北鎌沢のコル〜頂上〜肩の小屋まで
さて、さて、次なる壁は、独標。トラバースルートとダイレクトルートがある。トラバースルートは長いザレ場を横切り、次にコの字型に突き出たところの通過。気乗りしなかった。圧倒的にトラバースルートを行く人が多いのだけど。
北鎌沢のコルからの出だしもはっきりとした踏み跡あり、安心したような拍子抜けのような。木々の葉は台風の影響か落ちてしまって少し寂しい風景。
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時々、木登りを交えて尾根上を忠実にたどります。ロープを出す必要はなし。他の人のブログや記録で見るような高度感は意外とない。
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振り返ると北鎌沢のコルより下部が見える。真冬はこの向こうから登り始める。ハズは随分前に突破している。改めてすごいなぁ、と思うけど…。
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なんだかんだ言ってるうちに通称「天狗の腰掛」(多分)
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天狗の腰掛に続くピーク。先を行く2人パーティ(黄色ザック)と単独の人(黒色ザック)が見え隠れしていた。こちらを振り返ったようだったので、手を振ったけど無視された(笑)
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下りたり登ったりを繰り返していると、独標前に到着。この写真じゃぁ、独標の大きさが分からんなぁ。トラバースルートがよく分からん。ダイレクトルートは写真左端のルンゼを登る
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覗くと、白ヘルメットの2人パーティがロープを出して登っていた。ロープいらんかなぁ、と思ったけど、どうせ待つなら出そうか、といってロープを出して登る。ルンゼを登るハズ。ここホールドがなく荷物が重たいので少々苦労した。
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ダイレクトルート途中から見下ろしたトラバースルート。どこを歩くか分からんでしょう?(写真・ハズ)
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先ほどのルンゼが終わり、少し進んでロープはいらんな、ということでフリーで登った(写真・ハズ)リッジは高度感があって怖いと予習していたが怖くなかった。ただ「高所恐怖症」で「岩登りそんなにできない」という人は、トラバースルートを行かれた方がいいでしょう。
この後「独標の門」と言われる大きな岩の間を通過すると...
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独標では写真だけ撮って先へ進む。ここで、隣のテントにいた北鎌沢の登りで抜かした「上原くん」と白ヘル2人パーティを抜かした。(巨人の上原選手に似ていたので)
その後もこんなところを登ったり下りたりして進む。ロープは不要。稜線を忠実にたどる。巻く時は右側。
鹿窓があるピーク。右のピーク下に白ヘルパーティの人が見えます。
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どんどん進みます。槍ヶ岳が近くなるのが意外と早かった。この後、黄色ザックのパーティに追いつき、追い越します。
近寄りすぎると岩、石が落ちて当たるので、追撃するならちょっと離れてお願いします。こちらも落とす気は全くありませんが、なんせザレているので、気を使っていても石が落ちていきます。
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見たかった「諸君頑張」のプレート。これも見過ごしたかな、と思っていたら最後の最後で現れた。
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秋の日が槍の穂先からこちらに差し込み眩しいです。でも嬉しい晴天。
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これまた有名な下のルンゼ。右側から登れると書いてる人もいましたが、うぅん、どうかな。左側を登り、ハズの位置より少し下で右側に移るという感じで登るとうまくいきました(私)。
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そして上のルンゼを登って、見上げると頂上の人がのぞいてます。正直、私自身、頂上からこちらをのぞいたことがなかったので、どこに出るのかわくわくでした。
登り切ると、祠のちょうど右横に出ました。ほぉ、ここに出てくるのかぁ。
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北鎌沢出合〜北鎌沢のコル=2時間、コル〜頂上=7時間。悪くない速さではないでしょうか?
この後、肩の小屋まで下りてテント場申請をしてテントを張り、小屋前のテラスでビールとおつまみで乾杯しました。
が、実は私、尾根の途中からバテてしまっていたのでした。もともと高度には弱いので、高度障害かと思ったけれど、ビールは飲める。ひょっとしたら、季節ハズレの暑さで熱中症だったのではなかったのかなぁ、と。体がだるくてだるくて。尾根上3回ほど休憩しましたが、休憩後ザックを担ぐとなぜか次第に重さが増すという怪現象。冗談で「後ろに誰かおらん?」とかって言うてましたが、その重さ、だるさ、かなり辛かったです。
3連休最後の夜なのでテン場は空いているかと思っていましたが、意外と混んでいて、私たちがチェックインしてから1時間後くらいには「満場」となっていました。これも働き方改革の影響でずらして休みを取れる人が増えたからか?(知らんけど)
そして、この日がんばったご褒美は...
テントの正面に見えたこの夕日。言葉はいりません。ただただ...きれいでした
その5「下山への長い道」に続く...こちら
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