2018年8月22日水曜日

盆休み山行前半 滝谷第四尾根(雨天中止)

山行日 2018年8月12日〜13日
行こうとしたとこ 北ア・滝谷第四尾根

このルートの話を聞いたのは随分昔のこと。以前の山岳会の人が言っていた。行くなら滝谷出合から、と。行くなら沢靴を履いて行ったほうがいいかも、とか。その時は、ふ〜ん、と興味なく聞き流していたが、今になって挑戦してみたくなったので、6月頃、ハズに持ちかけてみるとよし、行ってみようということになった。

中年二人、最近は体が以前のように動かなくなりつつある中、色々な行動パターンを考え、早朝に
関西を出発、滝谷避難小屋で一泊。翌朝早朝出発し、その日のうちに稜線に出て最低コル辺りでビバーク。そして3日目、白出沢を下山して後半戦に行く、という計画にした。
2日目は稜線でビバークよりも小屋泊まりまたは北穂のテン場で泊まることを考えたが、小屋泊まりは
盆休み中で空きがあるか不明であること、午後4時までに到着を、という小屋の注意事項をHPで読み断念。テン場利用も考えたが装備がかさばるため、ビバークで行こうということで最低限の装備で行った。

新穂高温泉の駐車場(深山荘の駐車場横)に空きスペースがあるかドキドキしたが、思いの外空いていて鍋平の駐車場に停めずに済んだ。これで小一時間、時間を無駄にせずに済んだ。

駐車場出発時はこんな感じで(↑)、雲が多いものの薄日が差してまずまずの天気だった。

荷物が肩に食い込むのを我慢しながら歩く。穂高平の小屋前で揺れる「氷」の旗に目が行く。
食べたいなー、氷。でも、ハズに聞き流される。この辺りでポツポツ降り出す。おっと来たか...。

この後、A山岳会の人に会う。会社の人と槍ヶ岳に登って帰る途中らしい。先月第四尾根に行ったメンバーがいたらしいが、雪渓の状態が悪く敗退したという。時々参考にさせてもらっている、ある人のブログにも同じことが書いてあった。うぅん、嫌な予感。

白出沢の出合にて(↑)。この横にホースがあって水が出ているはずだけど、水が出てなかった。ちょっと溜まった水に集まる蝶々。調べて見たけど名前、分からず。

この後、滝谷避難小屋まで、下りてくる人とすれ違う、すれ違う。まぁ、下るだけだけど、この時間(午後3時ごろ)だと新穂高に到着したら日の入りギリギリ。下るだけ、と思っているのだろうけど、暗いところ歩くのに慣れていないような感じの人ばかり。まぁ、そういう私たちも大概適当な暗闇行脚してるけど💦

滝谷避難小屋に近くなるとなんだかいい匂いがして来た。香ばしいいい匂い。まさか、この先の槍平の小屋の夕食の匂いが沢の風に乗って流れて来てるのではないよね?と話をしていると、おじさん二人が河原で酒宴を開いていた。こんちは、と挨拶すると、陽気に挨拶を返してくれた。お酒が入って楽しそう。今回は軽量化のためお酒は一滴もなし。

荷物を置いて偵察へ行く。

滝谷出合から望遠で撮った雄滝の写真(↑)わかりづらいが滝の落ち口に大きな雪渓がある。状況、あんまり良くないかも。

出合から40分くらい登ったところ(↑)右岸か左岸かうろうろしたので1時間ほどかかったが、とりあえず右岸に渡ってから遡った方がいいと思う。左側の滝は女滝。ここから雄滝は見えない。

もう少し近づいて女滝のアップ(↑)どこを登るか、思案する。もう少し近づければよかったけど水量が多く、靴を脱ぐのが面倒なのでここまでとして避難小屋に戻った。

出合の大岩が見えて来た頃、午後5時50分頃だったか、ぽつぽつと雨が落ちて来た。あらら、落ちて来たね、といいながら小屋に入って3分ほどすると、雷が鳴り出しあっという間にエライな雨が降り出した。おぉ、ギリギリセーフ!30分ほどで止む夕立かと思っていたけど、約2時間降り続いた。翌日の岩のコンディションが心配。

簡単な夕食を食べて寝る。寝る前に外を見ると、沢が濁流となっていた。
午後11時頃、トイレに起きた時に外を見ると雨は止んで満天の星空。やった!と思って寝る。
日が変わって午前3時。起床。トイレに行ったついでに外を見ると、小雨。あちゃぁ、どうしようか?
戻ってハズに報告。その5分後、トイレに行ったハズが「エライな雨や」「?!」沢の流れる音と
オーケストラするように雨の音が確かに聞こえる。外に出ると「エライな雨」。

ここまで降るとどうあがいても岩は乾かない。しかもこの日の予報はそもそもよくはなかった。なので二度寝した。午前6時頃起きるとおっちゃんらが起きて来て「行かなかったの?」と聞かれた。岩が濡れると登れないことを説明する。

この後、登る人いれば、下る人いる、で小屋に立ち寄る人複数名。私たちはとりあえず、もう1つ奥の
槍平小屋まで行き、携帯が通じれば、南岳小屋に電話、予約が入るようであれば予約し、南岳まで
登ろうと決定したが、雨は止まず、携帯は圏外だったので、槍平小屋でコーヒーブレイクを楽しみ
下山決定。

白出沢までの間、登ってくる人が結構いる。そしてバテている人も結構いる。どこまで行くか知らないが、これから本番やのにここでバテてて大丈夫か?という状態。

おっと!前日は枯れていた白出沢の出合水場から勢いよく水が出ている!喉を潤し、タオルを濡らしてさっぱりした。水があるとやはり嬉しい。

穂高平の小屋まで戻って来た。
念願のかき氷!いただきました!いちごミルクとみぞれミルク(手前)。みぞれの味が練乳に負けて、ミルク氷になっていた。予想通り。やっぱり他のにすればよかった。火照った体が冷えてリフレッシュ!ありがたいです。お値段500円。抹茶ミルクだけ600円だったかな。他にカレー、麺類などありました。

この後、エライな雨にまた遭ってかなり濡れた。とほほ☔

ということで後半戦に続きます。→お盆休み・後半山行 その1

参考行動時間
午後2時 新穂高登山者用駐車場発
午後2時55分 穂高平小屋
午後3時44分 白出沢出合
午後4時50分 チビ谷
午後5時15分 滝谷避難小屋(以前のくら〜いイメージはなく、快適だった!トイレの戸はちゃんと閉めよう!)

お風呂♨️
ホテル穂高 大人1人800円

夕食
ひがくの湯併設の食堂でざるそば大盛りをいただく。お腹いっぱい!ここのノンアルコールビールは、お得だ。機会があれば是非!