2016年6月7日火曜日

フリークライミング 烏帽子岩

6月に入り、早くも梅雨入り。最近気になるのが以前までは「梅雨入りしました。」という文言だったのが、ここ数年、「梅雨入りしたとみられる。」というなんともあいまいな文言に変わった。これも最近顕著な言葉尻をとらえて非難する風潮を考えてのことのようでしょうかと思ったりしてみたりするのですが...(笑) だから思ってるのかそうでないのかはっきりせぇ、って。

さて、5日の日曜は雨になり、5月のGW山行を終えると同時に雪山シーズンにさよならを告げ、岩登りに精を出し始め、5月は毎週のごとく岩登りに行ってましたがそんなある1日の出来事。
私ごときがこんなことを書くのはどうかと思いますが、最近気になるので書きました。
クライミングジムが盛況のようです。あっちにもこっちにもできてます。それはいいことだと思うのですが、その延長で外壁を登っているらしきグループがこの日いました。ハズと私がちょっと奥まったところにあるルートを登ってました。なので最初は気がつかなかったんですね。で、登り終えて開けた壁の前に下りて来て、わいわいにぎやかにやってる1組を見て愕然!(ここからは専門的な話です)

終了点まで4個所ペツルがあるルート。5.9のレベルのルート。すべてのペツルにヌンチャクかかっているが、ロープがかけてあるのはなぜか終了点の1つ下のヌンチャクだけ。しかもこの辺りが核心部分。そして目が点になったのは、このロープをかけたたった1本のヌンチャクにテンションかけレストする若い女性。これだけでも怖いのに、再度ムーブを起こす時にこのヌンチャクを掴み全体重をかけている。
ビレイヤーはというと何も言わずに無理そう?行けそう?などと聞いている。クライマーが、テンションかけると言えば、ロープを張り、登ると言えばロープを緩め...。どう見てもビレイヤーもクライマーもほぼ初心者。
するとつつとちょっと離れたところから近づいて来た男性が「なんであないなってんの?」と聞いた。ビレイヤーがなんと言ったか聞こえなかったが、なんとなくの答えに男性はなんとなく納得した様子。
そして次にリーダーらしき男性が登場。同じく「なんであないなってんの?」と聞いた。ビレイヤーの答えを聞き、そして言った。「あれ抜けたらボテって落ちてまうやん。はははっはは〜。」

え、そこ笑うとこ?落ちてまうやん、どころじゃないよ。なんだかんだいって地上から10m以上のところにおり、途中のレッジまでは傾斜が緩いものの、おそらく後ろ向きに落ちて背中強打...だけで済んだらいいけど、止めることができないから、もう一段ごてっと落ちてその後ごろごろと緩傾斜を転がり、地上まで落ちてきてやっと止まるという状況だろう。っていうのが想像できへんのか〜い!

ハズとどうしようか相談していたけど、クライマーが下ります、と言って無事に下りて来たところで一言(で済まんかったけど)言わせてもろた。

リードしていた人とビレイヤーには、システムが分からないのに登るな、確保するな、ということ。
リーダーらしき人と最初に質問した男性には、笑いごとじゃないのよ、おかしいとおもったら即刻止めさせること、事故になったらここにいる全員に迷惑をかけることを想像できないのか?ということ。


ジムはボルトがしっかりしているし、落ちてもグラウンドフォールすることは「ほぼ」ない。あっても、下にマットをひいていたりするので、ちょっと安心。それに自然にあるような緩傾斜はなく、ほぼ垂壁以上の傾斜なので、緩傾斜=易しいと勘違いして気を抜いてしまうのか?どっちにしてもジムと外の壁は似て非なるものだともっと認識すべきだと思う。
 命をかけた遊びであること、結局は自己責任での遊びであるということを重々自覚の上で楽しんで欲しいと思うのであります。



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