2015年8月9日日曜日

穂高トレーニング その4

2015年8月1日(土) 穂高岳山荘〜穂高岳〜西穂高岳〜山荘〜ロープウェイ〜帰阪

山にいる間に月が変わってしまった。早いもので8月。
いよいよトレーニング山行最終日にして一番の長丁場であり難所ルートと言われている奥穂高岳から西穂高岳への縦走。

朝3時に起きて5時ちょうどに出発。久々にものすごくきれいな御来光が見れました。

あさいちなのでゆっくり、ゆっくりまずは奥穂高岳まで登る。40分ほどで到着。写真を撮ってさぁ出発。

しかしこの日は暑かった。食料3日分が減って軽くなったザック、前半は足取り軽やかだったのに途中からものすごく重くなりだした。途中でなにか(誰か?)ザックに乗っかっているのか?と思うほどものすごく重くなった。今思うとこのあたりから暑さにやられ始めていたんだと思う。足がどんどん遅くなりコースタイムとどっこいどっこいになってきた。このルート、無雪期に歩くのは2回目だが記憶にある以上にトレースが信州寄りで風が吹き抜けない。時々飛騨側に入った時だけ冷たい風が吹くが体の熱さを冷やすほどでないのが辛かった。
水を飲んでも暑いままでとうとう途中で父ちゃんに、ちょっと休ませて、と言ってしまった。
ちょうど飛騨側に日陰で二人が座れる岩が突き出た場所があったので休む。背中に大きな一枚岩があったのでそこに背中をくっつけて体を冷やす。5分ほど休むと元気になった気がしたの再び歩き出すが本当に暑かった。
ここまで暑い山行は初めてだった。

西穂高岳まで到着したものの、ここから山荘までがまた長い!見えているので余計に長く感じる。相変わらず日差しがじりじり照りつける。参った!山荘に着いたらソフトクリーム(勝手にあると信じていた、笑)かなかったら冷たいジュースを飲むんだと自分を励ましながら歩いた。

歩き出すと見えてた小屋は意外と近く、しんどいながらも思っていたより早く着いた。山荘前に立っていたプラスチックのソフトクリームを見た時は「たぁ〜〜、あるぅ〜!」とほっとした。
シュワシュワ感のあるサイダー味(ラムネ入りやった!)を父ちゃんと食べてバヤリースのジュースを飲んで元気戻った!あと約1時間ロープウェイ駅までがんばるで〜...が!あかんかった。燃料切れ。足取り重し。反して父ちゃんは強い。さっさと歩いて先を行く。我が父ながらすごいわ〜、ほんま。ここからは駅までなので多少離れても大丈夫なんで私は自分のペースで歩く。
最悪、この夜、山荘に泊まってもいいかなと思っていたけれど途中、26名のグループと20名くらいのグループとすれ違う。他にも少人数のグループが山荘に向かって登って行く。あれだけの人数と一緒に泊まることを考えると、ちょっと遠慮...。がんばって歩く。

ロープウェイに到着してもう1つソフトクリームを食べてあとは電動に任せて下山。車についてほっとした。

常念岳の向こうから朝日が昇る 眼下には雲海が

奥穂高岳も赤く染まります

西側を見ると満月、白山、涸沢岳の影が雲海に投影されていた

さぁ、今日も行きまっせ〜 まずは日が当たっているジャンダルムを目指す
 
振り返ると槍ヶ岳から後立方面がくっきりきれいに見えた

 焼岳、乗鞍、御嶽...かな?一番奥は?

 自分もそやけど父ちゃんが落ちないか一番緊張した馬の背の下り
父ちゃん、この後、このルートからの引退を宣言しました
まぁ、そうだよなぁ。70過ぎてこのルートはちと危ないかもね。連れて行く娘も娘か...

 な、なんと!行者さんが登場!!父ちゃんが南岳小屋で一緒になった行者さん
 この後ジャンダルムの上で行を唱えてはりました
山の上で行が聞こえるというのはなんとも不思議な感じでした

 ここの到着するまで8時間(?) やっと到着、西穂高岳
ここから山荘までもなかなか険しいので気は抜けません

帰りに自然薯、とろろめし料理の「茶々」で夕食。疲れ回復のため精が出るものをいただく。ラッキーなことにこの日は高山市丹生の花火大会で花火を見ながらいただきました。おなかいっぱい♪
あとから入店してきた女性2人も穂高を歩いて来られたようで話が聞こえていたので後ほど少し話をしました。お互い疲れてましたが、楽しかった(バテましたけど、私)のが爆発したような笑顔でした。

やっぱり山はいいなぁ〜。しかしほんとこの時期に縦走するの、今後は荷物の量とか食料とか考えた方がいいな、と思ったのでした。お山は涼しい、とは一昔前の話なのかも。

帰宅後、2日ほどしてアブにやられた顔面は元に戻りましたが足がむくんで子象の足がサイの足ぐらいにぱんぱんに。これが元に戻るのに4日ほどかかりました。むくみがないようにする方法ってないのかなぁ?ちとつらいよなぁ、あれだけむくむと。