2016年8月25日木曜日

夏山山行 南アルプスで久しぶりの山歩き!その3

2016年8月12日(金)

夜中に騒がしいテントがあって少し寝れなかったが、3時に起きてご飯を食べ出発の用意をする。
テントから頭を出す。さすがに標高3000m近くの早朝は気温が低い。周りのテントはまだ寝ている人が多いよう。おじさんのテントには灯りがついていた。さすが山屋。
見上げると満天の星空。この数日後にピークを迎えるなんとか流星群が見れるかも、と探してみたが流れる星はなかった。残念。

日が昇る直前の空 何度見ても飽きないしこの瞬間を見れることに感謝


朝5時前。日の出が近づく。テント場で、小屋の前で待つ人、ヘッドランプを灯しながら北岳山頂まで登った人の前に平等に太陽が現れる。この瞬間をみな心待ちにしてるんだね〜。
この日は見事な雲海だった。雲海に浮かぶ八ヶ岳や富士山、ほんとに言い表せない景色でした。

5時過ぎにおじさんと小太郎山へ向かうべくテント場を出発。分岐広場でザックをデポし、少量の食料、カメラ、貴重品などを防寒具を兼ねた雨具のポケットに詰め込み出発。

途中でおじさんが先に行っていいよ、と行ってくださったので先行する。単独者の人と沢登りの4人パーティとすれ違う。頂上でテントを張っていた人達だ。広河原までのバスは、この小太郎山の反対側の林道を走っているのだけど、一昨日バスの窓から見て沢が山肌を落ちていたのは見えたけど、すごい急な沢だった。あれ登る人おるんやろうなぁ、と思っていたけどほんまにおった。すごい強者、としか言いようがない。

この稜線の先に小太郎山。奥の禿げた山頂を持つ山は甲斐駒ヶ岳。この山もカッコイイ!
見た目通りの距離感、近くもなく遠くもなく、そのまんま。この辺の心づもりはあったので気持ちが折れずよかった。
以前、Yちゃんとバットレスに登った戻りで、展望がないのでこの山に続くハイマツへ直進した。10分ほどしたらだんだん藪漕ぎになり、これは道が違うと引き返したのも今となってはほほえましい思い出。その間違えたハイマツ帯への踏み跡も確認した。確かに直進してしまう、誘い込まれる道だった。

小太郎山頂上からは、日本で一番高い富士山と第二の高峰北岳が並んで見える。しっかりカメラに収める。そして、おじさんが到着して互いに記念写真を撮り合う。


振り返ると北アルプスの山並みもきれいに見えた(↓)
山岳会の活動であそこにいるハズを思い出し急に早く家に帰りたい、と思う。バスの時間も気になる。最終便までまだあるけれど、最終便だと家に着くのが夜中になってしまう。これは最悪の場合、として、できれば余裕を持って帰りたい。なので、おじさんにバスの時間があるからと断り、快く了解していただき(ありがとうございます)、先に小太郎山を出発する。出発してすぐにまた単独行の人とすれ違った。結構人気のある山やなぁ。

少し行ったところで振り返るとおじさんが「やっほ〜〜〜!!」と言って手を振ってくれた(↓)。


さよなら&楽しかったです、という感謝の意を込めてこちらも手を大きく振り小太郎山分岐に向けて加速する。しかし最後のゆるい登りで失速。気持ちが急いたが、足がついてこず。情けない。

とはいえ、予定していた時間には分岐に戻り少しの休憩の後、下山開始。するとツアー客が登ってきた。このツアーの中に、一昨日、広河原のテント場でお話をしたご婦人がいて再び挨拶を交わしお話をする。「こんなところでまた会うなんて!ご縁があるんだわ。」と喜んでくださっていた。私も嬉しかった。が、ご婦人は決して悪くないのだが、参加されているこのツアーの引率者ひいては催行会社に対しては常々一言言いたいことがある。お客様相談室にメールを送信してやろうかと考えている今日この頃。

が、ここは楽しい山の中。そんなマイナスな気持ちはとりあえず横へ押しやり白根御池小屋まで急坂をくだる。下りながらこんなに急坂だったっけ?と、またまた数年前のバットレス登攀の山行を思い出す。よく下ったなぁ、この急坂を夜の9時過ぎに!そんなことを考えているうちに御池小屋に到着。かーーーん!と太陽が照りつける。「あつっ!」標高2200mでこの暑さなら大阪は、と思うと...とほほのほ。

小屋前でおいしそうにソフトクリームを食べている人がいる。目が合った。私の目はソフトクリームに釘付け。おいしそう...。小屋で買うと高いのよ。ここは標高2200m。そら高いわ。が、今からの広河原までの行程を考える。さらに1時間半の歩き。よっしゃ、標高3000m近くでの400円のペットボトルよりは安いわ!!(ほんま?)ということで、

お買い上げ〜!冷え冷え〜♪ピーチ味がおいしい〜。さすが山梨。ピーチとバニラとはイキな品揃え。売店の女性、07年のバットレス山行の時もいらっしゃった従業員の方。バイトさんではないはず。かわいらしい方だったので覚えていたのですが、8年ほど経った今もお若くてきれいでした。こちとら、7年分年取ったのだけど〜。空気のいいところにいるとやはりお肌にも精神的にもよろしいのかしらね〜?

エネルギーを補給し再度エンジン全開で下山開始。この日は金曜でお盆休みに入ったばかりだからか登ってくる人が多い。そしてバスの時間に十分間に合う時間に広河原に到着できた。

久しぶりに登った南アルプス。やはり南アはでっかいなぁ。帰宅後、体がかなりよれよれになった。でも、いい天気にめぐまれ、たくさんの人達と話をして計画通り登れた楽しい山行だった。
でも、まだまだ登りたい山、登りたい壁、歩きたい道はあるのです。人生は山色なのだ。

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