2020年11月21日土曜日

昔日山行話 2005年の年末年始の五竜岳

今年度は、普通の週末に連休がないので、遠出できない中、何かしら書いていこうと始めた昔の山行話。更新がちょっと途切れがちになりつつあり...。このブログのページ開始年の2011年まで書き続けなければ、という意地のようなもののと、書いて山に行った気になろうと久しぶりに書いてます。

2005年〜2006年の年末年始は北アルプスの五竜岳。2005年の9月に下見山行をし、無雪期の遠見尾根を登ったわけですがそんなに遠いと思った記憶がなく。しかし、雪が積もると1日で行けた場所まで2日以上かかるのだと身をもって体験。

1日目〜2日目は雪がしんしんと降り、雪の少ない土地に育った私が「雪ってこんなに、しとしと雨のように降り続くのですね」というと兵庫の和田山出身の先輩に「街の子やね〜。そんなことを言うなんて」と言われました。

2005年12月30日(金)雪と風
朝いち 白馬五竜スキー場→15時ごろ 中遠見
12月31日(土)晴
7時過ぎ(?)中遠見→11時頃 西遠見山付近(えらく早かった!?)
2006年1月1日(日)晴
7時前 西遠見→10時半 五竜岳頂上→1時半ごろ 西遠見山付近
1月2日(月)雪
7時前 西遠見山→?時 白馬五竜スキー場着

2日目と3日目は晴れも晴れ、快晴でした。さすがに4日目となると曇りで朝から雪が降っており、とにかくはよ下りよ、という状況の中、雪をかぶった前日までのトレースを足先で探りながらの下山。とはいえ吹雪のような荒れた天気ではなかったので無事でした。

 
1日目の頂上方向。夜、私は頭を南方向(カクネ里側)で寝てましたが、谷底でヒュ〜っと音がしたかと思うと、数秒後にテント越しに風が頭に当たるという、風が生きているかのような体験でした。
 
2日目。前日と違って厚い雲が取れましたが。目の前の尾根は長い〜!でも天気はよかった!
予想より早く西遠見山付近に着いたので雪洞を作ってみました。初めてでした。5人が入れる広さの雪洞はおそらく4畳半くらい?下っ端の私は出口近くに寝ることになり、夜中、ツェルトを張った出入り口の隙間からの風が冷たくて、冷たくて...。
トイレに起きると、広すぎたのかすでに天井が下がりつつありドキドキしながらよく眠れず朝を待ちました。今思い出してもほんとよく天井崩壊しなかったなぁ。
 
西遠見山付近から見たは五竜岳頂上 五竜菱がはっきり
 
同じく西遠見山付近から見た鹿島槍ヶ岳。真ん中あたりに有名な黒蝶

 
五竜山荘前あたりから見た頂上へのルート。うっすらと夏道が見えてます。この辺で少ししんどくなったのを覚えている。自分が高度に弱いとまだ気づいていませんでした。頂上手前で数mだけ念のためロープを使用。
 

五竜岳の頂上から見た鹿島槍ヶ岳。奥に小さく槍ヶ岳も見えます。しかしいい天気だったなぁ。
同じ時期に入山していた他山岳会がキレット越えを計画。西遠見まで来たけど、持ってきたコッヘルが個人の小さいものでこれじゃぁ4人分の水が作れないと泣く泣く引き返してきた、と笑わせてくれたのもいい思い出です。