2018年9月28日金曜日

剱岳 早月尾根

山行日 2018年9月23日(日)〜24日(月)
行った山  北アルプス北部 剱岳・早月尾根
メンバー ハズと私

変則三連休のこの週末、本来は北鎌に行く予定だったが、天気があいにく悪そうなので、急遽冬に予定している山行の下見ということで、剱岳早月尾根へ行くことになった。

仕事が忙しいハズなんで、夜10時に大阪を出発。馬場島に到着したのは朝の4時前だった。1時間ほど仮眠して出発する。朝の4時でもすでに出発準備している人がいた。

朝5時過ぎに起床、5時半馬場島出発。登山届けを出そうと思っていたが、提出箱がある場所が分からず登山口まで持って行く。が、ここでもなくてそのまま入山。提出箱は馬場島荘の玄関にあった。

ちょっとした自慢だが(自慢じゃないが、というべきかも知れないが逆に嫌味になるのでここはストレレートに自慢と言っておこう)、早月尾根は雪のあるときにしか行ったことがない。

急登で始まり、息が上がり暑くなってきたところで松尾平の入り口に到着。ここで朝ごはんのおにぎりを食べる。天気よく、ひんやりしている空気が気持ちいい。


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松尾平から200mごとに標識が立てられている。が、誤差が結構あるように思う。まぁ、目安ということで。冬は雪に埋もれて分からへんし。1200mからの急登。


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1400mを過ぎても、まだまだ急登が続きます。


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数回の休憩を経たのち、小さな台地に到着。そこから紅葉の始まった尾根と早月尾根小屋、テン場、そして頂上へのさらに長い稜線が見えました。


先にテントを張って、必要なものだけ持って頂上へ向かいます。地元の高校の名前が書かれた大きなテントと1人用のテントの間に隙間があったのでそこに張りました。ほとんどのテントは空のようなので、朝から頂上往復へ出かけている様子。私たちが戻ったらどのくらいのテントが残っているのか...。

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小屋からも200mごとに標識があります。まぁ、だいたいですが。時々、平行移動があるので少し楽です。10時前に出発しましたが、11時頃になると、2500m辺りで下りてくる人とのすれ違いが多くなりました。
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難所「カニのハサミ」を通過。ここ、雪のあるときに通ったかな?記憶がない。こんな壁スレスレのところをトラバースしたっけ?トラバースする場所があったのは覚えているのですが。雪があるときとないときでは本当に景色が異なります。

ちなみにカニのハサミというからにはそのように見えるのかと思っていましたが、はさみの一刃は、昭和40年台に崩れたそうです(*1)。

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右側を見ると、別山尾根のカニのたてばい(下り)に人が連なっていました。


この後、無事頂上に到着。30分ほど休憩。頂上から見る剱沢は黄葉が始まっていました。2000mを超える場所ではすでに秋真っただ中です。頂上もたくさんの人で賑わっておりました。源次郎尾根の二峰で懸垂の順番待ちをしている人たちもおりました。天気よくてほんとによかったです。
さて、体も冷えて来たし、テント場に戻るべく下山開始。

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午後1時を過ぎてもまだ登ってくる人たちがいます。カニのハサミ辺りで小屋泊まりのご夫婦とすれ違いました。「あとどのくらいかなぁ?」なんて話から、4時までに戻って来られるならこの日、登りに行っても大丈夫だろうと小屋の人に言われたとおっしゃてました。ここから後、小一時間はかかるものと思われます。(予想登頂時刻2時半〜3時)「やっぱり無謀だったかな」とおっしゃってました。他人の私たちが引き返した方がいいとは言えず。でも「4時は厳しいな」と思ったのが正直なところ。かなりしんどがってらっしゃったし。「気をつけて」とだけ言ってすれ違いましたが。

この他にも、なんだろなー、男性二人のグループで、先輩と後輩?なのか、先輩は空荷なのにバテバテ。後輩はまぁまぁ荷物が詰まったザックを担いで供の人のようについて来てる、という二人もいた。ぎりぎりすれ違える狭い場所でこちらが待っているのに、なぜかその私たちの前で休憩しようと言う先輩。なんだ?「がんばって!」とでも言ってほしいのか?後輩に荷物持たせてバテてるのに、か?「ここじゃぁ、あれなんでもう少し先に進んでから休憩しましょう」と後輩に諭される始末。この二人は6時になって小屋に戻って来ていた。
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ナナカマドとバックに去年父ちゃんと登った大猫山

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翌朝、テント場の真正面に見える大猫山に朝日が当たって、晩秋の様相を醸し出していました。

朝6時に出発しぼちぼちと下りて行きます。最近、登山道の特徴を覚えるのを止めたというか、しないようになって、前日通った道なのに「あれ?こんなところあったっけ?」ということがあります。

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好きな花のひとつ、ダイモンジソウ。その名の通り、大の字に咲きます。

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1200m付近に自生している立山杉。とても大きい。ここより下にも2箇所で見ることができます。どのくらいの年月をここで生きているのか。私の年なんて短いもんです。

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9時半には馬場島に到着。片付けをしてお風呂に向かいます。昼ごはんは、富山市内の「すし玉」で。サンマのにぎりがたまらんかった!すし玉さいこ〜!😍

お風呂 アルプスの湯 大人一人610円 詳細はこちら
ランチ 廻る富山湾 すし玉富山掛尾店 詳細はこちら 
    人気があるお店のようで結構待ちますが、一度食べてみてください。

*1引用元 「立山地名辞典」リンクはこちら(PDFファイルが開きます)