2015年9月28日月曜日

恐怖心

最近、クライミングをしてて怖いなぁ、と思うことが多々ある。高さが怖い、目の前の岩が崩れたどうしよう?足を乗せてる岩がごがっと崩れたどうしよう?普通に登っていたらほぼありえないことやけど、ものすごく尖った落石があって、それがロープに当たってロープが切れたらどうしよう?とか。ネガティブ思考にとりつかれている私。

シルバーウィークは富山県は黒部の近くの丸山東壁へ登りに行く予定にしていた。で、その前週、三重県と奈良県の県境にある小太郎岩でアブミ練習をしたのだけど、A2のルート、宙ぶらりんになるのが怖くて登れず。フォローなのに。前述のネガティブ思考がず〜っと頭から離れず思考回路リセットができず。

こんな状態やから丸東は無理だと判断し新潟県糸魚川市にある明星山(*1)に行ったのですが、1日目の左岸稜は怖いと思いながらもフォローで登れた。ハズにオールリードしてもらって。2日目のフリースピリッツ。なんだろう?前日登れたから大丈夫だろうと思って取り付いたけど、ど~~しても怖い。天気良く貸し切り状態の絶好のコンディションの中、ど~~しても気持ちがついてこない。もんもんとしてます。

では写真を。

2015年9月13日(日)&14日(月) 名張香落渓(*2) 小太郎岩

 A2グレード、ライオンの鼻の真下をリードするハズ
このあと宙ぶらりんになるのですがビレイしながら恐怖におののいていた私

あらよっと!という感じで乗越していくハズ
うぅん、ここのルートのボルト、かなり古いんだよなぁ...あぁ、ネガティブ思考
結局「私が」登れず下降。敗退というにも及ばない情けない1日

 しかしこの日の夕日は空が燃えてるかと思うほど赤かった
きれいな夕焼けに少し慰められたような気がした


そして翌週、シルバーウィークの糸魚川市明星山
2015年9月20日(日)&21日(月)

対岸の車道から見るP6南壁
写真のほぼ真ん中あたりのルート、左岸稜を登った
 

 
 最終ピッチ、5mほどトラバースしたところで、はいチーズ!
この頃になると問題の恐怖心は薄れて楽しめるようになってきてました
しかしハズの足元は200mほどすぱっと切れ落ちておるのです。あわわ。

2日目のフリースピリッツの3P目を登るハズ
やっぱり私の恐怖心は消え去っておらずこの後下降

なんなんでしょうね。ったく。ここまでくると情けないというよりなぜ岩登り始めて10年以上も経った今頃になってこんだけ恐怖心を抱くようになったのかがとてつもなく不思議で不思議で。ず〜っと理由や原因を考えてますがよく分からず答え見つからず。

そして昨日、9月27日(日)。山岳会の活動で裏六甲の不動岩に行きました。ひそかに心配していた恐怖を感じることは全くなくすいすいほいほいと登れました。活動内容の都合でずっとフォローだったのでいく分楽といえば楽だったのですが、恐怖感は全く無く。初心者さんが一緒で教えがてら自分を試すつもりで地面から30mくらい上で片手で片足の体勢で岩から体を離してみたけど全く怖くなく。むしろ気持ちいいくらいで...。
なんでしょうかね、ほんとに全く...。でもこれで恐怖心がなくなったとは思えず。いつまたどこで顔を出すのかそれが少々気がかりです。

注釈
*1 私だけだろうけど、「かおちきょう」と呼ぶのかと思っていたら「こおちだに」ですって!辞書で調べて分かりました。念のために書いときます。
*2 正式の山名は「みょうじょうやま」ですがクライマーの間では「みょうじさん」「みょうじ」で通ってます。