2014年1月6日月曜日

2013〜14年年末年始合宿山行

前穂高岳北尾根
2013年12月29日(日)〜2014年1月1日(水)

現在の山岳会に移籍して初めての冬山山行。前穂北尾根は去年も挑戦されたが天候悪く、八峰までも届かなかったらしい。さて今回は...。

28日の土曜夜に関西を出発。関ヶ原の辺りでえらい雪に遭い多少ののろのろ運転をしたものの特にひどい渋滞などに遭わず、日をまたいだ29日早朝に平湯温泉バスセンターに到着。仮眠をとらせていただいたがコンクリートの待合室は冷え込みがひどく震えながら寝た。
釜トンまで移動するタクシーを待つ間駐車場で振り返ると笠ヶ岳が見えた。稜線は風がきつそう。

この日の天気予報はあまりよくなかったのですが、私個人の予報では西高東低の冬型の気圧配置ではあったが、上高地、松本市辺りはぎりぎり西高東低のいい方、すなわち西日本の天気=冬晴れになるだろうと予測してたらあたった。

釜トンを歩くのは初めて。初めてのことに心躍ったがあまりの暗さに少々びびる。会長が明るい、明るい、大丈夫、というのでヘッドランプを出さなかったら全然明るくなくて...。

釜トンを抜けて上高地まで歩くのも初めて。大きなカメラを持ったシニアの写真家の姿が目立つ。途中、大正池ホテルで会長にコーヒーをごちそうになる。これが恒例らしい。暖かくて出たくなくなる。

うぅん、きれいだ。大正池、岳沢から穂高の峰々。絵になるなぁ。人を引きつけてやまないと納得の風景。しかし、やはり寒い。
トレースがばっちりついた林道を上高地目指して歩く。
上高地で当日午前3時賞味期限のおにぎりを拾った会長。すでに凍り始めていましたが、うぅん、おいしいと言って食べていた。面白い会長。

この日は徳沢まで。お酒は持ってこなかったが、小屋が営業しているのをいいことにおつかいに走る私。ちょっとした酒盛りをしてハズが担いできたお鍋をいただく。重いのに生野菜をかついで入山するハズ。ただただ脱帽。

ラジオが入らないので天気予報が分からず。携帯も圏外だった。

12月30日(月)
3時に起床。徳沢を5時に出発する。もちろんまだまだ真っ暗なのでヘッドランプを点けての歩行。堰堤まで黙々と歩く。うっすらと空が白じんできた。
目指す慶応尾根の方向を見ると稜線を朝日が染めている。写真を撮ったがピンぼけだったのでご容赦を。しかしきれいだった。

夜がすっかり明け、さて、ラッセル開始。慶応尾根の末端辺りから藪の少ないラインを狙って私が先頭でラッセル開始。藪が少ないラインを引いたがやはりザックに取り付けたアイゼンなんかがひっかかって時々手間取るが抜けた時に会長に「ナイスラッセル!」と褒めていただいた。

ここから延々、慶応尾根の尾根を忠実に4人で10分交代でラッセルをする。1時間半ほどがんばったころ、トレースを見つけ素直に喜ぶ4人。しかし、それでも時々はまったりラッセルしたり、となかなか速度が上がらない。この日のタイムリミット15時半。それまでに前回のテン場を越え八峰に届くか?必死のトレースたどり時々ラッセルが続く。
天気はすこぶる良い。

12時を過ぎたあたりが標高が上がったせいもあって風が出始め曇りがちになる。先の見えないラッセルに少々焦り出す私。

そしてなんとか14時過ぎに八峰に到着することができたがこの時点ですごい暴風が涸沢方面、すなわち北東方面から吹きつける。そりゃもぉどんだけ強いのなんのって。テントにしがみついて持ってないと飛ばされること絶対。一瞬にして飛んで行ってしまうので必死になってテントをつかみペグを埋めたり、張り綱を付け替えたりと設営する。

最後には雪まみれ状態でみなテントに転がり込んだ。しかしそんな暴風の中でも会長は立派なトイレを設営してくれた。トイレを設営してくれる会長って初めてだ。

時折、ひしゃげるほど風に押されるテントの中で夕ご飯をいただいた。鴨肉が登場し私のテンションが上がる。鴨肉、おいしいなぁ。
尾根の上なのでラジオが入った。天気予報はよくない。元日の日は特によくなさそうだ。
翌日31日はアタックの日。状況を見てアタックするかどうか考えるということでとりあえず強風の中、風下に集まって寝た。

〜続きはまたね〜

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