2012年5月11日金曜日

2012年4月28日〜5月1日 北ア前穂高岳北尾根

夏のヨーロッパアルプスに向けて本チャンルートでお互いの呼吸を確認するため行ってきた。
27日(金) 22時大阪で玉ちゃんをピックアップ。一人で運転し岐阜県の平湯温泉近くのアカンダナ駐車場へ。
アカンダナ、とは変わった名前ですが、これ山の名前です。駐車場から見える山の名前で漢字の表記は調べてみると「赤んだな」だそうで、この辺りの土地の形状を棚と呼んだことから...私の推測では「赤い棚」がなまって「あかんだな」となったのでは?と思ってます。

28日(土) 6時前のバスに乗り上高地へ。6時半に到着、なんだかんだ準備をして出発。横尾まではいつもの無心で歩く、を心がける。明神岳を過ぎる辺り出見上げると登る2人パーティが。明神は少し色々と思いがあり登りたい山だけど登るのを控えてる山でもある。
横尾まではほとんど雪無し。積雪期用の靴で歩くのがやや辛い。横尾を過ぎると雪が現れるものの夏道をなぞる。ということは5年ほど前に来たときよりは雪は少ないということだ。
涸沢に近くなる度に頭上を飛んで荷揚げするヘリの音が大きくなる。ビールに食料などなど...GW休暇の人出を見込んで荷揚げ作業が進んでいる様子。上高地から5分ほどで到着するらしい。歩けば約6時間のところ、だ。このヘリに乗ったことのある人に今回涸沢で出会ったのだが、2300m辺りから一気に1500mまで高度を下げるので案外気分が悪くなるらしい。
13時に涸沢に到着。テントを設営。玉ちゃんの知り合いが涸沢に詰めてるとのことで、初対面。ビールをごちそうになる。
これに関してはちょっと個人的に複雑な気持ちがあった。

29日(日) 3時起き、4時40分に北尾根の取付となる5.6のコルに向かう。玉ちゃん、足やや遅く、1時間20分程かけて到着。この時点で私達の前には13人、ざっと数えて6パーティーが前進していることになる。登攀道具を身につけて五峰を登る。しまった雪で気持ちのいい歩きができる。
3.4のコルに7時50分頃到着。ここからロープを出しての登攀になるが、結局40分待ち。8時半登攀開始。つるべで登り12時頂上。
天気が良すぎたからか私がここでミスする。時間で行動を切るのを忘れていた。11時までに前穂に到着すれば、と思っていたがすっかりこのことを考えるのを忘れていた。ここで吊り尾根に向かう道を探すのに2時間ロス。は!っと気付いて14時に同ルート下降に決めた。が、ここでちょっとまた時間を喰ってしまった。
結局、19時頃、暗くなるところぎりぎりまで行動し、3.4のコルまで戻り、雪洞を掘りツェルトをかぶりビバーク。春山、気温は比較的高く、風も無風状態でのforced bivyでよかった。というのも、なぜかシュラフカバーを忘れて着の身きのままで一晩を過ごした。ひょっとして低体温症などで翌朝息がなかったらどうしようと言う私に余裕の玉。ま、いいけどね。なんだかんだと2時間くらいはうとうとして目が覚め、の繰り返しで夜明けを迎えた。

30日(月) 明るくなってから行動開始。同ルート下降に決めた。登ってくる人達が多い中恐縮しながら逆行する私ら2人。すいませんです。10時に涸沢についた。玉の知り合い(山の師匠)が双眼鏡で覗いていた。うぅん。気持ちは分かる。だけど。夏の山行に向かっての2人のトレーニング。そこまでしていただくのは、正直私の本望ではない。が、娘を心配する親父の気持ちと思えば理解できるので、山の中でその気持ちだと割り切るのに少々パワーを使う。

この日に下山、ぎりぎりできたかもしれないが年が年だけにやっぱ無理!ということであと一泊することに。

5月1日(火) 前日寝たので3時起き、5時出発。思ったよりも天気良くラッキー。10時に上高地に到着し30分発のバスに乗る。ちょうどGW休暇の間の平日だからか乗る人少なし。
平湯温泉も空いていてよかった。帰りは高山のインター近くの中華屋さん(山屋御用達らしい)でランチをいただきgo home。

さて、1日半後には今度は所属山岳会の山行で富山に行かねば。かなり辛い思いで帰宅した。年取るとしんどいわ、山のハシゴは。

涸沢までの道。1500mを過ぎたらまだまだ雪山


ヘリでの荷揚げ 好物のビールなどが運ばれる 
有名な涸沢のテント村 私達のテントの受付番号は250

五峰への登り 綺麗なトレース 青空 気持ち良い

三峰頂上辺りで気がつくとハロが う!天気悪なるの?

forced bivy  いやぁ、春山だから助かった

下界ではやっと春 天ぷらするには遅いけどね

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