2013年5月18日土曜日

GW山行その2 鳳凰三山(南アルプス)

2013年5月4日(土) 晴れ

今年のGW山行の目玉、鳳凰三山にやってきた。3日の早朝、中央道の八ヶ岳PAから、お風呂に入った「ゆ〜ぷるにらさき」の駐車場から、瑞牆山の山頂から眺めては、なんだか遠いなぁ、高い山やなぁ、と少々不安というか1人で来た心細さみたいなものを感じつつ、登山口となる御座石鉱泉に到着したのが3日夜。町のスーパーで買ってきたお総菜とビール、ワインを少々いただき早々に寝る。

4時起床、5時出発。なんだかもたもたしている。1人、先に出発された方がいた。挨拶はしたものの10分ほど遅れ出発。山地図に書いてあったようにいきなりの急登。荷物はそんなに重くないがやはり朝一は少々きつい。

木々の間から本日もお日様を拝むことができた。いい天気になりそうだ。

順調に進めるかな。久しぶりの1人の山行。しかも1日だけとはいえ山中泊も久しぶり。

途中で気がついてペースメーカーの為のラジオをつける。そのうちさきほど駐車場で挨拶した方に追いつき追い越した。


とりあえず、燕頭山(つばくろあたまやま)というところまでが急登で核心。ここまでどのくらいの速さで行けるか?荷物があるし1人やし、そんなに早くないやろなぁ。しかも天気予報は昼から雷雨がある、という。前日の予報では夕方、と言っていたのにこの朝の予報では時間が「午後」と早くなってる。午後って、ちょうど稜線を歩く時やん。嫌やなぁ。雨は仕方ないとしても雷は怖いよ〜。1人でいるとマイナス思考で頭がいっぱいになる。

ジグザグの道を上っていくとちょっとした台地に出た。お、これは、ひょっとして?第一関門の「燕頭山」だった。時間を見るとコースタイムより1時間早い。よっしゃ。嬉しくなる。木々の間から見える観音岳と薬師岳方面(←)。今から数時間後にはあの稜線を歩いてるんやわ。しかし遠いなぁ。改めて南アルプスって大きくて遠いことを実感。10分ほど休んで歩き出す。

ここから10分ほど歩くとちらほらと残雪が出てきた。まだアイゼンいらんなぁ、と思っていると北側に道が入って行くとどっさーと残雪(2200m付近)。しかもかたく締まっているのでここらでアイゼンをはくことに。1人先を行く男性が。挨拶すると、燕頭山で前夜、泊まったらしい。私、めっちゃ早いやん!

小気味よく歩いて行くと下山してくる人とすれ違う。1人目の若い人は少々疲れた顔。「いやぁ、昨日も地蔵岳登ったんですが、今朝も天気良くてまた登っちゃいました。はは。ちょっと疲れちゃいました。」とはいうもののとても充実したという顔をしてらっしゃった。稜線の風の様子を聞くと「まぁ、多少吹いてる、という感じですね。」とさわやかに言われたが、彼の「多少」は実は山ボーイ風に見えてすごい強者だったりして、私の「多少」よりはるかに強風かもしれない。なので、聞いても意味がなかった、とすぐに忘れることにした。

木々の合間から地蔵岳のオベリスクが見える(→)。街中からも見えていた、親指のようなオリンピックの松明の様な、よくもまぁうまいことこんな岩が立ってるな、という誰もが思うことを思う私。

てくてく歩いているとまた1人とすれ違う。「小屋はもうすぐですよ。」と言ってくださった。が、この人の「もう少し」と私の「もう少し」は違うはずなので、油断せずにあと半時間以上歩くつもりで進む。が、10分ほで到着した。おじさんと私の「もう少し」の感覚は一緒だった。

小屋に着き、テン場の手続きをして、少し食料を食べてさぁ、出発。この日は観音岳と薬師岳を登る。地蔵岳は翌朝に登る計画。一緒に登ってしまえばええやん、と今さらながらにして思うが、しんどくなったところを無理したくないのでこういう計画にした。

しかし。荷物が軽くなったはずやのに息が上がる。足も重たい。しんどいなぁ、と思いつつ登る。途中で他のことを考えていると違う方向に行くトレースを辿ってしまい少々焦る。稜線が近くなってきてるが稜線には傘雲が出現している。ひぇ〜。雷だけはご勘弁を!

シャリバテ気味かと思いまた食べる。でも雲行きも気になるのでがんばって登る。稜線に出た。しかし、すごい人だ。ロープとか必要なく残雪期に登れるので元気なシニア世代には取り付きやすいのだろう。ハイキングよりハードな山を求める山ガール&ボーイ風の人達も多い。

そしてまず、観音岳に到着。曇ってきてるけど、まぁ大丈夫かな。そしてここで食欲が爆発。我慢していたいもけんぴを開けてぼりぼりぼりぼり食べる。おいしい。でも、以前に紹介した高知のよこやまのいもけんぴよりおとる。100円おかしなので砂糖が少ない。しかし横で地図を見てたおっちゃん、うるさかったやろーなー。横でぼりぼり音が炸裂しててんもんなぁ。

お腹が落ち着いたので次は薬師岳へ。なだらかに下る道。すぐそこに頂上が見えている。10分ほどで到着。西側を見ると目の前に北岳がそびえる(←)。こう見えて日本で第二位の高さの山。そして真正面には数年前に登った第四尾根バットレスが見える。まだまだ雪がついている。

さて、テントに戻るか。ということでてくてく歩き出すがさすがに少々疲れている。足の運びが遅い。ま、でもこの分ではテントに帰るまで雨なさそうやし。ゆっくり行くついでに地蔵岳にも登っちゃうか、と考えたが所要時間を勘違いしていて、あと1時間も登る(ほんまは半時間)ならちょっとしんどいかな、ということでテントに戻った。


14時頃、粉雪がはらはらと舞い始めた。雨も雷もなく平和な夕方〜夜となった。水が美味しくてあのアルファ米がコシヒカリかと間違うほどの甘くおいしくでき上がった。アルファ米も水次第、ということが判明。
19時半頃就寝。テント場は満員盛況だった。明日も4時起き、5時出発。山の生活リズムにはすぐ慣れる...。



鳳凰小屋(←) 水は無料。テン場代1人1泊800円。外トイレもあり。ビールはGWのみの営業ということで前シーズンから売り切れの状態(ブログで確認してた)だったので、日本酒(200ml紙パック500円)を買った。日本酒には少々弱いので、おいしい水をチェーサーにしていただいた。ういっと!










稜線に発生した傘雲とからみつく渦雲。いつ真っ黒になって雷鳴り出すか冷やゝしたけど、余裕のセーフでした。よかった。山の神サン、ありがとう。

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