2012年12月30日日曜日

ヨーロッパの続き その10 メンヒ南東稜

やっぱり続きを書くことにする...

2012年8月20日(月) 晴れのちくもり(山は雷とみぞれ)
5:50 起床 7:00 出発 7:17 ユングフラウヨッホ行き電車 9:00 ユングフラウヨッホ着
9:40 駅出発 10:18 南東稜取付 12:30 メンヒ頂上 14:30 南東稜取付 14:45 メンヒヒュッテ着
19:00 夕食 20:00 各々就寝

ユングフラウヨッホの駅まで3つの駅に停車しながらアイガーの山中を進む。グリンデルワルドの駅で列車進行方向に座り、アイガーの北壁を見ながら上に行くつもりだったが、次の駅のグリンデルワルドグランド駅で列車の進行方向が反対になる。しまった、と思ったがこの駅から山の上で働く人達がどっと乗ってきてほぼ満席状態になり席が変われず。

途中のアイガーワンド駅で一旦下りる。アパートから見えていた小さい窓からグリンデルワルドの街を見下ろす。ある映画では、ベランダのようになっていて外に出れたがやはり事故とか多いのか?外には出れず窓はガラス張りになっており外を見るだけになっていた。
グリンデルワルドの街はこじんまりとしているが、ツェルマットよりも大きい谷間に広がっているのでそれより大きい街のように感じる。

ユングフラウヨッホ駅に到着。窓から外を見るとユングフラウに登っているパーティが数組見えた。ロビーのようなところで身支度をするが、どこから雪原に出れるのか迷う。近代化された駅の中を5分ほど歩いてやっと出れた。陽の光がまぶしい。天気が良く、電車の中から見た雲の流れは嘘のようで念のために着た雨具が暑いので早速脱ぐ。

メンヒ小屋まで整備された雪道なので気軽に、ハイキングがてらに来ている人達が多い。マッターホルンのヘルンリ小屋までのように小屋まで行ってお茶したりランチを食べて帰る人が多いようだった。日本の山の感覚との違いを感じる。暑いので半袖、五分丈のパンツの人もいた。

資料のコースタイムより早く南東稜取付に到着。見上げると岩稜帯なのでヘルメットとハーネスを着用。ロープはつながず。アイゼンもこの時点ではまだつけず。20分位登ると雪が出てきたのでアイゼンを装着。ルートは穂高の冬山のようだったので、このくらいならロープにつながずに行けるだろうと2人共フリーでトレースをたどる。

雪稜を少し行くと岩稜帯が出てきて、少し登るとまた雪稜になりここから頂上まで、両端が切れ落ちた細い雪稜を登る。頂上に付くと6人ほどが休憩できるスペースがある。15分ほどいて引き返す。13時から14時になると気温が高くなり雪がくさって歩きにくいので慎重に下りる。

14時半頃、南東稜の取付に戻る。そこから目の前のメンヒ小屋まで10分ほど。小屋には下足ルームがあってここで靴をゴムスリッパに履き替えて小屋の中に行く。登山靴で歩くと足音が響くのでこの方がよい。足も軽いし。

15時にチェックイン。ビールを飲んで過ごす。飲みながらこれまでの記録を書く。テーブルの上のフラワーアレンジメントの色使いが絶妙。写真を撮る。


16時前から雲が広がり空が真っ黒になってくる。16時半頃、雷鳴を聞いた気がする。記録を書き終え昼寝のためベッドに上がる。18時半頃起きると外はみぞれが降っていた。

夕食はスープ、ジャガイモの煮っころがし、大きな皿にインゲンの煮びたし、ブタの角煮のスライス、ソーセージ。これを1つのテーブル、8人くらいで分ける。デザートはストロベリーアイスだった。

ご飯を食べて20時過ぎにベッドに入るが昼寝が長すぎたのかなかなか寝付けなかった。

メンヒ小屋データ(2012年8月時点)
1泊、夕食のみ付52CHF
ビール大(生ビール) 6.00CHF
ビール小(生ビール) 5.00CHF
夕食は19時から。朝食は3時半から4時までと6時から6時半までの2回。
翌日の行動内容によって時間が選べるがメニューはパンとスープだったので、持参した方が安くつくか?
この小屋は水が豊富に取れるようで、翌日の行動用の水分(砂糖入り紅茶)をいただける。夕食時に水筒を食堂の決められたところに置いておく。似たような水筒、携帯水筒バッグがあるので、名前を書いておくか目印になるようなテープを付けておくとよい。
宿泊は事前に予約をした方が望ましいようだ。私は前日、グリンデルワルドから公衆電話で予約した。

電車を降りるとある標識。一気に3400mまで上がる







ヨーロッパアルプスで最長のグレッチャー氷河

南東稜下部 優しい岩登りだ
南東稜上部 登ってくる人とのすれ違いに少し緊張する
夕方の雷雨の後、虹が少し見えた 

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