2022年8月29日月曜日

久しぶりの穂高 奥穂ー吊り尾根ー前穂ー岳沢

さて2日目(8月22日)
朝5時に涸沢を出発。カールや涸沢小屋のテラスにはモルゲンロートを見ようと皆、吊り尾根方向を見上げていました。
ガスがかかっていて、こんな感じがこの日の日の出。雲から一瞬見え前穂北尾根。写真真ん中が頂上。涸沢小屋の裏手から岩々道を登ります。涸沢から見えていたトラバースの道(↓)
空荷で往復ということもあるんでしょうが、若者は足が速いですなぁ。

ザイテン取付のところで一休み。な〜んか荷物が重い。そしてしんどい。体調が思わしくない。それでもなんとか登っていく。途中でこんな案内も。私は23分かかりました。

奥穂の小屋は閉まっているけど、布団干しをしていた。小屋を閉めても外売店くらい営業しても大丈夫なんじゃないの?って個人的には思うのですが。発生して3年も経つのにいまだに「新型」とかっているのもおかしいし。感染したらバタバタ人が倒れるような病気なら全面閉鎖(閉店)も理解できるが。
ほんまこの国の政策どないなっとるねん?

奥穂に向かう。途中のピッケルを刺した道標もまだまだ健在でした。いつかは朽ち果てるんだろうけど。槍やジャンダルムも綺麗に見えました。


昔、テン泊用具担いでこっちの方向へよぉ歩いたな、と改めて思う。なんかしんどそう...。

ガスったり晴れたりの暑すぎないいい天気。途中で雷鳥の親子に遭遇。親鳥と同じくらいに成長した四羽の子供と一緒でした。子がはぐれないよう「クークー」というような鳴き声を絶えず発していた母鳥。手前が母鳥、奥に一羽の子。

段差が大きいところはどうしても時間がかかってしまう。膝をぐっと折り込むことができないので辛い。同時に膝の状態に余計な気を取られるのでしんどくなってくる。

今回の山行で、久しぶりにオコジョを見たいなぁ、と思っていた。20年近く前に連れきてもらった初めての穂高で歩いたのはこのルート。その時初めてオコジョを見た。
で、とある場所で休憩していると...
目の前にオコジョ出現!見たいと思っていたけどほんとに見れるとは!
予測不可能な動きが可愛らしいこと!警戒しながらも50cmほど近くまで寄ってきては、すぐ横を走り抜け背後に回り、後ろからこちらの様子を見る、ってきゃー、かわいい。元気になるわ〜。

しかし「最低コル」から「紀美子平」までまたまた元気がなくなる。紀美子平でも前穂往復がなんだかとても辛いもののように思えて待ってる、と言ったら、それなら行かない、とダンさん。それは悪いなぁと思って登り始めたが、空荷でもほんとに足が動かない。
登り30分のところを40分ほどかけて登る。下り20分を40分近くかかってしまった。

核心はさらに続く。重太郎新道の下り。出発前からきっとしんどくなるだろうなぁ、と思っていた通りコースタイム2時間のところを2時間半かけた。とにかく膝を今以上痛めるのが嫌なのでハイステップをしたくない(できない)。足場を探し、しかも滑落しないようバランスを取るのにも時間がかかる。時々見える岳沢小屋の屋根も近くなるどころか遠くなっているような気になる始末。(たいていこういう場合は体力気力ともに限界を超えている)

「岳沢パノラマ」と「雷鳥広場」の中間地点あたり

到着しテントを張ったとたん寝込んでしまった。テントマットを膨らませてくれたダンさんには本当に感謝。ヒヤロンを首の後ろに当てて半時間ほど気を失ったように寝てしまった。

起きた後はかなり元気になったが夕食、ビール共に喉を通らず(いつものことだが)。
夜は7時半ごろ就寝。明日は上高地へ下りるだけだ。この日は夕立には遭わず。テントは10張ほどだった。