2012年5月16日水曜日

2012年5月3日〜5日 剱岳山行

北ア前穂から帰って中1日で今度は富山へ出発。天気も悪いし、体調も復活していないだろうから正直乗り気ではなかった。「行く」と言わんときゃよかった、という後悔の念で出発する。
車に乗った途端に爆睡。気がついたら名神の黒丸PAだった。
その後、北陸道経由で福井に入ると雨が降り出す。夜に立山に到着するも食べる食事処がなく(小一時間車で走り回るも見つからず)、コンビニでおかずを買い込み、雨が降っているので2台で行った車、それぞれの車中で食べて朝まで仮眠。

4日朝、少し青空が見えていたものの山の上は雨だろうと期待せずに出発。案の定、室堂は雨。てくてく6人並んでガスの中を歩いて行くと雷鳥沢のテント場が見えてきた。あそこからの登り、ガスで前が見えないことが幸いして無心になってひたすら登る。途中でみぞれからぼた雪に変わっていった。
剱御前小屋前に到着して剱沢を見下ろすとガスの中でテントもあまり見えない。とりあえず夏道無視の直線降下で剱沢に下っていくと小屋は営業しておらず、お酒を持ってこなかったことを後悔する。この時点で雨具はかなり濡れ、その役割を果たしていない。
テントを張り(6人用に4人と2〜3人用に2人)、中に入るも飲むものがないので、この日は皆おとなしく、いや、予期せず休肝日。
夕方前から完全に雪となり風も強く吹き出しテントの1/3が押しつぶされる様な状態に。この強風が一晩中続いた。

5日朝。一応、計画通り3時起床。しかし、間隔が開いてきているものの風いまだに強く、また一晩で新雪が10センチほど積もり、源次朗尾根は中止。かと行って一般ルートは登山可能かというと、新雪雪崩の恐れあり、でとりあえず5時頃まで待機することに。

5時頃。テントの外が明るくなったのが分かる。再度、6テンに集合してどうするか話し合う。外では「ガッサ、ガッサ」と雪を掘り、テントを撤収する音が聞こえてくる。お隣さんはまだいるようだ。どうするんだろう。なんて考えていたら今回は一般ルートもなし、という決定が下された。そうと決まればすたこらさっさと下山開始だ。
朝ご飯をいただき8時か8時半頃、荷物をまとめて撤収する用意。テントの外に出てみれば...あれだけあったテントの数が激減!いつの間にか気配なくお隣さんも撤収済み!残るのは私達と少し離れたところに4人用位の大きさのテントが1つ残っていただけだった。
気がつくと、下山とは反対方向にこちらに向かってくるユニフォームらしき山服を着たレスキュー隊3人が。
先日に剱に登った2人組が下りてこないという通報があったらしく、こちらのグループは全員揃ってらっしゃいますか?と聞かれる。もちろんおりますので、残るはあの、4人用くらいの大きさのテントか?と思ったらそうだった。中から女性が1人出てきて警備隊の方達に事情を説明している。風が途切れたときに聞こえてくる救助隊の会話ではどうやら無事そう。

剱沢を出発し、雷鳥沢が見える傾斜で雪上訓練をすることに。個人的にかなり苦手な項目である。それに、いきなり滑ったらそんな、滑落停止をする余裕があるのかどうか...。しかししないよりはした方がいいので、結構がんばる。

12時。雪上訓練も終了し室堂まであと一踏ん張り。1時間ほどで室堂に到着。バスターミナルは人、人、人でごった返していた。そんな中、台湾からのツアー客もいた。あらら、日本って有名なのね。でも、嬉しい。

この日は、結局富山市内のビジネスホテルで宿泊し、6日の日曜朝から帰宅した。
もう少し、なんていうか、やった!っていうクライミングだったらビールもよかったんだけどね〜...。


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