2020年3月3日火曜日

八ヶ岳 プチ縦走2日目

2020年2月24日(月)

一晩中、窓を叩いていた風も日が登る頃には収まり...
談話室の霜のついた窓からは...朝日が登る直前の炎のような色に染まる空が見えました。

朝ごはんも種類豊富なバフェ形式で、ちょっと多めにいただき大満足。出発する準備で玄関が混雑していたので少し時間を遅らせて7時半に出発。玄関よりも混んでいたのはお手洗いでした。

小屋を出てすぐのところから振り返ると富士山が。そしてなぜか山崎パンのコンテナが。ミスマッチが面白い。

すぐに地蔵尾根との分岐に到着。朝いちで登ってきている人たちが数人見えました。
これから進む稜線にも数人人がいるのが見えました。
すでにトレースは付いており、夏道の鎖も見えているのでいるので迷うことはないです。ただ、滑ったり、アイゼンを引っ掛けてこけないようにだけ注意、注意。
風は写真左側(西側)からはそこそこあり、東側に入るとぱたりとなくなり暑いくらい。

稜線の東側を進んだり、

西側に入れば風が吹きつけ寒かったり、

また東側に出て、風が止み暑さを感じたり、と忙しく体感温度が変わる中、進みます。

そして三叉峰=杣添尾根との分岐に到着。長い尾根だなぁ、と思って見ていましたが、よくよく見ると二人、この長い尾根を登ってきているツワモノがいました。(写真真ん中あたりに人がいるんです)
ものすごい大汗かいてるだろーなー、と思いつつ、両手を振ってみると先頭の人が気がついて立ち止まって両手を振り返してくれました。うれしくなって、がんばれ〜!!の意味を込めて左腕を何度も振り上げるとまた両手を振って応えてくれました。ハズが、コミュニケーション取れたな、と。こういう山でのコミュニケーション、嬉しいものです。

横岳頂上(2825m)から。ここで歩いていなかった稜線がつながりました。ここからは一昨年だかに歩いたルートです。なだらかな硫黄岳(2760m)の頂上、その後ろにきれいな形の蓼科山(2531m)が見えます。硫黄岳まで意外と長い尾根でなだらかな登りですが息が上がりました。
硫黄岳から左に伸びている尾根を歩いて赤岳鉱泉へ下ります。

硫黄岳の頂上、赤岩の頭を過ぎ鉱泉小屋への下り、樹林帯に入るところです。晴れて快適な雪山散歩です。奥に、昨日暴風ですごかった赤岳(2899m)、中岳、阿弥陀岳(2805m)が見え、写真左側の尾根が先ほどまで歩いていた尾根です。あっという間に時間が過ぎます。

途中、暑くて喉が渇き1回休憩を入れてしまった。が、とにもかくにも赤岳鉱泉に到着。暖かいので細いつららも大打撃。溶けてさらに小さくなっていきます。

小屋横の人口氷壁アイスキャンディーはこの日も盛況。おやつを食べて不要な装備を解き、あと1時間半ほど惰性歩きで美濃戸口を目指します。

歩いていると暑くて途中でアウターを脱ぎ、帽子を脱ぎ、手袋を外し、とどんどん薄着になっていきます。いい天気なのは嬉しいですが、やっぱり暖かすぎるのは気になります。来年の冬は普通の寒さであってほしい、と早くも来シーズンのことを考えながら駐車場まで歩いてました。

あぁ、楽しかった。前日の暴風でルート変更も考えたけど、ハズの、去年の乗鞍の方が風、きつかったやんな?という一言でそうやわ、大したことないわ、と思えた。ありがたい一言を言ってくれて計画を完遂できた。