2012年5月25日金曜日

5月 春山にて

GW後半、剱に行った時。
剱御前乗越を越え剱沢に入った途端、がらりと変わる気温、空気の雰囲気。
思い描いていたルートの登攀は元より頂上も無理だろうな、と思わせる剱沢の雰囲気。
晴れていたらぐさぐさになって今日より歩きにくいだろう雪の上に一匹*の蝶が弱々しく羽を開こうとしていた。
GW前半はものすごく暖かかったからほんとの春だと勘違いして出てきてしまったのだろうか?
急に冬に季節が後戻りしてしまって、どうやらこの数日を過ごす体力は残っていないようだった。
はるかに私の命の方がしっかりしている。けど、助けることができない小さな命。助けるなんてそんな
だいそれことを人間という動物はしちゃいけない。なんでも助けるのがいいわけでは、ない。

山に登るようになって自分の生命、自分以外の動物、植物の命の存在を身近に感じるようになった。
今ここで一言で言うのはちょっと話を手短にしすぎだけれど、自分が生きてることを感じる為に山に登る。
これが私が山に入る一番の、そしていつまでも根底にある理由。山の高い、低い、easy、hard、は二の次。
寒さを感じてどうにかしようとする。私は自分が生きていることを実感し、楽しむ。

こう思うにいたった話はまた、いつか。






















*蝶々ってどう数えるんやろう?って調べたら生物学上では一頭、二頭、と数えるんだそうです。
参考までに。
「日本辞典」 http://www.nihonjiten.com/nihongo/kazoekata/index.html
「JapanKnowldge」 http://www.japanknowledge.com/contents/material/kze/html/column/column_kaz_10.html



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