2020年8月12日水曜日

常念岳から蝶ヶ岳縦走

暑いですね、毎日。東北地方に前線がかかっていますが、先日、ABCテレビ(関西)の夕方のニュース番組のお天気コーナーで、気象予報士の方が「立秋を過ぎると梅雨前線ではなく秋雨前線と呼ぶようになる」と言っていました。また、梅雨明け宣言の締め切りも立秋だそうです。どうやら今年、東北北部の梅雨明け宣言はなさそうだ、ということでした。実際はどうだったのでしょうか?
立秋といえども暦の上だけの話。暑い日が続いています。

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今回の昔話は、2004年7月24日から1泊2日で行った、常念岳から蝶ヶ岳の縦走です。この2週間前に蝶ヶ岳には行っているのですが、やっぱり楽しかったのでしょう。今回は、父ちゃんが当時所属していた山岳会の方々に連いて行きました。

三俣から入山し、前常念を通過して常念小屋で一泊。翌日、常念岳から蝶ヶ岳へ向かい三俣へ下りるというコース。
出発時。ルートガイドを撮影。この時は、何も考えてませんでした。

いい天気です。前常念が見えてきました。ここで1本休憩を入れたものと思われます。この時、少ししんどいなぁ〜、と思い始めていました。

休憩した場所から半時間ほど進むと、蝶ヶ岳への稜線が見えてきました。写真真ん中にピコッと突き上がっているのが蝶槍です。

ここからずんずん前常念に向かって進んで行きましたが、かなりしんどくなってきていたのを覚えています。途中から大きな岩が点在する場所を通過しましたが、ああいう岩場を登るのはこの時が初めて。よっこいしょ、よっこいしょと、両手両足を使って進んだ記憶があります。そして、長い長い道のりに精神的にかなり参ってきていました。とはいえ、前常念の避難小屋前では満面の笑みで写真に写っています。

小屋と頂上の分岐あたりにさしかかるとガスが出てきて遠景は望めない状態に。そして雷鳥を発見!生まれて初めて雷鳥を見たのがこの時だと思います。その名前に「なんか珍しい鳥なんだろう」と思い、遠目といえども人を怖がらないひょーひょーとした感じに可愛さを感じたものです。

計画では、翌日常念の頂上へ登り蝶ヶ岳へ行くので、分岐から小屋へ向かえばいいのに、なぜか頂上に登っています。どういう経緯でそうなったのかは不明。バテていたせいか、常念への頂上はしんどい、という記憶が今でも残っています。

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翌朝は4時半に出発。町での生活で朝4時半に起床はおろか行動開始したことなかったけど、苦に思った記憶がないので別世界の行動を楽しんでいたのでしょうね。

いい天気でした。稜線から槍穂高の稜線が(少しガスってますが)見えて(↓)、この時は2週間前と違って「うわ〜!」と思った記憶があります。感動の度合いはやはり天気で変わるのでしょうか。

この後、前日見た蝶槍、蝶ヶ岳を通過して無事、三俣へ下山。
当時、蝶ヶ岳ヒュッテでかっこいいお兄さんが働いていたのですが(いわゆる「イケメン」という人です。当時この言葉はまだなかったと思います)、2週間ぶり、2回目会えたのがとても嬉しかったのを覚えています(笑)。2週間経って、改めて見てみてもかっこいいなぁ、と思ったものです。今、どこでどうされているのでしょうかね。

そういえば思い出した。この山行の後、とあるSAでロックアウトしたんだった。メンバーの1人が、車のキーをぽっとトランクに置いてそのまま閉めてしまった、という。歩き疲れた後、1時間ほど何もせずにJAFを待つのは辛かったなぁ〜。「あ!」と思った一瞬の出来事。故意じゃないのは分かっちゃいるけど〜...しんどかった。