2020年3月2日月曜日

八ヶ岳 プチ縦走

山行日 2020年2月23日(日)−24日(月)
山域・コース 
八ヶ岳 
1日目 美濃戸口−美濃戸ー行者小屋ー文三郎道ー赤岳ー展望荘(泊)
2日目 展望荘ー二十三夜峰ー日ノ岳ー横岳ー硫黄岳ー赤岳鉱泉ー美濃戸ー美濃戸口

三連休の土曜日は悪天候。どっちにしても土曜日、ハズは仕事なので出動できない。日曜から天気は回復傾向。予想天気図を見ていると、高気圧の張り出しときつめの西高東低の気圧配置ということで日曜は風が強いことが予想された。

世間は三連休なので駐車場は混んでるかも、という予想に反して空いていた。美濃戸口から美濃戸への道は、核心の最初の坂道はカチコチ。美濃戸へ進む車は坂をくだるというよりは滑っていた。

風がきつい。美濃戸から久しぶりに南沢を進む。
南沢小滝あたりになると予想以上の積雪(↑)。雪の下はかちかちに凍った登山道。雪の滑り台状態。文三郎道の状態が気になる。小滝には3パーティほどいて登っていたが、やはり暖冬のせいか氷具合は小さかった。

行者小屋に到着。晴れていれば見えるはずの山々も厚い雲の中。人出はかなりあった。テントもたくさん見られた。小屋でコーヒー(1杯400円)を頼んで休憩。計画通り文三郎を登るか地蔵尾根を登るか相談する。
おっと、この山行の目的は、私がまだ歩いていない二十三夜峰と横岳の間を歩いて、赤岳から硫黄岳までをつなぎたい、というものだった。なので、地蔵を登るとなると赤岳をスキップすることになり、目的達成とならない。

時々、空が明るくなる時が出てきた。外に出ると、雲が晴れて文三郎道が見えるようになってきた。ハズの決断で文三郎を進む。

とはいえ、風はまだまだきつい。森林限界を過ぎたあたりで8人ほどの団体が下りてきた(↑)。ハズが誰かと話をしているなぁ、と思ったら以前所属していた山岳会の会長だった。府岳連の雪山訓練の指導で入山してるようだった。「気がついたらこんな山の中にいた」といつものユーモアのある答え。

会長と別れて進む。中岳との分岐の標識が見えるがここが一番風がきつかった。風のリズムに合わせて耐風姿勢をとらないとほんとに吹き飛ばされてしまう暴風だった。耐風姿勢をとるハズ(↑)

強いのは西風なので、稜線の東側に入れば少しはマシかと期待していたがそんなに甘くはなかった。この日は稜線のどこにいても風が強かった。ここ(↑)で反対方向から来た2人とすれ違う。先に行く単独者はとてもしんどそうだったがどうすることもできない。かまっているとこちらも体力を奪われてしまう。無理と思ったら引き返すなど自分で決断することが必要。

意外と岩岩した登山道を進み赤岳(2899m)の頂上へ到着。青空が見えた。この後、暴風の中、必死の記念撮影をし展望荘へ向かう。

眼下に展望荘が見える。早く到着したい。暖かい場所に行きたいと早まる気持ち。

が、足元はカチカチに凍っている。ここで滑るととんでもないことになる。足元に集中して慎重に下りる。

ガイドパーティ1組と3人パーティとすれ違ったが、3人パーティは寒さと風に少ししんどそうだった。

1時20分頃、小屋に到着した。暖かい。チェックインをしてベッドに向かう。大部屋で予約を入れていたが、予約がいっぱいだったのか、1組の布団に2人が寝るような状態だった。こりゃぁ、隣で大いびきかかれたらたまらんなぁ、とハズに相談して個室に替えてもらった(プラス料金必要)。トイレには遠いが快適だった。

夕食は、ビュッフェスタイル。地上のように好きなだけ食べていい、というわけではないが(少しのお代わりならオーケー)おかずの種類が豊富で皆感嘆の声を上げていた。いやぁ、厳冬期の稜線の小屋であそこまでのおかずの種類を用意してもらえるなんて本当にありがたい。お茶とコーヒー、お汁粉(汁粉は夕食まで)はおかわり自由で飲めるし。

夕方までに弱くなった風が日没後、再び強くなる。しかも断続的に吹くようになった。翌日の天気は回復のはずだが、風が気になる...と思いながら就寝...zzz