2015年8月24日月曜日

シャモニー・モンブラン(仏) コスミック稜編

2015年8月12日(水) 今日も快晴

コスミック稜を登るのが今回の山旅のメインイベント。標高1030mのシャモニの町からロープウェイを使って一気に富士山より高い標高3842mのアギィユデュミディ駅まで登り、そこからクレバスのある雪原へ下りぐるっと回りこんで岩々した岩稜帯を登ってミディ駅に戻るという4級程度のルートがコスミックルート。
 私は、このルート、2006年に一度登っている。あの時は何も分からず連れてきてもらった、状態だった。それを今回はハズと2人で登ろうという計画。

しかしいきなり出鼻をくじかれる。ロープウェイの切符を買うのに1時間並ぶ。まさかここまで待つとは思わんかった。ハズには乗り込む列に並んでおいてもらい、切符を買ったらすぐに乗れるように二手に別れる作戦を取ったけど、こっちの列が進むの早くて乗り場入り口で足止め。
私の隣にガイドさんが並んでいて、こちらもクライアントの男性と別れる作戦を取っていたけど、ガイドさん途中で(朝早いこともあって?)放心状態になっていた(笑)。でも、待ちくたびれてあないなるの、分かるわ〜。

ということで今回は文字より写真をごらんくださいませ〜。

アギィユデュミディまで1度乗り換えがある 正面の尖ったところがミディ駅、標高3842m
15分ほどで富士山より高いところへ上がる あぁ、酸素が少ない...
2015年はこのアギィユデュミディ開通50周年だそうだ

ちょいと暗い写真ですいません 柵を越えるのはうちのハズですが、
右横の用紙には「Alpinist Only」と書いてあります。アルピニストやって。ええ響きやぁ〜♪


急斜面を下り、見えている雪の割れ目の下にきれいに付いたトレースを歩く。向かって右方向へ進むと
テントが10張ほど設営されていた。モンブランに登る人、ミディ南壁を登る人、など色々いるみたいだ
正面左側にグランドジョラスが見える。かっこええ山やなぁ

思っていたよりトレース幅は広かったんですが、朝の9時やのにすでに雪がくさりはじめて
踏み込み感が甘い 途中、ぱかっと割れているポイントがあり先行者を
見て緊張したがたいしたことなくてよかった

いやぁ、かっこいいですな。ミディ南壁(向かって右のスラブ)
写真左端から見えている稜線を登りミディの駅に戻ってくるのがコスミックルート

愕然としたのは雪がない...。8年前は取付から雪があったのに。
アイゼン外して冬靴で登るが、細かいところに立てずちょっと緊張するところも。
いきなりルートを間違えて戻ったりもしつつ(汗)...とはいえ天気はええし余裕がある 楽しい、楽しい♪

ルートの核心部 ハズ、背がちょいと足りずに残置の杭に届かず(笑)
えいや!でちょいと体を浮かせた状態でなんとかランニングを取ったけど
アイゼン痕のスタンスに冬靴で立たれへん!ガイドツアーの人達もちょいと苦労してた

登りも終盤にさしかかり...これまで登ってきたルートを振り返る
真ん中にそびえているタワーの向かって左側(南側)のフェースにフリーのルートがあるらしいが
15aだかのグレードがついていた(グレードうろ覚え)。
この標高においてこのルートが世界で最難関だとミディの駅内にある岩登り紹介スペースに書かれてあった

 このルートの最後は、ミディの展望台へあがる鉄製ハシゴを登り観光客に迎えられるという
劇的というか他にない終了点

 ハシゴは上は固定されてるけど、下がぐらぐらで地面から浮いてる状態で
妙にしなる...。観光客の中にノリのいいおっちゃんがいて私が上がってくると
「5、4、3、2、1!」とカウントダウンとしてくれた
「Yes! I did it!」とハイファイブをして盛り上がった

高度に弱い私ですが、その症状も出ず食欲もそこそこあり問題なく終了。でも、少し早く歩こうとしたり息を止めて力を入れた後は息が上がって高所にいることを実感。

この後、前述の展示スペースでシャモニ周辺のクライミングの歴史を見、お土産を買いロープウェイで下山。
下山後は荷物を置いて町へ再度繰り出し、ハッピーアワーをやってるハンバーガー屋さんで反省会。

POCO LOCOというお店で
15時半から18時半がハッピーアワーでこれ、どちらのサイズも1杯3ユーロ!
そら、飲むでしょ〜!グラスでチェーン店居酒屋の小さめ生中くらいの量あるかと。 

チーズバーガー(ダブルちゃうのにチーズが2枚入)となんとかバーガーとオニオンリング
バーガーが6ユーロ弱、オニオンリングはこれで3ユーロ
オニオンリングはどこでも高いですな モスバーガーのも少ししか入ってないし(涙)
もっと食べたいのに...

ということで無事今回のメインイベントは終了〜。明日はガイヤンの岩場でフリークライミング






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