2015年9月11日金曜日

北海道山行 トムラウシ山(2141m 大雪山)

2015年9月2日(水)

一座目の幌尻岳ではちょいとほろ苦い北海道山行デビューになったわけですが、トムラウシ山に登るまでに帯広、十勝を観光したり泊まったユースホステル(YH)でのホストの方や若い人達とのお話、おいしいものを食べたり、ハズへのお土産購入=買い物をして気分はすっかり前向きに。

トムラウシ山は大雪山の1つだが、どうせなら北端の旭岳から南端のトムラウシ山まで縦走したかったのだが父ちゃんのSUVとどうやって再会するか、ということを考えるとこの時期、公共交通手段も使えず車の回送サービスをしている会社も見つけられず断念。それでもせっかくなので、全コースの1/3くらいを1泊2日で往復しようかと思っていたが、天気予報がよろしくない。雨の中を歩く...もぉこれまで何度となくやってきたことなので、せっかく北海道まで来て、今さら雨の中を歩いて登った道を下りるっていうのはちょいとやる気が出ない。ということで、1日でトムラウシ山だけ登ることにした。

とはいえ、コースタイム11時間の長丁場。天気も気になるのでまだ薄暗い4時半過ぎに駐車場を出発した。

幌尻岳のルートと同じようにお化けのようなフキが覆い被さり、笹が茂ってその夜露でまた濡れるんやろうなぁ〜と思っていたら!あらまぁ!なんて歩きやすい道でしょう!気分上々、足も軽々、楽しいなぁ〜、楽しいなあ〜♪

しかし気になるのは天気。東の空は朝焼け。オレンジに染まっています。私の予想では10時頃に雨が降り出す。10時にはなんとか頂上に着けるだろう。なにはともかく、父ちゃんが今回2回目の挑戦なのだ。どうにかして頂上まで届きたい。頂上まで行ってしまえば下りは少々雨が降ってもいいや...。


ってことで、登ったぜい!コースタイムより早い余裕の登頂。しかし空には雲が。少しだけ雨が落ち始めましたが気にするほどでもなく。それより寒かった。頂上直下では風がきつく北海道の2000mの山は本州の3000m級の10月半ば。天気が悪いこともあったけど体温持ってかれる〜。手袋してなかったので小一時間で手は真っ赤っか。しびれきた〜。

下山途中、北海道の山でしか見れないという準絶滅危惧種に指定されている「エゾナキウサギ」を遠目ですが見れました。動きが速いので残念ながら写真に収めることができず。

そして登山口まであと1時間半くらいというところで本降りに...と思ったらだんだん強くなってどしゃ降りに。ここまで降るんかい!頂上行ったからいいけど、ナキウサギ見れたからいいけど、けどけど、ひどいわ〜、この雨。

下山後、車で小一時間くらい走ったところに「山の交流館とむら」というロッジがあり空室があったのでここをこの日の宿とする。片付けなどして落ち着き、テレビをつけるとニュースで苫小牧がえらい雨に見舞われてる!「雨量に警戒してください。」と言ってるではないか。こんな降る予報やったけ?と父ちゃんと話してると外が「ぴか!」と光ったかと思うと雷が鳴り出した。ひゃ〜、よかった、山で一泊せんで。あの雨ならきっとテントが水で浮く状態になっていたかも。

ということで、たった二座、されど二座の北海道山登りは終了となったのでした。
トムラウシ山を二座目にもってきたことで北海道の山の印象は上がり機会があればまた登りに行きたい、いや行くぞ、と思ったのでした。山もそうですが広い北海道に惚れた。あの空間の広さが好きになってしまった。20数年前に留学していたアメリカのネブラスカ州にいるかのような錯覚を覚えた。山行以外の部分は次回にて...。

 木々の向こうの空が赤く染まってます
悪天候の前兆の朝焼け

 奥が深い山も深い北海道 とにかく登山口までのアプローチが半端でない長さ

 遠くに十勝山系が見えました 午前中は天気よく景色も楽しめました

 トムラウシ公園
次は夏のお花畑を見に来たいなぁ
 同じくトムラウシ公園
すでに草黄葉、紅葉が始まっていました 

トムラウシ山のテント場
水場である南沼はすでに水が涸れておりました
ウラシマツツジ

最初、変わった岩の形やな〜と思ってたらシマリスでした
寒いのか、じ〜っとして一向に動きません
そぉっと写真を構えてパシャリ、パシャリ、パシャリ...
生きてるよね?ほんま動かへん...
でも上ってきた人が近づいたら目にも留まらぬ速さで隠れてしまいました

父ちゃんはこれで日本百名山のうち北海道の山は全て登ったとのこと。トムラウシ山は2度目の挑戦で登れてよかった。これで天気悪くて登られへんかったらどないしようとこちらもちょいと緊張してましたから。

(ほぼ)初めての北海道旅行楽しかったしよかった。終わってみればいい想い出だけ。北海道バンザイ!