2018年2月16日金曜日

白馬でスキー

2018年2月11日〜13日

当初は2泊3日で五竜岳へ雪山登山に行く予定だったが、天気が大分悪そうなので、天気の良さそうな他の山域に行くことを考えたがいまいち気分が乗らず。頭と気分は「白馬」になっていたので、スキーと遠見尾根雪山ハイクをすることに。

白馬のお宿は、ハズが20年以上お世話になっている、古民家というより築100年の藁葺きの元民宿のお家。早朝到着してお家に滑り込みちょっと寝る。

11日に遠見尾根に行けばよかったのだろうが、到着が早朝なのでこの日はスキーに。天気は期待していなかったが(予報も悪かった)、こんなええ天気。

初心者にが気兼ねなく楽しめる「さのさかスキー場」から見る青木湖。どうやら経営状態が悪いらしく、今年から閉鎖の予定やったみたいだが営業していた。朝から夕方まで練習、練習。最後の方には少し上手くなったような...。

夜は、関東から急遽スノボー参戦、初対面の桃ちゃんとおばさんとお鍋。野菜いっぱいで、おいしかった。桃ちゃんは翌日お仕事が入るかも、ということで、初対面と思えないほど話が盛り上がっていたが9時過ぎに大雪の中帰って行った。無事帰宅したということで、よかった。

翌日。起きると一晩で20センチの積雪。しかも降り続く雪。とりあえず、登山口となる白馬五竜スキー場へ向かう。駐車場から見上げるアルプス平は雪雲の中。ということで、私は降りしきる雪の中を滑る自信なく、車にいることに。ハズだけ滑りに行く。昼から少し滑ったけど、寒くてあかん。
自然のまっただ中で寒いのは納得できるが、人工の山の中で寒いのは納得できず寒さに負ける。早々に退散。

駐車場で隣の車に積もる雪...
翌日の月曜、数ヶ月前から老人ホームに入所したおじさんに面会。耳が遠くなっているけど、近寄って話をするとコミュニケーションができ、顔色もよくて安心する。家で1人でいるおばさんのことを頼むよ、と手を握ってお願いされた。できる限りは、と思うが関西と白馬ではあまりにも遠い。安心してもらうために、はい、大丈夫よ、と答える。

帰るとおばさんが囲炉裏に火を起こしていた。お昼ご飯に、と自家製のお餅を焼いてくれた。海苔巻きにしていただく。おいしい。柔らかい。市販のものとはやっぱり違う。2つ半もたいらげた。


お腹が落ち着いたところで、大阪に向けて出発の時間。広い家におばさんが1人になると思うと、なんだか切なくなる。来て過ごしているときは楽しくていいが、帰る時はいつも後ろ髪を引かれる。

スキー場やスーパーには、外国からのスキー客や若い人たちがたくさんいるが、町、村を見るとやはり過疎化が進んでいるのは否めない。スキー場や登山でにぎやかな白馬、といえどもだ。この状態を食い止めるには何をすればいいか全く分からないし、自分に何かできるかなんて思わないしできない。でも、これが日本の地方の現実だとイヤでも認識させられる。過疎化もそうだが、それより90に近いお年寄りが1人で住んでいる、ということがとてもやるせない。