2016年6月17日金曜日

六甲山 黒岩尾根を経て摩耶山

2016年6月15日(水) 天気 晴

結婚してから、数年経って山に行く時間がめっきり減った。行く時は数日間入りっぱなしで、行かない時は近くの山にすら行かない、というような極端な山行スタイル。

車で自分勝手に移動できて、登山口まで横付けして、車を降りたらすぐに登り始められる奈良の山と違って大阪北部の山とか六甲山は勝手が違う。アプローチは公共交通機関。しかも神戸のバスの仕組みがわから〜ん。バスって本数少なそうだしめんど〜...ってな気持ちが先行して徐々に、徐々に微妙に山から離れる生活。
その反面、脚力、体力共に低下してきているのを大きな山行の度に実感。ごまかしながらなんとか無事に下山するけど、このままじゃぁだめだなぁ〜ということで一念発起した。

ルートの予習はもちろんだが今回は神戸市内のバスの仕組み、市バスと阪急バスの縄張りの予習に時間を割いた。登山口はJR新神戸駅。最寄り駅からJR三宮駅へ行き、そこからJR新神戸駅まで市バスを使う。
まずつまいづたのがJR三宮駅周辺。HPで見た乗り場案内図と実際の駅周辺の距離感がつかめない。ある程度は予期していたが。少し離れたところに停車しているバスが乗るべきバスかと思って信号を渡ったら、すぐ目の前に停まっているバスがそうだった。発車しそうだったので飛び乗る。ピタパを乗り口でかざすが反応しない。あれ?あれ?と数回かざしても反応しないので諦める。そこに座っていたおばちゃんの視線が気になる。
分かったことは一律210円なので降車時にかざせばいいということ。現金で支払った。

そして下りてすぐやってはいけないとこをやってしまった。先に下りたサラリーマン風の男性になぜかついて行ってしまった。 なんとなくこの人、新神戸駅へ向かうのかな、と思ってしまった。しかしすぐにそこのコンビニに入ってしまった。でも、道の向こうに駅名の看板が見えた。少し不安を覚えたが、駅横に立つホテルとの連絡橋を渡り駅前に着く。よしよし、と思いきや...。登山口となる駅の下をくぐる道にたどり着けない。平日だがさすが六甲山麓。シニア世代の登山者の姿が結構いるがここで道を聞くわけにはいかない。もすこし自力でがんばるぞっと。

結果...あっち行ったりこっち行ったりして30分ほどロスしてしまった(あちゃ〜!)登山者は街中の地理に弱い。道に迷ったら来た道を戻れ。そんな基本を思い出しもう一度バス停からスタート。街中なのに山地図片手にうろうろする。あぁ、やっぱりここが核心だったか。バスの予習ついでにグーグルのストリートビューで駅周辺を見ておけばよかった。

さて、今回のルート、六甲山初級レベルの私には十分楽しめるルートだった。
まずこのルートを選んだ理由は、4月に歩荷をした際、会長が「静かで急登で歩荷に適した黒岩尾根ってのがあるけど登ってみる?」と言うてはったから。当日は、天気が下り坂なこともあり早い目に切り上げたかったのでやんわり却下させていただいたが、一度は登ってみようと思っていたのだった。急登なほどトレーニングもなるし歩いたことのない道を歩くのも面白いし。

最初にでてくる布引の滝(雌滝) 素通りしようかと思ったが
初めてなので立ち寄った。こんな立派な滝とは思わなかったので感動

雌滝から10分ほどで今度は雄滝に到着
これまた大きな滝でびっくり。六甲にこんな大きな滝があるの!?
沢やさんではないですが登れそうなラインを探してしまう

要所々々に休憩場所がありトイレもあるのがありがたい六甲山系
神戸市内の景色もきれいでした

紅葉の茶屋の看板がレトロ
今は市内から半時間ちょっとで来れる場所でも
昔はほんとに「山の中」だったんだろうなぁ。
しかしここから打った電報の内容が気になる、山中だけに

このあと市ヶ原を越え黒岩尾根に取り付く。黒岩尾根は市ヶ原から摩耶山頂に続く一番の急登ルート。休憩していると声をかけてくださったシニア世代の方は「あのルート行くの?いちばん急やで。」とおっしゃっていた。この日は私の他にトレランの女性がこのルートを登った模様。手前で道が分からないようだったので声をかけると黒岩尾根を登るという。もう少し奥ですよ、と教えてあげた。

山地図(2006年版。古いなぁ)には破線表示だったが、どうして、整備された歩きやすい道だった。しかも恐れいてた藪漕ぎもなし。これなら歩荷に使える。しかし、途中で道しるべがなくなり地図に載っていない沢が出てきた時には不安になった。小さい沢だから地図に載らないのか?他に道がなかったから正しい道を歩いてきてるとは自信がある反面不安になる瞬間もある。

やはり六甲山系は難しいと思うのは、時々、右へ左へとそれる細い道が出てくる。どう考えても目の前に延びる道が一番しっかりはっきりしていて本ルートだが、ちょっとしたハイキングとかなんかのイベントの帰りとか、あまり道が分かってない人ならなんとなしにそっちの方が近いだろう、とか思ってそれてしまうんだろうなぁ。私も、ほんと「なんとなく」この先でカーブしててさらにその先で本ルートの道と合流してる=近道かな?こっちの方が楽かな?と思ってしまった。なんでだろうね〜。なんかこぉ見えない、聞こえない誘いがあるんよね〜。特に長いこと道しるべがないと。やっぱり地図は必携。そして時々自分のいる位置を確認することですな。

そしてコースタイムより結構早く黒岩尾根終了地点
遠くに明石海峡大橋が見える見晴らしのいい場所でランチタイム
う〜ん、お天気よくいい景色を見ながら食べるおにぎりはおいしい

ランチの後、下山開始。青谷道を使って阪急王子公園駅まで行くつもりだったが、この天気の下、住宅街を延々歩くのは暑いだろうということで帰りもバスを使うことを思いつく。摩耶山ロープウェイの下の駅のすぐ前にバス停があることを地図で確認し上野道を使うことに。順調に下りて行くと...

 な、なんやこれ!突然、山の中に現れた鉄棒らしきもの

 支柱に張られたプレート やはり鉄棒だった
ここまで来て鉄棒する人、おるんかな?

そして帰りのバスでも洗礼が。
JR六甲道駅行きのバスが、1分後に来るではないか。これを逃すと次は40分後。ロープウェイ駅でTシャツを着替えたかったが40分は待てないなぁ、どうしようかなぁと思っていたらそのバスが来たので乗り込んだ。そしたら運転手さんに「お客さん!!乗り間違えてないよね!?」とけんか腰で聞かれた。なんなんだ?と思いつつやんわり(お、珍しい、私)「JR六甲道駅に行きたいんですが。このバス行きますよね?」と答えると「あ、そうですか!それなら...(間違えてない)」と前を向く。そしてすぐにどうやら、自分の最初の言い方が悪かったと思ったらしく、また振り向いて「あの、実はこのバス、六甲道駅に行くんですが経由地が多いので50分くらいかかるんです。次に来るバス、あ、僕もちょっと確かでないのですが、次に来るバスは、六甲道駅にほぼ直通で行くのでおそらく10分くらいで着くと思うので、でも、僕、確かでないのですが、たしか行くと思うので後のバスに乗られた方がいいと思うんです。」と言う。でも、行くかどうか不確かなら、ちょっとなぁ。行かないバスに乗ってしまうくらいなら、50分かけても確実に駅に行くこのバスに乗っておこうかな、と思っていると隣に座っていた女性がスマホで「あ、私、調べますね。ちょっと待ってくださいね。」といって指をしゃーしゃーって横に動かして検索してくださった。うわぁ、なんて親切なんだ!っていうかその前に、私、スマホ持てよ、と自分につっこみいれつつ待っていたら、「次のバスは必ず行くけど、そうですね、このバスの2分後。次のバスの方がいいですよ。」と教えてくださったのでお礼を言って下りた。
バスが発車して数十秒で次のバスが来たので乗ろうとするが扉が開かない。神戸市バスってなんか...ん?って感じなのかな?サイドミラーに映ってないのかな?と思いバスぎりぎりまで寄ったらやっと開けてくれた。こんな感じなのかなぁ?神戸の市バスって、って思っていると運転もちょい荒くてびびった。でも、他の乗客の皆さんは普通の顔してはったから私がびびりすぎか?

とまぁ、こんな感じで第一回体力作り山行は終了。神戸市バスの洗礼も受け今後は少しはスマートに乗りこなせるかと。その前に街中で迷うの止めよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿