2013年1月7日月曜日

新年最初の山登り 赤岳(2899m 八ヶ岳)

2013年1月2日(水)〜3日(木)
参加者 りょうちゃん、ハズ、父ちゃん

あぁ、やっと山に行ける〜。夏からこっち全くと言っていいほど山に行けてなかったので本当にストレスが溜まって爆発しそうだった。
年明け早々行ってきました。久しぶりなのでまずは足慣らし、雪山慣らしからということで八ヶ岳は赤岳。で、小屋泊まり。天気予報はあまり良くない。けど、とりあえず行ってみる。

元日、昼過ぎに関西を出発する。夜の9時前に美濃戸口に到着する。八ヶ岳山荘の仮眠室を利用するつもりだったが、万一、満室の場合は父ちゃんに仮眠室で寝てもらい、私とハズはテントで寝るつもりだったが、そこそこ余裕を持って寝れた。1人1泊2000円。この場合はトイレ利用料はいらないはず。布団も完備。1階の休憩室も22時頃まで使えるので少し高いかな、と思ったが満足。
悪天候が予想されるためか思ったより車は少なかった。

1月2日(水) 曇のち暴風
5時起床 コンビニおにぎりを1階の休憩室でゆっくり頂く。お茶もキンキンに沸かして水筒に。準備オッケ〜。7時前に出発する。1時間ほど歩いて美濃戸で休憩。ここから行者小屋までだらだらと無心での歩き。途中で南沢小滝を偵察に。しっかり氷が張っていた。2人、クライマーが登る準備をしていた。
「名のある滝ですか?」と聞いてきた。おっと、名のある滝だからここに来たのではないのかい?不思議に思いつつ、特に聞かずに先を急いだ。

行者小屋に到着。ここでかなりの風が吹く。うわぁ、やばいなぁ。稜線はびゅんびゅんだろうなぁ。少々薄着で来てしまったのを後悔する。休憩時間が長くなりすぎて体が芯まで凍ってしまった。再び歩き出すも足が上がらない。数十歩歩いてはぜいぜい息をしてしまう。低体温症ってこんな感じなのかなぁ?と思いつつ、先を行く2人についていこうと少し必死になる。15分ほど歩いて体が温まってきたら文字通り「エンジンがかかり」すいすい歩けるようになった。やばかった。

途中、やはり予想通りびゅんびゅんの風。まだ間があるからいいがすごいぞ。いやぁ、これぞ冬山。楽しいワン♪
父ちゃん、大丈夫かとやや心配になるが、なんとか地蔵の頭までたどり着くがここら辺りから風が断続的に吹きつけ始め、本気の耐風姿勢を取る。それでも体が持ってかれそうになる。
5分ほど歩いて小屋にたどり着くが、小屋の入り口まであと数十歩というところで強烈な暴風が父ちゃんと私を襲う。う、動けない。2人で耐風姿勢。その上、父ちゃんが持っていかれないようにザックをしっかりつかむ。ハズは入り口までたどり着いているが、う、たった数十歩が進めない〜。
一瞬、風が弱くなったのを見計らって小屋に向かって歩く。なんとかかんとか入り口にたどりつき小屋に入るとそこは別世界。

暖かい。1人9000円払うが、お茶、コーヒー、お湯、そしてお正月ということでお汁粉お代わり自由!すばらしい。大きな薄型テレビもあるぞ。もちろん、映っているのはBS放送。箱根駅伝をやっている。持って来たおつまみとワイン、ビールを飲みながら観戦。ほとんどその辺のオヤジと化していた私。

夜ご飯も食べ放題形式のお正月を彷彿させるメニュー。黒豆、なます、タケノコの煮物などなど。2ラウンド頂いてしまった。究極はブタの足丸ごとの生ハムを小屋の人がそいでくれて振る舞ってくれた。ワインも焼酎「赤岳」も無料!すばらしい。正月の小屋泊まり、クセになりそ〜。

この後、21時に消灯になったがその後もぶんぶん絶え間なく暴風は吹きまくり、時折小屋がぐらっと揺れるほどだった。山人生最強の暴風を体験した日となった。

1月3日(木) 暴風のち晴
6時起床。6時半朝ご飯。風はやや間を入れて吹くようになったがそれでもまだきつい。9時まで待って出発することにする。
9時過ぎ、頂上に向けて出発する。時折薄日が差すようになったが、それでも9割以上はガスの中。40分ほどかかって頂上に到着。3人で記念撮影するもハズと父ちゃんは眼鏡をかけているが、レンズが凍って目が見えていない。
文三郎尾根を下りる予定でいたが、風がきつく視界悪く迷う可能性があったので、ここは安全策を取って小屋方向に戻り、前日登ってきたルートを下ることにした。

20分ほどで小屋に戻り、そのまま通過。地蔵尾根を下り出すも予想以上のガス状態と向かい風が吹きつける。下り始めたところでカップルが道が分からないと行って戻ってきたので、私達が先に行くも道がよく分からない。そこへ1人、登ってくる方がいらっしゃったので道を聞いてその方向に下りた。3分ほど下りてまた道が分からなくなった。先ほどの2人はいつの間にかどこかへ行ってしまった。違う2人に追いつかれのだが、この2人が道をドンピシャ見つけたので、そっちに行って無事、樹林帯に入った。
樹林帯に入るとつい先ほどまでの暴風が嘘のように静か。空は曇っているが楽しい雪山ハイキング♪状態だ。風が吹いているのとそうでないのと山はずいぶん変わる。

行者小屋に到着して休憩。ここまでの途中、カメラが冷えてレンズが入らなくなってしまった。温めるために懐に入れていたのを外に出してなんとか1枚、写真を撮ったがこの後失敗をしてしまった。そのまま懐に戻せばよかったのに1枚写真が撮れたのでいつものように外に出した状態で歩き出してしまった。結露した水滴が凍ってレンズの内側に張りついてしまった。痛い出費になるかと焦るが数時間後には解消した。よかった。

ここから3時間ほど歩いて美濃戸口へ帰着。お風呂に入って関西に帰ったのでした。時間が少し遅かったからか、特にUターンラッシュにつかまることなくすいすいと帰ったのでした。

南沢小滝 立派に氷が発達してました

地蔵の頭で耐風姿勢を取るハズと父ちゃん

頂上小屋の屋根が見えてきた 頂上はすぐそこ

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