2018年10月13日土曜日

槍ヶ岳・北鎌尾根

槍ヶ岳・北鎌山行記録その1

山行日 2018年10月7日(日)〜9日(火)
ルート 中房温泉〜貧乏沢〜北鎌沢〜北鎌尾根〜槍ヶ岳〜東鎌尾根〜中房温泉
メンバー ハズと私

2018年10月7日(日) 晴、稜線は暴風
台風25号は日本海を通過。多少の影響が気になったが、7日以降は天気は回復するとの予報で、とりあえず行ってみることに。万が一、天気やルートの状況などが悪かった場合は無理せずに引き返すという約束で関西を出発した。

私は、これまで北鎌に行ったことがない。約10年前、冬の北鎌山行を計画し11月上旬にP2の偵察に、高瀬ダムから入山、貧乏沢を登って中房温泉に下山するという計画を遂行したことがあったが、結局、人数不足=ラッセル大変だろう、ということで計画は中止。これ以降、せめて無雪期に登りたいと思いながらもその機会に恵まれなかった。
先月の連休に行く計画にしていたが、天気予報がよくなかったので10月の連休の計画(剱岳・早月尾根)とひっくり返した。

まずは、中房温泉の駐車場にスペースがあるかどうか。なければ、かなり下の「たこ平」という温泉宿の隣の駐車場か、最悪は穂高の町中の駐車場に停めてバスで移動=お金と時間がかかる、ことになる。
夜中3時頃。たこ平の前でガードマンの人が立っていて停められた。なんだろうと思ったら上の駐車場は第3のみスペースあり。駐車場までの道中は、台風の影響で枝、葉などが落ちているのでパンク等しないよう気をつけて運転してください、とのことだった。いやぁ、ありがたいです。風が強い中、一晩中立ってらっしゃるのか?とにかく、ご苦労様です。

第3駐車場(有明荘の真横なので、煮炊き、テント設営厳禁です)に到着。思ったよりスペースあり。仮眠をして朝6時、出発する。
登山口は人でごった返しているが2ヶ月前よりも人は少ない。

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登っているし、日が差して来ると少々暑いくらい
晴れていたら大天井岳が見えるはずだが、この日は、雲で見えず
(写真左側の緑色の斜面の上が山頂)
順調に30人抜きくらいして登る。合戦尾根小屋に到着。名物のスイカは9月末で販売終了。今は、おしるこを販売しているらしい。

9時過ぎに燕山荘に到着。風がきつい。雲の動きが早く、眼下の高瀬川を挟んだ西側の山々には雨雲がかかっているようだ。時間に余裕があったので、一杯500円のコーヒーで休憩。なかなか美味しいコーヒーだった。

さて、次に目指すは大天荘ヒュッテ、ということで小屋の表に出ると...


虹がかかっておりました。そして風がきつい。写真では分からないですよね〜。通常、この稜線は西側(富山側)からの風が吹きます。この日はそよ風どころじゃなく。出発しかけましたが、あまりに寒いので雨具の上を慌てて羽織りました。


行く先に見える北鎌の稜線は厚い雲に覆われており、明日以降はどうなるのか不安になります。周りの山にかかる雲は時折、風に流されて動くのに、北鎌の雲はなかなか取れませんでした。

蛙岩、為右衛門吊り岩、切り通し岩、喜作レリーフと強風の中進み、大天荘ヒュッテまでの道に入ります。牛首山の北斜面は、ダケカンバの葉が落ちとても寂しい様子でした(↓)




大天荘ヒュッテに到着しました。黄色い看板には「体力、経験不足の人は北鎌には行かないように」と書かれています。小屋に入って支配人の小池さんに挨拶。「今回は北鎌なんです」というと、特に驚いた様子もされず拍子抜け。少しは「挑戦ですか!」って言って欲しかった(笑)。


小屋の前に広がるニノ俣谷もすっかり秋の様相。2ヶ月前には、トリカブトなどが咲いていたのに。早いもんですね。セルフコーヒーとドーナツをいただき、ビールを各自1本仕入れていざ、貧乏沢を下るべく出発しました。

その2に続く→こちら