2016年8月19日金曜日

夏山山行 南アルプスで久しぶりの山歩き!〜話と写真のページ その1〜

2016年8月10日(水)〜12日(金)
間ノ岳(3189m)、中白根山(3055m)、小太郎山(2725m)、北岳(3192m 今回の北岳はおまけ)

ということで、南ア山歩きレポート第2段。本日は1日目から2日目の中ほどまで。

10日16時頃、広河原に到着し、早速テントを張る。「奥の方に張ってね。」と小屋の人に言われたが、奥の方は若者が大きめのテントを張ってすでにわいわいやっている。翌朝は早起きしたいので、手前の方で、単独用テントがたくさんある場所に張る。これは以前、黒部の阿曾原小屋でテント泊した時の失敗から学んだ。

ゴアテントを使用しているが、今さらながらフライは要るか要らないか?という疑問が出発前に頭に浮かぶ。ネットで調べたりして、結局ハズの「ゴアは基本はシングルウォール使いやで。」という言葉に従い、レインフライを持たずに来た。しかし、雨に降られたらどうしよう、という不安はつきまとう。この日ももくもくと雲が沸き立っていた。なので少しでもなんとかなればと大きな木の下に張った。翌日は稜線の上。雨が降ったら開き直るしかない。

夕食のα米にお湯を注ぎ、できあがりまでイカの燻製をつまみにビールを飲んでると、北沢峠からバスが一緒だった(らしい。私はこの時点で記憶がなかった。すいません)小屋泊まりのご婦人が散歩してらしたようで、私に気付いて話しかけてくださった。この後の行程とか色々と10分ほどお話をした。「一人でテントすごいわね〜。気をつけてね。」とおっしゃってくださった。

夕食食べて19時半頃寝付くが、なんだか寝れない。なんだろなーと思っていると、外をうろうろする人のヘッドランプの明かりが時々テント内を照らし、これが落ち着けない理由だったようだ。こんなこと今までなかったのになぁ。フライを張ってないからかなぁ。それに林間学校で来ていたテント泊の学生達の明かりが、携行できる蛍光灯(台所とか洗面台の短いようなん)で、これがものすごい光を発する。15mは離れているだろうにものすごい光。すごいもんもっとるなぁ、と思いつつタオルをアイマスク代わりにして寝た。

11日。3時に起きる。テントから外を覗く満天の星空。うわぁ、久しぶりに見たなぁ、こんな星空。起きてる人もいるがまだみなさん就寝中。独り占めできた感じで嬉しい。
しかし、夜中の3時半頃、さすがにαパスタは喉にひっかかる。お腹が空いてるとか空いてないとかじゃなくて、やはり夜中3時ってご飯を食べる時間じゃないよなぁ。でも無理に詰め込む。せっかく持ってきたフライドオニオンのトッピングは開けずじまい。

4時半。計画通り出発。暗い中ヘッドランプを点けて歩き出す。夜明けまで30分森の中を歩く。多分、熊さん、いないだろーなー、と思いつつ、いるかもしれない。お願いだから出てこないでください。予想はしてたが実際に暗い中一人で歩くと心細い。はよ夜明けんかなぁ...。


と思っていると夜が明けてきました。正面に目指す八本歯のコルが見える。この当たりを過ぎたところから虫がブンブン飛ぶ地帯に突入。虫も行動時間早いわぁ。蚊取り線香に火を点け、歩くリズムを取るためにラジオのスイッチを入れる。ちょうど、男子柔道、重たい階級の試合を中継していた。気晴らしになったのでラジオ持ってきてよかった。

ずんずん歩き、二俣に到着。御池小屋に続く道から来る人がいる。登る人、下山の人、それぞれだ。
二俣から少し行ったところの写真(↓)雪渓はほとんどなかった。今年はやはり雪、少なかったのだろうか?


ずんずん歩き、なつかしのバットレス沢出合に到着した(↑)。岩にバッテンがついている。普通の登山者は行っちゃだめよ。07年だったか。Yちゃんと一緒に来たなぁ、と懐かしい。あの後、10年だったか、第4尾根が崩落したらしいが、ここからではどの当たりが崩落したのか、よく分からず。尾根の形の記憶も曖昧だし。あの時は、なんだか若かったなぁ、勢いあったなぁ、と当時の山行を思い出しながら歩を進める。

八本歯のコルに至る階段が始まるところで振り返る。アサヨ峰に続く、早川尾根の後に八ヶ岳の権現、赤岳など南ヤツの山々が見えた(↑)。

急な階段を登り途中でふと横を見ると...
じゃーん!バットレス第4尾根が横から見えたぁ〜!写真真ん中よりやや右のラインがそれ。なっつかしいなぁ〜♪あそこ登ったんやなぁ。

そうこうしているうちに、八本歯のコルに到着。コースタイムより早い。少し欲が出てくる。歩きながら考えていたが、このままコースタイムより早いペースで行けば、今日中に北岳を越えて、肩の小屋まで行けるかも。そうすると翌日の時間を2時間ほど省略でき、朝3時半なんて時間に歩き出さなくて済む!でもなー、でもなー。ここまでは順調でも...
(下の写真の右端、稜線が切れるところから南方向を撮った写真)
今いるところから写真(↑)右にある小屋まで歩き、そっから写真左端のピークを往復せなあかん。ここまでは計画通り。しかし計画にプラスアルファするとなると、小屋に戻った後、

(上の写真の真ん中辺りから北方向を撮った写真)
この上の写真の小屋(=2枚上の写真と同じ小屋)から、あのどぉんとそびえるピークを越えて、向こう側におりやなあかんねんで〜。いやぁ、南アルプスはでっかいわ〜...と考え込む。
考え込んでもしゃぁないので歩を進める。
ここから小屋までトラバースルート。平行移動なので楽ちん。単独女性と話をしたり、初老&中年親子のお父ちゃんに道を聞かれたり、と一人で歩いていると案外人に声をかけてもらえて楽しかったりする。

小屋に着いて、とりあえず、どうするかは間ノ岳往復してから決めるとして、不要な物を小屋にデポさせてもらう。買うつもりはなかったが、どうしても自分ブレンドのポカリより、既製品のオランジーナを飲みたかったので400円という大枚をはたいて購入して持って行く。しかもここには自販機がある!北アルプスにはないぞ〜、自販機。南アルプスちょっと違うな、やっぱり。そして既製品はおいしかった。意外と体から水分が発散しているのか、喉が渇いた。買ってよかった。

話と写真のページその2に続く...

文字ばっかりの記録のページはこちら

0 件のコメント: