2023年10月29日日曜日

下ノ廊下(日電歩道)と水平歩道 その5

前日(10/23)の夕食は、これまたアルファ米とフリーズドライの親子丼(これがなかなかおいしい)と味噌汁。おつまみでお腹を満たしたのでなんとかこんな粗食で乗り越えられる。

10月24日(火) 天気 晴れ
この日は朝から快晴。夜中は満天の星空。意外と冷え込みなくしっかり眠ることができた。
6時前に阿曽原小屋を出発。ちなみにここから欅平までを水平歩道と呼ぶ。

朝ご飯は賞味期限が長い「コモパン」2つとカップスープ。久しぶりの洋食(?)。

テント場を出発してすぐ、阿曽原谷を渡ったところで振り返る。温泉の湯気もうもうと出ている。またいつか来る時があるかなぁ?今度は小屋に泊まってみたいなぁ。前日、名物のカレーのいい匂いが小屋周辺に漂ってた。

時々崖っぷちなところもある道を欅平に向かって歩く。

1時間ほど歩くと奥鐘山の西壁が大きく見えてくる。ど〜ん!


7時半頃、折尾谷を渡ったツアー登山客

折尾谷は砂防堤になっていて、短いトンネルを抜ける。ヘッドランプは不要。

トンネルを抜けたところ。谷が入り組んでいるので登山者が対岸にいるように思えるが、黒部川の左岸。狭いのでお互い注意しながらすれ違っている。ぼちぼち登ってくる人とすれ違うようになった。

志合谷が見えてきた。谷を渡っていくのかと思いきや、ヘッドランプのいる長いトンネルの中に入っていく。

壁から天井には水滴がついていて、ポタポタ。写真を撮ると光ってまるでカビが生えてるみたい。

さらに進んでいくと、鉄板で固められた場所にくる。ここが一番水が多いところで、足の甲が浸るくらいの深さ。置かれている石を使いながら、濡れるのを最小限にして進んでいく。
よぉ考えたら、ここが一番外からの圧がかかってる場所?やとしたら、一番危険な部分でもあるということ?

トンネルの最後にはこんなとこ。天井低いので頭上&ザックに差しているものがあれば注意。

志合谷を抜けて、小さいトンネルをもう1つと蜆谷(シジミおらへんけど)のトンネルを過ぎるとばーんと目の前に現れる白馬三山。

右側(歩いてきた方向)に目をやると五竜岳(↓)。写真左の切れてる壁は奥鐘山西壁

高い山を目の前に見てるのに、電線(送電線か)が目の前を走ってるというなんとも不思議な。手を伸ばすと届きそう。耳を澄ますと「ジジ、ジジ」と音が聞こえる。電気が流れている証拠。

あらよっと、おっとと

ここらへんから欅平駅のアナウンスや発車合図の音が聞こえるようになる。また、登ってきた人とすれ違う(っていうかどっかで「ガッテンビバーク」してた人たちとここまででもかなりすれ違ってきたけど)。ただ皆さん、足元しか見てなくてさぁ。こっちが先に気がついてすれ違えるところまで戻ったり、早めに止まって待ってたりしてるの気づいてないのよね〜。足元も大事だけど、時々前見て対向者にも気をつかってよね〜。

「パノラマ展望台」と呼ばれる鉄塔が立った場所を過ぎてアナウンスの声がだんだん大きくなってくる。

「あと5分」って書いてあるけど、絶対5分ちゃうって〜。25分ほどかかってしまった。

最後は膝がこわばってしまって、カクカク歩いてたけど、欅平に無事到着(12時過ぎ)写真撮るのに、戻ったりなにしたりしてたら、コースタイム5時間ほどのところを6時間ほどかかってしまった。

1時過ぎ発のトロッコ電車のチケットを買って、時間があるので駅の1階にある立ち食いそば屋さんで暖かいそばを食べる。かけそばと白エビかき揚げそばを注文。かき揚げが2つあったのでだんさんとシェア。風が吹いてかなりひんやりしてたので温まった。

あっさりお出汁でおいしかった。ちなみに2階のレストランでは、給仕(サービング)してくれる分、ほぼ同じもんでも値段が約2倍。

宇奈月での温泉は「湯めどころ宇奈月総湯」に入ろうと思ってましたが、火曜日定休日。安かったので、ここに入ろうと決めてたのに!ということで、テレビCMでよく見る湯快リゾートっちゅうところに行く。大人1人700円。シャンプーリンス別&ボディソープ。ガチガチに囲いをした露天風呂と内湯、サウナあり。シャワーのお湯がぬるめなので、最初にお湯の温度を確かめたほうがいいかも。

十数年ぶりの下ノ廊下と水平歩道。紅葉が最高の時に歩けてほんとよかった。今年の紅葉狩りはこれで十分。