマインドな人柄でもない。
彼女は行きたかったのだろう。せめてついてきたかったのだろうと思う。が、私はそれに気がつかないふりをした。で、彼女は気を悪くしたのだろう。だから先ほどとは打って変わった知らん顔のすれ違いをしたのではないかと思う。

そんな話をしながら、3人で宴会をし、いい気分になったところでお開きに。父ちゃんは小屋に戻り、
私たちはテントで夕食を食べてお腹いっぱいに。風が出てきたのをちょっと気にしながら就寝。

行動時間
6時30分 新穂高温泉登山センター→ 7時50分 笠新道登山口→ 8時過ぎ わさび平小屋→
8時30分 小池新道登山口→ 9時30分 秩父沢→ 10時頃 イタドリが原→ 11時40分 鏡平→
13時前 弓折岳下の春道入口→ 13時40分 稜線(弓折岳頂上付近)→ 14時10分 くろゆりのコル→ 15時 双六山頂





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